アーカイブ - 2014年 5月

5月 20日

IMLSが米国における活動継続中の博物館数に関する推計を発表 1990年代から倍増

2014年5月19日、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、米国で現在活動継続中の博物館数に関する推計を発表しました。

発表によれば35,144の博物館が活動中であり、これは1990年代の同様の推計(17,500館)の2倍以上であるとのことです。各博物館のデータは” Museum Universe Data File”と題してオンライン公開されています。

Government Doubles Official Estimate: There Are 35,000 Active Museums in the U.S.(IMLS、2014/5/19付け)
http://www.imls.gov/government_doubles_official_estimate.aspx

Museum Universe Data File(IMLS)
http://www.imls.gov/research/museum_universe_data_file.aspx

New IMLS Estimate: There Are 35,144 Active Museums in the U.S., Doubling Official Estimate From 1990s(LJ INFOdocket、2014/5/19付け)

オーストラリア国立図書館がWikipediaと連携 オーストラリア関連記事のノートページに「図書館員に聞く」リンクを設置

2014年5月14日、オーストラリア国立図書館とWikiProject Australiaが連携し、Wikipedia英語版のオーストラリア関連記事のノート(Talk)ページに「図書館員に聞く」(”Ask a librarian”)リンクを設置する試みを始めたことが発表されました。

WikiProject AustraliaはWikipedia英語版におけるオーストラリア関連記事の収録範囲拡大や記事内容の改善を図るプロジェクトです。新たに設置された「図書館員に聞く」リンクをクリックすると、オーストラリア国立図書館のオンラインレファレンスへと案内され、質問者の国籍に関わらず記事執筆に必要な内容を尋ねることができます。質問にはオーストラリア国立図書館のResearch librarianが、1件あたり最大1時間までかけて対応するとのことです。

'Ask a librarian'—connecting Wikimedians with the National Library of Australia; watch 'Cracking Wikipedia'(Wikipedia Signpost、2014/5/14付け)

グルジア国立議会図書館に視覚障害児向けのオーディオブックが寄贈

グルジア国立議会図書館(National Parliamentary Library of Georgia)がNGO“Mariani”から視覚障害のある児童向けのオーディオブックの寄贈を受けたとのことです。

これらの音源は、NGO“Civic Initiative”と“Mariani”が“Audio Books for Blind and Visually Impaired Children”プロジェクト内で作成しているもので、グルジア国立図書館が所蔵する児童文学作品のボランティアによる朗読が録音されています。視覚障害のある児童に対し、無料で提供されるとのことで、グルジア国立図書館のウェブサイトに掲載されるようです。

Audio Books Are Donated to the National Library(National Parliamentary Library of Georgia, 2014/5/16付け)
http://www.nplg.gov.ge/eng/news/erovnul_biblioTekas_saCuqrad_audiowignebi_gadaeca/id1328

オープンライセンスポリシーの策定等を支援する”Open Policy Network”設立

2014年5月19日、米Creative Commonsや米SPARC等が参加する新たな連合、Open Policy Network(OPN)の設立が発表されました。

OPNはCreative Commonsの行ってきたオープンポリシーに関する活動を母体とするもので、その目的は、公的資金の助成を受けた成果についてはオープンライセンスで提供するよう求めるポリシーの策定等を支援・推進することとされています。

OPNの最初の活動として、教育・科学分野等のリーダーを対象にオープンライセンスやポリシーに関する研修を行う”Institute for Open Leadership (IOL)”を実施することもあわせて発表されています。

Launch of the Open Policy Network(Open Policy Network、2014/5/19付け)
http://staging.openpolicynetwork.org/launch-of-the-open-policy-network/

About(Open Policy Network、2014/5/19付け)
http://staging.openpolicynetwork.org/about/

Library as Incubator Projectから生まれた本“The Artist's Library: A Field Guide”が刊行

“Library as Incubator Project”(芸術のインキュベーターとしての図書館プロジェクト)のLaura Damon-Moore氏とErinn Batykefer氏の二人が作成を進めてきた書籍“The Artist's Library: A Field Guide”が刊行されたようです。

Coffee House Pressのウェブサイトでは、その一部抜粋が無料でダウンロードできるようになっており、また両氏のトークを中心とする関連動画が公開されています。

The Artist's Library (Coffee House Press)
http://coffeehousepress.org/shop/the-artists-library/
※動画、一部抜粋掲載

Our Book!(Library as Incubator Project、2014/5/11付)
http://www.libraryasincubatorproject.org/?page_id=13596

Website, book highlight creative uses of libraries(The Cap Times, 2014/5/15付け)

全豪で同時にストーリータイム:14回目の“National Simultaneous Storytime”開催

2014年5月21日午前11時から、14回目となる“National Simultaneous Storytime”(NSS)が開催されるとのことで、その情報がオーストラリア図書館協会(ALIA)から発表されています。今回は、Ursula Dubosarskyの“Too Many Elephants in this House”を読むそうで、学校、図書館、幼稚園、書店など、2,300か所で41万人の子どもがこのイベントに参加する予定のようです。また、オーストラリアの公共放送局のSBSの協力により英語以外の13の言語(日本語を含む)のオーディオブックも作成したとのことです。

なお、2013年のNSSは2,500か所で行われ、43万人の参加があったそうです。

Australia’s biggest single storytelling session, 11am on Wednesday 21 May 2014(2014/5/16付け)
https://www.alia.org.au/media-releases/australia%E2%80%99s-biggest-single-storytelling-session-11am-wednesday-21-may-2014

オーストラリアのお気に入りの図書館No.1は?“Australia’s Favourite Library”が発表

オーストラリアで今年初めて開催されていた、利用者がお気に入りの図書館を選ぶキャンペーン“Australia's Favourite Library”について、投票の結果が発表されました。このキャンペーンは、2月の“Library Lovers's Day”にあわせて開始され、5月19日から始まる“Library and Information Week”の初日に結果が発表されたものです。投票総数は22万3,768票で、ビクトリア州のSandringham Libraryがトップとなったとのことです。この他、部門別のトップも発表されています。

Library and Information Week and Australia’s Favourite Library(ALIA, 2014/5/19付け)
https://www.alia.org.au/media-releases/library-and-information-week-and-australia%E2%80%99s-favourite-library

Australia’s Favourite Library
https://www.alia.org.au/ausfavlib

報道:

文化審議会による国宝・重要文化財の指定についての答申:神戸女学院の図書館を含む12棟も重要文化財に

2014年5月16日、文化審議会が、2件の建造物(新規2件)を国宝に、また9件の建造物(新規7件、追加2件)を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申したと、文化庁が発表しています。W.M.ヴォーリズ設計による神戸女学院の図書館など12棟が意匠的に優秀なものとして含まれています。

国宝・重要文化財(建造物)の指定について(文化庁、2014/5/16付け)
http://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/kokuhojuyobunkazai.pdf

本学院の校舎12棟が「国の重要文化財」指定に関する答申を受けました(神戸女学院大学、2014/5/16付け)
http://www.kobe-c.ac.jp/files/dtl/hm_0000001320.html

5月 19日

内閣府、 国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議を開催、第1回の配布資料等を公開

2014年5月16日に内閣府で、国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議の第1回が開催されました。議事次第、配布資料が公開されています。

この会議は、憲法を始めとする歴史公文書の保存・利用を担う国立公文書館の機能・施設の在り方について、国民や利用者の視点、総合性、効率性等の観点から幅広い調査検討を行うことを趣旨としているとのことです。

基本的な検討事項として、
(1)国立公文書館が果たすべき機能は何か
(2)(1)のその機能を公文書館が現在どの程度果たしているか、十分に果たし得ていない部分がある場合には、どのようにして当該機能を補うか
(3)(1)の機能と各施設(地域)との関係をどう設定するか
の3点が挙げられています。

今後、議論を重ね、2014年度末に報告書をとりまとめる予定とのことです。

国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/chosei/koubun/kentou/index.html

開催状況|国立公文書館の機能・施設の在り方等に関する調査検討会議(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/chosei/koubun/kentou/kaisaijoukyou.html

EUに対し、図書館とアーカイブ等が共同書簡:WIPOでの例外規定に関する議論に前向きに取り組むよう要望

2014年5月16日、EU諸国を中心とした図書館やアーカイブ等60以上の組織が、EUに対して、WIPOでの図書館とアーカイブの例外規定に関する議論に前向きに取り組むよう求める書簡に共同でサインしたと国際図書館連盟(IFLA)が伝えています。

書簡では、WIPOでの図書館とアーカイブの例外規定に関する議論に前向きに取り組むよう強く要望し、
1.最先端の、オープンな国際的な研究文化の育成
2.将来の研究者によるデジタル化された、あるいはボーンデジタルの文化遺産へのアクセスの保証
3.欧州の文化遺産へのグローバルなアクセスの提供
における、上記の議論の重要性を指摘しているとのことです。

Libraries and Archives write letter to the European Union(ILFA, 2014/5/16付のニュース)
http://www.ifla.org/node/8622

Fulfill the promise of the Innovation Union: European research institutions, libraries and archives need balanced copyright laws(IFLA)

Wiley社、EPUB3を採用

Wiley社のブログ“Exchanges”で、同社のリフロー型の電子書籍について、2014年2月1日時点からEPUB3を標準としていることが発表されています。

標準的な特徴に加え、Wiley社の電子書籍は、読み上げ機能を使用する人にもアクセシブルな表、構造化によるさらなるアクセシビリティなどを特徴としていることが特記されています。

Improving the reader experience with EPUB 3(2014/5/16付け)
http://exchanges.wiley.com/blog/2014/05/16/improving-the-reader-experience-with-epub-3/

ニューサウスウェールズ州立図書館、新聞のデジタルデータ450万ページ分の公開を知らせるプレスリリース

オーストラリアのニューサウスウェールズ州立図書館が、同館の進めている新聞のデジタル化事業(Digital Excellence Program)に関して、250タイトル、450万ページ以上のデータが検索可能となったことを知らせるプレスリリースを2014年5月15日付けで出しています。

Digital Excellence Programでは、600万ページ以上のニューサウスウェールズの新聞がオンライン(“Trove”のシステム上)でアクセスできるようになるとのことです。

State Library of NSW creating the largest collection of digitised newspapers in Australia(NSW State Library, 2014/5/15付け)
http://blog.sl.nsw.gov.au/media/index.cfm/2014/5/15/state-library-of-nsw-creating-the-largest-collection-of-digitised-newspapers-in-australia

Media Release:State Library of NSW creating the largest

5月25日は「納本制度の日」:平成25年度調査の民間発行図書納入率は98.9%

国立国会図書館(NDL)は、5月25日の「納本制度の日」に合わせ、2013年度(平成25年度)の出版物納入率調査の結果をお知らせするプレスリリースを出しました。2012年(平成24年)中に民間で発行された図書(単行書など)のうち、98.9%が2013年度までにNDLに納入されたことをお知らせしています。

2014年5月19日 5月25日の「納本制度の日」に合わせ、平成25年度の出版物納入率調査の結果をお知らせします(付・プレスリリース)(国立国会図書館)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2014/1205605_1829.html

プレスリリース
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2014/__icsFiles/afieldfile/2014/05/19/pr140519.pdf

関連:
5月25日は納本制度の日――納本制度コトはじめ
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/deposit/earlydays.html

参考:
E784 - NDLの納本制度,60周年 カレントアウェアネス-E No.127 2008.05.14
http://current.ndl.go.jp/e784

メンテナンス作業のお知らせ(2014年5月23日および5月30日19時30分~21時頃)

「カレントアウェアネス・ポータル」のメンテナンス作業を実施するため、以下の日時、サイトに接続できなくなります。メンテナンス作業が終了次第お知らせいたします。ご迷惑をおかけしますがどうぞご了承ください。

(1)2014年5月23日(金)19時30分~21時頃
(2)2014年5月30日(金)19時30分~21時頃

文部科学省、電子書籍に対応した出版権の整備等を含んだ改正著作権法の概要等を掲載

2014年5月16日、文部科学省のウェブサイトに、「著作権法の一部を改正する法律」の概要、条文、新旧対照表が公表されました。

電子書籍に対応した出版権として、(1) 出版権の設定(第79条関係)、(2) 出版権の内容(第80条関係)、(3) 出版の義務・消滅請求(第81条、第84条関係)について整備が行われたとのことです。また、視聴覚的実演に関する北京条約の実施に伴う規定の整備(第7条関係)も行われたとのことです。2015年1月1日から施行されます。なお、視聴覚的実演に関する北京条約の実施に伴う規定の整備については、視聴覚的実演条約が我が国について効力を生ずる日が施行期日となるとのことです。

著作権法の一部を改正する法律(概要)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/kakutei/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/05/16/1347819_01.pdf

著作権法の一部を改正する法律(条文)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/kakutei/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/05/16/1347819_02.pdf

著作権法の一部を改正する法律(新旧対照表)

5月 16日

英国ウェルカム図書館、中世の写本コレクションのデジタル化計画を発表

2014年5月15日、英国ウェルカム図書館が、1500年以前の西洋の写本コレクションのデジタル化を開始する予定であると発表しています。デジタル化される写本は約300点あり、医学や錬金術、植物学、占星術等、幅広い分野にわたっているとのことです。

Digitising the Library’s Medieval Manuscripts(Wellcome Library, 2014/5/15)
http://blog.wellcomelibrary.org/2014/05/digitising-the-librarys-medieval-manuscripts/

参考:
米国国立医学図書館(NLM)と英国ウェルカム図書館が150年分の生物医学分野の雑誌をデジタル化して無料公開へ
Posted 2014年4月15日
http://current.ndl.go.jp/node/25934

英国ウェルカム図書館、19世紀の医学関連文献25,000点のデジタル化を計画
Posted 2014年3月27日
http://current.ndl.go.jp/node/25788

英国・ウェルカム図書館所蔵のアラビア語手稿資料コレクションがデジタル化公開
Posted 2011年7月29日

5月18日は国際博物館の日

毎年5月18日は国際博物館会議(ICOM)の定める「国際博物館の日」です。2014年のテーマは“Museum collections make connections”(コレクションは世界をつなぐ)となっています。

日本博物館協会のウェブサイトでは、この日全国で予定されている記念行事等の情報がまとめられています。

国際博物館の日 (日本博物館協会)
http://www.j-muse.or.jp/02program/projects.php?cat=8

2014年「国際博物館の日」記念事業一覧 (日本博物館協会)
http://www.j-muse.or.jp/02program/pdf/IMD2014_list_5.14.pdf

データカタログサイト試行版(data.go.jp)が再開

2014年3月31日をもって公開が中止されていたデータカタログサイト試行版(data.go.jp)が、5月16日に再開されました。

再開を伝えた山本一太大臣の記者会見では、民間での代替的なミラーサイト立ち上げについて謝意が述べられています。

データカタログサイト試行版(data.go.jp)を再開しました。
http://www.data.go.jp/jocjcdocs-18/#_18

山本大臣閣議後記者会見(平成26年5月16日) (政府インターネットテレビ、2014/05/16)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg9809.html

データカタログサイト試行版(data.go.jp)
http://www.data.go.jp/

英国図書館(BL)、ロマン主義時代、ビクトリア朝時代の古典文学の名著を紹介するウェブサイト“Discovering Literature”を公開

英国図書館(BL)は、2014年5月14日付のプレスリリースで、英国のロマン主義時代、ビクトリア朝時代の古典文学の名著を紹介するウェブサイト“Discovering Literature”の公開を伝えています。

このサイトでは、同館の貴重資料であるジェーン・オースティン、チャールズ・ディケンズ、ブロンテ姉妹、オスカー・ワイルド、パーシー・ビッシュ・シェリー、ウィリアム・ワーズワース等の手稿や日記、手紙に加えて、彼らが生きた時代の様子やその文学を理解するため、当時の新聞や広告、写真なども提供しているとのことです。

著者や作品、テーマ等からコンテンツを探すことができます。また、ロマン主義時代、ビクトリア朝時代の文学の専門家60名による150件以上の記事、小説家による20の短いドキュメンタリーフィルム、同サイトのコンテンツを活用した授業モデル等の教材も提供されています。

プレスリリースでは、英国の520の中学校とカレッジの英語教師を対象にした調査の結果もあわせて紹介されており、教師の82%は、中学生には古典文学の著者の同定が困難であると認識しており、86%は、古典が現代の生徒に過小評価されていると認識しているといった結果も示されています。

英国のALMA-UK、公共図書館の経済的価値に関する調査レポートとツールキットを公表

英国のALMA-UK(Archives Libraries & Museums Alliance UK)が、公共図書館の経済的価値に関する調査レポートを公表しています。またあわせて、その調査に関するツールキットを公開しています。

調査レポートは、スコットランド(50館)、ウェールズ(25館)、北アイルランド(8館)の公共図書館の協力により行われたもので、合計で4000人以上の利用者が調査に回答しているとのことです。

サマリーによると以下のような結果が伝えられています。
・公共図書館の金銭的価値は、利用者の1訪問あたりスコットランド:24.10ポンド、ウェールズ26.38ポンド、北アイルランド27.27ポンドである。図書館の支出(コスト)の、6倍程度となっている。
・図書館施設の運営により地域に生み出される雇用は、2012年-13年で、スコットランド:1,296件、ウェールズで596件、北アイルランドで327件となっている。

ALMA-UK announces publication of new research on the Economic Value of Libraries and launch of the Economic Value of Libraries Toolkit(ALMA-UK, 2014/5/14付け)

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