アーカイブ - 2014年 6月 4日

文化庁、平成26年通常国会での著作権改正について解説するページを公開、改正法に関するQ&A等を掲載

2014年6月3日、文化庁のウェブサイトに、平成26年通常国会での著作権改正について解説するページが公開されました。

第186回通常国会において2014年4月25日に成立し、5月14日に平成26年法律第35号として公布された「著作権法の一部を改正する法律」について、その概要、条文、新旧対照表を示し、改正の趣旨や、概要、改正法に関するQ&A等を掲載しています。

平成26年通常国会 著作権法改正について(文化庁)
http://www.bunka.go.jp/chosakuken/26_houkaisei.html

参考:
電子書籍に対応した出版権の整備等を含んだ改正著作権法が成立
Posted 2014年4月25日
http://current.ndl.go.jp/node/26026

米国下院司法委員会でファーストセール・ドクトリンに関する公聴会が開催、ニューヨーク図書館等が声明を公表

2014年6月2日、米国下院の司法委員会の小委員会、Intellectual Property, and the Internetで、ファーストセール・ドクトリンについての公聴会が開催されました。

公聴会では、ニューヨーク公共図書館(NYPL)のGreg Cram氏が図書館関係者を代表して、声明を発表したとのことです。声明は、図書館著作権同盟(Library Copyright Alliance:LCA)の承認を受けているとのことです。

図書館におけるファーストセール・ドクトリンの重要性を説明し、また、国外で合法に印刷された図書にファーストセールドクトリンが適用されるかどうかを争点としたKirtsaeng v. John Wiley & Sons裁判に触れながら、ファーストセールドクトリンを制限するような動きに対して、懸念を表明しているようです。電子書籍については、図書館が無料でコンテンツにアクセスできるようなビジネスモデルの発展について、議会は引き続き注視すべきことなどを主張しているようです。

NYPL Represents Libraries at House Judiciary Subcommittee Copyright Hearing

ニュージーランド国立博物館、30,000点の高精細画像を無料でダウンロード可能に

ニュージーランド国立博物館(Museum of New Zealand Te Papa Tongarewa)が、30,000点以上の高精細画像を無料でダウンロード可能としたことを発表しています。14,000点以上の画像が、クリエイティブコモンズの表示-非営利-改変禁止(CC BY-NC-ND)のライセンスで利用可能であり、また17,000点ほどの画像は、“no known copyright restrictions”とのことで、自由に利用してよいものとのことです。同館のCollections Onlineで検索、利用できるようになっています。

公式ブログの記事では、類似のイニシアティブとして、米国のMetropolitan Museum of Art、National Gallery of Art、Brooklyn Museum、Los Angeles County of Art、Yale University、欧州のRijksmuseum、British Library、British Museum、Victoria & Albert Museum、そしてニュージーランド国立図書館の利用・再利用に関する方針が列挙されています。

African Library and Information Associations and Institutions(AfLIA)がウェブサイトを公開

African Library and Information Associations and Institutions(
AfLIA; アフリカ図書館協会連盟)が、ウェブサイトを公開しました。AfLIAは、2013年7月に開催された“African Library Summit 2013”において設立の支持を得え、正式に設立されていたようです。ウェブサイトでは、組織概要、理事会メンバー、2013‐16年の戦略計画などの情報が掲載されています。

AfLIA
http://aflia.net/

AfLIA STRATEGIC PLAN 2013-2016(2013/9/23付け)
http://aflia.net/images/AfLIA_Strategic_Plan_2013-2016_23_September_2013.pdf

関連:
IFLA Newsletter Africa Section (2013/6付け)
http://www.ifla.org/files/assets/africa/newsletters/june-2013.pdf
※設立について言及あり

via.
IFLA News
http://www.ifla.org/node/8643

参考:

国立国会図書館の「視覚障害者等用データ送信サービス」、6月3日からサピエ図書館からも利用が可能に

国立国会図書館が行う視覚障害者等の方を対象とした「視覚障害者等用データ送信サービス」のデータについて、2014年6月3日から、全国視覚障害者情報提供施設協会が運営を行う「サピエ図書館」からも利用できるようになりました。

「視覚障害者等用データ送信サービス」で利用できるデータは、
・国立国会図書館が製作した「学術文献録音図書DAISY資料」のデータ
・公共図書館が製作し国立国会図書館が収集した音声DAISYデータ・点字データ
です。

視覚障害者等用データ送信サービス(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/service/support_send.html

サピエ図書館
https://www.sapie.or.jp/

音声DAISYデータ一覧(国立国会図書館サーチ)
http://iss.ndl.go.jp/books?search_mode=handicapped&filters[]=0_R100000073
※視覚障害者等用データ送信サービスで利用できる音声DAISYデータの一覧です。

点字データ一覧(国立国会図書館サーチ)

所沢市、旧所沢浄化センター跡地の売却についてKADOKAWAと基本協定書を締結:出版機能の拠点施設に図書館・美術館等の公共貢献施設も併設する計画

所沢市が、2014年6月2日、2012年に廃止となった旧所沢浄化センター跡地(下水処理場跡地)の売却に関して、株式会社KADOKAWAを優先交渉権者として選び、5月30日に基本協定書を締結したと発表しました。募集は、利用面積の過半を産業用地とすること等の条件を付した企画提案型の公募として行われたとのことです。

提案趣意書もあわせて公開されており、それによると、KADOKAWAの製造・出荷機能の一大拠点の開発などとともに、KADOKAWAの文化資産を活かした図書館や美術館など、公共貢献施設を設けることが提案されています。

旧所沢浄化センター跡地(下水道処理場跡地)の売却に係る基本協定書の締結(所沢市、2014/6/2)
http://www.city.tokorozawa.saitama.jp/tokoronews/press/h26/06/20140602/index.html

提案趣意書
http://www.city.tokorozawa.saitama.jp/tokoronews/press/h26/06/20140602/files/pdf2.pdf

報道:
所沢にKADOKAWA新拠点 美術・図書館を併設(埼玉新聞, 2014/6/3付け)

OCLC Researchの多言語書誌活用の取り組み

OCLC Researchが、WorldCatの多言語の書誌データを活用して、ユーザに最適な言語の書誌データを提示する多言語書誌構造(Multilingual Bibliographic Structure)の活動を紹介しています。注記や件名などの記述は、記述対象となる資料の言語ではなく、カタロガーがそれぞれの言語で記述しており、worksetとして異なる言語で記述された書誌レコードがグルーピングされている著作もあるとのことです。そこで、この活動では、目録の記述に使用された言語の中から、利用者に最適なものがあれば、提示できるようにすることを目的としているとのことです。

また、この活動では、さまざまな言語に翻訳されている著作のグルーピングの精度をあげる取組みもなされているようです。WorldCatの同一「著作」について、別言語への翻訳である「表現形」レベルのレコードを作成し、書誌レコードに含まれる原作タイトル、原作者、翻訳タイトル、翻訳者について、“xR”のフラグを付けてVIAFに登録し、worksetとしてのグルーピングを行ったとのことです。2014年5月までに、約40万件の著作と約68万件の翻訳について、VIAFの約100万件のレコードに"xR"のフラグが追加されたとのことです。