アーカイブ - 2014年 5月

5月 26日

LIBER QUARTERLYのVol.23, No.4(2014)が研究データと新しい学術コミュニケーションの在り方をテーマとした特集

欧州研究図書館協会(LIBER)の季刊誌“LIBER QUARTERLY”の第23巻第4号(2014)が、研究データと新しい学術コミュニケーションの在り方をテーマにした特集を組んでおり、以下の記事が掲載されています。同誌はオープンアクセスで全文の閲覧が可能です。

Enhanced Publications: Data Models and Information Systems.
Alessia Bardi, Paolo Manghi

Bringing Digital Science Deep Inside the Scientific Article: the Elsevier Article of the Future Project.
IJsbrand Jan Aalbersberg, Sophia Atzeni, Hylke Koers, Beate Specker, Elena Zudilova-Seinstra

Novel Research Impact Indicators.
Martin Fenner, Jennifer Lin

Research Libraries’ New Role in Research Data Management, Current Trends and Visions in Denmark.

米国の大学図書館と公共図書館のウェブサイトのデザインとユーザビリティの調査報告(文献紹介)

“Reference and User Services Quarterly”誌の2014年春号(第52巻第3号)に、Anthony S. Chow氏らによる“The Website Design and Usability of US Academic and Public Libraries”と題する記事が公開されました。

米国50州の大学図書館と公共図書館のウェブサイト計1,469件について、デザイン、レイアウト、コンテンツ、サイト管理、ユーザビリティについて調査を行った結果をまとめたものとのことです。
米国における図書館のウェブサイトのデザインやナビゲーション、インフォメーションアーキテクチャの一般的な傾向等が示されているとのことです。図書館のウェブサイトは、主に図書館員によってデザイン(33%が該当)、管理(50%が該当)されているとのことですが、72.3%ではユーザビリティテストを行っていないとの事でした。

Singapore International Foundationと共同し、ホーチミン市で移動デジタル図書館プログラム開始

シンガポールの非営利・非政府組織"Singapore International Foundation"(SIF)がホーチミン市の"General Sciences Library"(GSL)と共同し、ホーチミン市で移動デジタル図書館プログラム"Words and Wheels (WoW) mobile digital library programme"を開始したことが報じられています。プログラムの期間は3年間で、移動デジタル図書館がベトナムの5つのの学校と3つの文化センターを巡り、3,000人以上の児童に英語と異文化交流学習の楽しさを伝えるとのことです。また、シンガポールの専門家がボランティアで、24名のGSLスタッフ、地域の図書館員、教師等に対し、図書館経営やIT技術に関するトレーニングクラスを行うとのことです。

THE WOW JOURNEY (SIF)
http://www.sif.org.sg/story_details-311

HCM City rolls out mobile digital library (the Nation, 2014/5/19)
http://www.nationmultimedia.com/national/HCM-City-rolls-out-mobile-digital-library-30233935.html

米国議会図書館(LC)の歴史的音源配信サイト“National Jukebox”、コンテンツ拡充へ

米国議会図書館(LC)が2011年に公開した歴史的音源配信サイト“National Jukebox”について、2015年にかけてその配信コンテンツを拡充する事業が実施されるようです。

2014年5月9日にFedBizOpps.govに共有された情報(作業指示書、ドラフト版)では、現状の10,000点から20,000点へと拡充する計画が言及されています。期間は2015年7月となっています。

また、5月25日にFedBizOpps.govに共有された情報(作業指示書、ドラフト版)では、SPレコード(78 rpm disc)に録音された3,483点の音源のデジタル化を2015年9月までに進める計画が言及されています。期間は2015年9月までの予定となっています。

Database Services for National Jukebox Project(FBD.gov, 2014/5/9付け)
https://www.fbo.gov/index?s=opportunity&mode=form&id=f694df370a9b53f44a41bca45d58bcaa&tab=core&_cview=0

ACRL、図書館員のステレオタイプについての書籍を刊行へ:一部無料公開

米国大学研究図書館協会(ACRL)より、図書館員のステレオタイプについての書籍“The Librarian Stereotype: Deconstructing Presentations and Perceptions of Information Work”が2014年6月下旬に刊行されるそうです。表紙、目次等と本文の第1章部分“Contextualizing Ourselves: The Identity Politics of the Librarian Stereotype”(PDF)が無料で公開されています。

この書籍は、Nicole Pagowsky氏とMiriam Rigby氏により編集されているもので、図書館員がどのようにとらえられているか、あるいは図書館員は自分たちをどのようにとらえているかについて、掘り下げているものとのことです。

“The Librarian Stereotype” Sneak Preview(ACRL Insider、2014/5/23付け)
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/8818

一部公開部分(目次、Chepter1など)

コロラドスプリングスの新施設“Library 21c”が近日開館:創作活動支援のための設備が充実(米国)

米国コロラド州コロラドスプリングスのPikes Peak Library District(PPLD)で進められている新図書館“Library 21c”が、6月21日に開館するとのことです。The Gazette(オンライン)に紹介記事とともに、内装等を映した動画が掲載されています。

記事および動画によると、新施設は、8年ほど使用されていなかった建物を375万ドルでPPLDが買い取り、改装を進めているもので、3Dプリンターやミシン、動画やゲーム等の制作環境などが整えられているそうです。

Library of future ready to open in Colorado Springs(The Gazette, 2014/5/24付け)
http://gazette.com/library-of-future-ready-to-open-in-colorado-springs/article/1520530
※動画掲載

英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)、欧州研究図書館協会(LIBER)に参加

2014年5月22日、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)とその34の参加館が欧州研究図書館協会(LIBER)に参加したと発表しています。オープンアクセス、オープンデータといった学術コミュニケーションの課題などで欧州レベルの協力や相乗効果が期待されるとのことです。

RLUK joins LIBER
http://www.rluk.ac.uk/news/rluk-joins-liber/

RLUK Joins LIBER
http://libereurope.eu/rluk-joins-liber/
※RLUKの事務局長(Executive Director)であるDavid氏へのインタビューが掲載されています。

5月 23日

ワシントンD.C.公共図書館のライブラリアンも“Happy”ダンス:YouTubeで動画が公開

米国のワシントンD.C.公共図書館が、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)の“Happy”という曲で図書館員や警備員が踊る動画を公開しています。

DC Public Library Staff Debut “Happy” Music Video On YouTube(infoDOCKET, 2014/5/22付け)
http://www.infodocket.com/2014/05/22/dc-public-library-staff-debut-happy-music-video-on-youtube/

参考:
“Happy”ダンス、公共図書館Ver. 続々と? Posted 2014年5月1日
http://current.ndl.go.jp/node/26053

「長期データ保存用光ディスク媒体の寿命推定のための試験方法」のJISが制定

経済産業省が、2014年5月20日付で、「長期データ保存用光ディスク媒体の寿命推定のための試験方法」のJIS(JIS X 6256)が制定されたことをアナウンスしています。2011年に制定された、光ディスク媒体の新しい寿命推定試験に関する国際規格(ISO/IEC 16963)と整合したもので、「光ディスク媒体を利用したアーカイバルシステムへの利用環境の整備が国内においても速やかに進展するよう」制定したものとのことです。

「長期データ保存用光ディスク媒体の寿命推定のための試験方法」
のJISを制定(JIS X 6256)-爆発的に増加するデジタル情報のアーカイブメディアを目指して-
http://www.meti.go.jp/press/2014/05/20140520001/20140520001-4.pdf

日本工業規格(JIS規格)を制定・改正しました(平成26年5月分)(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2014/05/20140520001/20140520001.html

ISO/IEC 16963:2011

米国図書館協会(ALA)、下院でのNSA改革に関する法案の可決について声明

2014年5月22日の米国下院でのNSA改革法案可決に関して、米国図書館協会(ALA)が同日、“House-passed USA FREEDOM Act fails to fully protect Americans' privacy”と題して、ALA会長の声明をウェブサイトに掲載しています。下院で成立した内容が、プライバシー保護の観点で不十分であることを指摘するものとなっています。

House-passed USA FREEDOM Act fails to fully protect Americans' privacy
http://www.ala.org/news/press-releases/2014/05/house-passed-usa-freedom-act-fails-fully-protect-americans-privacy

USA FREEDOM Act(FINAL VOTE RESULTS FOR ROLL CALL 230)
http://clerk.house.gov/evs/2014/roll230.xml

米下院、NSA改革法案を可決―情報収集に制限(WSJ日本語版、2014/5/23付け)

オーストラリア国立図書館のTroveから国営ラジオ局の番組が検索可能に

オーストラリア国立図書館(NLA)が、国営ラジオ局(Australian Broadcasting Corporation. Radio National)の54のラジオ番組のコンテンツ約20万件以上を同館の情報探索システム“Trove”で検索できるようになったと公表していました。

検索の対象となる番組は、1999年(一部は1997年)から現在までのものとのことです。

Trove tunes into Radio National(NLA, 2014/3/6付)
http://www.nla.gov.au/media-releases/2014/04/16/trove-tunes-into-radio-national

Harvesting Radio National(NLA, 2014/4/17付)
http://www.nla.gov.au/blogs/trove/2014/04/17/harvesting-radio-national

Radio National now on Trove(May at the Library)

各国政府からのユーザ情報開示請求件数などに関するサイトが立ち上げ

Silkのプラットフォーム上に、政府からのユーザ情報開示請求に関するデータベース“Transparency Report Database: Government Requests for User's Data”が立ち上がっています。

政府から電気通信会社等へのユーザ情報開示請求の件数や順守率などが示されています。現時点で、Google、Sonic.net、LinkedIn、Twitter、Microsoft、Facebook、Dropboxなど19社のデータが集められています。

Transparency Report Database
https://transparency-reports.silk.co/

Via.
New Searchable Database Provides Transparency Report Data Across 19 Companies and 116 Countries(infoDOCKET, 2014/5/)
http://www.infodocket.com/2014/05/22/new-searchable-database-provides-transparency-report-data-across-19-companies-and-116-countries/

Toolkit Pages

国連のポスト2015開発アジェンダに、文化に関する目標と指標を盛り込むことを求める宣言:国際図書館連盟が署名

国際図書館連盟(IFLA)が、国連のポスト2015開発アジェンダに、文化に関する目標と指標等を盛り込むことを求める宣言“Declaration for the inclusion of culture in the Post-2015 UN Sustainable Development Goals”に署名したと2014年5月22日付のアナウンスメントで公表しています。

IFLA signs Declaration for the inclusion of culture in the Post-2015 UN Sustainable Development Goals(IFLA, 2014/5/22付)
http://www.ifla.org/node/8628

Declaration on the Inclusion of Culture in the Sustainable Development Goals(2014/5/1)
http://culture2015goal.net/index.php/home/declaration

http://culture2015goal.net/index.php/home/signed
※主な参加機関

参考:

孤児著作物と大規模デジタル化の問題について、Library Copyright Alliance等がコメントを発表

米国著作権局の2月10日の孤児著作物(Orphan Works)と大規模デジタル化に関する意見招請に応じて、Library Copyright Alliance(LCA)が、5月16日付けでコメントを発表しています。LCAは、米国図書館協会(ALA)、北米研究図書館協会(ARL)、大学・研究図書館協会(ACRL)から構成される団体です。

また、電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation:EFF)とPublic Knowldgeが、5月21日付けでコメントを発表しています。

3月10日、11日に開催された公聴会の議論について、LCAは、孤児著作物に関する立法化についてコンセンサスはなく、また「拡張された集中許諾」(Extended Collective Licensing)は効果的な大規模デジタル化の解決策にはならないだろうとのコンセンサスを反映したものだったとしています。また利用者コミュニティが発展させているフェアユースのベストプラクティスが、孤児著作物についての問題を解決する適切なアプローチであるとしています。

【再掲】メンテナンス作業のお知らせ(2014年5月23日19時30分~21時頃)

2014年5月23日(金)19時30分~21時頃に、「カレントアウェアネス・ポータル」のメンテナンス作業を実施するため、サイトに接続できなくなります。メンテナンス作業が終了次第お知らせいたします。ご迷惑をおかけしますがどうぞご了承ください。

なお、2014年5月30日(金)19時30分~21時頃にもメンテナンス作業を予定しています。

青空文庫、コメント“TPPによる著作権保護期間延長の危機に際して”をウェブに掲載

青空文庫のお知らせ掲載ページ「そらもよう」で、“TPPによる著作権保護期間延長に際して”と題するコメントが掲載されています。環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉についての「著作権保護期間が著作者の死後70年で統一される方向で調整されているとのニュース」に関するものです。

TPPによる著作権保護期間延長の危機に際して(青空文庫のお知らせ「そらもよう」、2014/5/22付け)
http://www.aozora.gr.jp/soramoyou/soramoyouindex.html

電子の本が燃やされるとき(aozorablog、2014/5/22付け)
http://www.aozora.gr.jp/aozorablog/?p=2737

青空文庫、TPPによる著作権保護期間延長についてコメント(Internet Watch, 2014/5/23付け)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/20140523_649821.html

参考:
2014年から著作がパブリック・ドメインとなった人々 Posted 2014年1月6日
http://current.ndl.go.jp/node/25192

公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアティブ“CHORUS”、出版者向けの実行指針を公開

2014年5月15日、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアティブ“Clearinghouse for the Open Research of the United States”(CHORUS)が、出版者向けの実行指針を公開しました。

CHORUSへの参加を検討している出版者に対して、研究成果を支えた助成金の情報を集めてFundRefシステムへ登録することなど、CHORUSの技術的な要件等を紹介するものとのことです。

出版者を対象としてはいますが、それ以外の人にとっても、CHORUSについて理解を助ける文書となっているとのことです。

Publisher Implementation Guide(CHORUS)
http://chorusaccess.org/chorus-publisher-implementation-guide/

CHORUS Publisher Implementation Guide Version 1.1(CHORUS, 2014/5/15付)
http://chorusaccess.files.wordpress.com/2014/05/chorus_publisher_implementation_guide_v1-1.pdf

参考:

5月 22日

OverDrive社とSmashwords社が提携:Smashwords社から自費出版された電子書籍20万タイトルがOverDrive社のネットワークで利用可能に

2014年5月20日、電子書籍サービスを提供するOverDrive社と自費出版サービスを提供するSmashwords社が提携したと発表されています。これにより、米国を中心に約2万の図書館のシェアを持つOverDrive社のネットワークで、Smashwords社から自費出版された電子書籍約20万タイトルが利用できるようになるとのことです。

Smashwords and OverDrive to Bring 200,000+ Indie Ebooks to 20,000+ Public Libraries(SMASHWORDS, 2014/5/20付)
http://blog.smashwords.com/2014/05/smashwords-and-overdrive-to-bring.html

via:
Ebooks: OverDrive and Smashwords Announce Distribution Deal; 200,000 Titles by 80,000 Authors Now Available via OverDrive(infoDOCKET, 2014/5/20付)

文部科学省、著作権者不明の場合の裁定制度における権利者捜索のための「相当な努力」の見直しに関してパブリックコメントを募集中

文部科学省は、権利者が不明な著作物を含む過去のコンテンツ資産の利用を促進するため、権利者が不明等の場合の裁定制度における権利者捜索のための「相当な努力」について、見直し(平成21年文化庁告示第26号の一部改正)を予定しているとのことです。

2014年5月19日から2014年6月17日までの期間、「見直し案」についてのパブリックコメントが募集されています。

裁定制度は、著作権者が不明の場合、「相当な努力」を払っても著作権者と連絡することができないときは、文化庁長官の裁定を受け文化庁長官が定める額の補償金を供託することにより、著作物を利用できるようにするものです。

現行制度では、「相当な努力」の具体的な内容として、「権利者の名前や住所等が掲載されている名簿・名鑑類の閲覧」など、提示された6つの要件すべての方法を行う必要がありますが、「見直し案」では、その要件の一部が緩和され、手続きの簡素化、迅速化が図られているとのことです。

権利者不明の場合の裁定制度における権利者捜索のための「相当な努力」の見直し(平成21年文化庁告示第26号の一部改正)に関するパブリックコメント(意見公募手続)の実施(e-Gov, 2014/5/19付)

インディアナポリス公共図書館、2020年までの戦略計画を公表

2014年5月20日、米国のインディアナポリス公共図書館が、同館の戦略計画を示す“Yours to Eperience”について、評議会の承認を経た最終版を公開しました。2015年から2020年までの図書館の役割とサービスの範囲について示すものです。

評議会の承認にいたるまで10か月にわたる市民の意見の集約が図られたとのことで、それに関連する動画やプレゼンテーション資料があわせて公開されています。

Indy Library Trustees Adopt New Plan for Services Through 2020 (2014/520付け)
http://www.imcpl.org/about/news/2014-archives/indy-library-trustees-adopt-new-plan-services-through-2020/

ページ