2014年7月22日、米国図書館協会(ALA)の研究・統計部(Office for Research & Statistics)が、メリーランド大学のInformation Policy & Access Centerと共同し、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の資金により行った、デジタルインクルージョンにおける公共図書館の役割についての調査の報告書を公開しました。この調査は2013年9月3日から11月30日にかけて、米国全体の公共図書館の代表サンプルからデータを収集し行われたものとのことです。
International Journal of Digital Curation誌の最新号(Volume 9, Issue 1, 2014)に米国のテレビ放送のオンラインアーカイブ構築プロジェクトの事例を紹介した査読論文“Creating an Online Television Archive, 1987–2013”が掲載されています。
Robert Browning. Creating an Online Television Archive, 1987–2013. International Journal of Digital Curation, 9(1), 2014, p. 1-11. http://dx.doi.org/10.2218/ijdc.v9i1.288
FDLPのウェブアーカイブは、米国政府印刷局(GPO)が収集・保存している米国連邦政府のウェブサイトの選択的なコレクションで構成されているとのことです。GPOはInternet Archiveが提供するArchive-Itのサービスを利用してウェブサイトの収集・保存を行っており、GPOの提供する米国連邦政府の政府刊行物の目録検索サイト(Catalog of U.S. Government Publications:CGP)で、収集したウェブサイトについても検索できるとのことです。
2014年,米国議会図書館(Library of Congress:LC)の議会調査局(Congressional Research Service:CRS)は,その前身となる組織の設立から100周年を迎えた。本稿では,“Library of Congress Magazine”の2014年5-6月号に掲載されたCRS100周年特集記事等を基に、CRSについて紹介する。なお,1948年に当時の立法考査局(Legislative Reference Service:LRS)をモデルに設立された国立国会図書館調査及び立法考査局では,当館刊行物により,これまでもCRSの歴史等について伝えてきている。あわせて参照されたい。...
欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(Court of Justice)は,2014年5月13日に,EUデータ保護指令,EU基本権憲章の規定により,検索エンジンの運営者は,EU市民の過去の個人情報へのリンクを検索結果から削除すべき義務を負う旨の裁定を行った(E1572参照)。本稿では,Google検索結果の意義を踏まえ,なぜGoogleが義務を負うこととなったかという,検索エンジンという主体に関する裁定部分,すなわち,EUデータ保護指令第2条(b)(個人データの処理の定義),同条(d)(管理者の定義)の解釈等と,これを受けたGoogleの対応を紹介する。...