2014年2月19日に、ジョージア工業大学のブログで、同学のCasey Fiesler氏らによる“Remixers’ Understandings of Fair Use Online”と題する記事が紹介されています。オンラインで二次創作を行っている11名のクリエイターを対象に、半構造化インタビューを行い、米国の著作権法、特にフェアユースの規定についての理解を調査したものとのことです。二次創作を行うコミュニティにおいては、著作物を利用して創作を行う際に、多くの法的な誤解があることが明らかになったとのことです。また、彼らのコミュニティにおいて、現行法とは無関係に適応されている、著作物の利用についてのオンライン上の社会的通念を浮き彫りにする調査でもあるとのことです。
2014年2月15日から19日までボルチモアで開催された、“Computing Machinery Conference on Computer Supported Cooperative Work and Social Computing (CSCW 2014) ”において発表されたものとのことです。
Remixers’ Understandings of Fair Use Online(Georgia College of Tech Computing)
2014年2月27日、英国図書館(BL)がバイオテクノロジー・生物学研究会議(Biotechnology and Biological Sciences Research Council:BBSRC)、及び英国芸術・人文科学研究会議(Arts and Humanities Research Council:AHRC)とともに、英国の公的資金を得ている研究データを国民に分かりやすく魅力的に可視化するコンテスト“Visualising Research”の開催を発表しました。BLで開催されている展示“Beautiful Science”から着想を得たコンテストとのことです。
参加者は、英国研究会議(RCUK)が運営している“Gateway to Research (GtR)”が提供するデータを使用し、誰もが理解できる説得力のあるストーリーを示すことが求められています。デザイナーや、グラフィックアーティスト、ソフトウェア開発者、プログラマー等、データの可視化に興味があれば、誰でも参加可能で、優勝賞金は2,000ポンドとのことです。
2014年3月4日、UNESCOがメディアリテラシー・情報リテラシー(MIL)の政策・戦略についてのガイドライン“Media and Information Literacy Policy and Strategy Guidelines”を発表しました。ガイドラインは二部にわかれており、第一部の“MIL Policy Brief”はガイドラインの要約となっており、第二部はいくつかの総合的な章に分かれ、以下のようなトピックを含んでいるとのことです。
大学・研究図書館協会(ACRL)の75周年を記念し、同協会の刊行するCollege & Research Libraries(C&RL)誌において、2015年3月に記念号を刊行するとのことです。これにむけ、同誌の代表的な記事を選ぶ投票が、2014年3月17日から4月13日にかけて受け付けられると、ACRLのウェブサイトにおいてアナウンスされています。
全米教育協会(National Education Association)主催の“Read Across America”に合わせ、Huffington Postに、“19 Quotes That Will Make You Fall in Love With Books All Over Again”と題する記事が掲載されています。“Read Across America”はドクター・スース(Dr. Seuss)の誕生日(3月2日)及びその前後に読書推進活動を行うものです。
名言として、ドクター・スースの"The more that you read, the more things you will know. The more that you learn, the more places you'll go." などが紹介されています。
19 Quotes That Will Make You Fall in Love With Books All Over Again(Huff Post, 2014/3/3付け)
米国図書館協会(ALA)会長のストリプリング(Barabara Stripling)氏が、American Libraries誌(オンライン)に“Creating a Participatory ALA”と題するコラム(会長メッセージ)を掲載しています。
同協会には参加型文化(participatory culture)が必要であるものの、57,000人以上の会員を抱える同協会にとってはかなりの難題であり、実際、会員が同協会への関わり方を理解するのが難しいとの不満が聞かれることを紹介しています。その上で、2011年にオーストリアのザルツブルグで開催された“Libraries and Museums in an Era of Participatory Culture”(ザルツブルグ・カリキュラム)などの議論から示唆がえられることを指摘しています。
米国ワシントンD.C.を本拠として、高校の変革の促進に関するアドボカシー活動を行っているThe Alliance for Excellent Educationが、2014年1月に、“Leading In and Beyond the Library”と題するレポートを公開していました。このレポートでは、学習でのデジタル技術の効果的な活用における学校図書館及び図書館員の役割が示され、また、地域のリーダーや政策立案者等に対する提言が示されています。
このドキュメントについて、School Library Journal(The Digital Shift)でも、2014年3月3日付けで取り上げられています。