アーカイブ - 2014年 7月

7月 25日

図書館員の研究データ支援への関わりの状況は?ARL加盟館所属のサイエンス・ライブラリアンに対する調査(記事紹介)

大学・研究図書館協会(ACRL)の刊行する“College and Research Libraries (C&RL)”のVol.75, no.4に、Karen Antell氏らによる記事“Dealing with Data: Science Librarians’ Participation in Data Management at Association of Research Libraries Institutions”が掲載されています。

2013年1月から米国科学財団(NSF)の助成金申請に関するガイドラインが変更され、研究データの管理が求められるようになったことなどにより、大学図書館では、研究データ管理の支援により積極的に関わるようになっています。この論文は、そのような状況を踏まえつつ、サイエンス・ライブラリアンを対象に実施した研究データ管理支援等の状況について調査の結果をまとめたものです。

調査は、2012年9月に、北米研究図書館協会(ARL)加盟館116館に所属する507人のサイエンス・ライブラリアン対し、電子メールで質問を送付する形で行われたものです。調査は、7件のエラーを除くとちょうど500のアカウントに送付され、175人からの回答を得たとのことです。また質問は16問で、5段階評価や自由記述を織り交ぜたものとのことです。

世界リポジトリランキングの2014年7月版が公開

スペイン高等科学研究院(CSIC)が作成する世界リポジトリランキングの2014年7月版が公開されています。機関リポジトリのランキング(Top Institutional Repositories)では、京都大学のリポジトリが51位、北海道大学のリポジトリが145位、大阪大学のリポジトリが149位となっています。

Top Institutionals (Ranking Web of Repositories)
http://repositories.webometrics.info/en/top_Inst

New edition with updated July 2014 info
http://repositories.webometrics.info/en/node/25

欧州研究図書館協会(LIBER)の2014年第43回年次大会の発表資料等が公開

2014年7月2日から5日まで、ラトビアのリガで開催された欧州研究図書館協会(LIBER)の第43回年次大会の発表資料等が公開されています。今回は、“Research Libraries in the 2020 Information Landscape”をテーマとして開催されたとのことです。「クラウドソーシングとオープンソース」、「Linked Open Data」など10のセッションのペーパーとその発表者のプロフィール、「Europeana Sounds」や「Europeana Cloud」など20のポスター(一部は概要のみ)等が公開されています。

LIBERとSPARC Europeが共同で開催したワークショップでは、EU加盟国のオープンアクセスおよびオープンデータ政策を推進するプロジェクト“Open Access Policy Alignment Strategies for European Union Research(PASTEUR4OA)”や研修等を通じて若手研究者等のオープンサイエンスの実践を支援するプロジェクト“Foster Open Science Training for European Research(FOSTER)”が紹介されたようです。

マディソン公共図書館の創作活動支援プログラム“Bubbler”(米国)

“Library as Incubator Project”(芸術のインキュベーターとしての図書館プロジェクト)において、マディソン公共図書館の創作活動支援のプログラム“Bubller”を紹介する記事及び動画が複数掲載されています。中央館での取組のほか、7月24日付の記事では地域の分館での取組も紹介されています。

Bubblerは、アニメーション、音楽、服飾デザイン、ダンス等々、様々な創作活動を学ぶことのできるワークショップを提供するものです。

What is the Bubbler?(2014/3/20付け)
http://www.libraryasincubatorproject.org/?p=13652

The Bubbler at Madison Public Library: Media Lab(2014/4/11付け)
http://www.libraryasincubatorproject.org/?p=13861

Library as Incubator Project at The Bubbler: Setting up Shop(2014/5/13付け)
http://www.libraryasincubatorproject.org/?p=14176

リテラシー・バンで地域を巡回:2014 Library of the Yearのエドモントン公共図書館の取組(カナダ)

エドモントン公共図書館(Edmonton Public Library)が、図書館サービスの届いていない地域をリテラシー・バン(literacy van)で回るサービス“epl2go”を開始したとのことです。このリテラシー・バンでは、パペットのショーやストーリータイム、Lego、またデジタル関連ではiPad、ゲーム、ロボットなどを届けるとのことで、子どもから高齢者までを対象として、リテラシー教育やコンピュータの個別指導などを提供するものだそうです。

このプログラムは25万ドルの寄付により実現したもので、2014年の夏には、バン4台で、地域の6か所を回り、今後訪問地を増加させる予定のようです。

なお、エドモントン公共図書館は、Library Journal誌の“Library of the Year”を、2014年に、カナダの図書館として初めて受賞しています。

プレスリリース
That’s how EPL rolls! New literacy van brings EPL programs and services outside the library and into the community(Edmonton Public Library, 2014/7/23付け)

OCLC Research等、シェアード・プリントに関するシンポジウムの録画や発表資料を公開

オハイオ州立大学図書館とCommittee on Institutional Cooperation(CIC)が2014年3月27日、28日にダブリンで開催した、地域での冊子体資料の共同管理(Regional Print Management)についてのシンポジウムの録画や発表資料が公開されています。シンポジウムでは、小さなコンソーシアムから州や地域レベルでのイニシアティブまで、さまざまな規模で積極的に行われた取組みが紹介されているとのことです。OCLC Research、オハイオ州立大学図書館、CICによるレポート“Right-scaling Stewardship report provides multi-scale perspective on cooperative print management”で示された知見などが共有されたとのことです。

Regional Print Management Symposium videos feature tips for implementing shared print arrangements(OCLC Research, 2014/7/24)
http://www.oclc.org/research/news/2014/07-24.html

図書館のデジタルコレクションをQRコード付きの壁紙で案内:サンアントニオ公共図書館の取組

米国のサンアントニオ公共図書館が、2014年7月24日から、“Digital Library Community Project”を開始するとのことです。図書館カード保有者が同館のデジタルコレクション(電子書籍など)に容易にアクセスできるよう、地域の高齢者センターやYMCAなどの施設に、QRコード付きの壁紙を張るものとのことです。3か所から開始し、今後数か月のうちに掲示場所を追加させていくとのことです。

SAPL Introduces Digital Library Community Project(San Antonio Public Library, 2014/7/24付け)
http://mysapl.wordpress.com/2014/07/24/sapl-introduces-digital-library-community-project/
※壁紙の画像あり

総務省、「行政機関等が保有するパーソナルデータに関する研究会」を開催へ

総務省が、2014年7月31日に、「行政機関等が保有するパーソナルデータに関する研究会」を開催することを発表しています。行政機関及び独立行政法人等が保有するパーソナルデータについて、その特質を踏まえた専門的な調査・検討を行うためのものとのことです。検討事項として、利活用可能となり得るデータの範囲、類型化及び取扱いの在り方、保護対象の明確化及び取扱いの在り方等があげられています。

「行政機関等が保有するパーソナルデータに関する研究会」の開催(総務省、2014/7/23付け)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01gyokan06_02000011.html

構成員
http://www.soumu.go.jp/main_content/000304067.pdf

総務省、「ICT地域マネージャー」派遣先を発表(2014年度)

総務省は、2014年度の「ICT地域マネージャー」派遣事業の派遣先の公募を、4月1日から25日まで実施していましたが、これについて、7月23日、決定した派遣先及び派遣するICT地域マネージャーの一覧を発表しています。27団体への派遣が行われるとのことです。

平成26年度「ICT地域マネージャー」派遣先の決定
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000061.html

平成26年度 ICT地域マネージャー派遣先一覧
http://www.soumu.go.jp/main_content/000302211.pdf

IFLA、途上国の図書館情報学に関する書籍“LIS Education in Developing Countries - The Road Ahead”を刊行

国際図書館連盟(IFLA)が、途上国の図書館情報学に関する書籍“LIS Education in Developing Countries - The Road Ahead”を刊行しています。アフリカ、南アジア、東アジア、南米等で図書館情報学教育が直面するさまざまな課題を取り上げ、効果的で前向きなロードマップを示唆するような方法に焦点をあてて紹介しているとのことです。

LIS Education in Developing Countries - The Road Ahead
Series:IFLA Publications 165
http://www.ifla.org/publications/ifla-publications-series-165

7月 24日

欧州委員会、EUの著作権制度改革についての意見招請によせられた回答をまとめたレポートを公開

欧州委員会は、EUの著作権制度改革について、2013年12月5日から2014年3月5日までの期間で意見招請を行い、2014年7月24日、寄せられた回答をまとめたレポートを公開しました。

9,500以上の回答が寄せられ、質問やコメントを含めた11,000件以上のメッセージが指定の電子メールアドレスに寄せられたとのことです。

回答者はその属性で9つのカテゴリに分類されており、エンドユーザー・消費者が回答の58.7%を、次いで、著者・実演者が24.8%、出版者・製作者・放送局が8.6%を占めているようです。

Report on the responses to the Public Consultation on the Review of the EU Copyright Rules(PDF;101ページ)(EUROPEAN COMMISSION, 2014/7)
http://ec.europa.eu/internal_market/consultations/2013/copyright-rules/docs/contributions/consultation-report_en.pdf

Public Consultation on the review of the EU copyright rules

BBCが第一次世界大戦に関するMOOCの4講座を開講へ:大学と連携

英BBCが、第一次世界大戦に関するMOOC(massive open online courses)を4つ開講するとのことで、2014年7月23日から登録受付を開始しています。開講する講座とそれぞれの連携する大学は以下の通りで、10月ないし11月からとのことです。

Aviation Comes of Age:バーミンガム大学
Changing Faces of Heroism:リーズ大学
Paris 1919 - A New World Order?:グラスゴー大学
Trauma and Memory:Open University

BBC Learning's massive open online courses(BBC Blog, 2014/7/23付け)
http://www.bbc.co.uk/blogs/aboutthebbc/posts/BBC-Learnings-massive-open-online-courses

History Courses - World War One courses
http://www.bbc.co.uk/history/0/28293511

参考:
BBC等による英国の油絵のデジタル化プロジェクト“Your Paintings”が完了
Posted 2012年12月17日

『国立国会図書館月報』640/641号刊行、「NDLラボの誕生・現在・未来」等を掲載

国立国会図書館(NDL)は『国立国会図書館月報』2014年7/8月号をウェブに掲載しました。この号では、「ようこそ、実験室へ NDLラボの誕生・現在・未来」など、NDLラボについて紹介する以下の記事を掲載しています。

ようこそ、実験室へ NDLラボの誕生・現在・未来
本は知識への入り口 読み方を広げる「電子読書支援システム」(国立情報学研究所 阿辺川武)
高度情報化時代の知への貢献、皆様もいかがですか? クラウドソーシングによる日本語資料のデジタル翻刻の試み (人文情報学研究所 永崎研宣)

国立国会図書館月報
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/index.html

米国図書館協会、デジタルインクルージョンにおける公共図書館の役割に関する調査報告書を公開

2014年7月22日、米国図書館協会(ALA)の研究・統計部(Office for Research & Statistics)が、メリーランド大学のInformation Policy & Access Centerと共同し、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の資金により行った、デジタルインクルージョンにおける公共図書館の役割についての調査の報告書を公開しました。この調査は2013年9月3日から11月30日にかけて、米国全体の公共図書館の代表サンプルからデータを収集し行われたものとのことです。

ALAのウェブサイトで紹介されている、調査で判明した主な点は以下の通りです。

米国の図書館の
98%は無料のWi-Fiを提供しており、2012年調査の89%よりも増加している。
98%は技術トレーニングの提供を行っている。
98%は公的書類のオンラインフォーム作成支援を行っている。
97%はオンライン課題への支援を行っている。
95%は能力開発トレーニングプログラムを提供している。
90%は電子書籍を提供しており、2012年調査の76%よりも増加している。
56%は健康維持プログラム等を提供している。
50%は起業や小規模ビジネス開発のプログラムを提供している。
図書館が提供するコンピュータの平均台数は20台で、2012年の16台よりも増加している。

米国のテレビ放送のオンラインアーカイブ:25年にわたるプロジェクトの事例紹介(文献紹介)

International Journal of Digital Curation誌の最新号(Volume 9, Issue 1, 2014)に米国のテレビ放送のオンラインアーカイブ構築プロジェクトの事例を紹介した査読論文“Creating an Online Television Archive, 1987–2013”が掲載されています。

米国議会の中継や公聴会、大統領の演説など政治に関する内容を放映する、米国を拠点としたケーブルテレビネットワーク“C-SPAN”のテレビ番組について、記録、インデキシング、アーカイブと公開を行ってきたパデュー大学の25年にわたるプロジェクトが紹介されているとのことです。

Robert Browning. Creating an Online Television Archive, 1987–2013. International Journal of Digital Curation, 9(1), 2014, p. 1-11.
http://dx.doi.org/10.2218/ijdc.v9i1.288

C-SPAN Video Library
http://c-spanvideo.org/

International Journal of Digital Curation

ドイツ連邦公文書館、第一次世界大戦についてのポータルを公開

ドイツ連邦公文書館(Bundesarchiv)が、開戦から100年を期に、第一次世界大戦についてのポータル"Portal des Bundesarchivs zum Ersten Weltkrieg"を公開したことが、2014年7月3日の同館のニュースで紹介されています。

このポータルでは、同館が所蔵する第一次世界大戦に関する約70万ページにわたる文書、写真、動画のデジタル化画像を公開しているとのことです。

Portal des Bundesarchivs zum Ersten Weltkrieg freigeschaltet(Das Bundesarchivs)
http://www.bundesarchiv.de/oeffentlichkeitsarbeit/meldungen/04154/index.html.de

Portal des Bundesarchivs zum Ersten Weltkrieg
http://ersterweltkrieg.bundesarchiv.de/

Germany puts 700,000 WWI docs online(The Local, 2014/7/23)

米国連邦政府寄託図書館制度(FDLP)、ウェブアーカイブについての紹介ページを公開

米国連邦寄託図書館制度(FDLP)が、同機関によるウェブアーカイブについて説明するウェブページを2014年7月21日に公開、22日に更新しています。

FDLPのウェブアーカイブは、米国政府印刷局(GPO)が収集・保存している米国連邦政府のウェブサイトの選択的なコレクションで構成されているとのことです。GPOはInternet Archiveが提供するArchive-Itのサービスを利用してウェブサイトの収集・保存を行っており、GPOの提供する米国連邦政府の政府刊行物の目録検索サイト(Catalog of U.S. Government Publications:CGP)で、収集したウェブサイトについても検索できるとのことです。

その他、ウェブサイトのアーカイブの流れや、ファイルフォーマットなどが、Q&A方式で紹介されています。

FDLPは、ウェブアーカイブ以外にも実施している11のプログラムについて、説明ページを設けています。

Web Archiving(FDLP)
http://www.fdlp.gov/377-projects-active/2020-web-archiving

Catalog of U.S. Government Publications(GPO)
http://catalog.gpo.gov/

国立国会図書館、『びぶろす』誌で「オープンデータと図書館」、特集「活用される図書館」等を掲載

国立国会図書館(NDL)の刊行する『びぶろす』誌(行政・司法各部門の支部図書館と専門図書館の連絡情報誌)の2014年7月号に、以下の記事等が掲載されています。

・オープンデータと図書館―最新の海外事例と動向(東京大学大学院情報学環 生貝 直人)
【特集:活用される図書館】
・組織での図書館の活かし方(一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団 木下みゆき)
・国立国会図書館の利用者ニーズ把握について(国立国会図書館総務部企画課評価係)
・レファレンス協同データベース(レファ協)の広報活動(国立国会図書館関西館図書館協力課レファレンス協同データベース事業事務局)
【支部図書館紹介:ご自慢の一品】
・北海道開発の歩みを知る~北海道開発計画調査報告書~(支部国土交通省図書館北海道開発局分館 佐々木大輔)

びぶろす- Biblos
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/biblos/index.html

『カレントアウェアネス-E』263号を発行

『カレントアウェアネス-E』263号を発行しました。

□目次□  

E1589 - 100周年を迎えた米国議会図書館議会調査局

 2014年,米国議会図書館(Library of Congress:LC)の議会調査局(Congressional Research Service:CRS)は,その前身となる組織の設立から100周年を迎えた。本稿では,“Library of Congress Magazine”の2014年5-6月号に掲載されたCRS100周年特集記事等を基に、CRSについて紹介する。なお,1948年に当時の立法考査局(Legislative Reference Service:LRS)をモデルに設立された国立国会図書館調査及び立法考査局では,当館刊行物により,これまでもCRSの歴史等について伝えてきている。あわせて参照されたい。...

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