アーカイブ - 2014年 7月 11日

COAR、研究成果の迅速な公開を求める共同声明に対する、出版社協会からの声明への回答を公開

オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)、EIFL、LIBER、SPARC等が、2014年5月14日に公表した、研究成果の迅速な公開を支援する共同声明に対して、その後、多くの機関が声明への指示を表明しているとのことです。この共同声明に対して、国際STM出版社協会(International Association of Scientific, Technical & Medical Publishers)が5月28日に声明を公開しており、7月8日、COARがこれへの回答を公開しています。

7月8日に公開された回答では、COARは、短期間のエンバーゴ、もしくはエンバーゴなしに出版された記事をリポジトリで公開する形でのグリーンOAを強く支援することを表明しているようです。また、出版社や出版社団体からなされる、OAリポジトリを通じた迅速な公開が購読契約に悪影響を与えるとする批判について、Taylor & Francisの調査を引き合いに出し、根拠がないと指摘しているようです。

また、COARは学術コミュニケーションには財政的な支援の必要性を痛切に認識しつつ、多くの商業出版社に指示されている論文処理費用(APC)モデルは、支払う事ができない多くの研究者に不利な状況をもたらすものであり、グリーンOAこそが継続可能でグローバルなOAへのアプローチであるとしているようです。

Jコミ、電子書籍サイトを「絶版マンガ図書館」にリニューアル

株式会社Jコミが、2014年7月11日、運営している電子書籍サイト「Jコミ」を「絶版マンガ図書館」に改称しリニューアルしました。

絶版マンガ図書館
http://www.zeppan.com/

絶版漫画の電子化をより効率的に、Jコミが「絶版マンガ図書館」開始(Internet Watch, 2014/7/10付け)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140710_657400.html

「漫画版YouTubeを」――読者が漫画ファイルをアップ、作者の許可得て無料公開 Jコミ「絶版マンガ図書館」で海賊版を撃滅へ (1/2)(IT Media, 2014/7/10付け)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1407/10/news099.html

「絶版マンガ図書館(旧Jコミ)」の発表記者会見と、「漫画家4名による電子書籍シンポジウム」同時開催のお知らせ
Jコミ((株)Jコミの中の人、2014/7/7付け)
http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/20140707/p1

Jコミから絶版マンガ図書館へ、セリフ検索導入(コミックナタリー、2014/7/10付け)

米国の高等教育機関及び図書館の関連団体がネットの中立性に関する原則を公表

2014年7月10日、米国の高等教育機関及び図書館の関連団体が、ネットの中立性に関する原則“Net Neutrality Principles”を公表しています。ネットの中立性を保護していくことは、言論の自由、学業、経済成長を保護する上で不可欠であるとの立場に立つもので、米連邦通信委員会(FCC)がこの原則に基づいた強制力のある方針を採用するよう求めています。

米国図書館協会(ALA)や北米研究図書館協会(ARL)などを含む、以下の機関が承認しているものとのことです。

American Association of Community Colleges (AACC)
American Association of State Colleges and Universities (AASCU)
American Council on Education (ACE)
American Library Association (ALA)
Association of American Universities (AAU)
Association of Public and Land-grant Universities (APLU)
Association of Research Libraries (ARL)

米国地質調査所とesri社、米国の地図178,000点にアクセスできるアプリケーションを公開

米国地質調査所(USGS)とGISデータを手掛ける米国のesri社が協力し、1884年から2006年までの米国の地図178,000点にアクセスできるアプリケーション“USGS Historical Topographic Map Explorer”を公開しました。年表から高解像度の地図画像を選択し、表示できるとのことです。

New York to LA: History of America’s Maps in One App (esri, 2014/7/1)
http://www.esri.com/esri-news/releases/14-3qtr/new-york-to-la-history-of-americas-maps-in-one-app

USGS Historical Topographic Map Explorer
http://historicalmaps.arcgis.com/usgs/

Historical Topographic Maps - Preserving the Past(USGS)
http://nationalmap.gov/historical/index.html

参考:

米国図書館協会(ALA)、下院での労働力の投資と機会に関する法案の可決について声明:同法案の図書館に関する規定を歓迎

2014年7月9日に、米国議会下院にて、“Workforce Innovation and Opportunity Act”が可決されたのを受け、7月10日、米国図書館協会(ALA)が、これを歓迎すると発表しています。同法案は、上院で2014年6月25日に可決されています。

同法案では、職業訓練と求職支援を行う“One-Stop”のパートナーに公共図書館が追加されるなど、図書館に関する規定が含まれており、ALA会長は、公共図書館が職業訓練や求職支援のサービスを受けられる場として認識されたことを歓迎しているようです。

ALA applauds Congress for passing the Workforce Investment and Opportunity Act(ALA, 2014/7/10付)
http://www.ala.org/news/press-releases/2014/07/ala-applauds-congress-passing-workforce-investment-and-opportunity-act

Bill Summary & Status | 113th Congress (2013 - 2014) | H.R.803

ブルーシールド、イラクの文化財保護に関する声明を公表

国際図書館連盟(IFLA)のウェブサイトで、ブルーシールドによる、イラクの文化財保護に関する声明が公表されています。すべての武装勢力に対して、イラクの固有の歴史の証しを将来世代のために保護していくよう、国際法を守り、責任ある行動をとることを求めています。

Blue Shield Statement on Iraq(IFLA, 2014/7/8付け)
http://www.ifla.org/node/8745

Elsevier社、同社のテキスト・データ・マイニング(TDM)方針について、欧州研究図書館協会(LIBER)等からの取り下げ要求に対する回答を公開

2014年7月10日、Elsevier社から、同社のテキスト・データ・マイニング(TDM)方針について、欧州研究図書館協会(LIBER)等から寄せられていた取り下げを求める声明に対して、回答が公開されました。

回答では、同社のTDM方針は、著作権の権利制限についての要望を脅かすものではないとされており、著作権の権利制限が必要であるか否かに関わらず、また、各国の法的枠組みがどのようなものであれ、研究者に対して実質的に機能するTDMサービスを提供することが重要であるとする考えが示されているようです。

RE: OPEN LETTER IN RESPONSE TO THE REQUEST FOR ELSEVIER TO WITHDRAW ITS TEXT AND DATA MINING POLICY(Elsevier)
http://www.elsevier.com/__data/assets/pdf_file/0004/208948/TDM_openletter.pdf

How does Elsevier’s text mining policy work with new UK TDM law?(Elsevier)

凸版印刷と日本ファイリングが、貴重資料の長期保存と利活用事業で協業

2014年7月7日、凸版印刷株式会社と日本ァイリング株式会社が貴重資料の「デジタルデータ保存」と、「現物保存」を軸とした貴重資料の長期保存と利活用事業において協業することを発表しました。

凸版印刷が提供する、高品質撮影、年史編纂、データベース構築など史資料の有効活用を実現するデジタルアーカイブソリューションと、日本ファイリングの「DAE法による大量脱酸処理」をはじめとする、紙資料の現物保存に関する技術を連携させたサービスを2014年7月中旬から開始するとのことです。

凸版印刷と日本ファイリングが、貴重資料の長期保存と利活用事業で協業
~デジタルアーカイブソリューションと大量脱酸処理技術の融合によって貴重資料の消失リスク対策から最適な保存、有効活用を実現~(凸版印刷株式会社, 2014/7/7付)
http://www.toppan.co.jp/news/2014/07/newsrelease140707.html

デジタルアーカイブ(凸版印刷株式会社)
http://www.toppan.co.jp/solution/service/service_077.html

DAE法(酸性紙図書の大量脱酸処理)(日本ファイリング)
https://www.nipponfiling.co.jp/products/preservation/dae.html

【イベント】国立国会図書館、平成26年度資料デジタル化研修を開催(10/23-24・京都)

国立国会図書館は、2014年10月23日、24日に関西館で、公共図書館等における資料のデジタル化事業の支援を目的として、資料デジタル化研修を実施します。

すでに資料のデジタル化事業を行っている図書館、またはこれから資料のデジタル化事業を行う具体的な計画がある図書館の職員を主な対象に、国立国会図書館での実例を交えつつ、資料のデジタル化事業の進め方およびデジタル化資料の利活用についての研修を行います。

申込締切は、2014年8月15日(金)17時です。

平成26年度資料デジタル化研修のご案内 (国立国会図書館図書館員の研修 2014/7/4付けの記事)
http://www.ndl.go.jp/jp/library/training/guide/1206244_1485.html