アーカイブ - 2014年 4月

4月 22日

『情報の科学と技術』64巻4号で「MANGA」特集

『情報の科学と技術』64巻4号(2014年4月)が「MANGA」特集を組み、以下の4本の記事を掲載しています。また、そのほかに大石あきら氏による漫画「まんがが できるまで」が前後編に分かれて掲載されています。

・日本漫画と文化多様性 : マンガをめぐる現状と歴史的経緯 / 出口弘
・マンガのメタデータ設計と所蔵データベースの構築プロジェクトについて / 池川佳宏, 秋田孝宏
・国立国会図書館におけるマンガの所蔵・利用状況,劣化・破損の傾向とその補修 / 久永茂人, 高久真一
・アメリカの図書館はいかにマンガを所蔵するようになったか : 大衆文化の文化ヒエラルキーの変遷 / 椎名ゆかり

雑誌記事索引における各記事書誌情報
https://ndlopac.ndl.go.jp/articleid/025391832/jpn
https://ndlopac.ndl.go.jp/articleid/025391845/jpn
https://ndlopac.ndl.go.jp/articleid/025391852/jpn
https://ndlopac.ndl.go.jp/articleid/025391861/jpn

参考:
小特集 マンガ図書館の現在(CA1779-CA1782) カレントアウェアネス No.314

宇宙物理学者のTwitter利用と研究成果発表 1日あたりのTweet数と発表論文数の間には弱い負の相関(文献紹介)

“Aslib Proceedings”誌の第66巻3号(2014年)に、モントリオール大学のStefanie Haustein氏らによる論文”Astrophysicists on Twitter: An in-depth analysis of tweeting and scientific publication behavior”が掲載されています。

この論文は37人のTwitterを利用している宇宙物理学者を対象に、そのTwitterの利用状況やTweetの内容と、研究成果発表や論文の被引用状況の関係を分析したものです。分析の結果、1日あたりのTweet数と論文発表数の間には有意な弱い負の相関関係があった一方、Retweet数と論文の被引用状況の間には有意な相関はなく、またTweet内容と論文抄録の内容との間の類似度も非常に低かったとのことです。

NIIのJAIRO Cloud、参加申請機関数が200機関突破

国立情報学研究所(NII)の共用リポジトリサービス“JAIRO Cloud”について、参加申請機関数が200機関を突破したことがアナウンスされています。サービス開始当初の目標であったとのことです。

JAIRO Cloud参加申請機関数が200機関を突破!
https://community.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&&block_id=398#_398

参考:
NIIのJAIRO Cloud、スタンフォード大学図書館による「研究図書館イノベーション賞」の功労賞を受賞 Posted 2014年3月24日
http://current.ndl.go.jp/node/25744

幼い頃に博物館・美術館等を訪れていた子どもは訪れていなかった子どもより読解・数学・科学の成績が良い(米国)

2014年4月21日付けの米国博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)のブログで、幼稚園に通うくらいの年齢時に博物館や美術館、遺跡を訪れていた子どもは、小学校3年生時の読解や数学、科学の成績が、博物館等を訪れていなかった子どもよりも高いとする調査結果が公表されています。

この調査結果は2014年4月に開催された米国教育研究協会(AERA)の年次大会で、IMLSのSenior StatisticianであるDeanne W. Swan氏が行った発表の中で示されたものです。分析によれば収入が低い家庭の子どもに限った場合でも、わずかではあるものの有意な差が認められることから、Swan氏はこの結果を博物館等における早期教育プログラムに関する興味深い発見であるとしています。

Children Who Visit Museums Have Higher Achievement in Reading, Math, and Science(UpNext: The IMLS Blog、2014/4/21付け)
http://blog.imls.gov/?p=4792

英国JISCがAlexander Street Press社との間に” evidence-based acquisition”契約を締結 33,000の映像タイトルを提供開始

2014年4月16日、英JISCとAlexander Street Press社の間で、Alexander Street Pressが有する33,000タイトル以上の教育・学術的な映像コンテンツに英国の大学等が一定期間自由にアクセスできるようにする契約が結ばれたことが発表されました。

この契約はAlexander Street Pressの”evidence-based acquisition (EBA)”モデルによるもので、各大学の構成員は今後1年間、同社の提供する全映像コンテンツにアクセスすることができます。期間終了後は、同社から各大学に詳細な利用統計が提供され、各大学は自身の利用者にもっとも使われていたタイトルを選んで購入することが可能になる、とのことです。

Unlimited access to 33,000 video resources now available to UK educators(JISC、2014/4/16付け)
http://www.jisc.ac.uk/news/unlimited-access-to-33000-video-resources-now-available-to-uk-educators-16-apr-2014

トムソン・ロイター、G20諸国の研究パフォーマンスに関するレポートを発表 過去10年で日本の論文シェアは3.6%減、論文あたりの被引用数は20%増

2014年4月10日、トムソン・ロイター(Thomson Reuters)社がG20諸国の学術論文や特許の状況に関するレポート”The Research and Innovation Performance of the G20”を発表していました。これはG20諸国の過去10年(2003~2012年)の論文や特許における引用のパターンを分析したものです。

分析から明らかになった主な点として、米国による研究の国際的な影響力が下がってきていること、中国の国内特許数の伸びの大きさ等が述べられています。日本については、Web of Science収録論文数のシェアは過去10年で3.6%減少しているものの、論文あたりの被引用数は20%増加しているとされています。

New leaders emerging in global science research and innovation(Thomson Reuters、2014/4/10付け)
http://thomsonreuters.com/articles/2014/G20-innovation-report

The Research and Innovation Performance of the G20

4月 21日

南カリフォルニア大学図書館、未出版のルイス・キャロル直筆の手紙を購入

2014年4月17日、南カリフォルニア大学図書館がロンドンのオークションでルイス・キャロル直筆の手紙を購入したことを発表しました。この手紙は1891年にルイス・キャロルが親しい友人に宛てて送ったもので、フィクション小説で得た名声を不快に感じていることが書かれているとのことです。同大学のDoheny Memorial Libraryのルイス・キャロル・コレクションに加えられ、USC Digital Libraryで公開される予定とのことです。

USC Libraries buys unpublished Lewis Carroll letter (USC News, 2014/4/18)
http://news.usc.edu/61601/usc-libraries-buys-unpublished-lewis-carroll-letter/

総務省情報通信政策研究所、「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の速報を公開

2014年4月15日、総務省情報通信政策研究所は、「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」を実施し、その速報を公開しました。

この調査は、テレビ、新聞といった従来型メディアと、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディアの双方について、利用時間と利用時間帯、利用目的、信頼度等を調査したもので、13歳から69歳を対象とする計1,500サンプルについて、日記式調査とアンケート調査を併行して実施し、その結果を速報として紹介するものとのことです。同様の調査は、2012年度も実施されており、成果も公開されています。2013年度の調査では、日記式の調査で休日も対象に調査を行ったとのことです。

「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(速報)の公表(情報通信政策研究所, 2014/4/15付)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02iicp01_03000027.html

「平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」<速報> (情報通信政策研究所, 2014年4月付)

総務省、「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2014」中学校・特別支援学校版を公開

2014年4月15日、総務省が、「教育分野におけるICT利活用推進のための情報通信技術面に関するガイドライン(手引書)2014(中学校・特別支援学校版)」を公開しました。

ガイドラインでは、フューチャースクール推進事業4年間の実証研究の総まとめとして、実証校からの声を踏まえた「教育分野のICT化の可能性」や各自治体等における「次年度以降のICT環境の活用方針」を整理したうえで、中学校・特別支援学校それぞれの学校種の特徴を踏まえたICT環境の構築・運用・利活用のノウハウを紹介しているとのことです。

自治体や教育委員会がICTの導入を検討する際に環境構築や運用面で重要となる無線LANに関するQ&Aや事例をまとめたほか、タブレットPCを使った遠隔地との交流等の特徴的な利活用事例も掲載しているとのことです。

ガイドライン(手引書)2014(中学校・特別支援学校版)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000285283.pdf

ガイドライン(手引書)2014の概要
http://www.soumu.go.jp/main_content/000285167.pdf

知的財産戦略本部に、「アーカイブに関するタスクフォース」報告書が提出

内閣の知的財産戦略本部検証・評価・企画委員会(第7回)が2014年4月11日に開催され、「アーカイブに関するタスクフォース」の報告書が提出されたようです。

アーカイブに関するタスクフォースでは、知的財産戦略ビジョンで示された課題のうち「デジタル・アーカイブ化の一層の進展や連携とその海外発信を含めた利活用」を取り扱い、日本のアーカイブの現状と課題の整理、それを踏まえたアーカイブの利活用の強化、今後のアーカイブの構築・充実として喫緊の課題がある分野(映画フィルム・ゲーム等)への対応等について検討を行ない、報告書にまとめたとのことです。

アーカイブに関するタスクフォース報告書(2014/4/11付)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/dai7/siryou2-2.pdf

アーカイブに関するタスクフォース・報告書概要①(2014/4/11付)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/kensho_hyoka_kikaku/dai7/siryou2-1.pdf

知的財産戦略本部 検証・評価・企画委員会(第7回)議事次第(2014/4/11付)

図書館情報学雑誌はどの程度“オープン”か(文献紹介)

フロリダ州立大学のChealsye Bowley氏らのグループが、“Librarian, Heal Thyself: A Scholarly Communication Analysis of LIS Journals”と題するレポートのプレプリントを公開しました。111の図書館情報学雑誌の著作権ポリシー、オープンアクセス・セルフアーカイビングポリシー、オープンアクセス出版のオプション等を含む“オープンさ”を測定し、分析した調査結果とのことです。

Librarian, Heal Thyself: A Scholarly Communication Analysis of LIS Journals
http://diginole.lib.fsu.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1009&context=library_faculty_publications

EBSCOが、ディスカバリー・サービスのベンダーに対する同社のデータベースのメタデータを提供方針を発表

2014年4月付で、EBSCOがディスカバリーサービスのベンダーとの相互協力を推進するため、同社のデータベースのメタデータの提供方針を発表しました。

EBSCO社の120以上のデータベース、50万件以上の電子書籍、50以上の歴史的デジタルアーカイブのメタデータ等が対象となっているようです。

EBSCO Information Services | April 2014
http://www.ebscohost.com/metadata-sharing-policy

参考:
EBSCO社、EBSCO Discovery Serviceに丸善の日本語電子書籍のメタデータの追加を発表
Posted 2014年2月19日
http://current.ndl.go.jp/node/25509

『国立国会図書館月報』637号刊行、東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム「未来をつくる地域の記憶」概略を掲載

このほど刊行した『国立国会図書館月報』637号(2014年4月)に、2014年1月11日に国立国会図書館と東北大学災害科学国際研究所が開催した、東日本大震災アーカイブ国際シンポジウム「未来をつくる地域の記憶」の概略をまとめた記事を掲載しています。

『国立国会図書館月報』 637号(2014年4月) (PDF)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8619055_po_geppo1404.pdf?contentNo=1

国立国会図書館月報
http://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/index.html

米国政府印刷局(GPO)、統合検索エンジン“MetaLib”の検索対象追加をアナウンス

米国政府印刷局(GPO)が、統合検索エンジン“MetaLib”について、検索対象の追加をアナウンスしています。MetaLibは、出版物カタログ(Catalog of U.S. Government Publications: CGP)のサービスで、米国連邦政府の複数のデータベースを検索する統合検索エンジンです。

今回追加されたのは、以下のデータベースとのことです。

・U.S Government Bookstore
・Legislative Information System (congress.gov [beta])
・Regulations.gov
・The FBI Vault

Four New Resources Added to GPO’s MetaLib (FDLP, 2014/4/7付け)
http://www.fdlp.gov/news-and-events/1928-four-new-resources-added-to-gpo-s-metalib

MetaLib, a Federated Search Tool Of U.S. Government Databases Adds New Sources(infoDOCKET, 2014/4/18付け)

米国の調査会社、法律図書館の支出に関する調査レポートを刊行

米国の調査会社Primary Research Groupが、法律図書館の支出に関する調査レポート“Law Library Benchmarks, 2014 Edition”(有料)を刊行しました。

この調査には、 米国およびカナダの法律図書館(法律事務所、大学等の法律図書館)60機関が協力しているとのことです。アナウンスメントでは、以下のような結果が紹介されています。

・2013年の予算は、調査協力機関の37.5%で減少。
・調査協力機関におけるオンラインデータベースへの支出の平均は320,931ドル。
・紙資料と電子資料への予算はおよそ半々で、前者が50.52%、後者が49.48%。

Law Library Benchmarks, 2014 Edition (2014/4/7付け)
http://www.primaryresearch.com/news.php?id=142

目次・調査票・参加図書館一覧(PDF, 21ページ)
http://www.primaryresearch.com/uploaded/admin_reports/report_index/20140404_095331Law_Library_Benchmarks,_2014_Edition_%5BTOC%5D.pdf

デンバー公共図書館、地域のミュージシャンの音楽をダウンロード可能にするプロジェクト“Volume Denver”:ミュージシャンからの登録受付を開始

デンバー公共図書館では、地域のミュージシャンの音楽をダウンロード可能にするプロジェクト“Volume Denver”が進められています。これについて、2014年4月18日からミュージシャンからの登録受付を開始したことが、同館の公式ブログで伝えられています。ライセンスに関する文書のサンプルも示されています。

受付は、まずは5月15日まで実施され、その後同館の選定委員会での決定を経て、7月末までにサービスを開始することを見込んでいるそうです。

Volume Denver - Now Accepting Submissions(Denver Public Library, 2014/4/18付け)
http://denverlibrary.org/blog/volume-denver-now-accepting-submissions

インプレスR&D、国立国会図書館が公開しているパブリックドメインの古書をプリント・オン・デマンドで販売開始

株式会社インプレスR&Dが、国立国会図書館(NDL)によりデジタル化されウェブに公開されているパブリックドメインの古書コンテンツについて、Amazon.co.jp「プリント・オン・デマンドプログラム」を通じたPOD書籍として販売を開始したことを発表しています。同時に、三省堂書店オンデマンドでも販売するとのことです。

インプレスR&D社の、スキャニングデータ(画像)を印刷・製本可能なページデータに整形する技術を用いたもので、今回販売開始されたのは20タイトルとのことです。

『NDL所蔵古書POD』 国立国会図書館のパブリックドメイン古書が Amazon.co.jpで販売開始に -インプレスR&DとAmazon.co.jpの協業で実現-(impress R&D, 2014/4/21付け)
http://www.impressrd.jp/news/140421/NDL

国会図書館のパブリックドメイン古書、プリントオンデマンドで購入可能に インプレスR&Dがシリーズ化「NDL所蔵古書POD」~Amazonと三省堂で販売開始 (Internet Watch, 2014/4/21付け)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20140421_645245.html

4月 18日

図書館員ってえぇわぁ。という9つの理由

Buzzfeedというサイトで、“9 Reasons Why Librarians Are Awesome”と題する記事が掲載されています。先入観に基づいたいくつかの図書館員のイメージに続いて、図書館員がすばらしい9つの理由を、写真や参考となる情報とともに列挙しています。

博物館やオーケストラで働く専門図書館員がいることや、さらには“ワインライブラリアン”もいること、図書館員は本の展示や図書館のイベントにおいてクリエイティブであること、図書館員はスーパーヒーローにもなれること、図書館員でもある作家がいること、図書館員は違いを生み出すことができることなどが挙げられています。

9つの理由は以下のとおり。

1. Librarians are relaxed!
2. The Library & Information Science field is evolving
3. Special Librarians can also work for museums, law offices, and even orchestras!
4. Librarians can be fun!
5. Librarians are super creative - in our book displays…
6. And our programs.

ことば食堂へようこそ!:文化庁が「国語に関する世論調査」を基にした動画を公開

文化庁が、2014年4月18日から「国語に関する世論調査」を基にしたYouTube動画の公開を開始することを発表しています。

動画は、平成12年度から平成24年度の同調査で取り上げた慣用句等に関する調査結果を基に作成したもので、「国民が慣用句等に親しむきっかけとなるように、また、コミュニケーション上の齟齬が生じないようにするための一助として」公開するものとのことです。

全部で20話あるとのことで、毎月第1金曜日と第3金曜日に1話ずつ、文部科学省の公式チャンネルに公開するそうです。18日に公開された第1話では「役不足」を取り上げています。

「国語に関する世論調査」を基にした動画の公開について(文化庁, 2014/4/18付け)
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/kokugo_sisaku/kotoba_shokudo/pdf/douga_1.pdf

企業図書館や大学図書館で、研究者は何を求めているのか(紹介)

Elsevier社のニュースレター“Library Connect”のサイトで、“What are researchers looking for in corporate and academic library services?”と題する記事が掲載されています。チューリッヒ工科大学のPharmacy Information Centerに所属するOliver Renn氏による記事で、同氏のウェビナー“ Compare and contrast: The evolution of academic and corporate library services”での発表内容に基づくものとのことです。ウェビナーもウェブ上で公開されています(要登録)。

記事では、Renn氏が他のメディアで掲載した企業の情報センターの12のコア要素や、図書館員への期待についての図“Expectations for library support”が示されています。

What are researchers looking for in corporate and academic library services?(LibraryConnect, 2014/4/16付け)

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