アーカイブ - 2014年 8月

8月 26日

米国エネルギー省、マンハッタン計画の歴史資料をオンライン公開

2014年8月21日、米国エネルギー省がマンハッタン計画の歴史資料”The Manhattan District History”をオンライン公開しました。

原著は1944年に、マンハッタン計画の責任者レズリー・グローヴス将軍の指示の下、マンハッタン計画において何が、どのように、いつ、どこで行われたかを、できるだけ平易な言葉で記述することを目的に編纂が開始されたもので、全36巻の大部な資料です。オンライン版ではこの36巻を、テーマごとに8部に再編集しています。

Manhattan District History
https://www.osti.gov/opennet/manhattan_district.jsp

Declassification of the Manhattan District History at the Department of Energy(National Archives、2014/8/25付け)
http://blogs.archives.gov/transformingclassification/?p=702

図書館員がうんざりしている7つのフレーズ(米国)

Open Education Database(OEDb)というブログで、“7 Things Librarians Are Tired of Hearing”と題する記事が、2014年8月25日付けで掲載されています。米国の図書館員が図書館とは関係のない人に自己紹介をした時の反応を、7つ集めたもののようです。

「Googleがある今でもみんな図書館に行くの?」「一日中本が読めるなんていいね」「図書館員になるのに修士号がいるの?!!」といったような反応があるそうです。

7 Things Librarians Are Tired of Hearing(OEDb, 2014/8/25付け)
http://oedb.org/ilibrarian/7-things-librarians-tired-hearing/

米国国立医学図書館、エボラ出血熱の流行に関する情報を案内するウェブサイトを開設

米国国立医学図書館(NLM)が、2014年のエボラ出血熱の流行に関する情報を案内するウェブサイトを開設しています。このサイトはNLMの災害情報管理研究センター(Disaster Information Management Research Center : DIMRC)がまとめたものです。

このウェブサイトでは連邦政府各機関やWHOなどの国際機関が提供する情報サイトを紹介するほか、出版者が無料で提供している情報やMedlinePuls等の市民向けの情報等へのリンクもまとめられています。また、"Social Media"のカテゴリーでは、連邦政府機関やWHO等のTwitterアカウント、Facebookアカウントが紹介されているほか、Twitter上で関連情報に用いられているハッシュタグも紹介されています。

Ebola Outbreak 2014: Information Resources
http://disasterinfo.nlm.nih.gov/dimrc/ebola_2014.html

Reference: National Library of Medicine Releases: “Ebola Outbreak 2014: Information Resources”(LJ INFOdocket、2014/8/25付け)

Reading Music:オールバニ公共図書館のイベント(記事紹介)

オールバニ公共図書館(ニューヨーク州)で実施されたイベントについての記事が、“Library as Incubator Project”に、2014年8月25日付で掲載されています。

記事によると、同館では、夏のコンサートなど音楽関係のイベントを行ってきたようですが、そんな中、Reading Music Book Discussionという音楽関係の本についてディスカッションするイベントへの参加者から、一つの企画が提案されたそうです。提案者はMatt Durfee氏で、地域のミュージシャンが自身の愛する文学作品についての歌を作曲し、館内で演奏し、またディスカッションする、というイベントが提案されたそうです。

同館の担当者はこれを快諾し、初回を実施するに適任のミュージシャンとしてMike Poulopoulos氏に依頼し、同地域の文豪William Kennedy氏の作品をテーマとするイベントを開催したそうです。Poulopoulos氏の各種の協力により、イベントは実現にいたり、当日には、Kennedy氏自身も家族とともに参加し、質問にこたえるなどしたばかりでなく、ピューリッツァー賞受賞作“Ironweed”(邦訳『黄昏に燃えて』)の一節の朗読なども行ったそうです。

当日の模様は、撮影され、YouTubeで公開されています。

女性は編集委員に選ばれにくい(文献紹介)

2014年8月21日、オープンアクセス(OA)雑誌PeerJで”Women are underrepresented on the editorial boards of journals in environmental biology and natural resource management”と題した論文が公表されました。著者はフロリダ大学のAlyssa H. Cho氏らです。

この論文は環境生物学、自然資源管理、植物学分野の著名な学術雑誌10誌を対象に、1985年から2013年の間に、編集委員会(editorial board)の中に含まれる女性の数や、編集主任(editor-in-chief)等に選ばれた女性の数を調査したものです。調査の結果、期間中に編集主任等に選ばれた人物らのうち女性の割合は16%にとどまっていたこと、近年になるにつれ改善している傾向は見られるものの、雑誌によって状況は大きく異なること等がわかったとされています。

米国国立衛生研究所(NIH)、助成審査における人種バイアスについて調査(記事紹介)

2014年8月21日付けのNature誌の記事で、2014年9月から開始される米国国立衛生研究所(NIH)の助成審査における人種バイアスの有無に関する調査が紹介されています。

同記事では過去の同種の調査の結果や、本人が人種差別意識を持っていなくても、無意識のうちにマイノリティの研究者からの助成金申請に対してバイアスが生じている可能性に触れつつ、NIHが実施しようとしている調査の方法や予想される結果等が述べられています。記事はNIHのCenter for Scientific Review所長、Richard Nakamura氏の「我々人間はコントロールできない気持ちや感情を持つものだ」という言葉で締めくくられています。

NIH to probe racial disparity in grant awards(Nature News、2014/8/21付け)
http://www.nature.com/news/nih-to-probe-racial-disparity-in-grant-awards-1.15740

New Efforts to Maximize Fairness in NIH Peer Review(NIH、2014/5/29付け)

学術研究懇談会(RU11)、「グローバル化時代における我が国の責務としての研究基盤の抜本的強化にむけて(提言)」を発表

2014年8月26日、学術研究懇談会(RU11)は、グローバル化時代における我が国の責務としての研究基盤の抜本的強化にむけた提言を取りまとめました。

提言は、以下の4点にまとめられています。

I 研究大学を支える財務基盤の強化
(1)自律的改革を促すための、資金の安定化と効率化を高める方策の実施
(2)基盤的研究からその成果の社会実装への切れ目のない研究資金の改革・拡充
II 研究人材を取り巻く環境の整備
(3)人事制度の抜本的改革
(4)若手研究人材育成のための雇用増員計画実施と卓越した大学院形成に向けた改革

グローバル化時代における我が国の責務としての研究基盤の抜本的強化にむけて(提言)(学術研究懇談会、2014/8/26)
http://www.ru11.jp/blog/2014/08/26/policy-proposal/

グローバル化時代における我が国の責務としての研究基盤の抜本的強化にむけて(提言)(PFD;6ページ)(学術研究懇談会)

8月 25日

E-Rateによる図書館・学校の通信環境を地図で表現(米国)

2014年8月20日、米国連邦通信委員会(FCC)が、E-Rateによる図書館・学校におけるファイバー通信の普及率を示した地図“FCC E-rate Maps of Fiber Connectivity to Schools and Libraries”を公開しています。学区別(School Districts)と図書館別(Libraries)の2種類の地図が公開されています。

FCC E-rate Maps of Fiber Connectivity to Schools and Libraries(FCC)
http://www.fcc.gov/maps/E-rate-fiber-map

Adding More Color to the E-rate Maps(FCC, 2014/8/20)
http://www.fcc.gov/blog/adding-more-color-e-rate-maps

E-Rate Modernization Data page(FCC)
http://www.fcc.gov/encyclopedia/e-rate-modernization-data

Public Libraries in the United States Survey(IMLS)

3Dプリンターの導入、カナダの公共図書館でも広がる

カナダのCBC News(オンライン)が、2014年8月24日付けで、“3D printers widely accessible at libraries, makerspaces”と題する記事を掲載しています。

記事では、エドモントン(アルバータ州)、トロント(オンタリオ州)、オタワ(オンタリオ州)のほか、オンタリオ州のサドバリーやキッチナー、ノバスコシア州のトゥルーロ等各所での導入が言及されています。

また、記事は、公共図書館が3Dプリンターを導入していない地域でもハッカースペース、メイカースペースなどでも3Dプリンターが利用可能になってきている状況を紹介しています。

3D printers widely accessible at libraries, makerspaces(CBC News, 2014/8/24付け)
http://www.cbc.ca/news/technology/3d-printers-widely-accessible-at-libraries-makerspaces-1.2744365

Sudbury library building a MakerSpace

【イベント】デジタル教科書の国際標準化会議“EDUPUB Tokyo 2014”(9/16-18・東京)

2014年9月16日から18日にかけて、デジタル教科書の国際標準仕様を策定するEDUPUBの4回目の国際会議が、東京で開催されます。International Digital Publishing Forum(IDPF)、日本教育情報化振興会(JAPET&CEC)、日本電子出版協会(JEPA)の3団体の主催によるものです。

1日目はIMS/GLC関連の技術紹介、2日目がEDUPUB仕様策定の本会議で、この会議は、2013年10月のボストン(第1回目)、2014年2月のソルトレークシティー(第2回目)、6月のオスロ(第3回目)に続く会議とのことです。また、3日目は、日本のデジタル教育関連の人に向けた逐次通訳付きの紹介セミナーを開催するとのことです。

Announcing EDUPUB Tokyo 2014 (September 16-18)
http://idpf.org/news/announcing-edupub-tokyo-2014

EDUPUB Tokyo 2014
http://www.jepa.or.jp/edupub/jp.html
http://www.jepa.or.jp/edupub/index.html

EDUPUB Tokyo 2014 公開セミナー

EBSCO社、電子書籍の主題別セットに新たに12種類追加

EBSCO社が、2014年8月21日、図書館向けの電子書籍について、主題別セットを12種類追加したことを発表しています。これにより、同社の主題別セットは、合計で200種類を超えたとのことです。

EBSCO’s eBook Collection Continues to Expand with Release of 12 New Subject Sets(EBSCO, 2014/8/21付け)
http://www.ebscohost.com/newsroom/stories/ebscos-ebook-collection-continues-to-expand#When:14:00:00Z

EBSCO Browse Collections
http://www.ebscohost.com/ebooks/browse-collections

米国議会図書館(LC)、雑誌“Look”の写真コレクションをベースに1950年代についての本を刊行

米国議会図書館(LC)が、同館のコレクション“The Look Magazine Photograph Collection”をベースに、“The Forgotten Fifties: America’s Decade from the Archives of Look Magazine”を刊行したとのことです。このコレクションは、Cowles Communications社が1971年の同雑誌終刊の際にLCに寄贈したもので、約400万枚の画像を含むものとのことです。同書では、このコレクションから200点あまりの写真を収載しているそうです。

The Fifties Decade Is Focus of New Library Publication
Many Never-Before-Seen Images Drawn from Look Magazine Collection(LC, 2014/8/21付け)
http://www.loc.gov/today/pr/2014/14-149.html?loclr=rssloc

Look magazineについて
http://www.loc.gov/pictures/collection/lmc/

マウント・ロイヤル大学、1億ドルの新図書館建築着工(カナダ)

カナダの公立大学であるマウント・ロイヤル大学(アルバータ州)において、1972年に建てられた現在の図書館の4倍の規模となる、新図書館“ Riddell Library and Learning Centre”が建築されるとのことです。広さは16,000平方メートルで、LEEDのゴールド認証の建物です。報道によると建築費はおよそ1億ドルのようですが、8,580万ドルはアルバータ州政府からの資金によるようです。なお開館は2017年を予定しているそうです。

A world of learning is just a library card away
http://www.mtroyal.ca/AboutMountRoyal/MediaRoom/Newsroom/riddellgroundbreaking.htm

Mount Royal breaks ground on $100M library project(Calgary Herald, 2014/8/19付け)
http://www.calgaryherald.com/news/Mount+Royal+breaks+ground+100M+library+project/10131587/story.html

The Riddell Library and Learning Centre

ワシントン大学図書館(セントルイス)、OSSのHydra実装に向けてアンドリュー・メロン財団から助成

ミズーリ州セントルイスのワシントン大学図書館が、OSSのリポジトリソフトウェアのHydraの実装のためアンドリュー・メロン財団から5万ドルの助成金を得たことを公表しています。この助成金は、今後2年間の、職員の技能獲得、技術基盤、アウトリーチ、Hydraのディベロッパー等のコミュニティとの交流等の活動をカバーするものとのことです。

Mellon Grant Advances Library Digitization Efforts
http://wulibraries.typepad.com/whatsnew/2014/08/mellon-grant-advances-library-digitization-efforts.html

hydra
http://projecthydra.org/

電子書籍“The Global Librarian”が無料で閲読可能に

2013年に刊行された書籍/電子書籍“The Global Librarian”が、2014年7月に無料で公開されていました。

この書籍は、Metropolitan New York Library Council (METRO)とNew York Metropolitan Area Chapter of the Association of College and Research Libraries (ACRL/NY)がまとめたもので、革新的なプログラムやサービスについて、米国や各国の図書館員による17のケーススタディが掲載されているものです。

The Global Librarian Has Been Released Under a Creative Commons License(2014/7/30付け)
http://globallibrarian.org/2014/07/30/the-global-librarian-under-a-creative-commons-license/

The Global Librarian
http://globallibrarian.org/about/
※刊行当初の紹介記事

The Global Librarian (Open Library)

千葉県立中央博物館、企画展「図鑑大好き!ダーウィンからはじまる100の図鑑の話」を開催中

千葉県立中央博物館が、10月13日(月)まで、企画展「図鑑大好き!ダーウィンからはじまる100の図鑑の話」を開催しています。日本最古の昆虫図鑑、江戸時代の植物図鑑から、 さかなクン、柳生真吾の愛用図鑑、やくみつるの思い出の図鑑まで、図鑑を多角的に紹介するものとのことです。

また、9月21日には、座談会「インターネット図鑑の世界」を開催するとのことです。

企画展 図鑑大好き!ダーウィンからはじまる100の図鑑の話(千葉県立中央博物館)
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=842

8月 22日

レファレンス協同データベース、ツイッターのフォロワーが10,000人を突破:ウェブサイトで「れはっちと振り返る名ツイート」を掲載

レファレンス協同データベースでは、2010年4月にTwitter公式アカウント(@crd_tweet)を開設しましたが、2014年8月に、フォロワー数が10,000を超えました。このアカウントでは、事業に関するイベント情報や、レファレンス協同データベースに登録された事例からおすすめの事例などを紹介しています。

なお、レファレンス協同データベース事業では、2014年10月に、まだ参加しいない図書館等を対象とする事業説明会を開催します。会場は、国立国会図書館の関西館(10月9日)と、東京本館(10月23日)で、現在参加申し込み受付中です。

Twitter (@crd_tweet)
https://twitter.com/crd_tweet

☆お知らせ☆ 今月、フォロワーさんがなんと1万人を超えました!! 
https://twitter.com/crd_tweet/status/502745237236641793

Twitter10,000フォロー記念☆れはっちと振り返る名ツイート
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/column_h26_01_twitter.html

レファレンス協同データベース事業説明会
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/entry_support.html

新潟市がミャンマーにブックバスを寄贈:アウンサンスーチー氏から新潟市長へお礼の盾、届く

新潟市は、2012年度末に運行が終了した新潟市立白根図書館のブックバス(移動図書館車)について、ミャンマーのドー・キンチー財団へ寄贈を決定し、2014年5月に海路でミャンマーに発送していました。8月11日に、同財団代表のアウンサンスーチー氏からのお礼の盾(プラーク)が、寄贈を橋渡しした「ビルマ応援の会」代表の宮下夏生氏により、新潟市長へ手渡されたとのことです。

新潟市、図書館ブックバスを寄贈(Myanmmar news, 2014/8/20付け)
http://www.myanmar-news.asia/news_X1WVwzln0.html

図書館ブックバス寄贈の返礼について(新潟市報道資料、2014/8/7付け)
http://www.city.niigata.lg.jp/shisei/koho/houdou/pressrelease2608.files/140807_4.pdf
※図書館ブックバスの寄贈についての情報、アウンサンスーチー代表から盾を受け取る宮下氏の写真など、掲載

参考:
ミャンマーに初めての移動図書館がオープン Posted 2013年7月29日
http://current.ndl.go.jp/node/24028

ゲティ財団、Thesaurus of Geographic NamesをLinked Open Dataとして公開

2014年8月21日、米国のゲティ財団が、ゲティ研究所のThesaurus of Geographic Names(TGN)をLinked Open Dataとして公開したことを発表しました。芸術や建築等に関係する歴史的な場所、都市、遺跡等の200万件の名称を含んでいるとのことです。

ゲティ研究所では、4つの用語データベース(Getty Vocabularies)のうち、Art and Architecture Thesaurusについてはすでに同様に公開しており、残り2つについても、今後1年以内に公開が予定されているとのことです。

Getty Thesaurus of Geographic Names Released as Linked Open Data(Getty, 2014/8/21付け)
http://blogs.getty.edu/iris/getty-thesaurus-of-geographic-names-released-as-linked-open-data/

オープンアクセス誌“eLife”が、論文公開後に著者が情報を追記できる“Advancing research”を開始

2014年8月13日、生命科学および医学分野のオープンアクセス誌“eLife”が、論文公開後に著者が情報を追記できる記事フォーマット“Advancing research”を開始すると発表しています。

“Advancing research”では、論文出版後に、1,500字以内のテキスト、4つ以内の図、表、動画などの追記が可能で、それにより、もともとの論文の理論を補強、精緻化する、あるいは課題を提示することができるとのことです。

Scientific publishing: Advancing research(eLife, 2014/8/13)
http://elifesciences.org/content/3/e03980

New article type enables eLife authors to present additions to research(Research Informationa, 2014/8/21)
http://www.researchinformation.info/news/news_story.php?news_id=1663

参考:
英米独の研究助成機関による生命科学分野のオープンアクセス誌“eLife”が正式創刊
Posted 2012年12月14日

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