アーカイブ - 2014年 8月

8月 28日

E1601 - 米国議会図書館が長期保存に適したフォーマット仕様を公開

 

米国議会図書館(Library of Congress:LC)は2014年6月23日,所蔵コレクションの長期保存を実現するため,幅広い種類の創作物を対象とした推奨フォーマット仕様“Library of Congress Recommended Formats Specifications 2014-2015”を公開した。LCには,「米国民の利益のため,知識や創造性の進化を推し進める」という使命がある。この使命を遂行するための根幹となる活動の1つが,知識や創造性を具現化する,巨大なコレクションを構築することである。多様なデジタル形式の創作物が現れる中,このようなコレクションを構築しさらに何世代にもわたる利用を保証するためには,収集や長期保存に適したフォーマットを,幅広い種類の創作物について特定し,運用することが求められてきた。その必要性に応えるものが今回の仕様である。...

E1600 - 電子書籍サービスで変わる大学図書館の業務と展望<報告>

電子書籍サービスで変わる大学図書館の業務と展望<報告>

2014年6月26日と27日の両日,オーストラリアのブリスベンにおいて,アジア・オセアニアの大学図書館員や研究者を対象に,エルゼビア社主催のeBooks Forum 2014が開催された。今回はChallenging the "norm"? Future Directions for eBooks (“規範”への挑戦:電子書籍の将来展望)をテーマに,日本,オーストラリア,ニュージーランド,カナダの大学図書館の事例報告や,エルゼビア社による取り組みの説明が行われた。本稿では,利用者のリクエストによって購入を決定するPDA/DDA(CA1777,E1310参照)による電子書籍のコレクション構築,および電子書籍の発見可能性(discoverability)とディスカバリーサービス(CA1772,E1563参照)について紹介する。...

E1599 - エルゼビア社のテキスト・データ・マイニング方針とその論点

2014年1月31日,エルゼビア社が,テキスト・データ・マイニング(TDM)に対する方針の更新を発表した。これに対して,7月には欧州の図書館関連団体等が方針の取り下げを求める質問状を送付し,同社はこれに回答を示した。本稿では一連の動きとその論点を紹介する。...

E1598 - 公共図書館によるローカルミュージック・プロジェクト始まる

地域のミュージシャンによる音楽作品を収集し,公共図書館のウェブサイトに掲載して,図書館カードの保有者に提供するプロジェクトが,米国の複数の公共図書館で進められている。その活動は,近年充実してきている図書館のウェブ上のサービスを発展させるだけでなく,地域のアーティストの理解を得つつ,地域の音楽シーンを豊かにすることが目指されている。その端緒となったのは,アイオワシティ公共図書館(アイオワ州)の“Local Music Project”である。2012年6月に,Library Journal(LJ)誌で取り上げられ,注目を集めた。その後,デンバー公共図書館(コロラド州)やマディソン公共図書館(ウィスコンシン州)が,これをモデルとしたプロジェクトを開始している。...

E1597 - 2014年学校図書館法一部改正:学校司書法制化について

2014年6月20日の参議院本会議の可決をもって,学校図書館法の一部を改正する法律(以下「改正法」)が成立した。本稿では,改正法及び附帯決議の内容,成立までの経緯と制定前後の動きについて記載する。...

E1596 - MOOCを活用した図書館での大学レベルの学習機会の提供

MOOCとは,大規模公開オンライン講座の総称である(CA1811参照)。大学レベルの講義動画をウェブ上に公開することで,どこでも,誰でも,無料で受講できる。しかしまだ課題はある。無料とはいえ受講するにはコストがかかるのである。それは,ウェブに接続するコストや受講機材を手に入れるコスト,機材を使うスキルを習得するコストである。これらのコストが学びの障壁となっている。...

カンザス大学図書館、ジョン・グールドの鳥類学のコレクションをデジタル化して公開

2014年8月27日、カンザス大学のブログで、同大学図書館が鳥類の図譜で有名なジョン・グールドのコレクションのデジタル化を完了し、公開したと発表されています。

グールドの作品は、1950年代にカンザス大学のKenneth Spencer Research Libraryのコレクションとなったとのことです。コレクションには、石版画として刊行された資料だけでなく、手書きの水彩による下書き2,000点以上の画像も含まれており、合計で6,000点の画像をデジタル化し、公開したとのことです。デジタル化の資金の一部は、全米人文学基金(National Endowment for the Humanities)からの助成によるとのことです。グールドは、1830年から1881年までの間に、縦22インチ横14インチの大型の図譜約47点を刊行したとのことです。公開された画像は、図譜の名称、画家、鳥種名等から検索できるとのことです。

KU Libraries digitize collection of world-famous bird illustrator John Gould's books, images(The University of Kansas, 2014/8/27)

8月 27日

ウェブアクセシビリティに関する情報源(記事紹介)

Elsevier社のニュースレター“Library Connect”のサイトに、2014年8月22日、図書館員がウェブアクセシビリティに関する知識を得て、図書館のコンテンツをより利用しやすくすることの意義を紹介し、併せて知識を得るための情報源を紹介する記事が掲載されました。

Web accessibility: Educating librarians means empowering users
http://libraryconnect.elsevier.com/articles/2014-08/web-accessibility-educating-librarians-means-empowering-users

Libraries for Universal Accessibility
http://uniaccessig.org/lua/

ARL Web Accessibility Toolkit
http://accessibility.arl.org/

WebAIM
http://webaim.org/

ASCLA Library Accessibility – What You Need to Know Toolkit

バンクーバー公共図書館、新設予定のInspiration Labでは家族の記憶の保存支援も

バンクーバー公共図書館の中央館では、現在改装が進められていますが、Vanvouver Sun紙(オンライン)が、2014年8月26日、これについての記事を掲載しています。

記事中、同館の3階に設置が予定されているInspration Labについても触れられています。このラボでは、録音スタジオや動画編集用の機器の導入の予定が示されていますが、これについて、古いビデオテープをデジタルに変換し家族の動画を作成したりすることなどが想定されており、地域の会社の協力を得た研修の提供や、機器の利用支援のための専門家の配置なども考えられていることが紹介されています。開室は2015年の早い時期を想定しているようです。

Vancouver’s main library to undergo major reorganization(The Vancouver Sun, 2014/8/26付け)
http://www.vancouversun.com/news/Vancouver+main+library+undergo+major+reorganization/10151738/story.html

参考:
中央館の屋上を“天空の庭”に?バンクーバー公共図書館が新戦略計画を公表
Posted 2013年4月25日

オランダ王立図書館(KB)のLODに関する取組み(記事紹介)

2014年8月26日のオランダ王立図書館(KB)のリサーチ部門の職員によるブログ“Research in KB”で、同館のLiked Open Dataを活用したプロジェクトが紹介されています。同館では、図書館をセマンティックウェブの核として位置づけているようです。ブログでは、同館の新聞のデジタル化資料を利用したiPhone用/Android用アプリ“Hier was het nieuws(Here was the news)”の事例や、同館の蔵書データから固有表現(named entities)を識別し、DBPedia(Wikipediaから構造化された情報を抽出してLOD化したもの)やFreebase等の外部データベースにリンクするにあたっての課題等が紹介されています。

Linked Open Data at the National library of the Netherlands(Research in KB, 2014/8/27)
https://researchkb.wordpress.com/2014/08/26/linked-open-data-at-the-national-library-of-the-netherlands/

Hier was het nieuws(Nationale bibliotheek van Nederland)

公共図書館の役割を改めて考える: パネルトーク“Public Library Reimagined”の記録が公開(米国)

2014年6月29日にコロラド州アスペンにおいて、“Aspen Idears Festival”の中でパネルトークのイベント“Public Library Reimagined”が開催されました。登壇者は、以下の4名です。

・Sommer Mathis (Editor, Atlantic CityLab)
・Brian Bannon (Commissioner, Chicago Public Library)
・Tessie Guillermo (President & CEO, ZeroDivide)
・John Palfrey (President, Board of Directors of the Digital Public Library of America and Head of School, Phillips Academy).

これについて、動画が公開されるとともに、WebJunctionにおいて、概要を紹介する記事が掲載されています。WebJunctionの記事によると、公共図書館の役割が、本を提供することから、どのように拡張してきたのか、についてディスカッションが行われたとのことです。知識や学びをコミュニティのメンバーに革新的な方法で提供していること、具体的な図書館のサービスとして、高校卒業資格取得支援などが言及されたようです。

【イベント】「ビブリオバトルフェス IN EVINA」:海老名市立中央図書館で司書をバトラーに開催(10/5・海老名)

2014年10月5日に、海老名市立中央図書館において、「ビブリオバトルフェス IN EVINA」が開催されるとのことです。バトラー参加資格は、「『司書』の方 学校・公共・大学・専門どの分野でもOK」とのことです。

バトラー☆参加者募集!ビブリオキング決定戦「ビブリオバトルフェス IN EBINA」10月5日(日)開催(図書館流通センター、2014/8/27付け)
http://www.trc.co.jp/information/141005_ebina.html

ビブリオキング決定戦 ビブリオバトルフェス IN EVINA
https://www.facebook.com/bibfes.ebina2014

海老名市立図書館
https://webebina.ebinachu-lib-unet.ocn.ne.jp/

第3回国連防災世界会議の期間中に、シンポジウム「文化財と防災」を開催へ

2015年3月14日から18日まで仙台市で開催される「第3回国連防災世界会議において、期間中に一関市においてシンポジウム「文化財と防災」が開催されるとのことです。

第3回国連防災世界会議等に係る本県の対応について(2014/8/25記者会見配布資料)
http://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/027/630/kokurenbousaisekaikaigi.pdf

平成26年8月25日知事記者会見(岩手県)
http://www.pref.iwate.jp/governor/kaiken/23342/027630.html

第3回国連防災世界会議(内閣府)
http://www.bousai.go.jp/kokusai/kaigi03/index.html

国連防災世界会議の開催について(World Conference on Disaster Reduction)(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kikan/wcdr.html

第3回国連防災世界会議仙台開催実行委員会
http://www.bosai-sendai.jp/article/?start=1

米国オハイオ州の公共図書館、学校図書館の読書支援に協力

2014年8月26日、オハイオ州のコロンバス・メトロポリタン図書館(Columbus Metropolitan Library:CML)が、 読書支援のため、コロンバス州の小学校16校に本を届けるプログラムを開始すると発表しています。2013年から2014年の学年度において、Groveport-Madisonの6校の小学校を対象に試行を行い、その成功を受けてのサービス拡張とのことです。小学校のクラス毎に、各学年のレベルにあわせて、関心が高いと思われる小説やノンフィクションを1箱に詰めて送付されるとのことです。

Library to begin book delivery to Columbus City Schools(CML, 2014年8月26日)
http://us7.forward-to-friend.com/forward/preview?u=f81bd8333955e04fd59f60b56&id=3ab4364621

Third Grade Reading(CML)
http://www.columbuslibrary.org/thirdgradereading

参考:
E1063 - “2010 Library of the Year”受賞館が発表される(米国)
カレントアウェアネス-E No.173 2010.06.24

米国図書館協会(ALA)前会長バーバラ・ストリプリング博士と東北3県の図書館員とのビデオ会談:宮城県図書館が記録を掲載

2014年7月30日に、岩手県・福島県・宮城県の県立図書館職員と、ALA(アメリカ図書館協会)前会長のバーバラ・ストリプリング博士とのビデオ会談が、アメリカンセンターJAPANの主催により行われました。会場となった宮城県図書館が、8月27日、その記録をウェブサイトに公開しました。

会談冒頭では、キャロライン・ケネディ駐日米国大使から、被災図書館の震災復興に向けた取組に対する労いのビデオメッセージがあり、またストリプリング博士からは、ハリケーン被害を経験したアメリカの図書館における、災害からの復興支援と災害に対する備えについての説明があったとのことです。続いて、日本の各図書館から、被災時に行った支援と震災復興に関する取組みの紹介およびストリプリング博士への質問等があったとのことです。

ストリプリング博士からは、アメリカの図書館は「地域社会の核」であること自治体の支局として、自治体が図書館を使って情報を得て、図書館から情報を発信するという役割を果たしていたため、早くから復旧できるように支援があったこと、対人関係やコミュニティ作りの能力が、これからの図書館は重要になってくること、などの応答があったとのことです。

アメリカ図書館協会前会長のバーバラ・ストリプリング博士と東北3県の図書館員がビデオ会談を行いました(宮城県図書館、2014/8/27付け)

文部科学省、「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」を決定

2014年8月26日、文部科学省が「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」(2014年8月26日文部科学大臣 決定)を定め、公開しました。

文部科学省では、「研究活動の不正行為への対応のガイドラインについて -研究活動の不正行為に関する特別委員会報告書-」(2006年8月8日科学技術・学術審議会研究活動の不正行為に関する特別委員会)を見直し、「研究における不正行為・研究費の不正使用に関するタスクフォース」(2013年9月26日に中間取りまとめを公開)や、「「研究活動の不正行為への対応のガイドライン」の見直し・運用改善等に関する協力者会議」による検討(2014年2月3日に審議のまとめを公開)を踏まえて、新たなガイドラインを定めたとのことです。

新ガイドラインでは、不正行為の事前防止のための取組として、大学等の研究機関における一定期間の研究データの保存・開示が定められています。文部科学省による調査と支援についても新たに定められています。

新ガイドラインは周知徹底、導入準備期間を経て、2015年4月1日から適用される予定とのことです。

東京及び大阪で開催する新ガイドラインに係る説明会の予定が示され、参加申し込みが受け付けられています。

8月 26日

文部科学省、「教育研究の革新的な機能強化とイノベーション創出のための学術情報基盤整備について-クラウド時代の学術情報ネットワークの在り方-(審議まとめ)」を公開

2014年8月26日、文部科学省が「教育研究の革新的な機能強化とイノベーション創出のための学術情報基盤整備について-クラウド時代の学術情報ネットワークの在り方-(審議まとめ)」を公開しました。

日本の学術情報基盤の根幹をなす学術情報ネットワークは、国立情報学研究所(NII)が運用するSINETを基幹に大学等が接続する形で整備が行われています。科学技術・学術審議会学術分科会学術情報委員会(主査:西尾章治郎大阪大学特別教授サイバーメディアセンター長)では、多様かつ大量な学術情報の流通に適切に対応するための基盤整備として、クラウド化への対応を含む学術情報ネットワークの在り方について検討を行ってきており、このたび、審議のまとめが公開されました。

「教育研究の革新的な機能強化とイノベーション創出のための 学術情報基盤整備について-クラウド時代の学術情報ネットワーク の在り方-(審議まとめ)」について(文部科学省, 2014/8/26)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/08/__icsFiles/afieldfile/2014/08/26/1351112_1.pdf
※お知らせ

文部科学省、ジャーナル問題に関する検討会報告書「大学等におけるジャーナル環境の整備と我が国のジャーナルの発信力強化の在り方について」を公開

文部科学省が、2014年8月26日、ジャーナル問題に関する検討会報告書「大学等におけるジャーナル環境の整備と我が国のジャーナルの発信力強化の在り方について」を公開しました。この検討会は、2014年3月に研究振興局長のもとに設置されたものです。

報告書の内容としては、直面する問題として、1)大学等のジャーナル価格上昇への対応、2)世界的に進むオープンアクセスへの取組、3)日本の競争力強化のためのジャーナル強化に関し、現状及び今後の課題と対応の方向性についてまとめて」いるとのことです。

大学等におけるジャーナル環境の整備と我が国のジャーナルの発信力強化の在り方について~ジャーナル問題に関する検討会報告書~(文部科学省、2014/8/26付け)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/08/1351120.htm

Google Scholar、”Citations”プロフィール画面レイアウトを一新

2014年8月21日付けのGoogle Scholarブログで、Google Scholar Citationsの研究者プロフィール画面のレイアウトが一新されたことが報告されています。

研究者プロフィールは2011年11月に一般公開された機能で、利用申請をした研究者は自身のプロフィールページが与えられ、自身の論文の引用状況等を確認することができます。今回のレイアウト変更では、個々の論文情報が画面中央に表示され、論文全体を集約したh-index等の各指標が画面右のサイドバーに表示されるようになりました。そのほかに論文情報のエクスポートボタン等が常に画面トップに表示されるようになったり、プロフィール画面をプリントアウトした際には整った形で出力されるようにもなっているとのことです。

Fresh Look of Scholar Profiles(Google Scholar Blog、2014/8/21付け)
http://googlescholar.blogspot.jp/2014/08/fresh-look-of-scholar-profiles.html

Google Scholar Citation Profiles Receive a Makeover(LJ INFOdocket、2014/8/22付け)

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