アーカイブ - 2014年 8月

8月 22日

フロリダ州のFlorida Polytechnic Universityもライブラリーは“本のない図書館”に

フロリダ州の州立大学システムの新設の工科大学Florida Polytechnic Universityが、“本のない図書館”を導入したとのことです。

ライブラリーは、同大学の主要な建物であるInnovation, Science and Technology (IST) Buildingの2階に位置し、広さは11,000平方フィートであり、スタッフはフルタイムのライブラリアン6名のほか、学生等の研究をアシストをする教員等で構成するようです。

電子書籍13万5,000タイトルが利用できるほか、PDA(Patron-driven Acquisition)の予算とし年間6万ドルが確保されているそうです。フロリダの州立大学図書館システムの電子書籍が、同校が設立される前のライセンスとなっているために同校では利用できないものの、今後電子書籍の他大学との共有を模索していくそうです。電子ジャーナルについては、州立大学図書館システムのFlorida Virtual Campusを通じて利用できるそうです。

なお、これについて紹介したLibrary Journal誌の記事では、末尾に、米国の他の“本のない図書館”について簡潔に紹介しています。

米国著作権局、著作権実務概要第3版のドラフトを公開

2014年8月19日、米国著作権局が著作権実務概要“Compendium of Copyright Office Practices”を20年ぶりに改訂し、第3版のドラフトとして公開しました。最終的なレビューを経て、2014年12月15日頃に発効する予定とのことです。

新しい実務概要のドラフトは、著作権局において著作権の管理にあたって必要な法解釈、規則、手続きについて解説する網羅的な資料とのことです。1,200ページ以上で構成されており、主に内部向けに作成された前版とは異なり、著作権局の実務や標準を一般にもアクセスしやすく透明性の高いものとすることを目指して改訂されたとのことです。職員の技術的なマニュアルとしてだけでなく、著作者や著作権者、実務者、学者、法廷や一般大衆のためのガイドブックとしても使用できるとのことです。

U.S. Copyright Office Releases Public Draft of New Compendium of Copyright Office Practices(U.S. Copyright Office, 2014/8/19)
http://copyright.gov/comp3/announcement.html

北米研究図書館協会(ARL)、ClimateQUAL Liteのウェビナーを開催

北米研究図書館協会(ARL)が、2014年9月11日(現地時間)に、ClimateQUAL Liteについての無料ウェビナーを開催するとのことです。ClimateQUAL Liteは、ClimateQUALの短縮版とのことです。ARLのShaneka Morris氏とメリーランド大学Paul Hanges教授が説明を行うもので、時間は30分です。

ClimateQUALR Lite web seminar
http://www.arl.org/component/events/event/127

ClimateQUALR Lite web seminar
https://www.formstack.com/forms/?1773388-YnN0DkvIcv

オーストラリアのCraigieburn Libraryが “Schmidt Hammer Lassen Architects - Public Library of the Year Award 2014”を受賞

デンマークのDanish Agency for Cultureが、建築事務所のSchmidt Hammer Lassen Architectsのスポンサーにより開始した“schmidt hammer lassen architects - Public Library of the Year Award 2014”が、オーストラリアのクレイギーバーン図書館(Craigieburn Library;ビクトリア州)に贈られたとのことです。

この賞は、Danish Agency for Culture等によって開始された“Model Programme for Public Libraries”のスピンオフの企画であり、新しく建てられた図書館から、優れた建築を表彰するもののようです。

The Guardian(オンライン)が、この賞の発表にあわせて、オーストラリアの美しい図書館10館の写真を掲載しています。

なお、この発表は、リヨンで開催された国際図書館連盟(IFLA)・世界図書館情報会議(WLIC)年次大会において行われています。

THE BEST NEW PUBLIC LIBRARY OF THE YEAR IS AUSTRALIAN

【イベント】第2回SPARC Japan セミナー2014「大学におけるOAポリシー : 日本版OAポリシーのモデル構築に向けて」(9/26・東京)

2014年9月26日に、第2回SPARC Japan セミナー2014「大学におけるOAポリシー : 日本版OAポリシーのモデル構築に向けて」が、国立情報学研究所で開催されます。

今回のSPARC Japan セミナーでは、国内外におけるポリシー策定の先行事例やオープンアクセス(OA)の現況を参照しながら、今後日本のOAを推進していく上で、大学におけるOAポリシー策定が持つ意義・効果について議論し、今後のあり方を考えるとのことです。

第2回 SPARC Japan セミナー2014「大学におけるOAポリシー : 日本版OAポリシーのモデル構築に向けて」(SPARC Japan)
http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2014/20140926.html

8月 21日

W3C Web Annotation WG が立ち上げ

W3CのDigital Publishing Activityのもとに、Web Annotation WGが立ち上げられました。WGは、データモデルの仕様を開発するにあたり、Open Annotation Data Modelと、Open Annotation Extension Specificationをその出発点とするとのことです。

憲章に示されたスケジュールによると、2014年9月に最初のテレビ会議を行い、2016年7月に勧告の刊行を目指す予定のようです。

Web Annotation Working Group
http://www.w3.org/annotation/

Web Annotation Working Group Charter
http://www.w3.org/annotation/charter/

Web Annotation WG Launched!
http://lists.w3.org/Archives/Public/public-openannotation/2014Aug/0003.html

W3C Digital Publishing Activity
http://www.w3.org/dpub/

Open Annotation Data Model

OCLC、VIAFの年次報告を公開

2014年8月13日(8月15日修正)付で、OCLCからVIAF Councilに2014年の年次報告が提示され、オンラインで公開されました。

目次は以下の通りです。

VIAF Contributors and Data Sources
VIAF Data Inputs and Outputs
VIAF Data Sources Statistics Table
VIAF Utilization
VIAF Service Changes and Enhancements
VIAF Outreach
VIAF Council

VIAFへの参加機関について、2012年にVIAFがOCLCのサービスとなった時点の22か国19機関から、2014年7月現在で29か国34機関まで増加したとのことです。

2014 OCLC Report to VIAF Council
http://www.oclc.org/content/dam/oclc/viaf/OCLC-2014-VIAF-Annual-Report-to-VIAF-Council.pdf

VIAF
http://www.oclc.org/viaf.en.html

参考:
バーチャル国際典拠ファイル(VIAF)がOCLCに移管、今後はOCLCのサービスに

国際図書館連盟(IFLA)、デジタル情報へのアクセスを支援する国際的なアドヴォカシー活動に助成

2014年8月19日、国際図書館連盟(IFLA)が、デジタル情報へのアクセスを支援する国際的なアドヴォカシー活動を対象として、新たに資金的支援を行うことを発表しています。

2018年までの4年間に、IFLAは、図書館の活動とデジタル情報へのアクセスの間のつながりについての図書館界の認識を向上させる、国・地域の活動を支援するとのことです。

IFLA to build libraries’ capacity to positively influence digital information policy through new International Advocacy grant(IFLA, 2014/8/19付け)
http://conference.ifla.org/node/623

参考:
国際図書館連盟(IFLA)、情報へのアクセスと開発に関するリヨン宣言を発表 Posted 2014年8月19日
http://current.ndl.go.jp/node/26828

サービスとしてのエミュレーションを模索するイェール大学図書館の研究事業

米国議会図書館(LC)のデジタル情報の保存に関するブログ“The Singal”において、2014年8月20日付けのゲストポストとして、イェール大学図書館の、サービスとしてのエミュレーションを模索する研究事業bwFLA Emulation as a Serviceについての記事が掲載されています。

この事業は、エミュレーションが、デジタル情報の保存の1つの戦略として受け入れられる中、拡張可能なエミュレーションサービスEmulation as a Service(EaaS)のソフトウェアのフレームワークを整えようとしているもののようです。

記事では、直近の1か月ほどの間にあったエンドユーザからの、同館所蔵のCD-ROMのコンテンツ利用のリクエストを、ユースケースとなりうる例として紹介しています。これらの事例では、実際には現段階のEaaSでは、エンドユーザへのソリューションには活用できなかったとのことで、その理由として、所持しているOSやアプリケーションソフトが限られていることなどが説明されています。

Emulation as a Service (EaaS) at Yale University Library(LC, The Signal, 2014/8/20付け)

ジャパンリンクセンター(JaLC)、研究データへのDOI登録実験プロジェクトを実施へ

ジャパンリンクセンター(JaLC)が、2014年8月20日、研究データへのDOI登録実験プロジェクトの実施について予告しています。

JaLCでは2014年12月に、研究データへのDOI登録機能を備えた新システムをリリースする予定であり、今回の実験プロジェクトは、日本における研究データへのDOI登録の仕組みを新たに構築し今後の安定運用につなげるため、立ち上げるものとのことです。参加機関の募集は9月の予定とのことです。

研究データへのDOI登録実験プロジェクトについて【予告】(JaLC事務局、2014/8/20付け)
http://japanlinkcenter.org/top/doc/JaLC_kouboyokokuH26-1.pdf

Japan Link Center
http://japanlinkcenter.org/jalc/

ALAとBIDが覚書を締結

米国図書館協会(ALA)と、公益団体「ドイツの図書館と情報」(BID;Bibliothek & Information Deutschland)が、リヨンで開催されている国際図書館連盟(IFLA)・世界図書館情報会議(WLIC)年次大会において、2019年までに両機関で協力関係を築く覚書を締結したことを発表しました。両機関は、2016年にドイツのライプツィヒで開催予定のドイツの図書館会議へのALAの協力や、2017年に米国のシカゴで開催予定のALAの年次大会へのドイツの図書館員の出席等を含む、様々なネットワークの確立や交流活動を行うとのことです。

ALA and German Library Association Sign Agreement (ALA, 2014/8/20)
http://www.americanlibrariesmagazine.org/blog/ala-and-german-library-association-sign-agreement

Amerikanisch-deutsche Bibliothekskooperation besiegelt: ALA und BID unterzeichnen "Memorandum of Understanding" in Lyon(BID, 2014/8/20)

米国ニューメディア・コンソーシアム(NMC)、「ホライズン・レポート」の2014年図書館版を公開

2014年8月14日、米国のニューメディア・コンソーシアム(NMC)が「ホライズン・レポート」(Horizon Report)の2014年図書館版(Library edition)を公開しました。ドイツ国立科学技術図書館(TIB)、スイス連邦工科大学チューリヒ校図書館(ETH-Bibliothek)の協力により作成され、IFLA WLIC 2014のセッションで公開が発表されたとのことです。図書館版のレポートは今回が初めてとなるとのことです。

レポートでは、大学図書館における技術の採用を促進するトレンドとして、短期的、中期的、長期的な観点から下記の6つが挙げられています。

・1年から2年:「研究データ管理」「モバイルコンテンツと配信の優先順位」
・3年から5年:「変化する学術レコード」「研究コンテンツへのアクセシビリティの促進」
・5年以上:「技術、規格、インフラストラクチャーの絶え間ない進歩」「新しい形の学際的な研究」

また、今後5年間に大学図書館に影響を与えると考えられるテクノロジーについて解説されており、主流となるまでの期間別に下記の6つのテクノロジーが挙げられています。

・1年以内:「電子出版」「モバイルアプリ」
・2年から3年以内:「計量書誌学と引用にかかる技術」「オープンなコンテンツ」

シカゴ大学も“Kuali OLE”を導入、OPACはVuFindで

2014年8月20日、シカゴ大学がオープンソースの図書館システム“Kuali OLE”とVuFindをベースとした新しいOPACを導入したと発表しています。OPACについては、同大学の図書館スタッフがカスタマイズしたとのことです。

UChicago launches Kuali OLE and new Catalog(2014/8/20)
http://news.lib.uchicago.edu/blog/2014/08/20/uchicago-launches-kuali-ole-and-new-catalog/

The University of Chicago Library Catalog
http://catalog.lib.uchicago.edu/

参考:
オープンソースの図書館システム“Kuali OLE”、リーハイ大学が初導入
Posted 2014年8月20日
http://current.ndl.go.jp/node/26837

オープンソースの次世代OPAC“VuFind”のバージョン2.0が公開
Posted 2013年6月27日
http://current.ndl.go.jp/node/23809

E1563 - 2013年から2014年の図書館システム市場動向は?(米国)

IFLAとLIBERが覚書を締結、図書館における著作権についてのアドボカシー等で協力

国際図書館連盟(IFLA)(2014年7月9日署名)と欧州研究図書館協会(LIBER)(2014年7月8日署名)が覚書を締結したことが発表されています。

両者は、教育、学習、研究のための知識へのアクセスを推進するという共通の目的を持っており、特に、テキスト・データ・マイニング、研究データの共有、コンテンツへのアクセス、電子情報保存等の枠組みを発展させること等において協力するとのことです。

Memorandum of Understanding between Ligue des Bibliothèques Européennes de Recherche (LIBER) and International Federation of Library Associations(IFLA)
http://libereurope.eu/wp-content/uploads/2014/08/LIBER-IFLA-MoU-AUG2014.pdf

New Memorandum of Understanding approved between IFLA and the Association of European Research Libraries (LIBER)
http://www.ifla.org/node/8920

8月 20日

ニュージャージー州立図書館、州内の複数の公共図書館で高校卒業資格が得られるプログラムを実施へ

ニュージャージー州立図書館が、州内の複数の公共図書館で高校卒業資格が得られるプログラム“Online High School Completion Program”を実施するとのことです。2014年8月19日付けで発表しています。

同館では、ニュージャージー州のDepartment of Labor and Workforce Developmから約15万ドルの資金を得、州内の住民に、Gale社のOnline High School Programを費用負担なしで受けられるようにするもののようです。対象は、高校を1年以上通学したものの中退し、GED(General Educational Development; 高等学校卒業程度認定試験)を受けていない、19才以上の州内の住民、とのことです。

このプログラムを提供する図書館は、以下の6館とのことです。

・Camden County Library System
・Elizabeth Public Library
・Long Branch Free Public Library
・Scotch Plains Public Library
・Somerset County Library System
・Trenton Free Public Library

BLとAHRCによる学術図書の将来をテーマとする研究プロジェクト、実施者等をアナウンス

英国図書館(BL)と英国芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council: AHRC)では、2014年1月に、実施する学術図書の将来をテーマとする研究プロジェクト“The Academic Book of the Future”の実施を公表し、プロジェクトへの提案等を募集していました。これに関して、2014年8月18日、実施者等がアナウンスされています。

アナウンスによると、Samantha Rayner氏がリーダーとなり、Simon Tanner氏、Marilyn Deegan氏、Nick Canty氏とともに、“Communities of Practice: The Academic Book of the Future”を実施し、大規模なスコーピング調査と、ミニ・プロジェクトを組み合わせて実施し、英国その他から意見やアイデアを集約するようです。また、Research Information Networkが、大規模な調査についてはコンサルタントの役割を担うようです。

なお、この研究プロジェクトに充てられる助成金の総額は45万ポンドとなっています。

The Academic Book of the Future(BL, 2014/8/18付け)

早稲田大学演劇博物館デジタル・アーカイブ・コレクション、幻燈データベース(暫定版)を公開

早稲田大学演劇博物館デジタル・アーカイブ・コレクションにおいて、幻燈データベース(暫定版)が公開されています。本公開は2014年末を予定しており、演劇博物館に所蔵されている前映画史に関わる資料群のうち、1,200点を超える幻燈スライドをデジタル化し、公開するとのことです。

なお、演劇博物館では、データベースの充実や資料の保護・保存のため、幻燈機やスライドに関わる情報を募集しているとのことです。

幻燈データベース(暫定版)
http://www.enpaku.waseda.ac.jp/db/epkgentou/

早稲田大学 演劇博物館デジタル・アーカイブ・コレクションで、幻燈データベースが試験公開に(笠間書院online, 2014/8/20付け)
http://kasamashoin.jp/2014/08/post_2994.html

図書館案内ロボット「うさたん」、栃木県小山市立中央図書館で公開実験

2014年8月23-24日、26-27日の4日間、栃木県小山市立中央図書館において、小山工業高等専門学校の学生が開発に取り組む図書館案内ロボット「うさたん」の公開実験が行われるとのことです。8月20日付け下野新聞に掲載された記事によると、「うさたん」は「KOSEN発イノベーティブ・ジャパンプロジェクト」の一環で2013年度に製作されたロボットで、探している本がある場所まで利用者を案内する機能があるとのことです。また、現在製作中の最新型ロボットは、2015年1月に公開実験が予定されています。

「図書館案内ロボット【うさたん】公開実験(再検証)」実施のお知らせ(小山市立中央図書館)
http://library.city.oyama.tochigi.jp/information/201407_407.html

オープンソースの図書館システム“Kuali OLE”、リーハイ大学が初導入

リーハイ大学がオープンソースの図書館システム“Kuali OLE”を導入したと2014年8月11日に発表しています。同システムを初めて導入した大学となるとのことです。

LEHIGH LAUNCHES NEW OPEN-SOURCE LIBRARY ENVIRONMENT(LEHIGH UNIVERSITY, 2014/8/11)
http://www4.lehigh.edu/news/newsarticle.aspx?Channel=%2FChannels%2FNews+2014&WorkflowItemID=32f072df-c3ba-4f9c-8ef9-3d885779ab3f

Lehigh University Launches New Open-Source Library Environment(Kuali, 2014/8/19)
http://www.kuali.org/news/2014/08/19/lehigh-university-launches-new-open-source-library-environment

参考:
オープンソースの次世代型図書館システムを開発するKuali OLEプロジェクトが75万ドルの追加助成を獲得、2013年中にはシカゴ大学とリーハイ大学が初導入へ
Posted 2013年1月28日

IFLA、子どものソーシャルメディア利用についてのガイドラインを公開

2014年8月19日、国際図書館連盟(IFLA)の児童とヤングアダルト図書館部会が、子どものソーシャルメディア利用についてのガイドライン“Social media, children and young adults @ the library - Guidelines on safety, privacy and online behaviour”を公開しました。

ガイドラインは、子どもへのアドバイス、親に向けたメッセージ、図書館員や子どもと関わる職業に就いている専門家に向けたメッセージ、FAQで構成されています。

図書館の役割として、インターネットやソーシャルメディアへのアクセスを提供すること、安全でプライバシーに配慮したオンライン上の行動について子どもに教育すること、親に対して情報やガイダンスなどの資料の提供を行うこと、問題が発生した際に子どもや親を支援すること、この分野における正しい法律情報を提供することなどが挙げられているようです。

Social media, children and young adults @ the library - Guidelines on safety, privacy and online behaviour(IFLA, 2014/8/18)
http://www.ifla.org/node/8937

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