アーカイブ - 2014年 6月

6月 30日

NISO、ディスカバリーサービスの透明性向上のための推奨指針を公表

2014年6月26日、米国情報標準化機構(NISO)が、ディスカバリーサービスの透明性向上を目的とした推奨指針“Open Discovery Initiative: Promoting Transparency in Discovery”を公表しました。この推奨指針は、2011年に設置されたOpen Discovery Initiative(ODI)ワーキンググループの最終成果として作成されたものです。

多種多様なコンテンツが検索できるディスカバリーサービスでは、例えば、どのようなコンテンツが、どの程度まで(メタデータのみ、本文まで)統合インデクスに含まれているのかなどが不透明になっているという問題があると指摘し、その改善に向け、第3章では、コンテンツプロバイダー向けおよびディスカバリーサービスのベンダー向けの推奨指針がそれぞれまとめられています。

また同日、ODIのメンバーでもあるEBSCO社が、同社のEBSCO Discovery Serviceではこの推奨指針に対応済みであるとプレスリリースを出しています。

NISO Publishes Recommended Practice on Promoting Transparency in Library Discovery Services(NISO 2014/6/26)

CBLDF、「禁書週間」に関するハンドブック等をウェブで公開(米国)

米国のCBLDF(Comic Book Legal Defense Fund; コミック弁護基金)が、2014年6月27日、「禁書週間」に関するハンドブック“CBLDF Banned Books Week Handbook ”を公開しました。禁じられたコミックにはどのようなものがあるかなどの情報をまとめたものとなっています。またあわせて、図書館員等が作品についての会話を進めていくための資料として、コミックごとにストーリの内容などを端的にまとめた“CBLDF Discussion Guides”を、『ドラゴンボール』など複数作品分公開しています。

Celebrate the Freedom to Read With CBLDF’s New Banned Books Week Handbook!(CBLDF, 2014/6/27付け)
http://cbldf.org/2014/06/celebrate-the-freedom-to-read-with-cbldfs-new-banned-books-week-handbook/

CBLDF Banned Books Week Handbook
http://cbldf.org/librarian-tools/cbldf-banned-books-week-handbook/

総務省情報通信政策研究所、「『ファブ社会』の展望に関する検討会」による報告書を公表

2014年6月27日、総務省情報通信政策研究所が、「3Dプリンター」等のデジタルファブリケーション機器の普及による新しい「ものづくり」の動きが、社会にどのような影響を与えるかを展望するため、2014年1月より開催してきた「『ファブ社会』の展望に関する検討会」による報告書を公表しました。

「ファブ社会」の展望に関する検討会 報告書の公表(総務省, 2014/6/27)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000019.html

参考:
E1556 - 図書館とファブスペース ~ 導入から1年
カレントアウェアネス-E No.258 2014.04.24
http://current.ndl.go.jp/e1556

「調査研究部門に隣接する図書館は、その価値をいかに高められるか」:『アジア情報室通報』にアジア情報関係機関懇談会の概要報告が掲載

国立国会図書館では、2014年3月19日に「調査研究部門に隣接する図書館は、その価値をいかに高められるか」をテーマとして2013年度のアジア情報関係機関懇談会を開催しました。これについてその概要報告を、『アジア情報室通報』第12巻2号(2014年6月)に掲載しました。

今回の懇談会には、アジア関係資料・情報を扱う図書館(室)のうち、調査研究部門に隣接する(附属、並列等のかたちで設置される)以下の7つの機関が参加しています。

・愛知大学国際問題研究所
・京都大学人文科学研究所
・京都大学東南アジア研究所
・公益財団法人九州経済調査協会
・公益財団法人東洋文庫
・東京大学東洋文化研究所
・日本貿易振興機構アジア経済研究所

調査研究部門に隣接する図書館は、その価値をいかに高められるか-平成25年度アジア情報関係機関懇談会 概要報告:アジア情報室通報 12巻2号
http://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/bulletin12-2-1.php

米国学校図書館員協会、教育と学習に役立つウェブサイトとアプリケーションのリスト2014年版を発表

2014年6月28日、米国学校図書館員協会(AASL)が、教育と学習に役立つウェブサイトのリストと、アプリケーションのリストの2014年版を発表しました。選ばれた25のウェブサイトは学校図書館等に学習支援やカリキュラム開発を提供するもので、“Media Sharing”や“Digital Storytelling”、“Manage & Organize”等の6つに分類されています。また、選ばれた25のアプリケーションは新しい技術リソースを提供するもので、“科学・技術・工学及び数学(STEM)教育”や“Organization and Management”等の5つに分類されています。

AASL announces 2014 Best Websites for Teaching & Learning (ALA, 2014/6/28)
http://www.ala.org/news/press-releases/2014/06/aasl-announces-2014-best-websites-teaching-learning

AASL announces 2014 list of Best Apps for Teaching & Learning(ALA, 2014/6/28)

米国図書館協会会長講演会「インフォプロと図書館の新たな役割 米国図書館協会(ALA)の取り組み:Libraries Change Lives」

2014年7月28日から8月1日にかけて、大阪、東京、沖縄、福岡の4会場で、米国図書館協会(ALA)会長のバーバラ・ストリプリング氏による講演会が開催されます。

案内によると、会長イニシアティブとして、Libraries Change Livesを掲げて図書館の重要性を提言するストリプリング氏を迎え、「地域の学校図書館、公共図書館におけるインフォプロや図書館司書の教育的役割」について、また、「日々変化する司書やインフォプロへの資質、能力に対応するため、ALAがどのような取り組みをしているのか」についての講演が行われるとのことです。

日程及び会場は以下の通りとなっています。

2014年7月28日 (月) 15:00~17:00  会場:大阪府立中之島図書館
https://www.library.pref.osaka.jp/site/nakato/2014-ala-forum.html

2014年7月29日(火)15:30~17:30  会場:日比谷図書文化館 コンベンションホール
http://japan2.usembassy.gov/j/irc/ircj-signup-20140729.html

2014年7月31日(木)14:00~15:30 会場:浦添市男女共同参画推進ハーモニーセンター

津山郷土博物館、津山藩松平家「江戸日記」の高精細デジタル画像を公開

津山郷土博物館が、津山藩主松平家が江戸藩邸で記録していた日記「江戸日記」について、高精細デジタル画像をインターネットで公開しています。全762冊のうち、重複を避けて375冊を選別し、2013年度に撮影したものとのことです。また、津山藩江戸屋敷の絵図11点、江戸全域の絵図2点もあわせて公開しています。

デジタル画像は、 TRC-ADEAC社の「ADEAC:歴史資料検索閲覧システム」上で閲覧できるようになっています。

津山藩松平家「江戸日記」高精細デジタル画像をインターネット上で公開します。(津山郷土博物館)
http://www.tsu-haku.jp/untitled53.html
※2014年6月20日トップページにお知らせ掲載

『津山郷土博物館/「江戸日記」等』 検索・閲覧 
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/3320315100

6月 27日

『カレントアウェアネス』320号掲載

Toronto Starの写真アーカイブ100万点が、トロント公共図書館へ

トロントの新聞及びニュースサイトであるToronto Starが、その写真アーカイブの100万点以上の写真を、トロント公共図書館に寄贈するとのことです。コレクションに含まれているのは、1900年から1999年の写真であり、生活、ファッション、経済・社会の発展などを捉えたものとのことです。2014年7月7日からその大部分がToronto Reference Libraryで利用可能になるとのことです。また一部は、後日同館のデジタルアーカイブにおいて公開されるそうです。

The Star donates more than one million archive photos to Toronto Public Library(Toronto Star Newspapers Ltd、20146/25付け)
http://www.thestar.com/news/gta/2014/06/25/the_star_donates_more_than_one_million_archive_photos_to_toronto_public_library.html

Toronto Star donates century of photos to Toronto Public Library(Tronto Public Library, 2014/6/25付け)

CNN、国立視聴覚資料保存センターのデジタル保存の取組を紹介

米CNNが、2014年6月25日、バージニア州カルペパーにある米国議会図書館(LC)の国立視聴覚資料保存センター(National Audio Visual Conservation Center)のデジタル保存への取り組みを紹介しています。動画とテキストが公開されています。

デジタル化の必要性などを報じるとともに、目下取り組まれている次のステップは、インターネットを介した利用提供であることが言及されています。

Preserving 120 years of U.S. cultural history(CNN, 2014/6/25付け)
http://edition.cnn.com/2014/06/25/tech/innovation/library-congress-digital-archives/
※動画は約2分。

Digital Preservation: Take a Brief Video Tour of the Library of Congress’ National Audio-Visual Conservation Center Library in Culpeper, Virginia(infoDOCKET, 2014/6/25付け)

米ミネソタ州、20世紀の公文書をデジタル化し公開

米国ミネソタ州議会の議会図書室(Minnesota Legislative Reference Library)と州務長官室が、1900年から1990年の40,000点の公文書等をデジタル化し、オンラインで公開したとのことです。2014年6月23日に発表しています。

40,000 Secretary of State Documents are now available(Minnesota Legislative Reference Library, 2014/6/23付け)
http://www.leg.state.mn.us/lrl/blog.aspx?articleid=248

Secretary of State Documents - 1900-1990
http://www.leg.state.mn.us/lrl/sos/

詩を聞く:米ペンシルバニア大学の“PennSound”の現在

ペンシルバニア大学の“PennSound”を紹介する記事が、同大学のPennNewsに2014年6月26日付で掲載されています。PennSoundは、2005年1月1日に開始された、詩の朗読の音声ファイルを収集・提供するウェブサイトであり、同大学のCenter for Programs in Contemporary Writingによるものです。

記事によると、これまでに、45,000点の詩の音声ファイルなどを提供しており、MP3形式のそれらのファイルは、学校や大学の先生にとって役に立つツールとなっているとのことです。

PennSound Transforms How Poetry is Taught the World Over (PennNews, 2014/6/26付け)
http://www.upenn.edu/pennnews/news/pennsound-transforms-how-poetry-taught-world-over

PennSound
http://writing.upenn.edu/pennsound/

PennSound: All the Free Poetry You Care to Download(2005/1/5付け)

CA1825 - オープンデータと図書館 / 大向一輝

ネットワークの高速化やサーバ・ストレージの低廉化に伴い、ウェブにおける情報公開のコストは低減し続けている。その中で、いわば完成品の情報である文書・文献だけを公開するのではなく、それらを作成するための基礎資料やデータを同時に共有する事例が増加している。これらの情報を参照することで、元の文書・文献の信頼性を確認することが可能になるとともに、さまざまな情報源からのデータを組み合わせて新たな知見を引き出すことや、新規ビジネスの基盤になることが期待される。近年、このようなデータの公開・共有の取り組みがオープンデータと呼ばれ、主に政府・自治体や学術コミュニティにおける活動が注目されている。本稿ではオープンデータの現状について概説し、図書館による支援あるいは貢献の可能性について述べる。...

CA1824 - ロンドンオリンピックの文化プログラム-博物館・図書館・文書館の取組み- / 福井千衣

2020年オリンピック・パラリンピック競技大会(以下「五輪」とする。)の開催地は、2013年の立候補プレゼンテーションにおいて、“Discover Tomorrow(未来をつかもう)”というスローガンを掲げた東京に決まった。...

CA1823 - 大学図書館におけるFacebookを利用した広報戦略 / 伊藤仁浩

私たち大学図書館職員は、日頃から利用者の声に耳を傾け、より良いサービスを提供できるよう努力している。しかし、私たちが日々悩み、そして生まれたサービスも、広報の仕方が不十分だと、メインターゲットである大学生へも満足に伝えることができない恐れがある。ポスターで知る学生、ホームページで知る学生、情報入手の仕方は様々なため、一つの媒体で多くの学生に伝えるのは非常に難しい。...

CA1821 - 辞書の向こう側:生きた用例と辞書を往き来する / 高橋さきの

「電子化されたテキスト」というかたちで蓄積されてきた先人の文章を「電子化された辞書」と行き来しつつ手軽に利用できる環境が実現しつつある。...

国際児童図書評議会2013年推薦図書を展示する「世界のバリアフリー絵本展2013」が国内の巡回を開始

国際児童図書評議会(IBBY)障害児図書資料センターが2013年に選定した、世界20か国以上の国の60作品を展示する展示会が、2014年7月から国内を巡回する形で実施されます。

日本国際児童図書評議会(JBBY)のウェブサイトに巡回スケジュールが示されています。

国立国会図書館国際子ども図書館では、7月29日から8月24日まで開催します。

「世界のバリアフリー絵本展2013」巡回開始(2014/6/6付け)
http://www.jbby.org/news/index.html?c=4#151

世界のバリアフリー絵本展2013-国際児童図書評議会2013年推薦図書展(国際子ども図書館、2014/6/26掲載)
http://www.kodomo.go.jp/event/exhibition/tenji2014-03.html

国立大学図書館協会、「学術情報の利用促進と保存プロジェクトチーム報告」をウェブに掲載:シェアードプリントについて報告

2014年6月26日、国立大学図書館協会のウェブサイトに、国立大学図書館協会 学術情報委員会 学術情報の利用促進と保存プロジェクトチームによる報告が掲載されました。2013年度の活動報告のテーマは、シェアード・プリントとなっており、諸外国における動向、日本で実施する際の留意点、文献リストがまとめられています。

学術情報の利用促進と保存プロジェクトチーム報告(総会資料№61-4、PDF、17ページ)
http://www.janul.jp/j/projects/si/gkjhoukoku201406b.pdf

参考:
CA1819 - 北米における冊子体資料の共同管理の動向 / 村西明日香 カレントアウェアネス No.319 2014年3月20日
http://current.ndl.go.jp/ca1819

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