アーカイブ - 2014年 12月 12日

大学図書館に通うネコに図書館カードを発行(英国)

英国のエディンバラ大学図書館(Edinburgh University Library)が、ネコに図書館カードを発行したことが報じられています。記事によると、同館の近くにあるSt Albert's Catholic ChaplaincyのネコであるJordanは、少なくとも1年前から同館に毎日通うようになり、有効期限が2017年5月25日の図書館カードが写真付きで発行されているとのことです。

カードは発行されていますが、Jordanは入館時にカードを持っている必要はないとのことです。

Edinburgh University give library card to cat(Edinburgh News, 2014/12/11付け記事)
http://www.edinburghnews.scotsman.com/news/edinburgh-university-give-library-card-to-cat-1-3632114

Meet Edinburgh University's famous library-dwelling feline (stv Edinburgh, 2014/12/10付け記事)

米国議会図書館(LC)とOCLCが連携して、図書館のLinked Dataへのアプローチの明確化へ

2014年12月4日、OCLCが、米国議会図書館(LC)と連携し、図書館がLinked Dataを利用するにあたっての課題解決に取組むと発表しています。

2014年の8月から具体的に活動を始め、9月の会合では以下のようなテーマが話し合われたようです。

・BIBFRAMEの試作レコードの構造や中身
・WorldCatの所蔵情報のユースケース
・BIBFRAMEとSchema.orgの書誌拡張語彙(SchemaBibExtend vocabularies)の相違点

この成果は、特定の図書館のニーズと課題への対応方法を明らかにしたホワイトペーパーとして公開されるとのことです。また、2015年1月下旬に開催される、米国図書館協会(ALA)の冬季大会での発表も予定されているとのことです。

OCLC and the Library of Congress—working together to clarify approaches to library linked data(OCLC, 2014/12/4)
http://www.oclc.org/en-US/news/announcements/2014/oclc-lc-linked-data.html

ALA Chicago Midwinter Meeting & Exhibits 2015

IFLA、ポスト2015年アジェンダに関する国連事務総長統合報告書を歓迎する声明を発表

2014年12月10日、国際図書館連盟(IFLA)は、パン・ギムン国際連合事務総長が発表した統合報告書(synthesis report)“The Road to Dignity by 2030: Ending Poverty, Transforming All Lives and Protecting the Planet”の先行版に対し、情報へのアクセスが報告書に盛り込まれたことを歓迎し、持続可能な開発において、情報へのアクセスやスキルの役割が不可欠な要素であることが認識されるよう、国際連合に働きかけていくとする声明を発表しました。

この統合報告書には、ポスト2015年アジェンダに関する交渉の進捗状況を確認し、ミレニアム開発目標の取り組みから得た教訓を見直すことで、今後の各国による議論を支援するねらいがあるとのことです。

IFLAは、国際連合やその加盟国に対して、ポスト2015年アジェンダについての政府間の交渉の段階で、リヨン宣言を活用するよう呼びかけていくとのことです。

The "Road to Dignity by 2030" includes access to information and an open Internet(IFLA, 2014/12/11)
http://www.ifla.org/node/9254

東洋文庫研究部イスラーム地域研究資料室、「オスマン民法典研究関係資料データベース」を公開

2014年12月8日に、東洋文庫研究部イスラーム地域研究資料室が「オスマン民法典研究関係資料データベース」を公開しました。タイトル、著者、出版情報のほか、訳者・編者、テーマ、対象地域からの検索が可能です。

あわせて、アリー・ハイダル(Ali Haydar)によるオスマン民法典(Mecelle-i Ahkam-i Adliye、通称メジェッレ)の注解『メジェッレ注解』(Durerulhukkam/Dürerüʾl-hukkam : şerh-i Mecelletüʾl-ahkâm : şerhüʾl-kavaʿidüʾl-külliye.)(4巻)の全頁画像も公開されています。

オスマン民法典研究関係資料データベース公開のお知らせ(東洋文庫 イスラーム地域研究資料室, 2014/12/8)
http://tbias.jp/20033

オスマン民法典研究関係資料データベース
http://mgr.nihu.jp/ndp/meta_pub/G0000003OSMN

アリー・ハイダル『メジェッレ注解』(Durerulhukkam)全頁画像(東洋文庫 イスラーム地域研究資料室)
http://tbias.jp/digitalimages/durerulhukkam

参考:

W3Cのワーキンググーループ、 Web Annotation Data Modelの公開草案初版を発表

2014年12月11日、W3CのWeb Annotation Working Group(WAWG)が、“Web Annotation Data Model”の公開草案初版(First Public Working Draft)を発表しました。

アノテーションは、ある情報源や情報源の関係についての情報を伝えるのに使用されるもので、ウェブページへのコメントやタグなどがその事例として挙げられるとのことです。“Web Annotation Data Model”は、異なったハードウェアやソフトウェアのプラットフォームにおいてもアノテーションの共有、再利用を可能とするための構造化モデルとフォーマットの仕様とのことです。

FIRST PUBLIC WORKING DRAFT: WEB ANNOTATION DATA MODEL(W3C, 2014/12/11)
http://www.w3.org/blog/news/archives/4238

Web Annotation Data Model(W3C, 2014/12/11)
http://www.w3.org/TR/2014/WD-annotation-model-20141211/

WEB ANNOTATION WORKING GROUP(W3C)

Bibliotheek.nl等、欧州と北米の公共図書館における電子書籍貸出モデルに関する報告書を公開

図書館向けのデジタルサービス開発を手掛けるために、オランダ教育・文化・科学省が公共図書館と連携して運営しているBibliotheek.nl等により、欧州と北米の公共図書館における電子書籍貸出モデルに関する報告書が公開されています。2014年始めに開始したオランダの電子書籍サービスを評価するため、15か国における18の異なる電子書籍貸出モデルのデータ等を収集、分析したとのことです。

A Review of Public Library E-Lending Models (PDF: 119ページ)
http://stichting.bibliotheek.nl/content/dam/landelijk/stichting/bestanden/Rapporten-Public-Library-e-Lending-Models.pdf

UNESCOドイツ委員会、Wikimedia Deutschland等、クリエイティブコモンズライセンスの実践ガイドを公開

UNESCOのドイツ委員会やWikimedia Deutschland等が、クリエイティブコモンズライセンスの実践ガイド“Open Content – A practical guide to using Creative Commons Licences”を公開しました。関心を持っている個人や団体に、オープンコンテンツライセンスの利用や活用のためのガイドラインを提供することを目的とし、ライセンスの機能の説明や個人の必要にあったライセンスの選び方、オンライン上のオープンコンテンツの見つけ方等が掲載されているとのことです。

Open Content – A practical guide to using Creative Commons Licences (PDF:80ページ)
http://www.unesco.de/fileadmin/medien/Dokumente/Kommunikation/Open_Content_A_Practical_Guide_to_Using_Open_Content_Licences_web.pdf

Open Content - A Practical Guide to Using Creative Commons Licences(Wikimedia)

『カレントアウェアネス-E』272号を発行

E1637 - CrossRef×JaLC合同ワークショップ<報告>

 2014年11月6日,第16回図書館総合展において,ジャパンリンクセンター(JaLC)運営委員会の主催により,CrossRefとの合同ワークショップ「識別子ワークショップ JaLC,CrossRef,DOI,ORCID,そして…」が開催された。当日は,JaLC運営委員会の委員長を務める国立情報学研究所(NII)の武田英明氏,CrossRefのペンツ(Ed Pentz)氏,欧州原子力研究開発機構(CERN)のメレ(Salvatore Mele)氏の3名による発表とフロアを交えた質疑応答が行われた。識別子が果たす役割と意義については,2014年11月4日に開催されたORCIDのアウトリーチミーティング(E1633参照)でも関心が集まったところである。本稿では,識別子の利活用の事例と可能性に関する話題を中心に報告する。...

E1636 - 第62回日本図書館情報学会研究大会シンポジウム<報告>

 2014年11月30日,梅花女子大学において,第62回日本図書館情報学会研究大会シンポジウムが,「学びの空間デザインとファシリテーション~図書館を活用した学習支援を考える~」とのテーマで開催された。このシンポジウムはテーマにあわせて,参加者も巻き込むアクティブで実験的な形式で行われ,参加者には『はい』を意味するピンクと『いいえ』を意味する水色の紙,『WoW!』や『Nice!』等といったコメントが書かれたメッセージカードが各1枚ずつ配布された。参加者は,それらを利用してシンポジウムの内容に対する積極的な意思表示を求められた。

 シンポジウムの冒頭では,Pharrell Williamsの楽曲“Happy”にあわせて,同志社大学のラーニング・コモンズ(LC)での学生によるダンス映像が流れ,パネリストである同志社女子大学の上田信行氏,玉川大学の河西由美子氏,三重大学の長澤多代氏,及びコーディネータである日本大学の小山憲司氏がリズムにのりながら登場した。...

E1635 - 図書館でティーンの学びを育む「ラーニングラボ」(米国)

 米国の図書館や博物館では,ティーンの学びを育む新しい場である「ラーニングラボ(Learning Lab)」が注目を集めている。2012年から2年間,米国博物館・図書館情報サービス機構(IMLS)とジョン・D・アンド・キャサリン・T・マッカーサー財団(以下,マッカーサー財団)が行った助成プログラムがその普及を後押しした。American Libraries誌によれば,ラーニングラボとは,「図書館で得られる活動や興味と,学校や将来のキャリア形成において役立つスキルとの接続を支援する場」とされている。具体的には,サイエンスやテクノロジーに関わるプロジェクトやワークショップが行われたり,アニメーション動画を創作できたり,電子繊維(E-textile)で装飾品を作ったり,工作機械から3Dプリンタに至るまでの多様な機械を使って買い物カートを改善したり,ぬいぐるみに電子部品を組み込んで改造したりできるような「場」である。...

E1634 - オンライン資料の納本制度の現在(1)フランス

ウェブサイトや電子書籍など,オンライン上の情報をどのように収集し,次世代に残していくのかは大きな課題である。『カレントアウェアネス-E』では,オンライン上の情報資源に関する納本制度や関連する取組みなどの現在の動向について,国別に紹介していきたい。...