アーカイブ - 2014年 8月

8月 20日

デジタル人文学入門:講義で活用するために(文献紹介)

2014年8月14日、オープンアクセス誌“Hybrid Pedagogy”にAdeline Koh氏による“Introducing Digital Humanities Work to Undergraduates: An Overview”と題する記事が掲載されました。

この記事では、大学の学部の講義で活用できるデジタル人文学(Digital Humanities)のプロジェクトを紹介しているとのことです。地図作成プロジェクト、テキスト分析、オンライン展示、Wikipedia編集等を取り上げ、デジタル人文学のワークショップのアイデアも紹介されているとのことです。

Introducing Digital Humanities Work to Undergraduates: An Overview(Hybrid Pedagogy, 2014/8/14)
http://www.hybridpedagogy.com/journal/introducing-digital-humanities-work-undergraduates-overview/

via:
RESOURCE: Introducing Digital Humanities Work to Undergraduates: An Overview(
dh+lib)

学研とJMOOCが共同で小中学生を対象とした「JMOOC Jr.」のサービスを開始

2014年8月20日、株式会社学研ホールディングスと一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)が、小中学生を対象としたサービス「JMOOC Jr.」(ジェイムークジュニア)を共同で開始することを発表しています。

高等教育レベルの「JMOOC」に加え、JMOOCファミリーのジュニア版とし、初中等教育をベースとした教材の無料配信を行うとのことです。

~今から間に合う自由研究~ 「子ども科学実験教室」と題された講座のうち、8月20日から学研科学創造研究所の湯本博文氏による「電気のふしぎ」が開講されています。

学研と日本オープンオンライン教育推進協議会が共同で「JMOOC Jr.」のサービスを開始
http://www.jmooc.jp/news/release/p758/

JMOOC Jr.
http://www.jmooc.jp/jr/

電気のふしぎ
http://jmooc.jgec.net/jr/courses/index.html

参考:
日本オープンオンライン教育推進協議会(略称:JMOOC)、設立
Posted 2013年10月15日
http://current.ndl.go.jp/node/24591

8月 19日

国際図書館連盟(IFLA)・世界図書館情報会議(WLIC)2014の日本からのポスターセッション

2014年8月16日から22日まで、フランスのリヨンを中心に国際図書館連盟(IFLA)・世界図書館情報会議(WLIC)の年次大会が開催されています。

ポスターセッションのうち、日本からの参加は以下の通りです。

111 Library services for international students
Yuka Sugimoto,Taro Miura

127 "Students’ Booktalk" as a Teaching Method for Reading Promotion in Junior High School in Japan
Fumie Niwai,Mitsuhiro Oda

129 Forgotten teenage readers - Juvenile delinquents and reading
Yasuyo Inoue, Masayuki Hioki, Miki Nakanishi, Mitsuko Hirata

130 Empowering Librarians: Career Development for Women in the Library Profession in Japan

他人の論文をソーシャルネットワークで共有した学生が起訴される 有罪の場合、刑期は最長8年(コロンビア)

2014年8月12日付けのNature News Blog記事で、他人の論文をソーシャルネットワークで共有した学生が著作権侵害で訴えられ、捜査中であることが報じられています。もし有罪が確定した場合、刑期は4~8年になるとのことです。

同記事によれば、訴えられているのはコロンビアの大学で生物学を専攻していたDiego Gómez Hoyos氏です。Gómez氏は2011年に見つけた、自身の研究に重要な情報が載っていたある修士論文を、他人にとっても有益なものだろうと考え文書共有サイトScribdにアップロードしました。しかし2013年になって論文の著者がGómez氏を著作権侵害で訴えた、とのことです。

この事件についてはコロンビアの人権団体がGómez氏を支持し、“Sharing is not a crime”というキャンペーンを展開しているとも報じられています。

Student may be jailed for posting scientist’s thesis on web(Nature News Blog、2014/8/12付け)
http://blogs.nature.com/news/2014/08/student-may-be-jailed-for-posting-scientists-thesis-on-web.html

eLifeの論文出版にかかるコストは1本あたり14,000ドル?(記事紹介)

2014年8月18日付けの学術出版系ブログ“The Scholarly Kitchen”に、”How Much Does It Cost eLife to Publish an Article?”と題した記事が掲載されています。著者はKent Anderson氏です。

この記事では英国のウェルカムトラスト、米国のハワードヒューズ医学研究所、ドイツのマックスプランク協会が創刊した、当面はAPCも無料の完全OA雑誌eLifeについて、発表された2013年の財務報告に基づき、論文1本の出版にかけているコストを見積もっています。Anderson氏は米ドル換算で論文1本あたり14,000ドルのコストがかかっていると見積もっており、過去にNatureが行った、同誌をOA誌として刊行するならば1本あたり10,000ドルは料金をとる必要がある、という主張と対比しています。

How Much Does It Cost eLife to Publish an Article?(The Scholarly Kitchen、2014/8/18付け)
http://scholarlykitchen.sspnet.org/2014/08/18/how-much-does-it-cost-elife-to-publish-an-article/

120万本以上の学術論文がクリエイティブ・コモンズライセンスを導入(記事紹介)

2014年8月15日の米PLOSのブログ”PLOS Opens”に、学術論文におけるクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンスの導入状況の見積もりに関する記事が掲載されています。同記事の見積もりでは世界中で少なくとも120万の論文がCCライセンスを導入しており、うち72万以上はCC-BYであろうとされています。

この見積もりはDirectory of Open Access Journals(DOAJ)のデータに基礎を置きつつ、DOAJに含まれていない個別の論文に関わる数字を大手のOA雑誌等のデータによって補う等して算出された、とのことです。

The rise and rise of Creative Commons: Over 1.2M CC Licensed Scholarly Articles(PLOS Opens、2014/8/15付け)
http://blogs.plos.org/opens/2014/08/15/rise-rise-creative-commons-1-2m-cc-licensed-scholarly-articles/

参考:
オープンアクセス雑誌におけるCCライセンスの導入状況(記事紹介)
Posted 2014年6月24日
http://current.ndl.go.jp/node/26423

国際図書館連盟(IFLA)、情報へのアクセスと開発に関するリヨン宣言を発表

2014年8月18日、リヨンで開催されている国際図書館連盟(IFLA)・世界図書館情報会議(WLIC)年次大会において、国連のポスト2015開発アジェンダ(United Nations post-2015 development agenda)を積極的に推進することを目的として、“Lyon Declaration on Access to Information and Development”が宣言されました。125以上の機関が署名しているとのことです。

The Lyon Declaration - On Access to Information and Development
http://www.lyondeclaration.org/

Lyon Declaration on Access to Information and Development launched(IFLA, 2014/8/18)
http://conference.ifla.org/node/522

Signatories(The Lyon Declaration)
http://www.lyondeclaration.org/signatories/
※署名した機関の一覧。2014年8月19日現在で、134機関が掲載されています。

参考:

ひとあし早く「マッサン」を学ぼう:北海道立図書館北方資料室で資料展示「竹鶴政孝と北海道」開催

北海道立図書館が、北方資料室資料展示「竹鶴政孝と北海道」を、2014年8月16日から9月11日にかけて開催しています。2014年9月から始まるNHK朝の連続テレビ小説「マッサン」に関するもので、竹鶴政孝・リタ関連資料50冊、パネル・写真30数枚、ウイスキー7本、留学時のノートなど、100点を超える資料を紹介するとのことです。数本しか残っていないニッカ第1号ウイスキー(昭和15年)も展示しているそうです。

ひと足早いマッサンを学ぼう「竹鶴政孝と北海道」展始まりました!
http://www.library.pref.hokkaido.jp/web/news/qulnh00000003tem.html

関連:
NHK連続テレビ小説「マッサン」
http://www.nhk.or.jp/massan/

アイオワ州立図書館、州憲法をデジタル化

2014年8月13日に、1857年のアイオワ州憲法が、スキャナによりデジタル化され、オンラインに公開されました。同州では23,000ドルのスキャナを導入し、今回、州立図書館と州務長官室の協力により州憲法のデジタル化を実施したそうです。

アイオワ州立図書館からその模様等を収めた動画が公開されています。

State library digitizes the Iowa Constitution(2014/8/15付け)
http://www.radioiowa.com/2014/08/15/state-library-digitizes-the-iowa-constitution/

Video highlights preservation of Iowa Constitution
http://www.statelibraryofiowa.org/archive/2014/08/news-const

#IowaConstitution
http://www.statelibraryofiowa.org/services/collections/law-library/iacon

州憲法(画像、PDF40ページ)

ALA、図書館の防災計画策定マニュアルを刊行(文献紹介)

米国図書館協会(ALA)が、図書館の防災計画マニュアル“Library as Safe Haven: Disaster Planning, Response, and Recovery; A How-To-Do-It Manual for Librarians”を公開しました。

この資料では、リスク評価計画を策定するための8段階のステップ、サービス継続計画を1ページにまとめる方法、災害時にモバイル端末やソーシャルメディアを効果的に使用するための情報、防災計画のサンプルやマニュアル等のトピックを取り扱っているとのことです。

Library as Safe Haven: Disaster Planning, Response, and Recovery; A How-To-Do-It Manual for Librarians(ALAStore)
http://www.alastore.ala.org/detail.aspx?ID=4233

A library how-to-do-it manual for disaster planning, response and recovery(ALA 2014/8/14)

IFLAのNew Professionalsグループが10周年

国際図書館連盟(IFLA)の若手図書館員のための活動を行っている“New Professionals Special Interest Group”が、2004年にブエノスアイレスで開催されたIFLA年次大会で設立されてから、10周年を迎えたそうです。同グループのサイトに、この10年の活動内容や、IFLA会長や設立関係者のコメントなどが掲載されています。

IFLA's New Professionals Special Interest Group Celebrates 10th Anniversary!(IFLA NPSIG, 2014/8/13付け)
http://www.ifla.org/node/8926

Residency models on the rise - chances and challenges for new librarians, educators and employers(2014年8月19日開催)
http://conference.ifla.org/ifla80/node/338

Business meeting(2014年8月18日開催)
http://conference.ifla.org/ifla80/node/315

参考:

“Girl が選んだGirlに贈る125 冊”:金城学院大学図書館と紀伊國屋書店のコラボフェアが名古屋空港店で開催

金城学院大学図書館と紀伊國屋書店が、共同企画のフェアとして、“金城学院創立125周年 「Girl Girl 125」ブックフェア”を開催するとのことです。場所は紀伊國屋書店名古屋空港店、期間は2014年8月20日から9月18日までとなっています。

「Girlが選んだGirlに贈る125冊」を紹介するブックフェアであり、「森の中の図書館大賞」30作品、「つぶや木おすすめ本」95作品などが展示されるそうです。また、この企画にあたっては、選書から棚作りまで、全て図書館ボランティアのLiLian(リリアン)の学生が行っているとのことです。

なお、「つぶや木」プロジェクトは、図書館に立ち寄った学生が、お薦めの本のタイトルとコメントを木の葉の形のカードに書き、ロビーの壁に貼り、読書の木を育てる企画だそうです。

金城学院大学図書館×紀伊國屋書店コラボフェア Girl Girl 125
http://opc.kinjo-u.ac.jp/Girl-Girl-125.pdf

紀伊國屋書店 <金城学院創立125周年>大学図書館と共同企画フェアを実施(2014/8/18付け)
http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201408042708/

ライブラリーサポーターズ LiLian

PorticoがCHORUSに協力し、OSTPの指令による公的助成を得た研究の長期アクセスを保障するための保存を支援することで合意

2014年8月14日、Porticoが、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアティブ“Clearinghouse for the Open Research of the United States(CHORUS)”と保存についての取組みで合意したと発表しています。米国大統領府科学技術政策局(OSTP)が2013年2月に出した、政府機関に対して、政府助成を受けた研究の成果出版物やデータへのパブリックアクセスを促進させるための計画案策定を求めた指令に関して、その長期的なアクセスを保障するため、保存を支援することで合意したとのです。

CHORUS-Portico Agreement Supports Preservation Requirements of U.S. Federal OSTP Policy(Portico, 2014/8/14)
http://www.portico.org/digital-preservation/news-events/news/chorus-portico-agreement-supports-preservation-requirements-of-u-s-federal-ostp-policy

8月 18日

Springer、同社の会議録に自動論文生成ソフトSCIgenで作成されたペーパーが含まれていたことについての報告書を公開

2014年8月14日、Springerが、同社の提供する会議録に自動論文生成ソフトSCIgenで作成されたペーパーが含まれていたことについて、最終報告書を公開しました。

Springer社は、2014年2月11日に、コンピュータ科学と工学の会議録16件について、SCIgenで作成された疑いがあるとの警告を受けており、これについて調査を行った結果を報告したものとのことです。最終的に、2010年から2014年の間に出版された工学分野とコンピュータ科学分野の4つの会議録シリーズにおいて、15の会議の18本のペーパーについて、SCIgenででたらめに作成された論文であると結論づけたとのことです。コンピュータ科学および工学分野の35万件のその他のファイルについては、厳密な調査の結果、でたらめなものはないということが確認されたとのことです。

SCIgenの検知システムの導入等、質を保つための今後の対応策なども示されているようです。

報告書の“Appendix D”に取り下げられたペーパーの一覧が掲載されています。

Final Report on SCIgen-generated papers in conference proceedings published by Springer (Springer, 2014/8/14)

Illustrated London News紙、1914-1918年アーカイブを提供する“The Illustrated First World War”を公開

英国の週刊紙“Illustrated London News”が、1914年から1918年に発行した記事のコレクションを提供するオンラインアーカイブ“The Illustrated First World War”を公開しました。今後、“The Illustrated War News”、“The Sphere”等の7誌が第一次世界大戦中に発行した記事のコレンクション、70,000ページも追加される予定とのことです。

The Illustrated First World War
http://www.illustratedfirstworldwar.com/

Browse the wartime pages of the Illustrated London News in a new online archive(First World War Centenary, 2014/8/13)
http://www.1914.org/projects/browse-the-wartime-pages-of-the-illustrated-london-news-in-a-new-online-archive/

参考:
電子リソースの新規導入が思わぬ発見に Oxford English Dictionaryの記述を覆す(米国)

埼玉県立久喜図書館、パネル展示「ひとりにさせない。がん患者さんの心を支える」を開催

2014年8月14日から9月15日まで、埼玉県久喜図書館で、がん患者会・支援団体を紹介するパネル展示「ひとりにさせない。がん患者さんの心を支える」を開催しています。

がん患者会・支援団体では悩みを話す場を提供したり、病気や治療、日常生活などの情報交換をしているとのことです。パネル展示では、埼玉県内の6つのがん患者会・支援団体の活動情報やイベント等の案内をしているとのことです。

また、久喜図書館では、がん情報コーナーを常設しており、がんの基礎知識や治療法などの全般的なものや、各種がんについての図書を提供しているとのことです。また、持ち帰ることができるがんに関するパンフレットも多数用意しており、がんに関する幅広い情報を提供しているとのことです。

埼玉県立図書館のウェブサイトでは、がん相談窓口やがんに関するインターネット情報なども紹介しています。

県立久喜図書館 パネル展示「ひとりにさせない。がん患者さんの心を支える」を開催 県内がん患者会・支援団体の活動を御紹介します(埼玉県, 2014/8/13)
http://www.pref.saitama.lg.jp/news/page/news140813-02.html

がん情報コーナーのご案内(埼玉県立図書館)

EIFL、7つ目の公共図書館イノベーション賞の応募を開始

2014年8月12日、EIFLの公共図書館イノベーションプログラム(EIFL-PLIP)が、7番目のイノベーション賞の実施をアナウンスしています。今回の賞は、子どもあるいは大人への教育への貢献におけるICTの活用で、応募は2014年10月11日までとなっています。

Award for innovative public library education services Published (EIFL, 2014/8/12付け)
http://www.eifl.net/news/new-award-public-libraries-contributing-educa

研究助成金の公募情報を提供する「コラボリー/Grants」(ベータ版)が公開

2014年8月18日、株式会社ジー・サーチが、研究者支援プラットフォーム「コラボリー」のコンテンツの第一弾として「コラボリー/Grants」を公開しました。国・自治体・民間助成団体による研究助成の公募情報を集約し、提供するものとのことです。

コラボリー/Grants(研究助成)のβ版サービス提供を開始します
https://www.colabory.com/grants/gsd033_01/index?no=9

コラボリー/Grants(研究助成)
https://www.colabory.com/grants/

参考:
株式会社ジー・サーチ、研究助成金の公募情報を提供する「コラボリー/Grants」の提供開始をアナウンス Posted 2014年7月30日
http://current.ndl.go.jp/node/26690

利用者主導型の購入(PDA)に関する文献レビュー(文献紹介)

“Georgia Library Quarterly”の2014年Vol. 41, No. 3に、Karin J. Fulton氏による利用者主導型の購入(PDA)に関する文献レビュー“The Rise of Patron-Driven Acquisitions: A Literature Review”が掲載されています。

PDAについて、PDAとは何か、PDAを利用することの利点、PDA利用にあたっての課題、図書館へのPDAの導入、誰がPDAを利用するのかといった観点から、PDAに関する文献をまとめ、レビューしています。

Fulton, Karin J. (2014) "The Rise of Patron-Driven Acquisitions: A Literature Review," Georgia Library Quarterly: Vol. 51: Iss. 3, Article 10.
http://digitalcommons.kennesaw.edu/glq/vol51/iss3/10/

The Rise of Patron-Driven Acquisitions: A Literature Review(PDF;10ページ)

国際出版連合(IPA)、各国のデジタルコンテンツの納本制度についてのレポートを公開

2014年7月25日付で、国際出版連合(IPA)が、デジタルコンテンツの納本制度についてのレポートを公開しました。電子書籍、電子ジャーナル、ウェブサイトやブログなどのデジタルコンテンツに納本制度がどのように適応されてきたのか、ドイツ、オランダ、英国、フランス、イタリアを中心に事例が簡潔に紹介されています。また、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、日本、ノルウェー、韓国、米国の電子納本の状況についても簡単に触れられています。

Digital Legal Deposit An IPA Special Report(PDF;9ページ)(IPA, 2014/7/24)
http://www.internationalpublishers.org/images/stories/news/DLD.pdf

New IPA report on electronic legal deposit(IPA)
http://www.internationalpublishers.org/component/content/article/55-news/473-new-ipa-report-on-electronic-legal-deposit

参考:
E1464 - オンライン資料収集制度(愛称:eデポ)の開始

ページ