2014年12月8日、オーストラリア国立図書館が、デジタル化した新聞の1,500万ページ目を情報探索システム“Trove”を通じて公開したと発表しています。1,500万ページ目の見出しは“For King and Country”で、“The St George Call”の1917年12月8日刊行分であったとのことです。
オーストラリアの新聞のデジタル化プロジェクトは、オーストラリアの国立図書館及び州立図書館の連合であるNSLA(National and State Libraries Australia)によって、2008年から開始されているとのことです。デジタル化された新聞はテキストで検索可能とのことです。
同館の中でも中心的な分館である“ Stanley A. Milner Library”でアウトリーチの活動を行うスタッフは、危機に瀕した個人に対して、医療保障の補助や住居の紹介、雇用相談、自殺防止ためのサービスなどやそのほかのサービスのため、2013年で6,000回以上ものやりとりを行ったとのことです。
博物館・図書館サービス機構(IMLS)からの資金提供により1年計画で実施された本調査では、図書館において実施されている各種プログラム(非公式教育の文脈のもの)の性格、利用者、アウトカム、価値について実証するための包括的な研究課題(リサーチアジェンダ)を開発することを目的としたプロジェクト、National Impact of Library Public Programs Assessment(NILPPA)が、米国の図書館のプログラムの特徴、利用者、成果を推測し、定量化するための調査の課題を提示しており、報告書は図書館のプログラムの成長分野の調査とプログラムが図書館利用者にどのように伝わり、またコミュニティに影響を与えるかを調査する意欲的なもので、また、8年間の調査計画も提案しているようです。
ALA releases report on library programming impact, calls for feedback from the field(American Library Association, 2014/12/8)
米国のPrinceton University Pressが出版しているアインシュタイン(Albert Einstein)の論文集"The Collected Papers of Albert Einstein"をオープンアクセスで公開するウェブサイト“The Digital Einstein Papers”が、2014年12月5日に公開されました。この論文集は現在13巻まで出版されており、25巻以上のシリーズになる予定のものとのことです。今回公開されたのは、1巻から13巻に収録されている、1923年までのアインシュタインによる文書で、今後新たに出版される巻は、出版後約18か月でウェブサイトに追加される予定とのことです。
北米の研究図書館センター(CRL)が、北米研究図書館協会(ARL)や図書館情報資源振興財団(CLIR)等と協力し、図書館の電子リソースのライセンス契約モデルである“LIBLICENSE Model License Agreement”の改訂版を発表しました。1997年に開始されたLIBLICENSE Projectは、電子リソースのライセンスについて情報が必要な図書館や研究機関に、情報やガイダンスを提供するプロジェクトで、2001年にはオリジナルのライセンス契約モデルを公表したとのことです。ライセンス契約モデルは、図書館の電子リソースのライセンスが含むべき主な条件を説明し、図書館がライセンス契約での交渉に使用できるテンプレート等を提供しているとのことです。
2014年12月8日、ニュージーランドの公共図書館管理者協会(the Association of Public Library Managers Inc: APLM)のウェブサイト“Public Libraries of New Zealand ”において、ニュージーランドの図書館データベースからの電子書籍の貸出が、2013年は800,000件以上であったことが発表されました。この数値は、2012年の貸出数であるおよそ350,000件の2倍以上とのことです。また、冊子体に関しては、4%減少し、4800万強だったとのことです。