アーカイブ - 2014年 6月 17日

南米における論文生産や研究の状況(記事紹介)

2014年6月11日付けのNature誌に、南米における論文の出版や研究開発資金の推移、特許取得や共同研究等の状況のまとめが掲載されています。

同記事によれば、南米全体で見ると過去20年間、論文数も研究開発資金も増える傾向にあるものの、GDPの成長状況に比べると世界全体でのシェアの伸びは期待されるほどではない、とされています。また、国によって傾向も大きく異なり、論文生産数ではブラジルが群を抜いている一方、人口100万人あたりの特許数ではチリの方が値が大きくなる、などとされています。

The impact gap: South America by the numbers(Nature、2014/6/11付け)
http://www.nature.com/news/the-impact-gap-south-america-by-the-numbers-1.15393

オープンアクセス雑誌におけるAPCの導入状況

2014年6月15日、ザールラント大学のUlrich Herb氏がオープンアクセス(OA)雑誌におけるAPC(論文出版加工料)の導入状況を国別に比較したデータを公開しました。このデータはDirectory of Open Access Journals(DOAJ)を用いて、DOAJに収録されているOA雑誌数の多い出版元国上位10位について、その国で出版されているOA雑誌の数や、そのうちAPCを課している雑誌の数と割合をまとめたものです。

Herb氏のデータによれば、出版している雑誌数に対するAPCを課している雑誌の割合が最も高いのはエジプトで、約87%の雑誌でAPCが課されていました。次いで英国、インド、米国の順にAPCを課している割合が高かったとしています。

The prevalence of Open Access publication fees(scinoptca Blog、2014/6/15付け)
http://www.scinoptica.com/pages/topics/the-prevalence-of-open-access-publication-fees.php

Shares of Open Access journals charging publication fees per country(ZENODO、2014/6/15付け)

ウィキメディア財団、有償での編集について開示を義務付け

2014年6月16日、ウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)がWikipediaをはじめとするすべてのウィキメディア・プロジェクトに関して利用規約を変更し、有償での編集について開示することを義務付けました。

この変更により、なんらかの報酬を得てWikipedia等を編集している場合には、ユーザーページ等で雇用主の情報を明記することが求められます。なお、「自分の機関についてではなく、自分の専門分野で善意の寄稿を行う職員に支払う場合がある美術館、図書館、公文書保管所、博物館(GLAM)、または類似の機関により雇用されている場合」には、この開示義務の対象外とされています。

Making a change to our Terms of Use: Requirements for disclosure(Wikimedia Blog、2014/6/16付け リンク先は日本語表記)
https://blog.wikimedia.org/2014/06/16/change-terms-of-use-requirements-for-disclosure/#Japanese

Board letter on paid contributions without disclosure(Wikimedia Meta-Wiki、2014/6/16付け)

ProQuest社、ebraryの電子書籍コレクション“Academic Complete”にタイトル追加:LibraryThing for LibrariesのBook Display Widgetも

2014年6月16日、ProQuest社が、同社のebraryの“Academic Complete”にWileyとWolters Kluwer Healthの電子書籍タイトル1,650点以上を追加したことをアナウンスするとともに、機能面で、コンテンツの利用促進につながるものとして、LibraryThing for LibrariesのBook Display Widgetを取り入れたことを発表しています。

ProQuest Enriches Ebook Value with New Content and Features in ebrary Academic Complete (ProQuest, 2014/6/16付け)
http://www.proquest.com/about/news/2014/ProQuest-Enriches-Ebook-Value--with-New-Content-and-Features-in-ebrary-Academic-Complete.html

関連;Book Display Widgetについて
Book Display Widgets from LibraryThing for Libraries

1930年代-40年代に作成された、図書館に関するインフォグラフィック

図書館員のRuby Ethel Cundiff氏の監修のもと、1930年代、40年代に作成された図書館に関する“ヴィンテージ・インフォグラフィック”10点が紹介されています。図書館についてのクラスで使用されたもののようです。

Char Booth氏がClaremont Colleges Digital LibraryのGabriel Jaramillo氏に依頼しデジタル化したものとのことで、元のデジタル画像は、Booth氏のFlickrに掲載されています。

10 vintage library infographics from the 30s and 40s (pictures)(EBOOK Fiendly, 2014/6/13付け)
http://ebookfriendly.com/vintage-library-infographics/

Library Infographics: 1930′s style(2013/6/10付け)
http://blog.seattlepi.com/bookpatrol/2013/06/10/library-infographics-1930s-style/

Flickr
https://www.flickr.com/photos/68103485@N05/with/6208384471/

関連

オーストラリア図書館協会、図書館における電子書籍貸出サービスの状況に関する調査結果を公表(2014年)

オーストラリア図書館協会(ALIA)のAustralian Public Library Alliance (APLA) が、オーストラリアの公共図書館における電子書籍貸出サービスの状況に関する調査結果を公表しています。この調査は、2014年5月に実施されたもので、2013年1月に、公共図書館におけるインターネットアクセスに関する調査に併せて実施されたのに続いて2回目となるものです。回答数については、2013年度は190件(788館分)、2014年は72件(480館分)であったとのことです。

要点として以下のような結果が紹介されています。
・2014年調査では97%の図書館が電子書籍を貸出している。(2013年調査では69%)
・電子書籍は、平均で蔵書の5%から6%を示している。
・2社以上の電子書籍ベンダーを利用している割合は60%であり(2013年は33%)、そのトップ3はBolinda、Overdrive、Wheelersである。
・図書館の目録から電子書籍が検索できるようになっているのは、71%である。また23%は、目録から直接電子書籍を提供している。

Report on ebooks and elending in Australian public libraries released(ALIA, 2014/6/16付け)

英国の7つの研究会議が研究成果保存のプラットフォームとして“Researchfish”を採用

2014年6月11日、英国の7つの研究会議が、その資金を提供した研究の成果を統一のプラットフォーム“Researchfish”で保存することを発表しました。

参加するのは、英国芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council:AHRC)、バイオテクノロジー・生物学研究会議(Biotechnology and Biological Sciences Research Council:BBSRC)、工学物理学研究会議(Engineering & Physical Sciences Research Council:EPSRC)、経済社会研究会議(Economic and Social Research Council:ESRC), 自然環境研究会議(Natural Environment Research Council)、科学技術施設会議(Science & Technology Facilities Council)、医療研究会議(Medical Research Council)の7つです。

このうち、科学技術施設会議、医療研究会議は2009年から同プラットフォームの開発に関与しており、このたび、その他の5つの研究会議が参加したとのことです。

EBSCO社、オープンなメタデータ提供方針の対象となるデータベースを追加

2014年6月16日、EBSCO社が、ディスカバリーサービスのベンダーとの相互協力を推進するために設定している同社のデータベースのメタデータの提供方針“Open Metadata Sharing & Technology Collaboration Policy”の対象データの追加を発表しました。

これにより、EBSCO社の179のフルテキストデータベース、55万件以上の電子書籍、74件のフルテキストの歴史的デジタルアーカイブのメタデータ等が対象となったようです。

EBSCO Makes 50 Additional Databases Available Through its Open Metadata Sharing & Technology Collaboration Policy(EBSCO, 2014/6/16付)
http://www.ebscohost.com/newsroom/stories/ebsco-makes-50-additional-databases-available-through-open-metadata-policy

参考:
EBSCOが、ディスカバリー・サービスのベンダーに対する同社のデータベースのメタデータを提供方針を発表
Posted 2014年4月21日

【イベント】シンポジウム 「マンガと震災」開催(6/29・京都)

2014年6月29日、京都国際マンガミュージアムでシンポジウム 「マンガと震災」が開催されます。

東日本大震災から3年、マンガが震災に対してどう向き合ってきたのか、マンガは震災に対して何ができたのか、何ができるのかを、多数のマンガ家と話し合うとのことです。シンポジウムは第1部「マンガ家の支援活動」、第2部「震災を描く」の2部構成でとのことです。

日本マンガ学会第14回大会の一環として開催されます。参加費500円および、京都国際漫画ミュージアムの入場料が別途必要とのことです。定員は先着で200名とのことです。

シンポジウム 「マンガと震災」
6月29日(日)10:30~ 京都国際マンガミュージアム 1階多目的映像ホール
http://www.jsscc.net/convention/14#symposium