アーカイブ - 2014年 3月 7日

図書館予算の適正化の分析に米国研究図書館協会(ARL)の統計データを活用:フロリダ大学図書館の事例

2014年1月に開催された米国図書館協会(ALA)冬季大会において、フロリダ大学のキース(Brian Keith)氏が“Statistical Analysis of Library Budgets”と題する発表を行いました。その資料が公開されています。

キース氏の発表では、米国研究図書館協会(ARL)の統計データを活用して、フロリダ大学の予算の適正化のための分析を行った事例が報告されているとのことです。図書館の資源、および、資料やサービスへの要望に影響を与える大学の特徴の多様性を評価し、統計的に有効な関係や相関関係を予測ているとのことです。

Statistical Analysis of Library Budgets
http://ufdc.ufl.edu/AA00019455

英・アイルランドの“World Book Day”、今年は3月6日

英国とアイルランドでは、4月23日のユネスコの“World Book and Copyright Day(世界図書・著作権の日)”に先駆けて、3月に“World Book Day”が祝われます。2014年は3月6日が“World Book Day”に設定され、各種イベントが実施されたようです。

World Book Day Events(World Book Day)
http://www.worldbookday.com/news-press/events/

How is your library celebrating World Book Day? – send us your pictures
http://www.theguardian.com/local-government-network/2014/mar/06/world-book-day-library-celebrating-send-us-pictures

World Book Day: libraries are a lifeline for literacy and social mobility

ProQuest社のEBL(EBook Library)、電子書籍管理システム“LibCentral”を再開発

2014年3月6日、ProQuest社から、その傘下にあるEBL(Ebook Library)が電子書籍の管理・受入のための“LibCentral”のモジュールを再開発したことが発表されています。LibCentralのモジュールでは、電子書籍の要求主導型の選書(Demand-Driven Acquisition:DDA)も含め図書館の電子書籍のコレクション構築のワークフローをシンプルにするものとのことであり、またレポート機能なども充実させたようです。

同社が進めるebraryとEBLの統合、および一つの包括的な電子書籍プラットフォームの提供の重要な一歩と位置付けられています。

EBL Unveils the New LibCentral (ProQuest, 2014/3/6付け)
http://www.proquest.com/about/news/2014/EBL-Unveils-the-New-LibCentral.html

研究データの引用に関する原則を示した“Joint Declaration of Data Citation Principles”の最終版が公開

FORCE11が、研究データの引用に関する原則を示した“Joint Declaration of Data Citation Principles”の最終版を公開しています。これは、FORCE11のData Citation Synthesis GroupがCODATAやDataCite等と連携して作成を進めていたものです。

この最終版について、International Digital Curation Conference (IDCC)(2014年2月24日‐27日開催)において紹介が行われたとのことです。紹介を行ったマサチューセッツ工科大学図書館のMicah Altman氏が、3月5日、自身のブログでそのプレゼン資料を公開し、また、20機関以上が既に支持を表明しているとの情報を掲載しています。

また3月6日には、Mendeleyが、公式ブログにおいて、同原則をサポートする旨を公表しています。

Joint Declaration of Data Citation Principles - FINAL
http://www.force11.org/datacitation
http://www.force11.org/node/4769

欧州研究図書館協会(LIBER)、欧州委員会の著作権改革に関する意見招請への回答を発表

2014年3月5日、欧州研究図書館協会(LIBER)は、欧州委員会による著作権改革に関する意見招請に対して、回答を提出したと発表しました。

LIBERの発表では、回答のポイントとして以下のものが挙げられているようです。

・欧州連合の加盟国間でコンテンツを共有するための、法的な要求と技術的な要求のよりよい調和
・教育と知識へのアクセスに関するすべての例外規定を必須とすること。特に、研究目的のテキストマイニングとデータマイニングおよび情報社会指令(Information Society Directive)の文言に関する特定の例外規定を拡張し、デジタルでの表現活動にも適用できるようにすること
・著作権法の例外規定の効力を弱める契約への対策
・紙媒体と同様に、図書館による電子的な貸出を可能にする規定
・出版者との契約の有無にかかわらず、公的支援を受けた研究成果の公表
・研究利用の例外における商用目的と非商用目的の区別の廃止
・ハイパーリンクなどのデータについて、知的所有権による制限をうけない状態の維持
・欧州における著作権の保護期間の70年から50年への短縮

LIBERは、中でも、研究利用のためのテキストマイニングとデータマイニングを可能とすることに重点を置いているとのことです。

米ベライゾン社、“2000年世代”のエンターテイメント視聴の傾向に関するレポートを公表

2014年3月6日、米国の大手通信ベンダー、ベライゾン社が2000年代に成人を迎える“2000年世代”(millennials)のエンターテイメント視聴の傾向と特徴に関するレポート“Millennials & Entertainment”を公表しました。2013年11月に行われた、16歳から34歳までの顧客800人と、35歳から64歳までの顧客200人、計1000人に対するオンライン調査と、8人の2000年世代に対する、より詳細なインタビュー調査の結果が含まれているとのことです。

調査からわかった“2000年世代”の特徴として以下のような内容等が述べられています。

・オンデマンドはリアルタイムに取って代わられつつある。2000年世代は求めるコンテンツすべてにアクセスできることを求めている。
・2000年世代は視聴番組等の質に影響を与える特徴を求めている。
・有料放送を視聴しない40%近い2000年世代は、その理由を必要な番組はすべてオンラインで入手できるからと回答している。

優れた准専門職図書館員を称える、2014年の“Paralibrarian of the Year”が発表される

米Library Journal誌が、優れた准専門職図書館員(=図書館情報学修士号(MLIS)を持たない)を表彰する“Paralibrarian of the Year”賞の2012年の受賞者を発表しています。選ばれたのは、ワシントン州Whitman County Rural Library District (WCRLD)の、St. John分館のClancy Poolさんです。

記事によると、同館は、町の525人の住民とその周辺500人ほどにサービスを提供している図書館で、勤務を開始したころにはリビングルームほどの図書室でしたが、Poolさんは、まず子どもたちの利用を増加させるために尽力し、さらにその後、利用増加を根拠にした積極的な働きかけにより、2005年には新しい図書館兼シティーホールのための住民投票において、80%の賛成を得ることに成功したそうです。Poolさんは1992年の採用以来St. John分館に20年以上勤務し、現在はWCRLDの分館サービスマネージャーとしてフルタイムで勤務しているとのことです。

Paralibrarian of the Year 2014: Clancy Pool(Library Journal, 2014/3/4)

金沢星稜大で、幼稚園児の“だいがく としょかん たんけん!!”

金沢星稜大学のメディアライブラリーにおいて、同大学付属の星稜幼稚園、星稜泉野幼稚園の園児が大学図書館を訪問し学生との交流を楽しむ“だいがく としょかん たんけん!!”が開催されたとのことです。

これは2014年2月28日から3月5日にかけて行われたもので、学生ボランティアによる交流、読み聞かせや、仕掛け絵本、大型絵本の紹介、大型電動書架を動かす体験などがおこなわれたそうです。

お知らせ(金沢星稜大学)
http://media.seiryo-u.ac.jp/news/news2013.html
※3月5日付「幼稚園児の " だいがく としょかん たんけん!! "」、3月7日付「本学図書館の取り組みが、新聞報道されました!」

World Digital Libraryに掲載された資料数が1万点を突破

米国議会図書館(LC)が中心となり構築が進められているWorld Digital Libraryについて、そのコンテンツ(手稿、貴重書、地図、映画、音楽、写真など)が、1万点を突破したとのことです。

この1万点により、デジタル画像の件数は約50万点に上るとのことです。またこれらのコンテンツは、46か国102機関から提供されたとのことです。

World Digital Library Reaches Milestone as 10,000 Items Now Accessible(2014/3/6付け)
http://www.loc.gov/today/pr/2014/14-035.html

米3M社、図書館向け電子書籍サービス“3M Cloud Library”にオーディオブックを追加

米国の3M社が、同社の図書館向け電子書籍サービス“3M Cloud Library”に、電子オーディオブックを追加することを発表しています。サービス開始時において4万タイトルを提供するもので、 Findaway World社との協力により実現されたものとのことです。

なお、この件については、2014年3月に開催される公共図書館協会(PLA)のカンファレンスで説明が行われるとのことです。

3M Cloud Library Adds eAudiobooks(3M, 2014/3/6付け)
http://news.3m.com/press-release/company/3m-cloud-library-adds-eaudiobooks

Findaway World
http://www.findawayworld.com/

3M Library Systems
http://solutions.3m.com/wps/portal/3M/en_US/library-systems-NA/library-technologies/ebook-lending/

参考:
米3M社、同社の図書館向け電子書籍サービス"3M Cloud Library"のカナダへの進出を発表 Posted 2014年1月23日

「大学図書館における冊子体コレクションの将来~日本版Shared Printの可能性~」の当日配布資料が公開

2014年2月28日に慶応義塾大学三田キャンパスで開催された「大学図書館における冊子体コレクションの将来~日本版Shared Printの可能性~」について、その発表スライドが、公開されています。

KEIO 大学図書館国際フォーラムのご案内
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/sharedprint/
※スライド掲載ページ

コンスタンス・マルパス氏 "Many paths, one moon"
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/sharedprint/20140228_Malpas.pdf

エミリー・スタンボー氏 "Shared Print in action, frameworks and futures"
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/sharedprint/20140228_emily.pdf

加藤信哉氏 "日本:状況報告-共同保存図書館からシェアード・プリントへ"
http://www.lib.keio.ac.jp/jp/sharedprint/20140228_japan_situation.pdf

KEIO 大学図書館国際フォーラム「大学図書館における冊子体コレクションの将来~日本版Shared Printの可能性~」(togetter)

大阪大学がMOOCコンソーシアムedXに参加

2014年3月6日、大阪大学が、MOOCコンソーシアムのedXに参入することを発表しています。2014年度中に配信するコースを決定し、2015年2月までに4コースを提供する予定とのことです。

大阪大学、edX に参入します(MOOCとして大阪大学の教育コンテンツを全世界に配信!)(大阪大学, 2014/3/6付け)
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2014/03/20140306_01

参考:
東京大学、MOOCコンソーシアムedXに参加:2014年秋に講座提供へ Posted 2014年2月19日
http://current.ndl.go.jp/node/25511

伊那谷の災害教訓を伝承へ:「語り継ぐ“濁流の子”プロジェクト」で資料のデジタルアーカイブ構築などの計画

国土交通省天竜川上流河川事務所の「人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト」選定委員会が、2014年3月3日、伊那谷の災害教訓を伝承していくための資料の収集整理し、電子情報として公開する「語り継ぐ“濁流の子”プロジェクト」の行動計画を発表しています。

この計画は、1961年に伊那谷を襲った三六災害(土砂災害・河川氾濫)について、その災害に備えるための知恵や教訓が散逸・風化の恐れがあることから実施されるもので、天竜川上流河川事務所、天竜川総合学習館かわらんべ、信州大学附属図書館の3つの施設が主体となって推進するとのことです。

なお、“濁流の子”とは、三六災害に被災した小中学生の当時の思いを綴った作文集とのことです。

人と暮らしの伊那谷遺産プロジェクト
http://www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/think/heritage/
※発表資料掲載ページ

語り継ぐ"濁流の子"プロジェクト行動計画の公表について
http://www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo/think/heritage/pdf/no5/05-11_new_project.pdf

報道:
社会 : 災害資料を電子化 語り継ぐ“濁流の子”プロジェクト 来年度に着手(長野日報、2014/3/4付け)

やっぱりサウナは必要、との見解:ヘルシンキ中央図書館の新館建築

ヘルシンキ中央図書館については、国際コンペの末、2013年6月にフィンランドの建築会ALA Architects of Helsinkiの作品“Käännös”が最優秀作品として選ばれていましたが、この案では、音楽やマルチメディアのワークショップスペースなどのほか、公共のサウナも設置するものとなっていました。これについて、その後、図書館長が難色を示していたそうですが、市の文化図書館委員会の議長(Johanna Sydänmaa氏)から、計画通り進める意向が示されたことが報じられています。

議長は、このサウナを、教育的なものであり、フィンランド文化促進の手段と捉えており、また中央図書館の可視性はフィンランドのサウナ文化を広げるうえでユニークな機会を提供するものだとの考えを示したとのことです。

New Helsinki central library to include sauna after all(yle, 2014/3/6付け)
http://yle.fi/uutiset/new_helsinki_central_library_to_include_sauna_after_all/7123693

via.