アーカイブ - 2014年 7月 15日

「調子のいい日は一日に10,000は新しい記事を作成できる」 Wikipedia編集ボット作成者へのインタビュー(記事紹介)

2014年7月13日付けの米ウォールストリートジャーナル電子版の記事で、Wikipediaに一人で270万の記事を作成したというスウェーデンの男性、Sverker Johansson氏が紹介されています。

Johansson氏はWikipediaに新たな記事を作成するボット(プログラム)を開発し、蝶や甲虫、フィリピンの都市に関する記事を自動で作成していました。作成した記事の約3分の1はスウェーデン語版、残りはフィリピンで使用されている2つの言語版のものである、とのことです。Johansson氏のボットは調子のいい日には一日で10,000の新たな記事を作成できるとのことで、これまでにJohansson氏がボットを使って作成した記事はWikipedia全言語版のうちの8.5%にあたるとされています。

記事の後半ではこのようなボットを使った記事作成の是非についても議論されています。

For This Author, 10,000 Wikipedia Articles Is a Good Day's Work(The Wall Street Journal、2014/7/13付け)

ProQuest社、ディスカバリーサービスSummonと文献管理ツールFlowの連携を発表

2014年7月15日、ProQuest社は同社が提供するディスカバリーサービスSummonと、文献管理ツールFlowを利用者がシームレスに使うことができるよう、連携させたことを発表しました。この連携により、Summonで発見した資料をFlowに取り込んだり、Flow上で他の研究者と共有することが容易にできるようになるとのことです。

ProQuest transforms discovery and research management with seamless solution for researchers(Library Technology Guides、2014/7/15付け)
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=19562

ProQuest® Summon + ProQuest® Flow: Seamless Integration(YouTube、2014/7/7付け)
https://www.youtube.com/watch?v=e0JBiAlvmy0&feature=youtu.be

参考:
ProQuest社が文献管理ツール“Flow”を公開
Posted 2014年1月8日
http://current.ndl.go.jp/node/25213

SAGE社の出版する雑誌で60本の論文撤回 1人の著者が複数の別名を使って自分の投稿論文を自分で査読

2014年7月8日、SAGE社が同社の刊行する雑誌” Journal of Vibration and Control (JVC)”から60本の論文を撤回することを発表しました。これらの論文はすべて台湾の国立屏東教育大学の元准教授、陳震遠(Peter Chen)氏が関わっていたものです。

SAGE社のプレスリリースによれば、陳氏はSAGE社のオンライン査読システムに氏名を偽って複数のアカウントを作成しており、陳氏が投稿した論文の査読候補者としてこれらのアカウントが表示されるようになっていました。SAGE社らの調査では、実際にこれらのアカウントを用いて陳氏自身が自分の論文の査読を行っていた例も発見されているとのことです。

また、撤回された60本の論文の中には台湾の教育部長(Education Minister)、蔣偉寧(Chiang Wei-ling)氏が共著者に含まれているものが5本ありました。蔣氏は陳氏の双子の兄弟の元指導教員で、その双子の兄弟も共著者に含まれていた、とのことです。事件を受け、蔣氏は2014年7月14日付けで教育部長を辞任しています。

SAGE statement on Journal of Vibration and Control(SAGE、2014/7/8付け)

ALA年次大会でのAltmetricsに関する発表資料

2014年の米国図書館協会(ALA)年次大会でエルゼビア社が出展したブースで行われたAltmetricsに関する発表の資料が、同社の運営するウェブサイト、Library Connectで公開されています。

公開されているのはElsevier社の研究員であるMike Taylor氏、米国情報標準化機構(NISO)のTodd Carpenter氏、Altmetric社のJean Liu氏の発表スライドです。

SLIDES: New horizons in evaluation metrics for scholarly research(Library Connect)
http://libraryconnect.elsevier.com/slides-new-horizons-evaluation-metrics-scholarly-research

米国図書館協会(ALA)の図書館教育ラウンドテーブル(LIRT)、情報リテラシーに関する優れた活動を行った図書館員を表彰(第1回)

米国図書館協会(ALA)の図書館教育ラウンドテーブル(LIRT)が情報リテラシーにの発展に寄与した個人を表彰する賞を開始し、その第1回としてKenneth Burhanna氏(ケント州立大学図書館)が選ばれたことが、2014年7月14日、ALAより発表されています。

同氏はケント州立大学図書館のTRAILSなどのプロジェクトにも寄与してきたそうです。

Burhanna wins inaugural LIRT Librarian Recognition Award (ALA, 2014/7/14付け)
http://www.ala.org/news/press-releases/2014/07/burhanna-wins-inaugural-lirt-librarian-recognition-award

シンガポール国立図書館委員会(NLB)、児童書“And Tango Makes Three” などを撤去

シンガポール国立図書館委員会(NLB)が、2羽のオスのペンギンがみなしごの雛を育てる話の“And Tango Makes Three”など、複数の本を、公共図書館の書棚から撤去したことが報じられています。

報道によると、“And Tango Makes Three”のほか、“The White Swan Express: A Story About Adoption”、“Who's In My Family: All About Our Families”が対象となり、またそれ以外のタイトルでも留保されているものがあるようです。

Singapore backs call to destroy gay-themed books(AP, 2014/7/12付け)
http://bigstory.ap.org/article/singapore-backs-call-destroy-gay-themed-books

Removal of children's titles from libraries not first time (The Straits Times, 2014/7/10付け)

第28回世界知的所有権機関(WIPO)著作権等常設委員会(SCCR)が開催、図書館やアーカイブにおける著作権の権利制限等について議論

世界知的所有権機関(WIPO)の第28回の著作権・著作隣接権常任委員会(Standing Committee on Copyright and Related Rights:SCCR)が2014年6月30日から7月4日にかけて、スイスのジェノバで開催されました。

第27回の成果に基づき、図書館とアーカイブに関する著作権の権利制限について議論が行われましたが、EUを含む多数の参加国は、各国の著作権の権利制限と既存の国際的な枠組みで対応できると考えており、合意には至らず、条約案の公開もなされなかったようです。

Standing Committee on Copyright and Related Rights: Twenty-Eighth Session(第28回SCCRのページ)
http://www.wipo.int/meetings/en/details.jsp?meeting_id=32092

Standing Committee on Copyright and Related Rights (SCCR) | Twenty-eighth Session | Geneva, July 4, 2014
Chair’s Conclusions

国立台湾図書館、開館100周年記念行事を開催

台湾の国立台湾図書館が2014年で開館100周年を迎えます。開館記念日にあたる8月9日に記念式典が開催されるほか、8月から9月にかけては展示会、11月には記念シンポジウムなどの関連イベントが実施される予定です。また、100周年記念特別仕様の読者カードの発行、期間限定での貸出可能冊数の増加、利用者満足度特別アンケートの実施、記念切手の発売など、一般利用者にアピールする活動も行われるとのことです。

これら一連の活動については、6月に開設された100周年記念特設ホームページで紹介されています。同ページ内には、同館100年の歴史紹介や所蔵する貴重書の電子展示なども掲載されています。

百年好圖 : 國立臺灣圖書館100週年館慶 (国立台湾図書館100周年記念特設ページ)
http://www.ntl.edu.tw/mp.asp?mp=15

日本図書館協会、「学校図書館法の一部を改正する法律について(見解及び要望)」を発表

2014年7月4日付で、日本図書館協会が、「学校図書館法の一部を改正する法律について(見解及び要望)」を発表しました。法改正の経緯をまとめ、新設された条項および附帯決議に関して、同協会の見解と要望が述べられています。

学校図書館法の一部を改正する法律について(見解及び要望)(日本図書館協会, 2014/7/4付)
http://www.jla.or.jp/demand/tabid/78/Default.aspx?itemid=2363

※PDF版
http://www.jla.or.jp/Portals/0/data/kenkai/20140704.pdf