アーカイブ - 2014年 7月 22日

国公私立大学図書館協力委員会事務局、大学刊行の定期刊行物に関する著作権法第31条第1項第1号の「発行後相当期間」の扱いを決定

2014年7月1日付けで、大学刊行の定期刊行物に関する著作権法第31条第1項第1号の「発行後相当期間」の扱いについて、国公私立大学図書館協力委員会、大学図書館著作権検討委員会による決定が私立大学図書館協会のウェブサイトで公表されています。

著作権法第31条第1項第1号の「発行後相当期間」の扱いについて、これまでは「次号が既刊となったもの、または発行後3カ月を経たもの」としていた運用を、大学図書館において、大学刊行の定期刊行物については、原則として各館が受け入れた時点とする、という運用が示されています。

具体的には、大学図書館においては、紀要等の大学が刊行する定期刊行物について、
1.大学が刊行する定期刊行物については,各大学図書館が受入した時点で「発行後相当期間」を経過したものとみなす。ただし,以下に該当するものは除く。
(1) 販売されているもの
(2) 著作権等管理事業者に権利委託されているもの
(3) 著作権等を学会等の大学以外が有しているもの
2.図書館間協力によって文献複写の依頼があった場合,前項と同様とする。
と扱うこととされています。

英国図書館のウェブアーカイブ事業:“忘れられる権利”をめぐるEU司法裁判所裁定による大きな方針変更はなし、とのコメント

英国図書館(BL)のウェブアーカイブ事業に関するブログにおいて、2014年7月21日、“A right to be remembered”と題する記事が掲載されています。同館のHelen Hockx-Yu(Head of Web Archiving)氏によるものです。

同記事では、2014年5月13日に出された“忘れられる権利”をめぐるEU司法裁判所裁定に関し、同館のウェブアーカイブ事業についてはこれによる重大な方針変更はない旨が示されています。ただし、特に個人の名前をベースにする索引やカタロギング、情報源の発見に関して、実践と手続きの面についてのレビューを行うとしています。

A right to be remembered(British Library, 2014/7/21付け)
http://britishlibrary.typepad.co.uk/webarchive/2014/07/a-right-to-be-remembered.html

関連:
Notice and Takedown
http://www.bl.uk/aboutus/legaldeposit/complaints/noticetakedown/

参考:

英JISC Collections、ジャーナルの総所有コストについての調査結果を公表

2014年7月21日、英JISC Collectionsが、ジャーナルの総所有コストについての調査についてのレポートと調査データを公開しました。英国の24の高等教育機関を対象に、Information Power Ltdと協力して、購読契約と論文出版加工料(APC)の費用について調査したものとのことです。

Releasing open data about the Total Cost of Ownership(JISC Collections, 2014/7/21)
https://www.jisc-collections.ac.uk/News/Releasing-open-data-about-Total-Cost-of-Ownership/

Jisc Collections on Total Cost of Ownership Project: Data Capture and Process(Jisc Collections)
https://www.jisc-collections.ac.uk/Global/News%20files%20and%20docs/IPL-Jisc-Total-Cost-of-Ownership-Data-Capture-Report.pdf

今年の夏にやってみたいアルバイト第1位は「図書館・博物館の受付」 理由は「涼しいから」

2014年7月18日、求人情報・人材紹介サービス等を手掛けるエン・ジャパン株式会社が、同社の求人情報サイト利用者1,383名を対象に実施した「今年の夏にやってみたいアルバイト」アンケートの結果を公開しました。

調査の結果、最も「やってみたい」とした回答者が多かったのは「図書館・博物館の受付」で、回答者の38.7%が「やってみたい」と答えました。理由としては、「夏は暑いので、クーラーなどが効いていそうな所で働きたい」など、涼しさを挙げる声が多かったとのことです。

今年の夏にやってみたいアルバイト第1位は、「図書館・博物館の受付」。 ー 「[en]チャレンジ!はた☆らく」ユーザーアンケート集計結果 ー(エン・ジャパン、2014/07/18付け)
http://corp.en-japan.com/newsrelease/2014/2755.html

イラクにおける文化財の危機 図書館蔵書の焚書も(記事紹介)

米国の非営利組織SAFE/Saving Antiquities for Everyoneのウェブサイトに、2014年7月18日にワシントンで開催された公開パネル“The Implications of the Current Fighting for Iraq’s Cultural Heritage”のレポートが掲載されています。このパネルはイラク文化センター (ICC)、イラク文化省(IMC)、The American Academic Research Institute in Iraq(TAARII)の共催で行われたものです。

パネルではイスラム過激派支配地域における文化財等の被害状況について冒頭で報告されており、図書館に関しても、ディヤーラー県の図書館蔵書1,500冊が焚書にあったとされています。

What can you do? Sharing knowledge about Iraq’s vanishing cultural heritage(SAFE/Saving Antiquities for Everyone、2014/7/20付け)
http://www.savingantiquities.org/can-sharing-knowledge-panel-discussion-iraqs-vanishing-cultures/

参考:

図書館におけるトコジラミとの攻防 学生が新兵器を開発

2014年7月16日付けでの米Las Vegas Review Journal紙オンライン版の記事で、Las Vegas-Clark County Library Districtでトコジラミ(Bed bug)が発見された問題と、学生が新たに開発したその駆除装置について紹介されています。

トコジラミは吸血性の昆虫で、刺されると激しいかゆみが生じます。ベッドや布団にひそんでいるほか、図書の間に潜り込み移動することもあるとのことで、アメリカではトコジラミによって図書館が閉館したり、蔵書を焼却処分する事態も発生しているとのことです。

記事ではネバダ大学ラスベガス校の工学部の学生らが、太陽光を利用して図書の中にひそむトコジラミを駆除する装置を開発し、有効に機能したことが報じられています。

Libraries battle bed bugs in books(Las Vegas Review Journal、2014/7/16付け)
https://www.reviewjournal.com/news/las-vegas/libraries-battle-bed-bugs-books

参考:
図書館の本を介して広がる南京虫(米国)
Posted 2012年12月7日
http://current.ndl.go.jp/node/22475

Springer社が公開するオープンアクセス論文数が20万件を突破

2014年7月21日、Springer社は同社の雑誌から公開されたオープンアクセス(OA)論文の数が20万件を突破したと発表しました。

20万件の中にはSpringer社のOA雑誌ブランドSpringerOpen から刊行される152誌の掲載論文に加え、2008年にSpringer社が買収したBioMed Centralブランドで刊行される265の雑誌に掲載された論文も含まれています。これらはいずれもクリエイティブ・コモンズ(CC)ライセンス下で公開されているとのことです。

Springer celebrates open access milestone(Springer、2014/7/21付け)
http://www.springer.com/gp/about-springer/media/press-releases/corporate/springer-celebrates-open-access-milestone/29986

Springer celebrates open access milestone(STM Publishing News、2014/7/21付け)
http://www.stm-publishing.com/springer-celebrates-open-access-milestone/

参考:

Amazonが制したこの世界で、今こそILLを再考するとき?(文献紹介)

Interlending & Document Supply誌の42巻2/3号掲載予定の論文"In a world of Amazon, is it time to rethink ILL?"が、同誌のウェブサイトで早期公開されています。

この論文の著者はアルバータ大学のCJ DeJong氏と、ワシントン大学のHeidi Nance氏です。DeJong氏らは全世界の大学図書館を対象に、ILLに関する質問紙調査を実施し、利用者の依頼に対し、従来どおり他館から資料を取り寄せる以外にどのような方法が、どの程度用いられているか、その仕組みは整っているか等を明らかにしようとしました。調査の結果、従来どおりの取り寄せによる対応が未だ主流ではあるものの、それを補完するものとしてオープンアクセス資料を紹介する、リクエストのあった資料を購入する等の他の方法も普及しているとされています。

なお、論文本文は有料で、早期公開中はペイパービューも提供されていないため、購読機関以外は閲覧できなくなっています。

CJ DeJong, Heidi Nance. In a world of Amazon, is it time to rethink ILL?. Interlending & Document Supply. 2014, 42(2/3)

米国国立医学図書館、化学物質データベース“ChemIDplus”の新機能追加

米国国立医学図書館(NLM)の提供する、40万点以上の化学物質についての情報を収録データベースChemIDplusについて、新機能が追加されたとのことです。NLMが2014年7月21日付で発表しています。

新機能としては、化学物質等の検索結果への“3D”ボタンが設置され、分子構造の表示等が行えるようになっています。オープンソースのJSmolを利用したものとのことです。また、iPhone iOSやAndroid OSへの対応なども行ったとのことです。

NLM Resource Update: ChemIDplus(NLM, 2014/7/21付け)
http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/ja14/brief/ja14_sis_reprint_chemidplus.html

ChemIDplus
http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/

図書館所蔵の地域の料理本からレシピデータベースと電子書籍を構築:オープンソースソフトウェアを使った公共図書館の取組(米国)

Code4Lib Journal誌のIssue 25(2014年7月21日掲載)に、“Ebooks without Vendors: Using Open Source Software to Create and Share Meaningful Ebook Collections”と題する記事が掲載されています。これは、米国のWestlake Porter Public Library(オハイオ州)において実施されている、同館所蔵の地域の料理本をデジタル化し、レシピデータベースの構築、電子書籍の提供を行う事業についての記事です。

このプロジェクトは、オープンソースソフトウェアを活用した取り組みであり、電子書籍に関しては電子書籍エディターのSigil、電子書籍管理ソフトのCalibreを用い、CMSにはDrupalを用いています。

記事では、ハードウェア、著作権などについて整理し、その上で、公開までのワークフローや、Drupalにおけるアクセスコントロールの方法などについて、具体的に紹介しています。

Ebooks without Vendors: Using Open Source Software to Create and Share Meaningful Ebook Collections(code 4 lib)

国立情報学研究所(NII)、NII テクニカルレポート「科研費研究分野とWeb of Scienceサブジェクトエリアのマッピング」を発行

国立情報学研究所(NII)が蔵川圭氏、孫媛氏、相澤彰子氏による、NIIテクニカルレポート「科研費研究分野とWeb of Scienceサブジェクトエリアのマッピング」を2014年6月30日に公開していました。

日本の研究評価や戦略的事業計画において取り扱われることの多い科研費の分野分類をとりあげ、Web of Science(WoS)の分野分類とのマッピングをとることを目的とした研究とのことです。レコードリンケージによる分野分類マッピングのアプローチと科学研究費助成事業データベース(KAKEN)に掲載された2009年度の実績報告書と該当するWoSの論文書誌を用いて行ったマッピングの結果等について述べられているようです。結果の詳細は付録の図表として付されています。

「科研費研究分野とWeb of Scienceサブジェクトエリアのマッピング」NII テクニカルレポートを発行(国立情報学研究所, 2014/6/30)
http://www.nii.ac.jp/news/2014/0630_1

「科研費研究分野とWeb of Scienceサブジェクトエリアのマッピング」(NII-2014-002J)
http://www.nii.ac.jp/TechReports/14-002J.html

参考:

総務省情報通信政策研究所、「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」結果を発表

総務省情報通信政策研究所は、東京大学情報学環 橋元研究室との共同研究として、「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」を実施し、その報告書を取りまとめ、2014年7月18日に公表しました。

この調査では、東京都立の高等学校154校の高校生約15,191人を対象に、スマートフォン・アプリの利用実態及び家庭環境や友人関係などの利用を取り巻く環境とネット依存傾向の関係について、質問紙を用いた調査を行ったとのことです。

速報に加えて、新たに下記の点が報告書に盛り込まれたとのことです。
・ソーシャルメディア毎の利用時間と依存傾向
・家庭でのスマートフォン利用ルールの現状
・ネットの利用マナー、ソーシャルメディアの不適切な利用等の現状
・人間関係、学校生活への満足度等

研究成果~調査研究報告書(総務省情報通信政策研究所)
http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/seika/houkoku-since2011.html

別添1 調査報告書に新たに盛り込んだ主なポイント
http://www.soumu.go.jp/main_content/000302912.pdf

別添2 高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査報告書(概要PDF:709KB)