アーカイブ - 2014年 5月 13日

米シカゴ大学図書館、1504年版“オデュッセイア”に書き込まれた謎の文字を解読するコンテストの結果を発表

米国シカゴ大学図書館が、同館所蔵の1504年版のホメロスのオデュッセイアに書き込まれた謎の手書き文字を解読するコンテストを行い、2014年5月5日に結果を発表しました。書き込まれていた文字は、18世紀末にフランスで発明された速記法で、本文のギリシア語を翻訳しながらメモをとったものとのことです。最初に解読方法を証明する根拠を示し、選択された箇所を解読したDaniele Metilliさんには、1000ドルの賞金が贈られたとのことです。Metilliさんのウェブサイトでは、解読方法のレポートが公開されています。

Homer mystery script contest winner and results(The University of Chicago Library News, 2014/5/5)
http://news.lib.uchicago.edu/blog/2014/05/05/homer-mystery-script-contest-winner-and-results/

Identify mystery text, win $1000(The University of Chicago Library, 2014/5/5)

あなたの図書館のウェブサイトに関する3つの真実(記事紹介)

オハイオ州公共図書館ネットワーク(OPLIN)の図書館サービスマネージャ、Laura Solomon氏のブログに、2014年5月8日付けで「あなたの図書館のウェブサイトに関する3つの真実」("3 truths about your library’s website”)と題した記事が掲載されています。

Solomon氏は15年以上、図書館ウェブサイトの構築とデザインに携わっており、特にOPLINでは複数の公共図書館ウェブサイトに関わっています。ブログ記事の中ではその経験の中で学んだ真実として、以下の3点が紹介されています。

1. デザインの好みは人によって違う。図書館によって違うのはもちろん、同じ図書館内でもウェブサイト担当者と館長で意見が違ったりする。
 
2. コンテンツのほとんどは誰にも利用されていない。

3. 今は好きなデザインでもいずれ嫌いになる。

記事中ではそれぞれの点について、より詳細に述べられています。

2014年のオープンアクセスウィークのテーマは”Generation Open” 学生と若手研究者に焦点

2014年5月8日、米SPARCが今年のオープンアクセスウィーク(Open Access Week)のテーマを発表しました。オープンアクセスウィークは毎年10月に、世界各地でオープンアクセスに関連する様々なイベントを開催する取り組みで、2007年から開始されています。8回目の今年は10月20日から26日にかけて行われる予定です。

8日に公表された今年のテーマは“Generation Open”です。学生や若手研究者の参加に焦点をあてていきたいとされています。

2014 Open Access Week Theme to be “Generation Open”(SPARC、2014/5/8付け)
http://www.sparc.arl.org/initiatives/openaccessweek/2014/announcement

参考:
2013年のオープンアクセスウィークは10月21日~27日
Posted 2013年10月16日
http://current.ndl.go.jp/node/24604

2012年のオープンアクセスウィークは10月22日~28日
Posted 2012年10月22日
http://current.ndl.go.jp/node/22126

2011年のオープンアクセスウィークは10月24日~30日

世界の研究成果の数は9年ごとに倍になる?(記事紹介)

2014年5月7日付けのNature News Blogで、独マックス・プランク協会のLutz Bornmann氏とスイス連邦工科大学チューリッヒ校のRuediger Mutz氏がarXivで公開した論文”Growth rates of modern science: A bibliometric analysis based on the number of publications and cited references”が紹介されています。

Bornmann氏らの論文ではWeb of Scienceに収録されている文献数とそれらの文献が引用している文献の情報に基づき、世界の科学研究成果の増加状況を分析しています。このうち引用文献情報に基づく分析の結果から、第二次世界大戦以後、世界の研究成果は前年比8~9%のペースで増加し続けていると結論しています。なお、ここでいう研究成果の中には論文のほか、図書やデータセット等も含まれており、分野は自然科学系・人文社会系のいずれも含まれています。この結果をNature News Blogでは「世界の研究成果は9年ごとに倍になる」(” Global scientific output doubles every nine years”)と表現しています。

Europeanaのコンテンツを活用したアプリコンテストEuropeana Creative Challengeの受賞者発表

Europeanaがそのコンテンツを活用したアプリ開発のコンテスト、Europeana Creative Challengeを開催しました。2014年4月29日にブリュッセルで開催された“New Frontiers for European Entrepreneurs”において、第1回として、自然史教育、歴史教育分野の受賞アプリケーションが表彰されました。

自然史教育分野では、Agro-Knowによる“Pathway Authoring Tool for Museums”が受賞しました。これは博物館や科学センターを対象とした、複雑なウェブ上の情報を物語仕立てで構築するためのウェブベースのツールとのことです。

歴史教育分野では、“Trimaps”と“Zeitfenster”が受賞しました。“Trimaps”は、Europeanaのデータベースに含まれる歴史地図に地理位置情報を付与するウェブベースのツールで、モバイル用のアプリケーションも含まれているとのことです。旅行者向けのサイトでEuropeanaのデータベースを歴史地図に活用することを目的としているとのことです。

メディアドゥ、OverDrive社と戦略的業務提携について基本合意

株式会社メディアドゥが、2014年5月13日付でOverDrive社と戦略的業務提携について合意したことを発表しています。同社の発表によると、「日本国内における電子図書館サービス事業の推進」、「OverDriveの英語・多国語言語コンテンツの国内配信」、「国内コンテンツのOverDriveを通じた海外配信」の3つの領域における事業連携を想定しているとのことです。

メディアドゥ、電子図書館プラットフォーム世界最大手 米国OverDrive, Inc.との戦略的業務提携に関するお知らせ(株式会社メディアドゥ、2014/5/13付け)
http://www.mediado.jp/corporate/1040/

OverDrive Adds Bestselling Japanese eBooks for Libraries and Schools Worldwide(Market Wired, 2014/5/12付け)
http://www.marketwired.com/press-release/overdrive-adds-bestselling-japanese-ebooks-for-libraries-and-schools-worldwide-1909036.htm

【イベント】2014年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会(6/7-8・東京)

2014年6月7日および8日に、東京藝術大学音楽学部において2014年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会が開催されます。1日目には「芸術アーカイブと上野の杜連携」と題したシンポジウムが、2日目には公募研究発表会等が行われる予定です。参加費は資料代込みで会員1,000円、非会員1,500円とのことです。

2014年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会 シンポジウム「芸術アーカイブと上野の杜連携」および研究発表会・総会のご案内(Japan Art Documentation Society ::: アート・ドキュメンテーション学会)
http://www.jads.org/news/2014/20140607.html

2014年度年次大会について(JADS:アート・ドキュメンテーション学会 BLOG、2014/4/11付け)
http://d.hatena.ne.jp/JADS/20140411/1397165646

【イベント】日本記号学会、「ハイブリッド・リーディング」と題して第34回大会を開催(5/24、25・東京)

日本記号学会が、2014年5月24日、25日の両日、ハイブリッド・リーディングと題して第34回大会を開催するとのことです。登壇者は、杉浦康平氏(ブックデザイナー)ベルナール・スティグレール氏(技術哲学)、キム・ソンド氏(記号論) などとなっています。

なお、5月24日のラウンドテーブル1(知の回路とテクノロジー)では、東京大学新図書館計画についての報告も予定されています。

日本記号学会第34回大会
http://www.jassweb.jp/2014/04/34.html

Facebook
https://www.facebook.com/events/409859082486935/

Baker & Taylor社、Whitehots社と提携し、“Axis360”のカナダの図書館への導入を計画

2014年5月12日、Baker & Taylor社は、Whitehots社と提携し、カナダの公立図書館、学校図書館に、電子書籍、紙媒体資料、オーディオブック等の資料の提供サービス“Axis360 digital media services”を導入すると発表しました。Baker & Taylor社がシステムの導入を、Whitehots社がカナダ市場での販売や契約、運用を担当するとのことです。

Baker & Taylor and Whitehots to Offer Axis 360 to Canadian Libraries(Baker & Taylor, 2014/5/12付)
http://btol.com/viewnews.cfm?press_id=371&typ=c

Axis 360 Digital Media
http://www.baker-taylor.com/axis360/

Whitehots
http://www.whitehots.com/

参考:
Baker & Taylor社の“Axis 360”とBiblioCommons社のディスカバリーレイヤーを統合:図書館のウェブサイトでのコレクションの一元的な利用が可能に
Posted 2014年5月9日

シカゴのInventables社、米国全50州の公共図書館とメイカースペースに3Dカッターの寄贈を計画

2014年5月12日付の報道によると、シカゴに拠点を置くInventables社が、米国全50州の公共図書館とメイカースペースに3Dカッター(3D carving machines)を寄贈すると発表しているとのことです。

同社は、小規模な開発を行うデザイナーのための機器を販売するオンラインストアを運営する会社で、CEOであるZach Kaplan氏によると、シカゴ公共図書館のメーカーズラボが2013年の“Chicago Innovation Awards”で“Social Innovator Award”を受賞していたのにヒントを受け、寄贈を計画したとのことです。また、3Dカッターの市場を作ることもねらいの一つであるとされています。

Inventables to donate 3D carving machines to libraries in 50 states(Chicago Tribune Blue Sky Innovation, 2014/5/12付)
http://bluesky.chicagotribune.com/originals/chi-inventables-library-giveaways-bsi-20140512,0,0.story

Inventables
https://www.inventables.com/

参考:

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスに、3Dプリンタなどを学生が自由に使える新しい「Fabspace」開設

2014年5月12日、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のメディアセンター(図書館)1階に、「Fabspace(ファブスペース)」が開設されました。従来の3Dプリンタ4台に加え、より高精細な出力が可能な新型の3Dプリンタ、紙や布など様々な素材を切断できるカッティングマシン、物体の形状をデジタル化する3Dスキャナ、布や服に様々なデザインを刺しゅうできるデジタル刺しゅうミシンを設置しており、学生が自由に利用できるとのことです。

新しいファブスペースの開設を記念して、2014年5月20日には、「Fab is for everyone インターネット前提社会のデジタルファブリケーション」と題したパネルディスカッションを開催するとのことです。慶應義塾大学情報学部長の村井純氏などが登壇する予定とのことです。

[プレスリリース]
SFCに、3Dプリンタなどを学生が自由に使える「Fabspace」開設-パネルディスカッションとメディアカンファレンスを開催(5月20日)-(慶應義塾大学, 2014/5/12)
http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2014/kr7a4300000dgqpp.html

プレスリリース