アーカイブ - 2014年 4月 22日

デジタルキュレーションセンター(DCC)と、DataONEが研究データ管理のための実務レベルのガイドを公開

2014年3月3日、デジタルキュレーションセンター(DCC)とDataONEによる、研究データ管理のための実務レベルのガイド“How to Discover Requirements for Research Data Management Services”が公開されました。

このガイドは、高等教育機関で研究データ管理の支援のためのサービスやツールを開発する担当者を対象とし、研究データ管理のプロセス等について解説したものとのことです。

How to Discover Requirements for Research Data Management Services(PDF、23ページ)
http://www.dcc.ac.uk/sites/default/files/documents/publications/DCC_Howto_Discover_Requirements.pdf

How to Discover Requirements for Research Data Management Services(DCC, 2014/3/3付)
http://www.dcc.ac.uk/how-discover-requirements

参考:

オープンアクセスメガジャーナルに論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)

2014年4月22日、オープンアクセス(OA)雑誌PeerJで” A survey of authors publishing in four megajournals”と題した論文が公表されました。著者はミシガン州立大学のDavid J. Solomon氏です。

この論文はBMJ Open、PeerJ、PLOS ONE、SAGE Openの4つのOAメガジャーナルで論文を発表していた著者2,128人を対象に行ったWeb調査の結果を述べたものです。回答率は26%(BMJ Openの著者)~47%(SAGE Openの著者)でした。分析の結果、以下のようなことがわかったとされています。

・これらの著者がメガジャーナルに投稿した論文のうち25%が予備的な結果を述べたものである
・他の雑誌で却下された後にメガジャーナルに投稿された論文は全体の半数に満たない
・雑誌の質と査読の速さがこれらのメガジャーナルが選ばれた主要な理由である。PLOS ONEとBMJ Openはどちらもインパクトファクターがついているが、インパクトファクターを重視していたのはPLOS ONEに投稿した著者だけである
・PeerJに投稿していた著者は査読方針とOAであること自体を重視している

児童に関するデータリポジトリinBloom、活動の終了を発表(米国)

2014年4月21日、児童の学習等に関する情報のデータリポジトリ構築を目指していた非営利団体inBloomが、その活動を終えることを発表しました。

inBloomは2011年にビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団とCarnegie Corporation of New Yorkから1億ドルの支援を受けて設立された団体で、児童の情報を収集し、教員がそれらを一元的に参照できるようにすること等を通じて教育の質を高めることを目指していました。しかしプライバシーの観点等から反対する意見が相次ぎ、2014年3月にはニューヨークで教育機関が児童のデータを収集する第三者機関と契約することを禁じる法律が可決されていました。このような状況を受け、inBloomは自身のコンセプトは時期尚早であり、人々の間で受け入れられるには今しばらくの時間とリソースが必要であるという結論に達したとのことです。

inBloomによる発表
https://www.inbloom.org/

Data Privacy: inBloom, the Non-Profit Data Repository for Student Data Shutting Down(LJ INFOdocket、2014/4/21付け)

閣議等の議事録が首相官邸ホームページで公開

2014年4月22日、4月1日に行われた閣議の議事録が首相官邸ホームページで公開されました。

2014年3月28日の閣議決定により、内閣官房長官の指示の下、内閣官房において閣議等の議事の記録が作成され、概ね3週間後に首相官邸ホームページに掲載されることとなりました。この決定に基づく閣議等の記録の作成及び公表は、2014年4月1日以降に開催する最初の閣議等からとされています。

閣議(首相官邸)
http://www.kantei.go.jp/jp/kakugi/index.html

閣議及び閣僚懇談会議事録
http://www.kantei.go.jp/jp/kakugi/2014/__icsFiles/afieldfile/2014/04/22/260401gijiroku.pdf
※開催日時 平成26年4月1日(火)8:22~8:34

閣議等の議事の記録の作成及び公表について 閣議決定 2014年3月28日付
http://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2014/__icsFiles/afieldfile/2014/03/28/20140328-01_2_1.pdf

内閣官房長官記者会見(首相官邸, 2014/4/22午前)

人文社会系版PLOSを目指す”Open Library of Humanities”、アンドリュー・メロン財団の助成を獲得

“Open Library of Humanities(OLH)”がアンドリュー・メロン財団の助成金を獲得したことが、2014年4月7日付けで発表されていました。

OLHはオープンアクセス(OA)メガジャーナルであるPLOSを手本に、人文・社会科学系で類似のOA雑誌を作ることを目指しています。OLHのブログによれば、今回得た助成はビジネスモデルの構築や投稿論文の募集とその査読、技術インフラの構築という3つのコアタスクに用いる予定であるとのことです。

Funding from the Andrew W. Mellon Foundation(Open Library of Humanities、2014/4/7付け)
https://www.openlibhums.org/2014/04/07/funding-from-the-andrew-w-mellon-foundation/

Mellon Funding for the Open Library of the Humanities(The Chronicle of Higher Education、2014/4/18付け)

『情報の科学と技術』64巻4号で「MANGA」特集

『情報の科学と技術』64巻4号(2014年4月)が「MANGA」特集を組み、以下の4本の記事を掲載しています。また、そのほかに大石あきら氏による漫画「まんがが できるまで」が前後編に分かれて掲載されています。

・日本漫画と文化多様性 : マンガをめぐる現状と歴史的経緯 / 出口弘
・マンガのメタデータ設計と所蔵データベースの構築プロジェクトについて / 池川佳宏, 秋田孝宏
・国立国会図書館におけるマンガの所蔵・利用状況,劣化・破損の傾向とその補修 / 久永茂人, 高久真一
・アメリカの図書館はいかにマンガを所蔵するようになったか : 大衆文化の文化ヒエラルキーの変遷 / 椎名ゆかり

雑誌記事索引における各記事書誌情報
https://ndlopac.ndl.go.jp/articleid/025391832/jpn
https://ndlopac.ndl.go.jp/articleid/025391845/jpn
https://ndlopac.ndl.go.jp/articleid/025391852/jpn
https://ndlopac.ndl.go.jp/articleid/025391861/jpn

参考:
小特集 マンガ図書館の現在(CA1779-CA1782) カレントアウェアネス No.314

宇宙物理学者のTwitter利用と研究成果発表 1日あたりのTweet数と発表論文数の間には弱い負の相関(文献紹介)

“Aslib Proceedings”誌の第66巻3号(2014年)に、モントリオール大学のStefanie Haustein氏らによる論文”Astrophysicists on Twitter: An in-depth analysis of tweeting and scientific publication behavior”が掲載されています。

この論文は37人のTwitterを利用している宇宙物理学者を対象に、そのTwitterの利用状況やTweetの内容と、研究成果発表や論文の被引用状況の関係を分析したものです。分析の結果、1日あたりのTweet数と論文発表数の間には有意な弱い負の相関関係があった一方、Retweet数と論文の被引用状況の間には有意な相関はなく、またTweet内容と論文抄録の内容との間の類似度も非常に低かったとのことです。

NIIのJAIRO Cloud、参加申請機関数が200機関突破

国立情報学研究所(NII)の共用リポジトリサービス“JAIRO Cloud”について、参加申請機関数が200機関を突破したことがアナウンスされています。サービス開始当初の目標であったとのことです。

JAIRO Cloud参加申請機関数が200機関を突破!
https://community.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&&block_id=398#_398

参考:
NIIのJAIRO Cloud、スタンフォード大学図書館による「研究図書館イノベーション賞」の功労賞を受賞 Posted 2014年3月24日
http://current.ndl.go.jp/node/25744

幼い頃に博物館・美術館等を訪れていた子どもは訪れていなかった子どもより読解・数学・科学の成績が良い(米国)

2014年4月21日付けの米国博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)のブログで、幼稚園に通うくらいの年齢時に博物館や美術館、遺跡を訪れていた子どもは、小学校3年生時の読解や数学、科学の成績が、博物館等を訪れていなかった子どもよりも高いとする調査結果が公表されています。

この調査結果は2014年4月に開催された米国教育研究協会(AERA)の年次大会で、IMLSのSenior StatisticianであるDeanne W. Swan氏が行った発表の中で示されたものです。分析によれば収入が低い家庭の子どもに限った場合でも、わずかではあるものの有意な差が認められることから、Swan氏はこの結果を博物館等における早期教育プログラムに関する興味深い発見であるとしています。

Children Who Visit Museums Have Higher Achievement in Reading, Math, and Science(UpNext: The IMLS Blog、2014/4/21付け)
http://blog.imls.gov/?p=4792

英国JISCがAlexander Street Press社との間に” evidence-based acquisition”契約を締結 33,000の映像タイトルを提供開始

2014年4月16日、英JISCとAlexander Street Press社の間で、Alexander Street Pressが有する33,000タイトル以上の教育・学術的な映像コンテンツに英国の大学等が一定期間自由にアクセスできるようにする契約が結ばれたことが発表されました。

この契約はAlexander Street Pressの”evidence-based acquisition (EBA)”モデルによるもので、各大学の構成員は今後1年間、同社の提供する全映像コンテンツにアクセスすることができます。期間終了後は、同社から各大学に詳細な利用統計が提供され、各大学は自身の利用者にもっとも使われていたタイトルを選んで購入することが可能になる、とのことです。

Unlimited access to 33,000 video resources now available to UK educators(JISC、2014/4/16付け)
http://www.jisc.ac.uk/news/unlimited-access-to-33000-video-resources-now-available-to-uk-educators-16-apr-2014

トムソン・ロイター、G20諸国の研究パフォーマンスに関するレポートを発表 過去10年で日本の論文シェアは3.6%減、論文あたりの被引用数は20%増

2014年4月10日、トムソン・ロイター(Thomson Reuters)社がG20諸国の学術論文や特許の状況に関するレポート”The Research and Innovation Performance of the G20”を発表していました。これはG20諸国の過去10年(2003~2012年)の論文や特許における引用のパターンを分析したものです。

分析から明らかになった主な点として、米国による研究の国際的な影響力が下がってきていること、中国の国内特許数の伸びの大きさ等が述べられています。日本については、Web of Science収録論文数のシェアは過去10年で3.6%減少しているものの、論文あたりの被引用数は20%増加しているとされています。

New leaders emerging in global science research and innovation(Thomson Reuters、2014/4/10付け)
http://thomsonreuters.com/articles/2014/G20-innovation-report

The Research and Innovation Performance of the G20