アーカイブ - 2014年 5月

5月 22日

IFLA、デジタルインクルージョンに関するブリーフィングペーパーをウェブに掲載

国際図書館連盟(IFLA)が、Association for Progressive Communications 及びワシントン大学のTechnology and Social Change Groupとともに、“Public access: Supporting digital inclusion for all”と題するレポートを公開しました。社会的包摂や経済発展のためのICTのインパクトを最大化することをテーマとするもので、政策立案者のための、活動のポイントについてのリストなどを含むものとなっています。5月上旬に開催された国連の「開発のための科学技術委員会(Commission on Science and Technology for Development)」のために用意されたものとのことです。

Public Access: Supporting Digital Inclusion for All(IFLA、2014/5/20付け)
http://www.ifla.org/node/8626
※本文へのリンクあり。英語版、フランス語版、スペイン語版。

PDF(英語版)

『カレントアウェアネス-E』259号を発行

E1566 - 研究データ同盟第3回総会<報告>

2014年3月26日から28日に,「障壁なきデータ共有」をスローガンとする研究データ同盟(RDA;E1531参照)の第3回総会がアイルランドのダブリンで開催された。RDAには同会議開催の時点で71か国から1,585名が登録しているが,今回はそのうち461名の参加登録があり,日本からの参加は12名であった。...

E1565 - 2014年ISO/TC46国際会議<報告>

2014年5月5日から9日まで,米国のワシントンD.C.で,ISO/TC46(International Organization for Standardization/Technical Committee46)の国際会議が開催された。TC46は「情報とドキュメンテーション」を担当する専門委員会である。今回は,TC46総会と5つの分科委員会の総会及び作業部会が開催され,日本からはISO加盟機関である日本工業標準調査会(JISC)の代表として,国立国会図書館をはじめとする4機関4名が参加した。...

E1564 - 欧米の公共図書館による電子書籍貸出イニシアティブ調査報告

2013年12月,オーストラリア図書館協会(ALIA)は,ブリュッセルを拠点としてコンサルタント等を行っているCivic Agendaに対し,世界の図書館における電子書籍貸出の状況についての調査報告書を作成するよう委託した。オーストラリアの公共図書館は,電子書籍の貸出サービスを導入するにあたって,必要とされる基準を満たす電子書籍やプラットフォームの獲得に課題を抱えていた。2014年4月に発表された報告書“Elending Landscape Report2014”は同国の公共図書館の課題に対する現実的な解決に資するべく,カナダ,米国,欧州(デンマーク,オランダ,ノルウェー,スウェーデン)の図書館で行われている電子書籍貸出に係る9つのイニシアティブを取り上げ,その概要をまとめたものである。...

E1562 - Hispana:スペインにおけるEuropeanaアグリゲータ

 2014年3月25日,欧州文化遺産「プラットフォーム」のEuropeana(E1557参 照)は,Hispanaからパブリックドメインにある新聞資料について100万件以上のデータ提供を受けたことを発表した。Hispana は,Europeanaに対してデジタル化資料のメタデータ等を提供するナショナルアグリゲータとして,スペインで進められているプロジェクトである。ア グリゲータとは,複数のコンテンツ所蔵機関を束ねあげ,それらのメタデータをEuropeanaへ一括提供する機関あるいはプロジェクトを意味する。 Europeanaのアグリゲータには,このような国レベルのものの他にも,The European Library(TEL)のような全欧州規模でのプロジェクトや,欧州におけるユダヤ人に関する資料デジタル化プロジェクトJudaica Europeanaのように特定のテーマに沿ったものがある(CA1785参照)。ここでは国レベルのアグリゲータの代表例としてHispanaを紹介する。...

E1561 - 京都府立総合資料館による東寺百合文書のWEB公開とその反響

京都府立総合資料館では,2016年度の開館をめざして新施設の建築に取り組んでいる(E1461参 照)。2014年3月3日から,所蔵する資料のうち,国宝である東寺百合文書のデジタル画像と目録データの公開を開始した。東寺百合文書とは,京都市南区 の教王護国寺(東寺)に伝えられた文書群である。奈良時代から江戸時代初期までのおよそ1,000年間にわたる約2万5,000通の文書からなっている。 巨大寺院であり広大な荘園をもつ領主であった東寺の経営にかかわる資料でなりたっており,庶民から時の権力者まで様々な階層の人々の息づかいを今に伝えて いる。また,現在日本ユネスコ国内委員会からユネスコ世界記憶遺産に推薦されており,2015年5月ごろに登録の可否が決まることになっている。...

E1563 - 2013年から2014年の図書館システム市場動向は?(米国)

米国図書館協会(ALA)の機関誌であるAmerican Libraries誌の5月号に,米国を中心とした図書館システム市場動向について,ブリーディング(Marshall Breeding)氏による分析レポート“Library Systems Report 2014”が公開された。2002年から2013年までLibrary Journal誌に掲載されてきたレポート“Automation Marketplace”が,掲載誌と名称を変えて発表されたものである。...

OASPA加盟機関がCC BYで出版したオープンアクセスの論文数、2013年は120,972件、累計で399,854件に

OASPA(Open Access Scholarly Publishers Association;オープンアクセス学術出版協会)は、その加盟機関がCC BYで出版したOA論文数を公開しています。2013年は120,972件で累計399,854件になったとのことです。2011年は60,561件、2012年は92,701件と近年の伸びが著しいことがうかがえます。加盟機関の年毎の論文数もエクセル形式で公開されています。

Growth of Fully OA Journals Using a CC-BY License(OASPA)
http://oaspa.org/growth-of-fully-oa-journals-using-a-cc-by-license/

OASPA Members CC-BY Growth_Data to 2013(OASPA)
http://oaspa.org/wp-content/uploads/2014/05/OASPA-Members-CC-BY-Growth_Data-to-2013.xlsx

参考:
OASPA、学術出版における透明性の指針の案文を公開: DOAJ、COPE、WAME及びOASPAの取組み
Posted 2013年12月20日
http://current.ndl.go.jp/node/25132

ARL、公的支援を受けた研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクト“SHARE”についての情報共有サイト“SHARE Knowledge Base”を公開

2014年5月21日の北米研究図書館協会(ARL)が、公的支援を受けた研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクト“SHared Access Research Ecosystem: SHARE”についての情報共有サイト“SHARE Knowledge Base”を公開したと発表しています。

SHAREとは何か、プロジェクトの背景やSHAREが構築を目指すもの、“Clearinghouse for the Open Research of the United States:CHORUS”との関係などについて、Q&A形式でSHAREプロジェクトを説明するものとのことです。

SHARE Launches Knowledge Base(ARL, 2014/5/21付)
http://www.arl.org/news/arl-news/3243-share-launches-knowledge-base#.U31EN9K-2Fw

SHARE Knowledge Base
http://www.arl.org/share-kb

参考:
E1450 - FundRef―その研究助成はどのような研究成果を生んだのか?
カレントアウェアネス-E No.240 2013.07.11
http://current.ndl.go.jp/e1450

米国議会調査局が100周年

“Library of Congress Magazine”2014年5-6月号(Vol. 3 No. 3)に、米国議会調査局(Congressional Research Service:CRS)の100周年を記念する記事が掲載されています。米国議会図書館(LC)に、議員の立法活動を補佐するための情報提供の役割を担う“Legislative Reference Service”が1914年に設立され、現在ではCRSに名称を変え、約600名のスタッフが公平な政策分析で議会に貢献しているとのことです。記事の末尾では、CRSの100年の主要な出来事も簡単に紹介されています。

Library of Congress Magazine(Vol. 3 No. 3: May-June 2014)
http://www.loc.gov/lcm/pdf/LCM_2014_0506.pdf

CRS at 100: Informing the Legislative Debate Since 1914(LC, 2014/5/21付)
http://blogs.loc.gov/loc/2014/05/crs-at-100-informing-the-legislative-debate-since-1914/

5月 21日

hoopla digital社とBoopsie社が連携、Boopsie社の図書館用モバイル端末用アプリケーションから、hoopla digital社のコンテンツが利用可能に

2014年5月20日、Boopsie社とhoopla digital社が提携を発表しました。これにより、両社のサービスを導入している図書館の利用者は、Boopsie社の図書館用モバイル端末用アプリケーションからhoopla digital社の提供する、映画やTV番組、音楽やオーディオブックが利用できるようになるとのことです。

hoopla digital Partners with Boopsie to Ensure Public Library App Users Gain Access to More Than 170,000 Titles(Boopsie, 2014/5/20付)
http://www.boopsie.com/hoopla-digital-partners-with-boopsie-to-ensure-public-library-app-users-gain-access-to-more-than-170000-titles/

New Partnership to Bring More Digital Content to Libraries:

筑波大学、機関リポジトリをNIIのJAIRO Cloudへ移行

筑波大学が、機関リポジトリ「つくばリポジトリ(Tulips-R)」について、国立情報学研究所(NII)が提供する共用リポジトリサービスの「JAIRO Cloud」上に移行し、2014年5月21日から正式にサービスを開始しました。

発表によると、筑波大学附属図書館は、NIIが進めている機関リポジトリ移行の実証実験に2013年度から参加していたとのことで、既存の機関リポジトリからの移行は、これが初めてのケースとなるとのことです。

つくばリポジトリのJAIRO Cloudへの移行について(筑波大学附属図書館、2014/5/21付け)
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/lib/ja/information/20140521

つくばリポジトリをJAIRO Cloudへ移行し,サービス開始(筑波大学、2014/5/21付け)
http://www.tsukuba.ac.jp/news/n201405211330.html

筑波大学のJAIRO Cloudへの参加について(NII、2014/5/21付け)
http://www.nii.ac.jp/irp/2014/05/jairo_cloud_1.html

筑波大学のJAIRO Cloudへの参加について(JAIRO Cloud)

日本考古学協会の所蔵資料62,531点が奈良大学図書館へ寄贈

一般社団法人日本考古学協会の所蔵資料計62,531冊(発掘調査報告書及び一般図書43,663冊、逐次刊行物(1,652種類)18,868冊)について、2014年5月17日に開催された第80回総会において、奈良大学図書館に寄贈することが正式に決定されたとのことです。

また、奈良大学図書館は、今後も継続して日本考古学協会が収集した専門書の寄贈を受けるとのことです。

本学図書館に一般社団法人日本考古学協会より所蔵の図書約63,000冊が寄贈 ~歴史学・考古学・文化財研究の専門書において、量・質ともに例のない蔵書を持つ日本屈指の歴史・文化財情報の拠点に!~(奈良大学, 2014/5/19付)
http://www.nara-u.ac.jp/news/topic/detail.php?id=1295

考古学協会:奈良大図書館に専門書寄贈へ(毎日新聞, 2014/5/17付)
http://mainichi.jp/feature/news/20140518k0000m040015000c.html

奈良大図書館 屈指の文化財情報拠点に(読売新聞, 2014/5/18付)
http://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20140517-OYTNT50411.html

参考:

米国メトロポリタン美術館、40万点の高精細デジタル画像をウェブサイトからダウンロード可能に:“Open Access for Scholarly Content”(OASC)として公開

米国のメトロポリタン美術館が、2014年5月16日、同館の所蔵するパブリックドメインの作品の40万点分の高精細画像を、非商用利用のためであれば、許諾の必要なく、また無料でダウンロードすることができるようにしたと発表しています。対象となる画像は、今後さらに増加していくとのことです。

対象の画像は、同美術館のウェブサイト(Collectionのページ)において、“OASC”(Open Access for Scholarly Contentの頭文字)が付されて公開されているとのことです。

Metropolitan Museum Initiative Provides Free Access to 400,000 Digital Images(2014/5/16付け)
http://www.metmuseum.org/about-the-museum/press-room/news/2014/oasc-access

Frequently Asked Questions: Open Access for Scholarly Content (OASC)
http://www.metmuseum.org/research/image-resources/frequently-asked-questions

Collection

シンガポール国立図書館委員会(NLB)がLinkded Dataへの取り組みに関してZepheira社と契約

シンガポール国立図書館委員会(NLB)が2014年5月12日、Linkded Dataに関するプロジェクトにおいて、Zepheira社と契約したことを発表しました。Zepheira社は、書誌データのLinked Dataへの変換などの役割を担うとのことです。

National Library Board, Singapore Selects Zepheira to Perform Linked Data Modeling and Conversion(NLB, 2014/5/12付け)
http://zepheira.com/2014/05/national-library-board-singapore-selects-zepheira-to-perform-linked-data-modeling-and-conversion/

参考:
書誌フレームワークの変革へ向けた取り組みを進める米国議会図書館(LC)がZepheira社と契約 Posted 2012年5月23日
http://current.ndl.go.jp/node/20918

E1386 - ウェブ時代の新しい書誌データモデル“BIBFRAME”カレントアウェアネス-E No.230 2013.01.24
http://current.ndl.go.jp/e1386

【イベント】国際子ども図書館、講演会「子どもの探究活動と図書館の可能性」(7/6・東京)

国立国会図書館国際子ども図書館は、2014年7月6日、講演会「子どもの探究活動と図書館の可能性」を開催します。

これは、2012年度から2013年度にかけて実施した「中高生向け調べものの部屋の準備調査プロジェクト」と、その成果である「学校図書館におけるコレクション形成:国際子ども図書館の中高生向け『調べものの部屋』開設に向けて」(国際子ども図書館調査研究シリーズNo.3)の刊行に関するものです。成田喜一郎氏(東京学芸大学大学院教授)とプロジェクト主査の中村百合子氏(立教大学准教授)による対談形式の講演会が行われます。

講演会「子どもの探究活動と図書館の可能性」(国際子ども図書館, 2014/5/20付け)
http://www.kodomo.go.jp/promote/school/room-lecture.html

ニュージーランド国立図書館、資料の利用・再利用について新方針を発表

ニュージーランド国立図書館(NLNZ)が、資料の利用・再利用についての新方針“Collection use and reuse policy”を発表しました。9つの原則が示されており、このうち原則4では、著作権者等との交渉においてはクリエイティブ・コモンズのライセンシングの枠組みを採用すること、原則5では著作権の制限がないものについては、提供にあたりその旨を明記するよう努めることなどが示されています。

Our new use and reuse policy(National Library of New Zealand, 2014/5/20付け)
http://natlib.govt.nz/blog/posts/our-new-use-and-reuse-policy

Collection use and reuse policy((National Library of New Zealand)
http://natlib.govt.nz/about-us/strategy-and-policy/collection-use-and-reuse-policy

5月 20日

米Cultural Anthropology誌の2014年5月号でオープンアクセス特集

米国の文化人類学会(Society for Cultural Anthropology)が発行する雑誌Cultural Anthropology誌の2014年5月号(29巻2号)で、オープンアクセスに関する特集が組まれています。同誌は2014年2月号(29巻1号)からオープンアクセスに移行していました。特集中に含まれる記事は以下のとおりです。

Editors’ Introduction: Open Access
by Anne Allison and Charles Piot

Beyond Copyright and Technology: What Open Access Can Tell Us about Precarity, Authority, Innovation, and Automation in the University Today
by Christopher Kelty

Reason, Risk, and Reward: Models for Libraries and Other Stakeholders in an Evolving Scholarly Publishing Ecosystem
by Kevin Smith and Paolo Mangiafico

Anthropology and Open Access

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