アーカイブ - 2014年 3月 27日

英国ウェルカム図書館、19世紀の医学関連文献25,000点のデジタル化を計画

2014年3月25日、英国ウェルカム図書館は、JISCの協力を得て、3年計画で、19世紀に出版された薬学関係の文献約25,000点(約1千万ページ)のデジタル化を行う予定であると発表しています。このプロジェクトには英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)からも協力を得るとのことです。

ウェルカム図書館は19世紀に出版された同館の蔵書のデジタル化を進めており、それに加えて、JISCが英国の大学で所蔵されているコレクションのデジタル化を支援することで、医学史や関連領域の広範囲にわたるコレクションの構築を予定しているとのことです。ウェルカム図書館は、大学に所属しない研究図書館もこのプロジェクトに参加できるよう支援を行うとのことです。コンテンツはオープンアクセスで、ウェルカム図書館、Internet Archive、JISCなどの複数のプラットフォームから提供する予定とのことです。

ウェルカム図書館のSimon Chaplin館長によると、米国の図書館を中心とし、5万点のデジタル化資料を提供している"Medical Heritage Library"の成功に基づき、このデータベースに2020年までに5千ページのデジタル化資料の追加を予定しているということです。今回の取り組みはその一環という位置づけのようです。

楽天、「楽天いどうとしょかん」の活動地域を4県に拡大することを発表

2014年3月26日、楽天株式会社が、福島県で展開している移動図書館「楽天いどうとしょかん」の活動を、4月から岐阜県でも開始することを発表しました。2014年内に島根県、群馬県での活動開始も予定しているとのことです。

楽天、車両型移動図書館「楽天いどうとしょかん」の活動地域を4県に拡大- 読書を通じた教育振興と地域活性化を支援 - (楽天株式会社, 2014/3/26)
http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2014/0326_01.html

楽天/車両型移動図書館の活動地域を4県に拡大(流通ニュース, 2014/3/26付け記事)
http://ryutsuu.biz/topix/g032611.html

スコットランド国立図書館、1840年代から1950年代のイングランドおよびウェールズの歴史地図をオンラインで公開

スコットランド国立図書館が、英国で地図を作成している政府機関である陸地測量部(Ordnance Survey)により1840年代から1950年代に作成された、イングランドとウェールズの全ての地域の歴史地図をオンラインで公開しました。多くの都市の地図は3回から5回改訂されており、町や都市、道路、線路等がどのように発展してきたかが示されているとのことです。

Historic maps now online covering all of England and Wales (NLS, 2014/3/19)
http://www.nls.uk/news/press/2014/03/historic-maps-england-and-wales

国立情報学研究所(NII)、メタデータフォーマット“junii2”の学位授与番号(grantid)の推奨記入形式を変更し、バージョン3.1に

2014年3月26日、国立情報学研究所は、機関リポジトリ用メタデータフォーマット“junii2”における学位授与番号(grantid)の記入形式を、大学の報告番号付与の実情と国立国会図書館のシステム処理に合わせて変更し、“junii2”のバージョンを3.1としたと発表しています。

バージョン3.1における学位授与番号(grantid)の推奨記入形式は以下のように示されています。

入力形式:
 科研費機関番号(5桁)+[甲|乙|*]+第*+報告番号+号
※ *は0以上の任意の文字、+は文字列の連結を示す。
※ 科研費機関番号及び報告番号は半角数値とする。

記入例:
 10100甲第3456号
 20223乙第理学2345号
 31234甲理工第4452号
 45313第331号

※正規表現で示した入力許可パターン
   \d{5}.*第.*\d+号

junii2の学位授与番号(grantid)の推奨記入形式変更(junii2 バージョン3.1リリース)(NII, 2014/3/26付)
http://www.nii.ac.jp/irp/2014/03/junii2grantidjunii2_31.html

メタデータ・フォーマット junii2 (バージョン 3.1 )(NII)

『カレントアウェアネス-E』256号を発行

E1548 - 21世紀のアクセスサービス<文献紹介>

 大学図書館におけるアクセスサービス(E430参照)は,貸出,講義の指定図書の管理,相互貸借,書庫管理等の機能を含む包括的なサービス概念である。本書はポストデジタル環境下におけるアクセスサービスの決定的な重要性に鑑みて,13人の実務担当者が分担して米国の大学図書館におけるアクセスサービスの現状を吟味し,その価値とともに従来の枠組みを越え,新たなサービスを行うべく進化しつつあるアクセスサービス部門の活動を説明している。編者のクラサルスキ(Michael J. Krasulski)氏はフィラデルフィア科学大学の情報科学科助教兼アクセスサービス・コーディネータ,ドーズ(Trevor A. Dawes)氏はミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学図書館の副館長である。...

E1547 - 公共図書館における地域活性化サービスの創造<報告>

 国立国会図書館関西館図書館協力課では,2013年度の調査研究事業として,「地域活性化志向の公共図書館における経営に関する調査研究」を実施している。今回の調査研究では,地域のため新しい図書館サービスを実施している4つの事例を調査し,米国の事例と合わせて,それらがどのように生まれ,成長してきたのかについて研究を行っている。調査では,実際にサービスを担当している図書館員がその創造過程について報告を行い,シンクタンクの研究員と図書館情報学研究者がその報告を受けながら観察し,また分析を行う形で進められてきた。調査研究の結果がとりまとまりつつある2014年2月24日,「公共図書館における地域活性化サービスの創造:あのサービスはいかにして生み出されたのか」と題し,報告会を開催した。会場は国立国会図図書館の東京本館及び関西館(関西館は職員のみ対象)で,公共図書館員のほか,研究者や自治体職員など,計114名の参加があった。...

E1546 - 図書館界を「動かした人,揺るがせた人」2014年版

 2014年3月,米国のLibrary Journal誌が,「図書館界を動かした人,揺るがせた人」(Movers & Shakers)を発表した。この企画は,2002年から実施されているもので,米国の図書館界に,新しい風を吹き込んだ図書館員たちを,複数の分野にわけて選出するものである。今年は50名が選ばれ,累積では650名以上が選出されている。発表時には,その人物がどのような活動を行ってきたのか,端的にまとめた記事が掲載されている。ここでは,選ばれた人たちの生み出したアイデアに注目しながら,3人を紹介する。...

E1545 - 国立大学等の特色ある施設2013における図書館関連施設

 2014年3月5日,文部科学省は近年行われた国立大学の施設整備の中から特色のある37の事例をあつめ,「国立大学等の特色ある施設2013 キャンパスの創造的再生編」を刊行した。「キャンパスの創造的再生」につながる知恵やアイデアに焦点を当てて編集され,国立大学法人等の関係者が掲載事例を参考にし,高等教育施設の水準を更に向上させることを目的とした資料となっている。各事例は「教育研究活動を支える」,「全人格的な人格形成を促す」,「社会に開く」,「個性・特色を表す」,「交流を育む」,「時代を紡ぐ」の6つに分類され,写真や図面等を多数用いて解説されている。これらのうち,「教育研究活動を支える」事例に含まれている,図書館と図書館を中心とした施設を3件紹介する。...

E1544 - フォーラム「世界のオープンアクセス政策と日本」<報告>

 2014年3月13日,日本学術会議主催学術フォーラム「世界のオープンアクセス政策と日本:研究と学術コミュニケーションへの影響」が開催された。日本学術会議は日本の科学者・研究者の代表機関であり,2010年には「学術誌問題の解決に向けて:『包括的学術誌コンソーシアム』の創設」と題した提言を発表し,その中でオープンアクセス(OA)についても言及している。その日本学術会議に加え,文部科学省,日本学術振興会(JSPS),科学技術振興機構(JST),国立情報学研究所(NII)といった,日本のOAに関わってきた機関の関係者も集まり,日本のOAと学術情報政策について議論しようというのがフォーラムの趣旨である。...

E1543 - 震災ウェブコンテンツの収集とソーシャルブックマークの活用

 東日本大震災から丸3年が経過した2014年3月11日,国立国会図書館(NDL)は,東日本大震災に関連する記録を集めるため,震災の記録に取り組むアーカイブ機関等と共同で,個人の写真・動画の投稿や,収集すべきウェブサイト等の情報提供の呼びかけを開始した。特にウェブサイトについては,株式会社はてなの協力を得て,同社の運営するソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」を通じて,利用者が保存したいと考えるウェブサイトに特定のタグを付けることで,NDLとハーバード大学ライシャワー日本研究所の「2011年東日本大震災デジタルアーカイブ」に保存を推薦できる仕組みを採った。今回の取組みの意図,経緯等を説明する。...

大好きな図書館スペース:“International Librarians Network”、第2ラウンドの一環として各国の図書館スペースを紹介

国際的な図書館員のネットワーク構築を目指す“International Librarians Network”では、2014年3月よりその第2ラウンドが開始されています。第2ラウンドでは、ディスカッショントピックとして「Library spaces we love」がとり挙げられており、その素材として、世界各地のボランティアが、それぞれの
お気に入りの図書館について紹介する記事をILNのウェブサイト上に掲載しています。この取り組みは3月16日から2週間にわたって実施されるそうです。

参照;
Discussion topic: Library spaces we love(ILN, 2014/3/15付け)
http://ilnetwork.wordpress.com/2014/03/15/discussion-topic-library-spaces-we-love/

これまでの記事は以下;
Library spaces we love: Musashino Art University Museum & Library
http://ilnetwork.wordpress.com/2014/03/16/library-spaces-we-love-musashino-art-university-museum-library/

京都大学の論文検索ツール「京大ArticleSearch」がリニューアル

京都大学の論文検索ツール「京大ArticleSearch」がリニューアルしました。2014年3月25日付けでアナウンスされています。

「京大ArticleSearch」は、京都大学が提供している膨大な電子ジャーナル・データベースをまとめて検索することのできる統合検索ツールであり、各種の学術情報データベース・電子ジャーナル等のうち、提供元の協力が得られたものがこのサービスの検索対象となっているとのことです。概要説明では、主要データベースの提供元の例として、40以上がリストアップされています。

公開のアナウンスでは、改善のポイントについて、「信頼性の高い学術情報をより幅広くシンプルに検索」、「よりスピーディな検索」、「見やすい検索結果、絞り込み機能も使いやすく」の3点にあることが、ユーザの声とともに説明されています。

論文検索ツール「京大ArticleSearch」が新しくなりました!(京都大学図書館機構、2014/3/25)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1395

紹介リーフレット
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/uploads/KUArticleSearch.pdf

検索画面

UNESCO、表現の自由と報道に関するレポートを公表

UNESCOが、表現の自由と報道に関する動向をまとめたレポート“World Trends in Freedom of Expression and Media Development ”を公開しています。背景等の概説に続き、第1章から第4章で、それぞれ報道の自由、報道の多元主義、報道の独立性、ジャーナリストの安全についてまとめています。

World Trends in Freedom of Expression and Media Development(UNESCO)
http://www.unesco.org/new/en/communication-and-information/resources/publications-and-communication-materials/publications/full-list/world-trends-in-freedom-of-expression-and-media-development/

PDF(104ページ)
http://unesdoc.unesco.org/images/0022/002270/227025e.pdf

via. infoDOCKET

カナダ自然博物館、コレクションのデータベース(データ71万件、デジタル化画像1万6千件)を公開

2014年3月26日、自然史を扱うカナダの国立博物館であるカナダ自然博物館(Canadian Museum of Nature)が、同館のコレクションである植物、動物、化石や鉱物などのデータベースを公開したと発表しました。

データの件数は71万件で、同館のコレクション320万点の約4分の1に該当するとのことです。1万6千件の高精細のコレクションのデジタル化画像も公開されています。画像は、デジタル化しやすい植物標本が多いとのことです。

データベースは、植物学、純古生物学、鉱物学、動物学などの分野、界や門、綱などの名称のほか、採取地などからも検索することができます。

Collections Online: Canadian Museum of Nature launches new site with 710,000 natural history records(Canadian Museum of Nature, 2014/3/26付)
http://nature.ca/en/about-us/museum-news/news/press-releases/collections-online-canadian-museum-nature-launches-new-site

Gale社、AP通信社の企業アーカイブのデジタルコレクションなどを提供開始

2014年3月26日、Cengage Learning傘下のGale社が、歴史的資料の複数のデジタルコレクションの提供開始をアナウンスしています。同社ではAP通信社の企業アーカイブのデジタル化を進めていますが、これについては、2014年に提供開始を予定している3つのプロジェクトのうち2つ(News Features & Internal Communicationsと、U.S. City Bureaus Collection)が提供開始となったそうです。

今回提供開始されるコレクション
・AP: News Features & Internal Communications及びAP: U.S. City Bureaus Collection
・Indigenous Peoples: North America
・Science, Technology and Medicine, Part II

Gale Connects Customers with Rare Pieces of History with the Launch of Several New Collections(Cengage Learning, 2014/3/26付け)

米国デジタル公共図書館(DPLA)のメタデータモデルの概説資料が公開

2014年3月25日、米国デジタル公共図書館(DPLA)が、 そのメタデータモデルを紹介するドキュメント“An Introduction to the DPLA Metadata Model”を公開しました。同プロジェクトに参加しようと考える機関からよくある問いとして、DPLAのメタデータのアプリケーション・プロファイル(DPLA MAP)についての質問や、あるいは、参加機関のメタデータに求められるものは何かという質問があるとのことで、この資料はこれらに簡潔に説明するものとのことです。

なお、DPLA MAPは現在バージョン3ですが、現在アップグレードの作業が進められているとのことです。

An Introduction to the DPLA Metadata Model(DPLA, 2014/3/25付け)
http://dp.la/info/2014/03/25/intro-dpla-metadata-model/