アーカイブ - 2014年 7月 18日

ニューヨーク公共図書館(NYPL)のパフォーミング・アーツのコレクションについてのクラウドソーシングの事例紹介

スイスのローザンヌで2014年7月7日から11日まで開催された、Digital Humanities 2014のカンファレンスで、ニューヨーク公共図書館(NYPL)のクラウドソーシングの事例が紹介されました。この事例が紹介されたのは7月11日のセッションで、ペーパーが公開されています。

NYPLは、アメリカ南北戦争以降に各地で開催された演劇、音楽、ダンスなどのイベントについてのプログラム100万点以上を所蔵しているとのことです。このパフォーミング・アーツのコレクションは年々増加しており、NYPLは、現在ではダンスのプログラムが約12万5千点、音楽のプログラムが40万点、演劇のプログラムが100万点以上あると見積もっているとのことです。

これらのコレクションを活用するため、プログラムの画像を作成し、クラウドソーシングで文字おこしを行うプロジェクト“Ensemble”が2013年6月に試行的に開始され、現在は、全米人文科学基金(NEH)の“Digital Humanities Implementation Grants”の一つとして助成を受け、クラウドソーシングで文字起こしをするためのツールを作成するプロジェクトを行っているとのことです。

CROWDSOURCING PERFORMING ARTS HISTORY WITH NYPL'S ENSEMBLE

英国研究会議(RCUK)、オープンアクセス方針の適用についての調査を開始:根拠に基づいた情報提供を呼びかけ

英国研究会議(RCUK)は、2014年7月14日から2014年9月12日まで、オープンアクセス(OA)方針の適用状況について、根拠にもとづいた情報提供を呼びかけています。

高等教育機関や研究機関を主な対象として、2013年4月に改訂したRCUKのOA方針の適用状況を調べるもので、RCUKが助成を行った研究の成果物がOAでの公開に変化していくような影響や効果があったのか、方針で求められている“グリーン”OAのエンバーゴ期間の遵守状況等、さまざまな項目について、実際の出版物の数など、根拠に基づいた情報の提供が求められているようです。

2014年末に中間報告がまとめられ、2015年前半に最終報告書がまとめられる予定とのことです。

RCUK launches call for evidence in Open Access Review
http://www.rcuk.ac.uk/media/news/140717/

2014 Independent Review of Implementation(RCUK)
http://www.rcuk.ac.uk/research/openaccess/2014-independent-review-of-implementation/

参考:
英国研究会議(RCUK)、改訂版OAポリシー準拠の解説文書を公開

トムソン・ロイター社とリバネス社、よしもとクリエイティブ・エージェンシーとコラボしたWeb of Scienceの紹介動画を公開

トムソン・ロイター社とリバネス社が、よしもとクリエイティブ・エージェンシーと協力し、若手研究者や学生が論文検索に対してより親しみを持てるように、web動画コンテンツの展開を開始しました。第一弾はWeb of Scienceをラーメン屋の検索データベースになぞらえて紹介する「第1話 ラーメンでわかる論文検索、Web of Ramen 出会い編」とのことです。

第1話 ラーメンでわかる論文検索、Web of Ramen 出会い編 (YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=y1v7UlohLno&feature=youtu.be

米国公共図書館におけるメイカースペースの設置と広がり(記事紹介)

2014年7月17日付けのNewScientistにおいて、“Books out, 3D printers in for reinvented US libraries”と題する記事が掲載されています。

2011年に米国の公共図書館で初めてメイカースペースを設置した Fayetteville公共図書館の事例や、シカゴ公共図書館における科学教育用ロボット“Finch”の貸出事例、また、シカゴのInventables社による米国全50州の公共図書館への3Dカッター寄贈の事例等が紹介され、図書館におけるメイカースペースの設置と広がりについてまとめられています。また、百科事典や人気のない小説等の印刷資料を公共オークションで販売し、図書館の1フロアをメイカースペースに改装したチャタヌーガ公共図書館の館長であるCorinne Hill氏や、米国図書館協会(ALA)会長のバーバラ・ストリプリング(Barbara Stripling)氏らによるメイカースペースに関するコメントも掲載されています。

Books out, 3D printers in for reinvented US libraries(NewScientist, 2014/7/17付け記事)

米国の作家ら2人により立ち上げられた絶版本等を電子書籍化する事業(記事紹介)

米国テネシー州メンフィスの作家Tom Graves氏と、メンフィス大学のDarrin Devaul氏により立ち上げられた絶版本等を電子書籍化する事業が、The Commercial Appeal(オンライン)で紹介されています。

記事によるとTom Graves氏が、自らの著作の電子書籍化の経験から、この絶版本や不遇の作品に新しい命を吹き込む事業を思いつき、Davault-Graves Agencyを立ち上げたそうです。同社は、立ち上げから2年であり、自らの著作の権利を取り戻した著者と交渉したり、パブリックドメインの不遇の古典的作品を発掘したりすることに取り組んでいるようです。

Publishing duo launches e-book of Salinger tales(Commercial Appeal、2014/7/15付け)
http://www.commercialappeal.com/business/local/book_biz_60127302

ワシントンD.C.公共図書館所蔵の歴史的地図がデジタル化へ

ワシントンD.C.公共図書館に所蔵されている同地域の歴史的地図資料8,000点の一部が、同館とMapStoryとの協同により、デジタル化され、MapStory.orgのウェブサイトにアップロードされるようです。MapStoryが2014年7月15日付けで発表しており、今後2,3か月のうちに事業は進められるようです。

MapStory and DC Public Library join forces to map Washington DC’s past(MapStory, 2014/7/15付け)
http://blog.mapstory.org/post/91873282576/mapstory-and-dc-public-library-join-forces-to-map

The Washingtoniana Collection
http://dclibrary.org/node/35928

CRL、参加館合計が204館になったことを発表

2014年7月1日、北米の研究図書館センター(CRL)が、マイアミ大学やサザンメソジスト大学等の7つの図書館がCRLの新たなメンバーとして加わり、参加館合計が204館となったことを発表しました。

CRL Welcomes Seven New Members (CRL,2014/72)
http://www.crl.edu/news/10680

国立国会図書館東京本館、国際子ども図書館のGoogle マップのストリートビュー画像が公開

2014年7月、国立国会図書館東京本館と国際子ども図書館のGoogleストリートビュー画像が公開されました。東京本館については目録ホール等、国際子ども図書館については「子どものへや」、「第二資料室」、「ホール」等を見ることができます。

国立国会図書館東京本館Googleストリートビュー
https://maps.google.com/maps?ll=35.678713,139.744587&spn=0.18,0.3&cbll=35.678713,139.744587&layer=c&panoid=F8cOJUZOc9M6hTa-fGfCOg&cbp=,230.25,,0,14.080002&output=classic&dg=ntvb

国立国会図書館国際子ども図書館Googleストリートビュー
https://maps.google.com/maps?ll=35.719255,139.773846&spn=0.18,0.3&cbll=35.719255,139.773846&layer=c&panoid=SA0oRJxdF5tORr2rV2kWYQ&cbp=,333.43,,0,2.1800003&output=classic&dg=ntvb

Ref.

米国の公共図書館はホームレス問題への取組みの最前線にある(記事紹介)

“U.S. libraries become front line in fight against homelessness”と題する記事を、ロイター(オンライン)が2014年7月17日付けで掲載されています。

記事では、米国が2007年から09年にかけての不況から徐々に立ち直り始めたころから、図書館にとって特に重大な問題となり始め、図書館のプログラムにおいてホームレスへのアウトリーチは、2004年から11年の間に47%の上昇が見られたとしています。

また、苦情も多いことを紹介したうえで、以下ようなプログラムの存在が列挙されています。
・ノースカロライナ州のGreensboroの図書館では、散髪や食事、血圧測定、職業カウンセリング、などを提供している。
・フィラデルフィア中央図書館では、ホームレスの人たちがスタッフを務めるカフェがあり、また洗面所が洗濯などに使用されないようホームレスの人たちが見回りをする取組みがある。
・フィラデルフィアやサンフランシスコ、ワシントンではソーシャルワーカーを雇用している。
・ウィスコンシン州のMadisonの図書館では、ショッピングカートやその他の手荷物用の“駐車場”がある。

Library of the Year 2014の優秀賞候補機関が発表

2014年7月17日、NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が授与する“Library of the Year 2014”について、優秀賞候補機関が発表されました。IRIメンバー及び外部推薦で寄せられた32施設・団体・サービスの中から8機関が一次選考を通過したとのことです。

8機関は以下の通りです。

海士町中央図書館(島根県)
オガールプロジェクト(岩手県紫波町)
京都府立総合資料館
武雄市図書館(佐賀県)
福井県鯖江市図書館「文化の館」
福島県立図書館「東日本大震災福島県復興ライブラリー」と同館職員の活動
リブライズ
NPO法人情報ステーション「民間図書館」(千葉県)

なお、候補機関の公開は初の試みであるとのことです。

Library of the Year 2014 優秀賞候補機関
http://www.iri-net.org/loy/loy2014.html#candidate

Library of the Year(Twitter)
https://twitter.com/IRI_LoY/status/489922935482626049

Library of the Year 2014を開催したい(ReadyFor?)
https://readyfor.jp/projects/loy2014

参考: