アーカイブ - 2014年 4月 4日

Pew Research Center、米国における高齢者のテクノロジー利用に関する報告書を公表

2014年4月3日、米国調査機関Pew Research CenterのPew Internet & American Life Projectが、米国における高齢者のテクノロジー利用に関する報告書"Older Adults and Technology Use"を公表しました。2013年7月18日から9月30日までの期間に行われた電話調査の結果とのことです。

65歳以上を高齢者と定義し、以下のような調査結果等が主な発見として紹介されています。

・59%の高齢者がインターネットを利用している。この数値は2012年4月に行われた調査よりも6%増加している。
・インターネットの利用とブロードバンドの導入は75歳前後で著しく減少する。
・高齢者は新しいテクノロジーを受け入れるにあたって、健康状態や学習の困難さ等のハードルに直面している。
・いったんオンラインの世界に加わると、デジタル・テクノロジーは高齢者の毎日の生活に不可欠になることが多い。
・米国人の成人は一般的にタブレット端末・電子書籍リーダーよりもスマートフォンを所有している割合が高いが、高齢者はスマートフォンよりもタブレット端末・電子書籍リーダーを所有している割合が高い。

Older Adults and Technology Use (Pew Research, 2014/4/3)

Beyond Access、ペルー国立図書館等と協力して、情報格差を改善するための新たなプロジェクトを開始

ペルー政府では、近年、透明性の向上、市民による社会参加、社会的包摂に取り組んでおり、“digital agenda 2.0”に基づき情報格差の改善の取組みなども行われているとのことです。しかし、まだその効果は十分ではないということで、Beyond Accessは、その改善を目指して新しいプロジェクトを開始すると2014年4月1日に発表しました。

新しいプロジェクトは、Beyond Accessが“Centro de Información y Educación(CEDRO)”、ペルー国立図書館の協力を得て行うもので、次の3つで構成されているとのことです。

・技術力の向上を目指して、実験的に3つの図書館にパソコンを設置し、インターネット接続の環境を整え、地域に新しいサービスを提供する。
・国家の発展における公共図書館の役割を進展させる。
・図書館を、社会的、経済的発展を推進するものとして位置付ける。

Beyond Access Launches New Digital Inclusion Project in Peru(Beyond Access, 2014/4/1付)
http://beyondaccess.net/2014/04/01/digital-inclusion-project-in-peru/

参考:

DataCiteのDOIの付与数が300万件を突破

DataCiteが付与したDOIが2014年3月末で300万件を超えたと発表されています。

2014年4月3日現在で、約320万件のDOIが付与されており、総計ではドイツ国立科学技術図書館が最も多く、約80万件となっています。

DataCite registers its 3 millionth DOI name!(CataCite, 2014/4/3付)
http://www.datacite.org/node/120

DataCite Statistics Beta(DataCite)
http://stats.datacite.org/

参考:
E1537 - 研究データへの識別子付与と引用可能性向上:DataCiteの活動
カレントアウェアネス-E No.254 2014.02.20
http://current.ndl.go.jp/e1537

出版社向けにラテンアメリカの大学図書館の状況をまとめたレポートが刊行

2014年3月31日、ACCUCOMS社が出版社向けにラテンアメリカの大学図書館の状況をまとめたレポート“Selling to Academic and Corporate Libraries in Latin America”を刊行したと発表しています。

ブラジル、コロンビア、チリ、メキシコ、コスタリカ、アルゼンチンの図書館員への電話調査などの結果をまとめたもので、出版社がラテンアメリカの大学図書館へのセールスに使用することを目的としているとのことです。同社のウェブサイトで紹介されているレポートの図表等によると、図書館の予算の傾向、図書館が最も活動的な学問分野、図書館で現在利用できる、また利用が予定されている情報源、好まれるフォーマットについての調査結果などが含まれているようです。

主な調査結果として、ラテンアメリカの大学図書館で現在最も一般的な資料は紙媒体の図書で、次いで、雑誌、データベース、電子書籍とのことです。紙媒体の図書は依然として大半を占めますが、調査では、多くの機関の蔵書では電子ジャーナルが紙の雑誌よりも多くなっているとしています。

レポート本文のダウンロードには登録が必要です。

New Infographic and White Paper for Publishers(ACCUCOMS, 2014/3/31付)

米国の大学図書館員の著作権についての認知や研修状況についての調査報告(文献紹介)

2014年4月3日に“The Journal of Academic Librarianship”にDeborah H. Charbonneau氏らによる“Copyright Awareness, Partnerships, and Training Issues in Academic Libraries”と題する記事がオンラインで公開されました。

米国の大学図書館員や図書館スタッフ226名を対象に、さまざまな著作権のポリシー、著作権に関する課題解決のための学内での協力関係、研修のニーズについて調査を行ったものとのことです。

調査結果をいくつか紹介すると、図書館の利用者に著作権に関する情報を充分に提供できる準備ができているという回答は49%しかなかったとのことです。また、著作権についての認知もさまざまで、フェアユースについて知っているとする回答は96.1%なのに対して、遠隔教育についての権利制限規定である“TEACH ACT”については61.2%であったとのことです。57.1%が著作権に関する研修を受講したことがあると回答していますが、39.8%はより多くの研修を望んでいると回答しているとのことです。

Copyright Awareness, Partnerships, and Training Issues in Academic Libraries

【イベント】図書館総合展フォーラム2014 in 岡山(5/18・岡山)

2014年5月18日に、岡山大学鹿田キャンパス Junko Fukutake Hallにおいて「図書館総合展フォーラム2014 in 岡山」が開催されます。テーマは、「公共・学校・大学図書館の連携-地域をつなぐ図書館の役割」「場としての図書館-「知の広場」としての可能性」の2つです。なお、参加にあたっては事前に申し込みが必要となっています。

2014年5月18日(日)、図書館総合展フォーラム2014 in 岡山開催のお知らせ(第16回図書館総合展のサイト 2014/3/30付けの記事)
http://2014.libraryfair.jp/node/1983

岡山の高校図書館プレゼンツ『でーれーBOOKS2014』:岡山県立図書館で展示

岡山県高等学校図書館ネットワーク研究委員会が平成25年度に初めて実施した、岡山の高校図書館によるおすすめ本コンテスト「でーれーBOOKS」について、岡山県立図書館が、その上位作品等を紹介する展示が実施されています。展示期間は、2014年3月25年から4月24日です。

「でーれーBOOKS」では、高校図書館の関係者がリストをエントリーし、投票の末、2014年2月に大賞を決定していました。この大賞には、辻村深月氏の「島はぼくらと」(講談社)が選ばれています。

報道:
でーれーBOOKS 大賞作などを展示 県立図書館 岡山(msn, 2014/3/30付け)
http://sankei.jp.msn.com/region/news/140330/oky14033002040002-n1.htm

Ref:
岡山の高校図書館プレゼンツ 『でーれーBOOKS2014』(岡山県立図書館)
http://www.libnet.pref.okayama.jp/service/jinbun/teens/tenji/2013/derebooks/derebooks.htm

でーれーBOOKS(岡山県高教研学校図書館部会司書部会)

京都大学の農学部図書室、展示「農図で農トレ! -授業関連本を読んで農力アップ!- 」を開催

京都大学の農学部図書室で、2014年4月7日から5月2日にかけて、展示企画「農図で農トレ! -授業関連本を読んで農力アップ!- 」を開催するとのことです。農学部およびフィールド科学教育研究センターが担当する全学共通科目の関連図書を展示するとのことで、80冊のブックリストが掲載されています。

農学部図書室 : 【農学部図書室】展示企画Vol.4 Book Collection「農図で農トレ! -授業関連本を読んで農力アップ!- 」(4/7-5/2)
http://www.agril.kais.kyoto-u.ac.jp/event/index.html

ブックリスト
http://www.agril.kais.kyoto-u.ac.jp/event/bookcollection/vol4/BC4booklist.pdf

ポスター
http://www.agril.kais.kyoto-u.ac.jp/event/bookcollection/vol4/BC4poster.pdf

関連:
過去の展示企画(いずれもブックリストの掲載あり)
http://www.agril.kais.kyoto-u.ac.jp/event/index.html

オープンソースのマークアップ用ツール“LIME”:ボローニャ大学が開発

米国議会図書館(LC)の法情報を扱っているブログ“In Custodia Legis”において、2014年4月3日、Akoma NtosoなどXMLのマークアップなどに使用することのできるエディタ“LIME”が紹介されています。このマークアップエディタは、ボローニャ大学で開発されたウェブベースのエディタで、オープンソースで公開されています。ボローニャ大学のサイトでは、Akoma Ntoso、TEI、Legal RuleMLの3種のXMLについてデモが提供されています。

なお、LIMEの開発チームのプロジェクトクトコーディネータであるMonica Palmirani氏は、米国議会図書館で行われたAkoma Ntosoを用いた議会文書のマークアップに関する懸賞プロジェクトの審査員の一人とのことです。

A New Akoma Ntoso Tool: the LIME Editor(LC In Custodia Legis, 2014/4/3付け)
http://blogs.loc.gov/law/2014/04/a-new-akoma-ntoso-tool-the-lime-editor/

LIME
http://lime.cirsfid.unibo.it/

デモ
http://lime.cirsfid.unibo.it/?page_id=2

コンピュータ・サイエンスの会議における研究者たちのTwitter利用分析(文献紹介)

ピッツバーグ大学(University of Pittsburgh)のXidao Wen氏らのグループが、プレプリントサーバarXiv.orgで、"Twitter in Academic Conferences: Usage, Networking and Participation over Time"と題するレポートを公開しています。16のコンピュータ・サイエンスの会議における、研究者たちの5年間のTwitter利用を分析したレポートとのことです。会議中の研究者同士の交流や情報共有におけるTwitterの利用、ネットワーク構築の変化等について述べられています。

Twitter in Academic Conferences: Usage, Networking and Participation over Time
http://arxiv.org/pdf/1403.7772v1.pdf

Research Preprint: “Twitter in Academic Conferences: Usage, Networking and Participation over Time”(InfoDocket, 2014/4/2)

図書館のTwitterアカウントのネットワーク分析(文献紹介)

大学・研究図書館協会(ACRL)“College & Research Libraries News”(C&RL News)2014年4月号に、Analyzing the library’s Twitter network: Using NodeXL to visualize impact”と題するコラムが掲載されています。

ニュージャージー州リチャードストックトン大学のJewelry Yep氏とJason Shulman氏によるもので、同学のBjork LibraryのTwitterアカウントについて、エクセルで使うことのできるオープンソースのツール“NodeXL”を使用してその影響を分析したものとのことです。

図書館アカウントの潜在的な影響力は、フォロワーのネットワークによって、直接のフォロワーを超えて広がっていることが確認されたとのことです。まとめ部分では、図書館アカウントの影響力を増やすことは簡単なステップで実現できるとしてとして、NodeXLを使用し、影響力のあるアカウントを発見し、そのユーザとの関係を構築することをすすめています。

Analyzing the library’s Twitter network: Using NodeXL to visualize impact(C&RL, 2014
/3)

米国下院司法委員会で、著作物の保存と再利用についての公聴会が開催

2014年4月2日、米国下院の司法委員会の小委員会、Intellectual Property, and the Internetで、著作物の保存と再利用についての公聴会が開催されました。

コロンビア大学図書館のJames Neal氏が図書館を代表して、声明を発表したとのことです。この声明は、図書館著作権同盟(Library Copyright Alliance:LCA)の承認を受けており、米国著作権法108条の図書館の例外規定やフェアユースの柔軟な権利を含む既存の法的枠組みはよく機能しており、修正の必要はないとしているとのことです。(1)図書館による保存の重要性、(2)フェアユースと108条の附則である図書館の例外規定、(3)孤児著作物の法制化の必要性の低下、(4)HathiTrustへの見解、の4つの論点について述べられているとのことです。

Columbia’s James Neal Testifies before US House Judiciary Subcommittee Hearing on Preservation and Reuse of Copyrighted Works(ARL, 2014/4/2付)