2014年7月9日、オーストラリア国立公文書館が、7月11日から13日にオーストラリア各地で開催される“GovHack 2014”イベントに2種類のデータセットを提供することを発表しました。提供されるのは、同館の貴重品の画像、キャプション、参照タグ等を含んだ“Memory of a Nation”からのデータセットと、1901年1月から2013年9月までのオーストラリア政府の政治機構等の変化を示すデータセットの2点とのことです。
国際図書館連盟(IFLA)の公共図書館部会が、“How do you describe a public library?”と題して、アンケートを実施しています。“公共図書館”のことを考えた時にすぐに思い浮かぶ言葉や概念を尋ねるもので、回答は最大3つまでとなっています。英語、スペイン語、ドイツ語でのアンケートのページが用意されています。
2014年7月10日、京都大学附属図書館が、日本空間デザイン協会による空間デザイン賞2014において、同館のラーニング・コモンズが「空間デザイン協会特別賞 学生賞」を受賞したことを発表しました。また、日本商環境デザイン協会による"JCD Design Award 2014"では一次審査を通過し、BEST100に入選したとのことです。
「デジタル人文学」(Digital Humanities;以下DHと略)という言葉が誕生して10年,いまやそれは全米人文学基金をはじめとする様々な研究助成団体から巨額の資金が投じられる研究領域にまで成長した。DHの成果物には,パブリック・ヒューマニティーズ(Public Humanities)としての可能性,すなわちアカデミズムの枠を超えて人文学知を市民に提供するアウトリーチリソースとしての役割が期待されている。しかしひとたび助成期間が終われば,多くのプロジェクトにおいて生み出されたそれらデジタル形式の成果物を維持し続けることには困難がつきまとう。これまでも度々指摘されてきたこの問題をテーマに,2014年6月18日,Ithaka S+Rが調査レポート“Sustaining the Digital Humanities”と,大学上層部向けにプロジェクトの持続可能性評価のためのツールキットを発表した。...