アーカイブ - 2014年 5月 2日

Data Conservancy、IEEE、Porticoが提携し、研究データキュレーションのためのインフラ設計を計画

2014年4月30日、データキュレーションを推進する機関であるThe Data Conservancy、IEEE、電子リソースのアーカイブサービスを提供しているPorticoが協力して、研究成果とデータセットを関連付けるデータキュレーションのためのインフラ設計のプロジェクトを行うことを発表しました。

Alfred P. Sloan財団から約60万ドルの助成を得て、2年計画で行うプロジェクトで、長期にわたって、研究成果の出版物と研究データを関連付け、保存し、検索できるようなサービスの開発を目指すとのことです。出版物と研究データだけでなく、その関係についても保存する事で、学術コミュニケーションとデジタル出版の継続的な発展の支援につながるとのことです。

The Data Conservancy, IEEE, and Portico receive Alfred P. Sloan Foundation grant to connect publications and their linked data(Portico, 2014/4/30付)

Europe PMC、WHOの参加を発表

2014年5月1日、世界保健機構(WHO)がEurope PubMed Central(Europe PMC)に参加したことが発表されました。この発表は、WHOによる、もしくはWHOが資金提供した全ての出版物に、2014年7月1日から適用される新しいオープンアクセス方針の実施に向けたもので、WHOの研究成果物がEurope PMCを介して利用可能になるとのことです。

WHO commits to open access by joining Europe PubMed Central(Wellcome Trust, 2014/5/1)
http://www.wellcome.ac.uk/News/Media-office/Press-releases/2014/WTP056351.htm

World Health Organization joins Europe PMC (Europe PMC, 2014/5/1)
http://blog.europepmc.org/2014/05/world-health-organization-joins-europe.html

WHO’s vision for information sharing(WHO, 2014/1)

図書館所蔵の19世紀~20世紀初め出版図書にある書き込み等の情報を集めるクラウドソーシングプロジェクト"Book Traces"

図書館が所蔵する19世紀から20世紀初めに出版された図書にある、元の持ち主による書き込み等の情報を集めるクラウドソーシングプロジェクト"Book Traces"が開始されています。このプロジェクトは、米国ヴァージニア大学の、18、19世紀を対象とした人文学研究のためのデジタル研究基盤プロジェクト“NINES”(Networked Infrastructure for Nineteenth-Century Electronic Scholarship)の支援を受けて行われているもので、19世紀における読書や図書の利用のパターンを知ることができる痕跡を集めているとのことです。

2014年4月に投稿された図書には、戦前のファッションを示す紙製の人形の服が挟まれているものや、糸がついたままの縫い針が差し込まれているものなどがあります。

Book Traces
http://www.booktraces.org/

NINES
http://www.nines.org/

参考:
米国の電子出版社、人文学に関するデジタル研究基盤プロジェクトと提携
Posted 2010年8月10日
http://current.ndl.go.jp/node/16642

Europeanaの2013年の年次報告書が公開

2014年5月1日、Europeanaの2013年の年次報告書が公開されました。2013年のEuropeanaの各種活動報告等がまとめられています。

Europeana Annual Report and Accounts 2013 Published(Europeana, 2014/5/1付)
http://pro.europeana.eu/pro-blog/-/blogs/europeana-annual-report-and-accounts-2013-published

Europeana Annual Report & Accounts 2013 - Making Connections(PDF, 48ページ)
http://pro.europeana.eu/documents/858566/af0f9ec1-793f-418a-bd28-ac422096088a

参考:
E1557 - ポータルからプラットフォームへ:Europeana事業計画2014
カレントアウェアネス-E No.258 2014.04.24
http://current.ndl.go.jp/e1557

E1535 - Europeana 1914-1918:第一次世界大戦の記憶を共有する試み
カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20

CrossRef、テキスト・データ・マイニングサービスを5月にリリース

CrossRefが、2014年5月から、新しいテキスト・データ・マイニング(TDM)サービスの提供を予定しているとニュースレターで発表しています。

CrossRefは“Prospect”で、出版者に対して、研究者によるTDMのために簡易なアクセスができるよう支援をする試行を行ってきたとのことです。

新しいサービスでは、下記について、研究者や一般に無料で提供するとのことです。
・CrossRefのDOIを付与されたコンテンツについて、OAであるか購読契約であるかを問わず、さまざまな出版社のフルテキストに研究者がアクセスできるCrossRef API
・出版社の要望に応じて、研究者や出版社が利用できる有効な仕組みとしてクリックでTDMのライセンス契約を行うオプションサービス

CrossRefのメタデータは、現在、Hindawi、米国科学会(ACS)、アメリカ物理学協会等から提供される13万件のフルテキストへのリンクを含んでいるとのことです。

CrossRef Quarterly:
CrossRef Text and Data Mining Service Launching in May(CrossRef, 2014/4)
http://www.crossref.org/10quarterly/quarterly_apr14.html

米国政府印刷局(GPO)、Federal Depository Libraries of the Year(2013-2014年)を発表

米国政府印刷局(GPO)が、連邦寄託図書館制度(FDLP)の図書館において優れた活動を行った館を讃えるLibraries of the Yearとして、4館を発表しています。2013年-14年期における優れた活動を評価するものとのことです。

以下の図書館が、リーダーシップ、教育的なアウトリーチ活動、市民への情報提供への貢献などの理由で選ばれています。

・アリゾナ州立図書館(the Arizona State Library)
・ニューヨーク市立大学ブルックリン校図書館(Brooklyn College Library)
・アイオワ大学図書館(the University of Iowa Libraries)
・アーカンソー大学オッテンハイマー図書館(The Ottenheimer Library at the University of Arkansas)

Federal Depository Libraries of the Year (FDLP, 2014/4/30付け)
http://www.fdlp.gov/news-and-events/1967-federal-depository-libraries-of-the-year

GPO HONORS LIBRARIES(GPO, 2014/4/30付けプレスリリース)

2014年6月に着任する新しいカナダ国立図書館・公文書館長へのインタビュー記事

The Gazette(Montreal Gazette)紙(オンライン)に、2014年6月に着任する新しいカナダ国立図書館・公文書館長に対するインタビューが掲載されています。

新館長の人事については、カナダ遺産省が2014年4月14日に、Guy Berthiaume氏となることを発表しています(6月23日から5年間の任期)。Berthiaume氏はケベック州立図書館・文書館(Bibliothèque et Archives nationales du Québec、略称BAnQ)の館長を2009年から務めていました。

インタビューでは、図書館の将来をどう考えているかや、 BAnQでの経験、LACの直面する課題や対処についての考えなどが質問されています。

Guy Berthiaume: Taking libraries into the digital age(The Gazette, 2014/4/29付け)
http://www.montrealgazette.com/news/Berthiaume+Taking+libraries+into+digital/9788314/story.html

関連(新館長の発表とそれに対する反応):

ALA/IIDAの「図書館インテリアデザイン賞」受賞館2014が発表

米国図書館協会(ALA)の図書館管理・運営委員会(LAMA)と国際インテリアデザイン協会(IIDA)が2年に一度開催している「図書館インテリアデザイン賞」の2014年度の受賞館が発表されました。IIDAのウェブサイトで写真を見ることができます。

受賞館のうち、館種別・規模別の受賞館は以下の通りです。

・公共図書館(大規模)
Midland Centennial Library(米国テキサス州)

・公共図書館(小規模)
Queens Library(米国ニューヨーク州)
City Library in Seinäjoki(フィンランド)

・大学図書館(大規模)
James B. Hunt Jr. Library at North Carolina State University(米国ノースカロライナ州)

・大学図書館(小規模)
Glenmore Christian Academy Elementary Library(カナダ)

・専門図書館(大規模)
Kislak Center for Special Collections, Rare Books and Manuscripts at University of Pennsylvania(米国ペンシルバニア州)

・専門図書館(小規模)

カリフォルニア大学バークレー校、日系アメリカ人立退・再定住研究のデジタルアーカイブを公開

カリフォルニア大学バークレー校の日系アメリカ人立退・再定住研究のデジタルアーカイブ“Japanese American Evacuation and Resettlement Study Digital Archive”が公開されたと2014年3月4日の同校のブログで紹介されています。2011年8月から2014年3月までのプロジェクトで、10万点近くの資料をデジタル化したもので、テキスト検索のほか、地図から資料をさがすインタフェースも提供しているとのことです。National Park Serviceの支援をうけ、“Japanese American Confinement Sites Grant Program”の一つとして行われたプロジェクトの成果を公開したものとのことです。

日系アメリカ人立退・再定住研究(The Japanese American Evacuation and Resettlement Study:JERS)は1942年からカリフォルニア大学バークレー校で行われてきた、日系アメリカ人の強制移住とシカゴへの再定住についての研究プロジェクトとのことです。コレクションには、日記や現地報告、伝記のほか、調査員によって収集された二次的な研究資料も含まれているとのことです。