アーカイブ - 2014年 7月

7月 17日

ダーウィンが乗船したビーグル号の図書室が所蔵していたと推測される図書コレクション、デジタル化公開

チャールズ・ダーウィンが1831年から1836年に乗船したビーグル号の図書室が所蔵していたと推測される図書コレクションが、シンガポール国立大学(National University of Singapore)の研究者らにより再構築され、“Darwin Online”で公開されました。ダーウィンが残したノートや図書コレクション、ビーグル号の船員たちが家族に宛てて送った手紙の内容等から、散逸し目録も残されていないビーグル号図書室の蔵書内容を推測したとのことです。

今回公開された図書は、ブリタニカ百科事典全20巻や、Jean-Baptiste LamarckやJames Cookによる著作等を含む404冊です。この冊数は、ビーグル号の船長が1826年に家族に宛てて送った手紙に記した蔵書数に近いとされています。

Charles Darwin's Beagle library
http://darwin-online.org.uk/BeagleLibrary/Beagle_Library_Introduction.htm

NUS historian re-constructs Charles Darwin’s Beagle Library online(NUS, 2014/7/15)

フランス国立図書館、2013年の活動内容の報告をウェブで公開

フランス国立図書館(BnF)が、2014年7月15日、2013年の活動報告をウェブサイトに公開しました。報告書は、コレクションやデジタル化などについて報告する6つの章と、10個の注目すべき事柄(Focus)の紹介から成っています。

Rapport d'activite 2013
http://webapp.bnf.fr/rapport/html/accueil.htm

PDF版
http://webapp.bnf.fr/rapport/pdf/rapport_2013.pdf

ニューヨーク公共図書館のマークス館長のインタビューが公開

ニューヨーク公共図書館のマークス(Anthony W. Marx)館長が、MetroFocusのインタビューに応じた動画(約9分)が公開されています。スティーブン・A・シュワルツマン図書館(Stephen A. Schwarzman Building)改修計画も言及されています。

MetroFocusのウェブサイトに、動画とともに、簡潔な要約といくつかの発言がが紹介されています。

President of the New York Public Library Discusses Past, Present and Future(METROFOCUS, 2014/7/16付け)
http://www.thirteen.org/metrofocus/2014/07/new-york-public-library-president/

総務省、情報通信白書平成26年版を公表:特集「ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト」

総務省が、2014年7月15日から、情報通信白書平成26年版を公表しています。
第1部は「特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト」となっており、ICTの全世界的かつ生活のあらゆる局面での浸透と、それに伴う不可逆的な経済・社会的な変革を、パラダイムシフトととらえ、その進展状況と今後の動向を展望している、とのことです。

平成26年「情報通信に関する現状報告」(平成26年版情報通信白書)の公表(総務省、2014/7/15付け)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000073.html

情報通信白書
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/index.html

みんなで考える情報通信白書(Facebook)
https://www.facebook.com/MINNAdeICThakusho

参考:
総務省、『みんなで考える情報通信白書2014』として、SNSを活用した読者参加型企画を実施 Posted 2014年3月11日
http://current.ndl.go.jp/node/25674

カナダのアルバータ大学、データマネジメント計画(DMP)作成支援ツール、“DMP Builder”を作成

2014年7月11日、カナダのアルバータ大学が研究データマネジメント計画(DMP)の作成を支援するウェブベースのツール、“DMP Builder”を作成しました。

カナダの研究コミュニティを対象としたツールで、カナダの研究会議への助成申請のためのデータマネジメント計画で使用されることを想定しているとのことです。英国のDDCのプロジェクトによる、オープンソースのDMP Online"をもとにして作成されたとのことです。

A Tool for Data Management Plans(University of Alberta)
https://dmp.library.ualberta.ca/

University of Alberta launches DMP Builder : A Web-based Tool to Help Prepare Data Management Plans(Canadian Community of Practice for Research Data Management in Libraries, 2014/7/11)

ORCIDとDataCiteが覚書を締結

2014年7月16日のDataCiteのウェブサイトで、研究者に識別子を与える国際組織ORCIDとDataCite(International Data Citation Initiative:国際データ引用イニシアティブ)が覚書を締結したことが発表されています。

両者は、協力してデータや研究者のメタデータスキーマの改善や調整を行い、相互運用可能なオープンソースのAPIの開発や、相互のサービスの補完に取組むとのことです。

なお、両者は、2012年9月から、相互リンクを進めるプロジェクトODIN(ORCID and DataCite Interoperability Network)でも協力をしてきたとのことです。

ORCID and DataCite sign an MoU(DataCite, 2014/7/16)
http://www.datacite.org/node/131

参考:
E1537 - 研究データへの識別子付与と引用可能性向上:DataCiteの活動
カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20
http://current.ndl.go.jp/e1537

CA1740 - 動向レビュー:著者の名寄せと研究者識別子ORCID / 蔵川 圭
カレントアウェアネス No.307 2011年3月20日

7月 16日

米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)、図書館と博物館における幼児教育活動を強化するため、新たな助成を発表

2014年7月11日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)は、図書館と博物館における幼児教育活動を強化するため、ジョージア公共図書館(GPLS)、OCLC、BUILD Initiativeの各機関が行うプロジェクトに、個別に助成を行うことを発表しました。これらの助成は、IMLSが2013年に発表したレポート“Growing Young Minds: How Museums and Libraries Create Lifelong Learners”で行った提言を実践するものとのことです。

IMLS Announces New Awards to Strengthen Early Learning Activities at Libraries and Museums(IMLS, 2014/7/11)
http://www.imls.gov/imls_announces_new_awards_to_strengthen_early_learning_activities_at_libraries_and_museums.aspx

IMLS announces new grant to OCLC to strengthen early learning activities in libraries(OCLC, 2014/7/14)

フランス国立図書館、15万点のデジタル化に関しベンダーと契約

フランス国立図書館(BnF)が、15万点の著作のデジタル化について、Numen Digital社と3年間の契約をすることが報じられています。同社は他の2社とともにこの契約を履行するもので、デジタルデータは電子図書館“Gallica”に登録されるようです。

ITR News.com(オンライン)に掲載された情報では、デジタル化されたもののうち10%以上は、EPUB3及びDaisy形式で利用可能になるようです。

Numen to digitise French national library holdings(telecompaper, 2014/7/14付け)
http://www.telecompaper.com/news/numen-to-digitise-french-national-library-holdings--1025220

La BnF choisit Numen pour poursuivre la numerisation de ses ouvrages(ITR News.com, 2014/7/10付け)
http://www.itrnews.com/articles/149388/bnf-choisit-numen-poursuivre-numerisation-ouvrages.html

新設のFOIA諮問委員会第1回会議が開催:会議資料、動画等公開(米国)

2014年6月24日に開催された、情報自由法諮問委員会(Freedom of Information Act (FOIA) Advisory Committe)の第1回の会議の資料及び動画や記録が公開されています。今回の会議では、同委員会が今後2年間で取り組むFOIAに関す課題やトピックについて優先順位を決めるものであったようです。

同委員会は、2013年12月に公表された第2次オープンガバメント行動計画("The Open Government Partnership - Second Open Government National Action Plan for the United States of America")に沿って設立されたものです。

Freedom of Information Act Advisory Committee to Hold Inaugural Meeting at the National Archives on June 24, 2014 (NARA, 2014/6/20付け)
http://www.archives.gov/press/press-releases/2014/nr14-86.html

Freedom of Information Act (FOIA) Advisory Committee(OGIS)

英国公文書館、デジタル情報資源保存ツールとして、CSVのチェックツール等を公開

2014年7月14日、英国公文書館(TNA)がデジタル情報資源保存ツールとして、CSVファイルのチェックツール“CSV validator”を公開しました。

デジタルファイル解析ツール“DROID”やフォーマットレジストリ“PRONOM database”に続くデジタル情報資源保存ツールとのことです。CSVスキーマの仕様をまとめた“CSV Schema 1.0”もあわせて公開されており、チェックツール“CSV validator”はこの仕様を実装したものであるとのことです。

CSV validator – a new digital preservation tool
http://blog.nationalarchives.gov.uk/blog/csv-validator-new-digital-preservation-tool/

CSV Validator
http://digital-preservation.github.io/csv-validator/

CSV Schema 1.0
http://digital-preservation.github.io/csv-schema/csv-schema-1.0.html

参考:

中国国家典籍博物館がプレオープン

中国国家図書館の所蔵する中国典籍を展示する、中国国家典籍博物館が2014年7月15日、プレオープンしました。

中国国家典籍博物館は、中国国家図書館の南区を改修して建設されたもので、2014年7月15日から関係者向けにプレオープンし、8月1日から事前予約のある団体を対象とした試行期間を経て、9月9日に中国国家図書館創設105周年とあわせて、個人も対象として正式開館する予定とのことです。

中国国家典籍博物館の最初の展示“国家図書館館蔵精品大展”では、金石拓本、敦煌遺書、善本古籍、古地図、名家手稿、欧米言語貴重書、清代の建築家である雷氏の設計図、中国少数民族の古籍や中国古代典籍の略史など9つで構成され、800余点が展示されるとのことです。

中国国家典籍博物館
http://www.nlc.gov.cn/nmcb/

国家典籍博物馆开馆(试运行)暨国家图书馆馆藏精品大展开展(中国国家図書館, 2014/7/16)
http://www.nlc.gov.cn/dsb_zx/gtxw/201407/t20140715_87435.htm

国家典籍博物馆9月开放 《资治通鉴》手稿露真容(中国中央電視台, 2014/7/16)
http://news.cntv.cn/2014/07/16/ARTI1405463569229413.shtml

米児童図書館サービス部会、レゴ社と協力して子どものためのジュニアメイカースペース設置プロジェクトを開始

2014年7月15日、米国図書館協会(ALA)の児童サービス部会(Association for Library Service to Children;ALSC)と、レゴ社の米国部門であるLEGO Systemsが、米国の図書館にジュニアメイカースペースを設置するために協力することを発表しました。4歳から6歳の子どもに地域の図書館で創作する場所を提供するプロジェクトとのことです。

8月から、ALSCのウェブサイトを介して、ジュニアメイカーセッションを開催するための情報やアイデアを含んだ無料のデジタルツールキットのダウンロードが可能となります。また、米国内の750以上の図書館に、10,000個のレゴブロックやポスター、アクティビティガイド等が含まれるツールキットが渡されるとのことです。

日本図書館協会、図書・雑誌・新聞への消費税軽減税率の適用を求める声明を発表

2014年7月15日付で、日本図書館協会が図書・雑誌・新聞への消費税軽減税率の適用を求める声明を、日本図書館協会理事長名で発表しました。

声明では、図書等にかかる消費税率の拡大は、図書館活動に大きな打撃を与えるばかりか、ひいては国民の学術・教育・文化の進展を阻害することになりかねないとし、そのような事態を回避するためにも、図書等出版物に対する軽減税率の適用を求めるとしています。

<声明>図書・雑誌・新聞への消費税軽減税率の適用を求めます(日本図書館協会, 2014/7/15付)
http://www.jla.or.jp/demand/tabid/78/Default.aspx?itemid=2371

参考:
国立大学図書館協会、声明「学術情報資料に対する消費税軽減税率の適用を要望します」をウェブページに掲載
Posted 2014年7月10日
http://current.ndl.go.jp/node/26551

明治大学博物館、震災復興支援 特別展覧会「明治大学コレクションの世界」を岩手県の大船渡市立博物館で開催

2014年7月26日から8月31日まで、大船渡市立博物館で、明治大学震災復興支援事業特別展覧会「明治大学コレクションの世界-氷河期から昭和まで-」が開催されます。

この展覧会は、大船渡市と明治大学との震災復興に関する協定に基づき、明治大学博物館による震災復興支援事業の一環として行われるものとのことです。

明治大学博物館の考古・刑事の個性的な歴史コレクションをもとに、氷河期から昭和時代までの歴史をたどる展示で、東北地方にゆかりのある考古・歴史コレクションもあわせて展示されるとのことです。期間中、関連事業として明治大学博物館学芸員による講座も開講されるようです。

明治大学博物館 震災復興支援 特別展覧会「明治大学コレクションの世界」を開催
http://www.meiji.ac.jp/koho/press/2014/6t5h7p00000hrwvg.html

明治大学震災復興支援事業特別展覧会「明治大学コレクションの世界-氷河期から昭和まで-」を開催します(大船渡市)
http://www.city.ofunato.iwate.jp/www/contents/1403838023474/index.html

参考:
岩手県の大船渡市立博物館、「東日本大震災被災状況写真展 Part1」を開催
Posted 2014年1月31日

関東大震災直後の記録映画の映像、京都大学デジタルアーカイブシステムで公開

京都大学デジタルアーカイブシステムにおいて、2014年7月8日、関東大震災直後の都心の様子を収めた記録映画フィルムの映像が一般公開されたとのことです。

このフィルムは、同大学の工学研究科吉田建築系図書室の貴重書庫で発見されたもので、フィルムの素材が、劣化に伴い自然発火を引き起こす恐れのあるナイトレートフィルムであったために慎重に中身の確認が進められ、その内容が判明したものとのことです。

関東大震災の映画フィルム映像が一般公開されました (京都大学工学部・大学院工学研究科、2014/7/15付け)
http://www.t.kyoto-u.ac.jp/ja/topics/all/soumu/20140715

【イベント】国立国会図書館関西館第16回小展示「宇宙に夢中 -古代の宇宙観から「はやぶさ」まで-」 (7/17~9/16・京都)

国立国会図書館関西館では、2014年7月17日から9月16日にかけて、第16回小展示として、「宇宙に夢中 -古代の宇宙観から「はやぶさ」まで-」 を開催します。古代の人々の宇宙観や人類初の月面着陸の記事、SF小説など、宇宙に関する様々な資料をトピックごとに紹介するものです。

この小展示について、展示資料リストが掲載されました。なお、資料リストでは、デジタル化されている資料について、「インターネット公開」「館内公開/図書館送信資料」「館内限定公開」の別が示されています。

第16回 関西館小展示 「宇宙に夢中 -古代の宇宙観から「はやぶさ」まで-」
http://www.ndl.go.jp/jp/event/exhibitions/kansai_201407.html

Europeana、コンテンツ活用についてのワークショップを開催

EuropeanaのAPIの活用方法等、Europeanaのコンテンツ活用についてのワークショップが2014年7月16日(中央ヨーロッパ時間の17時から20時)にバルセロナで開催されます。Apps&Cultura Barcelonaとの共催で、同機関が毎年実施している“Hack at Home competition”として開催するとのことです。ウェブで実況が中継され、Twitterでも質問ができるとのことです。

WORKSHOP & WEBINAR 16 July, 17h CET: Using Europeana content & the Europeana API
http://pro.europeana.eu/web/europeana-creative/news/-/blogs/workshop-&-webinar-16-july-17h-cet:-using-europeana-content-&-the-europeana-api;jsessionid=F0593E63C06E927DC932B536DE42D007

http://xmpp.iglor.es/appscultura_europeanalab/
実況中継のページ

Euroepeana CreativeのTwitterアカウント

7月 15日

「調子のいい日は一日に10,000は新しい記事を作成できる」 Wikipedia編集ボット作成者へのインタビュー(記事紹介)

2014年7月13日付けの米ウォールストリートジャーナル電子版の記事で、Wikipediaに一人で270万の記事を作成したというスウェーデンの男性、Sverker Johansson氏が紹介されています。

Johansson氏はWikipediaに新たな記事を作成するボット(プログラム)を開発し、蝶や甲虫、フィリピンの都市に関する記事を自動で作成していました。作成した記事の約3分の1はスウェーデン語版、残りはフィリピンで使用されている2つの言語版のものである、とのことです。Johansson氏のボットは調子のいい日には一日で10,000の新たな記事を作成できるとのことで、これまでにJohansson氏がボットを使って作成した記事はWikipedia全言語版のうちの8.5%にあたるとされています。

記事の後半ではこのようなボットを使った記事作成の是非についても議論されています。

For This Author, 10,000 Wikipedia Articles Is a Good Day's Work(The Wall Street Journal、2014/7/13付け)

ProQuest社、ディスカバリーサービスSummonと文献管理ツールFlowの連携を発表

2014年7月15日、ProQuest社は同社が提供するディスカバリーサービスSummonと、文献管理ツールFlowを利用者がシームレスに使うことができるよう、連携させたことを発表しました。この連携により、Summonで発見した資料をFlowに取り込んだり、Flow上で他の研究者と共有することが容易にできるようになるとのことです。

ProQuest transforms discovery and research management with seamless solution for researchers(Library Technology Guides、2014/7/15付け)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=19562

ProQuest® Summon + ProQuest® Flow: Seamless Integration(YouTube、2014/7/7付け)
https://www.youtube.com/watch?v=e0JBiAlvmy0&feature=youtu.be

参考:
ProQuest社が文献管理ツール“Flow”を公開
Posted 2014年1月8日
http://current.ndl.go.jp/node/25213

SAGE社の出版する雑誌で60本の論文撤回 1人の著者が複数の別名を使って自分の投稿論文を自分で査読

2014年7月8日、SAGE社が同社の刊行する雑誌” Journal of Vibration and Control (JVC)”から60本の論文を撤回することを発表しました。これらの論文はすべて台湾の国立屏東教育大学の元准教授、陳震遠(Peter Chen)氏が関わっていたものです。

SAGE社のプレスリリースによれば、陳氏はSAGE社のオンライン査読システムに氏名を偽って複数のアカウントを作成しており、陳氏が投稿した論文の査読候補者としてこれらのアカウントが表示されるようになっていました。SAGE社らの調査では、実際にこれらのアカウントを用いて陳氏自身が自分の論文の査読を行っていた例も発見されているとのことです。

また、撤回された60本の論文の中には台湾の教育部長(Education Minister)、蔣偉寧(Chiang Wei-ling)氏が共著者に含まれているものが5本ありました。蔣氏は陳氏の双子の兄弟の元指導教員で、その双子の兄弟も共著者に含まれていた、とのことです。事件を受け、蔣氏は2014年7月14日付けで教育部長を辞任しています。

SAGE statement on Journal of Vibration and Control(SAGE、2014/7/8付け)

ページ