アーカイブ - 2014年 3月 25日

研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクト“SHared Access Research Ecosystem: SHARE”の概要(記事紹介)

米国のNPO・EDUCAUSEが刊行する“EDUCAUSE Review”の2014年3/4月号に、北米研究図書館協会(ARL)等が進める研究成果の共有や公開、保存のためのプロジェクト“SHared Access Research Ecosystem: SHARE”の概要を紹介する記事が掲載されています。著者はSHARE運営委員会のCo-Chair、Tyler Walters氏と、ARLのProgram Director for Transforming Research LibrariesであるJudy Ruttenberg氏です。

SHared Access Research Ecosystem(EDUCAUSE Review、2014/3/24付け)
http://www.educause.edu/ero/article/shared-access-research-ecosystem

New EDUCAUSE Article Provides Useful Overview of SHared Access Research Ecosystem (SHARE)(LJ INFOdocket、2014/3/24付け)

国立情報学研究所、ニコニコデータセットで新たに「ニコニコ大百科データ」の提供を開始

2014年3月8日、国立情報学研究所(NII)は株式会社ドワンゴおよび有限会社未来検索ブラジルと協力して研究者向けに提供しているデータセット「ニコニコデータセット」の中で、新たに「ニコニコ大百科データ」の配布を開始したことを発表しました。

「ニコニコ大百科データ」で提供されるのは2014年2月上旬までに投稿された記事全てのヘッダ、本文データと、それに付随する掲示板の全データ、約24GB分です。ただし、ユーザーページやユーザーIDは削除されているとのことです。

情報学研究データリポジトリ ニコニコデータセット(国立情報学研究所)
http://www.nii.ac.jp/cscenter/idr/nico/nico.html

研究用にニコニコ大百科の記事とコメント約24GBを公開(ニコニコインフォ、2014/3/19付け)
http://blog.nicovideo.jp/niconews/ni045096.html

『アジ研ワールド・トレンド』誌が2014年4月号で「新しい研究図書館を描く」特集

日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所の刊行している『アジ研ワールド・トレンド』誌が2014年4月号(No.222)で「新しい研究図書館を描く—海外の実践にみる知の集積・発信のいま—」と題した特集を組んでいます。特集に関連して、以下の記事が掲載されています。

・特集にあたって / 村井友子、小林磨理恵

【蔵書構築】
・米国議会図書館の蔵書構築 / ジョゼフ・プッチオ
・コーネル大学図書館『ジョン・M・エコルズ東南アジアコレクション』の収集 / グレゴリー・H・グリーン

【ライブラリアンの役割と図書館間連携】
・ロンドン大学SOAS図書館—サブジェクト・ライブラリアンの役割— / 小林富士子
・コラム:オーストラリアの韓国コレクション / 二階宏之
・豪州メルボルンのアジア図書館の取り組み—Asian Libraries in Melbourne (ALIM)— / 八田綾子
・ラテンアメリカ研究図書館のリソース・シェアリング活動と日本の課題 / 村井友子
・国際的な東南アジア図書館ネットワークとリソースシェアリング / バージニア・ジンイ・シー

【学術情報の発信】
・オーストラリアの新聞電子化共同事業—全豪新聞電子化プログラム— / ヒラリー・ベルソン

機関リポジトリコンテンツにDOIが付与できるように まずは紀要論文から

2014年3月24日、国立情報学研究所(NII)は機関リポジトリ上のコンテンツに対し、各機関がDOIを付与できるようにするための準備状況の概略と、実際にDOIが入力できるようになる期間の予定を公開しました。

NIIによれば、はじめにDOIの入力が可能になるのはNIIの目録所在情報サービス(NACSIS-CAT)における雑誌書誌ID(NCID)が付与されている紀要に掲載された論文で、2014年7月ごろに入力可能になる予定である、とのことです。その後、2014年12月ごろにNCIDの付与されていない紀要と、学位論文へのDOI入力が可能になる予定であるとしています。

なお、機関リポジトリのコンテンツにDOIを登録するためには、ジャパンリンク センター(JaLC)の正会員もしくは準会員になる必要がありますが、NIIのIRDBにデータを提供している機関については、NIIのJaLC準会員となることで年会費なしでDOIの登録が可能になるとのことです。

DOAJが雑誌登録受付フォームを刷新 より詳細な情報の収集・評価へ

2014年3月19日、オープンアクセスジャーナルのディレクトリであるDOAJ(Directory of Open Access Journals)が新たな雑誌情報の登録受付フォームを公開しました。新しい登録受付フォームでは、編集体制の透明性と質やライセンスの種類について等、従来よりも詳細な情報を入力する必要があります。これらの情報はその雑誌を評価し、DOAJに含めるべきか否かを決定する際に用いられるとのことです。

今後、DOAJへの雑誌情報登録を希望する出版者は、すべての情報を提供することが求められます。また、新規受付雑誌だけではなく、すでにDOAJに収録されている雑誌についても今後、同様の情報を提供するよう求めていく予定であるとのことです。

DOAJ Journal Application Form(DOAJ)
http://doaj.org/application/new?pressrelease

The new application form for journals' inclusion in DOAJ has been released(DOAJ Press Release、2014/3/19付け)

Wiley社、オープンアクセス誌へのAltmetrics導入を発表

2014年3月19日、Wiley社は同社が発行するすべてのオープンアクセス誌にAltmetricスコアを導入することを発表しました。

Wiley社は2013年5月から6か月間、同社の6つの雑誌を対象にAltmetricスコアを試験導入していました。この試験導入期間中、対象論文の約40%が10以上のAltmetricスコアを獲得したことや、期間中に行った利用者調査でAltmetricスコアの表示をポジティブに捉える回答が多かったことを受け、今回の導入に踏み切ったとのことです。

Altmetricスコアの導入対象はWileyが発行する35のオープンアクセス誌で、近く創刊される1誌にも導入されるとのことです。

Wiley introduces Altmetrics to its Open Access journals(Wiley社のブログ、2014/3/19付け)
http://exchanges.wiley.com/blog/2014/03/19/wiley-introduces-altmetrics-to-its-open-access-journals/

Wileyのオープンアクセス誌が論文のソーシャル・インパクトを示すAltmetricを導入(ワイリー・サイエンスカフェ、2014/3/20付け)

国立国会図書館、4月17日からテレビ・ラジオ番組の脚本・台本の提供を開始

国立国会図書館は、4月17日(木)から、テレビ・ラジオ番組の脚本・台本約27,000冊を公開します。文化庁の委託事業として一般社団法人日本放送作家協会が収集し、一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが引き継いだ約5万冊のうち、ラジオ、テレビの草創期からおおむね1980年までのものの寄贈を受け、保存、公開するものです。

脚本は、出版物とは異なり体系的に保存する体制がとられてこなかったため、散逸・消失の危機にさらされています。特に1980年以前の作品は、脚本だけではなく番組の映像・音声自体もほとんど残っていません。今回公開する脚本は、作品の内容や番組の制作過程、当時の文化などをうかがい知ることのできる貴重な資料といえます。

国立国会図書館東京本館の新館1階、音楽・映像資料室で提供されます。なお、利用については、調査・研究を目的とする場合に限ります。劣化等の理由のため、一部閲覧や複写に制限がある資料があります。

テレビ・ラジオ番組の脚本・台本の提供を4月17日(木)から開始します(付・プレスリリース)(国立国会図書館, 2014/3/25付)
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1204948_1828.html

千葉大学アカデミック・リンク・センター、『児童文学事典』電子版公開

千葉大学アカデミック・リンク・センターが、1988年に東京書籍から刊行された日本児童文学学会編『児童文学事典』の電子版を2014年1月に公開していました。これは千葉大学アカデミック・リンク・センターの構想段階から検討されていたもので、日本児童文学学会、千葉大学アカデミック・リンク・センターおよび丸善株式会社・大日本印刷株式会社の共同プロジェクトにより実現されたとのことです。

『児童文学事典』電子版
http://alc.chiba-u.jp/cl/

「出版が変わる、学びが変わる:大学教育改革と電子出版のクロスロードに立つ図書館」千葉大学・大日本印刷株式会社主催シンポジウム参加記録(かたつむりは電子図書館の夢をみるか、2011/2/28付け)
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20110228/1298901095

ニューヨーク公共図書館のオンラインカタログ、リコメンデーション機能を強化:BiblioCommons社のプラットフォームにBookish Recommendsを追加

ニューヨーク公共図書館が、2014年3月24日、オンラインカタログについてリコメンデーション機能の強化を図ったことをアナウンスしています。同館では、BiblioCommonsをプラットフォームとして使用していますが、そのシステムにZola Books社のBookish Recommendsを追加したとのことです。

ニューヨーク公共図書館のプレスリリースによれば、Zola Books社のCEOであるJoe Regal氏は、ニューヨーク公共図書館と協力し、オンライン上で本の出会いのセレンディピティを提供することについて、非常にわくわくするものである、と述べたそうです。

Books You Might Like! The New York Public Library Launches Recommendations by Bookish in Online Catalog(NYPL, 2014/3/24付け)
http://www.nypl.org/press/press-release/march-24-2014/books-you-might-new-york-public-library-launches-recommendations

関連:

米国情報標準化機構(NISO)、紙・電子書籍の“Demand-Driven Acquisition”の推奨事項のドラフトを公開し、意見募集

2014年3月24日、米国情報標準化機構(NISO)が書籍の“Demand-Driven Acquisition”(需要駆動型購入方式:DDA)に関する推奨事項をまとめたドラフトを公開し、4月24日までの1か月間、意見を募集しています。

このドラフトは、2012年6月に設置されたDDAのワーキンググループで検討された成果をまとめたもので、DDAの重要側面、DDAプログラムの目標、パラメーターの選択、プロファイルの選択肢、DDAのためのMARCレコードの管理、検討から除外すべきコンテンツ、プログラムの評価、所蔵しないコンテンツへの長期的なアクセスの提供、コンソーシアムでのDDAの検討、公共図書館におけるDDAなどについての推奨事項が掲載されているとのことです。

このドラフトで示されているガイドラインは、紙の資料と電子書籍の両方について、各図書館が蔵書の方針や予算にあわせて、あるいは、コンソーシアムへの参加や複数のアグリゲータの導入も視野に入れてDDAを検討できることを目指したものとのことです。

NISO Releases Recommended Practice on Demand-Driven Acquisition of Monographs for Public Comment(NISO, 2014/3/24付)

九州大学附属図書館、「旧松浦家蔵草双紙」「背振山堺図」をデジタル化公開

2014年3月13日、九州大学附属図書館が、同学の文系合同図書室が所蔵する「旧松浦家蔵草双紙」180点488冊と、中央図書館所蔵の『背振山堺図』を九大コレクションで公開しました。

「旧松浦家蔵草双紙」は、全点の書誌情報をデータベース化するとともに、すべての短編合巻と、長編合巻の一部を、PDFファイルによる全頁画像として公開しているとのことです。「背振山堺図」は、同学の統合新領域学府ライブラリーサイエンス専攻の大学院生による演習でデジタル化されたとのことです。

「旧松浦家蔵草双紙」「背振山堺図」をデジタル化しました(九州大学附属図書館, 2014/3/13投稿、3/17更新)
https://www.lib.kyushu-u.ac.jp/ja/news/1328

九大コレクション(九州大学附属図書館)
http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/

国際アンデルセン賞の作家賞を上橋菜穂子氏が受賞

2014年3月24日、2014年国際アンデルセン賞(Hans Christian Andersen Awards)の受賞者が発表され、上橋菜穂子氏が作家賞(Author Award)を受賞しました。

国際アンデルセン賞は、1953年、国際児童図書評議会(International Board on Books for Young People : IBBY)により創設された子どもの本の国際的な賞で、「小さなノーベル賞」とも呼ばれているとのことです。現存する作家および画家の全業績に対し、IBBY各国支部より推薦された候補者の中から、国際選考委員会によって受賞者が選ばれ、2年に一度開催されるIBBY世界大会において、賞状とアンデルセンのプロフィールが刻まれたメダルが授与されるとのことです。

上橋菜穂子氏は、文化人類学の観点からファンタジー小説を執筆しており、『獣の奏者』などの著書があるとのことです。

日本人が作家賞を受賞したのは、1994年のまど・みちお氏以来の2回目とのことです。

画家賞はブラジルのRoger Mello氏が受賞したとのことです。

HCAA 2014 Winners(IBBY, 2014/3/24付)
http://www.ibby.org/index.php?id=1368