アーカイブ - 2014年 11月 25日

韓国、改正図書定価制を施行

2014年11月21日、韓国で、改正図書定価制(出版文化産業振興法)が施行されたようです。

これまでの制度では、教科書、小学生向けの学習書、実用書を除き、出版後18か月経てば19%割引をすることができたようですが、改正後はすべての本が対象となり、上限も15%に抑えられるようです。

また、刊行して18ヵ月後に出版社は価格を再設定できるようです。

[Newsmaker] Will price controls save publishing?(The Korea Herald,2014/11/20)
http://www.koreaherald.com/view.php?ud=20141120001018

책값 거품 해소 등 개정된 도서정가제 안착 위해 최선(韓国文化体育観光部,2014/11/11)
http://www.mcst.go.kr/web/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=13874

문체부 “책값 거품 해소 등 개정 도서정가제 안착 최선”(政策ブリーフィング,2014/11/11)
http://www.korea.kr/policy/cultureView.do?newsId=148786955

『種の起源』の出版から155年、米国自然史博物館、ケンブリッジ大学図書館、ダーウィンの手稿資料等の高解像度カラー画像を公開

2014年11月24日、米国自然史博物館がケンブリッジ大学図書館等と共同で進める“Darwin Manuscripts Project”のプロジェクトサイトと、ケンブリッジ大学図書館の電子図書館“Cambridge Digital Library”において、12,000以上のチャールズ・ダーウィンの手稿資料等が、高解像度のカラー画像で同時に公開されたことが発表されました。1859年11月24日にダーウィンが『種の起源』を出版してから155年になることを記念して公開したとのことです。

2015年6月までに、ダーウィンが1835年から1882年に書いた資料が更に公開される予定とのことです。

The evolution of Darwin’s Origin: Cambridge releases 12,000 papers online (Cambridge University Library, 2014/11/24)
http://www.lib.cam.ac.uk/newspublishing/detail.php?news=452

文化情報資源政策研究会シンポジウム「文化情報資源政策の確立を求めて(2):課題解決の方向を探る」の記録公開

2014年5月17日に早稲田大学大隈会館において開催された、第2回文化情報資源政策シンポジウム「文化情報資源政策の確立を求めて(2):課題解決の方向を探る」の記録が公開されています。

青柳正規文化庁長官による基調講演「我が国の文化資源活用に関わる課題について」、藤原通孝北九州市副市長による基調報告「政策実現のプロセスについて」、渡邉太郎氏(国立国会図書館職員)による報告「文化情報資源をとりまく状況」のほか、吉見俊哉氏、松岡資明氏、福井健策氏、藤原通孝氏、生貝直人氏をパネリストとしたディスカッションの記録も掲載されているとのことです。

第2回 文化情報資源政策研究会シンポジウム 文化情報資源政策の確立を求めて(2)~課題解決の方向を探る~(PDF;72ページ)
https://bunkasigen.files.wordpress.com/2014/11/20140517_bunkasigen-symposium.pdf

https://bunkasigen.wordpress.com/
※HTML版でも掲載されてます。

参考:
【イベント】第2回文化情報資源政策シンポジウム「文化情報資源政策の確立を求めて②:課題解決の方向を探る」(5/17・東京)
Posted 2014年4月25日

科学技術・学術政策研究所の『科学技術動向』2014年11・12月号にオープンデータのためのデータ保存・管理体制に関する記事が掲載

2014年11月25日、科学技術・学術政策研究所が、「科学技術動向」11・12月号を公表しました。レポート2として、「オープンサイエンスをめぐる新しい潮流(その2)オープンデータのためのデータ保存・管理体制」が掲載されています。

科学技術動向9・10月号に引き続き、研究データの共有とオープン化の最近の動向を解説しているとのことです。今回は、データの保存と管理に関する海外のイニシアチブ、日本の状況を中心に紹介し、保存すべきデータは何か、データの登録先をどこにするかについて議論しているとのことです。また、図書館、文献情報管理事業者などがデータの保存・管理において果たすべき役割を述べているようです。

レポート2「オープンサイエンスをめぐる新しい潮流(その2)オープンデータのためのデータ保存・管理体制」
http://www.nistep.go.jp/wp/wp-content/uploads/NISTEP-STT147J-16.pdf

「科学技術動向」11・12月号の公表について(NISTEP, 2014/11/25)
http://www.nistep.go.jp/archives/19075

参考:
科学技術・学術政策研究所の『科学技術動向』2014年9・10月号に科学技術・学術情報共有の枠組みの国際動向と研究のオープンデータに関する記事が掲載

Times Higher Education社が世界大学ランキングの集計方法を変更 データ提供元をトムソン・ロイターからElsevierへ

毎年、世界大学ランキングを発表するTimes Higher Education社が、ランキングの集計方法を大きく変更することを発表しました。これまでトムソン・ロイター社に依頼していた機関データの収集・分析について、社内チームで行うようにするとともに、研究業績評価についてもトムソン・ロイターではなく、Elsevier社のScopusのデータを用いるとのことです。

Times Higher Education announces reforms to its World University Rankings(THE)
http://www.timeshighereducation.co.uk/world-university-rankings/news/times-higher-education-announces-reforms-to-world-university-rankings

Rankings provide a more complete picture of worldwide research(Elsevier Connect、2014/11/19付け)
http://www.elsevier.com/connect/rankings-provide-a-more-complete-picture-of-worldwide-research

オランダ大学協会とSpringer社、オープンアクセスに関して合意

2014年11月20日、オランダ大学協会(VSNU)が、Springer社とジャーナルについての購読契約と、公的助成を受けた研究成果のオープンアクセスに向けて合意したと発表しています。

Springer and universities take key step towards open access(VSNU, 2014/11/20)
http://www.vsnu.nl/news/newsitem/12-springer-and-universities-take-key-step-towards-open-access.html

Springer and Dutch universities reach wide-ranging agreement on access(Springer, 2014/11/20)
http://www.springer.com/gp/about-springer/media/press-releases/corporate/springer-and-dutch-universities-reach-wide-ranging-agreement-on-access/40938

参考:
Elsevier社とオランダの大学図書館による購読料とオープンアクセスについての交渉が決裂
Posted 2014年11月7日

Library Journal誌で図書館の入退館ゲート最新事情紹介(記事紹介)

2014年11月24日公開の米Library Journal誌オンライン版に、図書館の入退館ゲートの最新事情を紹介する記事が掲載されています。

同記事では冒頭で、入退館ゲートはそれを取り扱っているBibliotheca社のWebサイトですら、「魅力のない主力商品」であるとされているとしつつも、RFIDの登場や控えめなデザインによって、図書館の入り口に近代的な趣を与える商品も出てきている、としています。その上で、3M社、Bibliotheca社など各社の製品を1つずつ、設置図書館の写真をまじえて紹介しています。

Security Solutions | Product Spotlight(Library Journal、2014/11/24付け)
http://lj.libraryjournal.com/2014/11/technology/security-solutions-product-spotlight/

図書館で借りた本が銃弾から学生の命を守る(米国)

2014年11月20日に発生した米フロリダ州立大学図書館での銃撃事件の中で、容疑者に撃たれていた学生が同図書館で借りた本によって命拾いしていたことが、複数のニュースで報じられています。

発砲事件は11月20日午前0時半に発生しました。深夜ではあったものの試験期間前であったことから、館内には300~400人の学生がいたとされています。この事件で3名が負傷し、容疑者1名が警官により射殺されました。

その場に居合わせた同大学の学生、Jason Derfussは、容疑者に撃たれていたもののその場では気付いていませんでした。帰宅後、背負っていたバックパックの中身を見たところ、中に入れていた図書数冊を銃弾が貫通していたことに気付いたとのことです。銃弾は図書のうちの1冊でとどまっており、Derfuss氏にけがはありませんでした。

Derfuss氏によれば、それらの図書は事件発生の少し前に同大学図書館で借りたものでした。

Florida State University Student's Books Saved His Life(ABC News、2014/11/20付け)
http://abcnews.go.com/US/florida-state-university-students-books-saved-life/story?id=27058836

欧州原子核研究機構(CERN)、実験データ等を公開するポータル“CERN Open Data Portal”を公開

2014年11月20日、欧州原子核研究機構(CERN)が、オープンデータのポータルサイト“CERN Open Data Portal”を公開しました。大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider)の実験データを初めて公開するものとのことです。現在は、2010年のCompact Muon Solenoid(CMS)実験のデータが、データ分析のためのオープンソースのソフトウェアや関連文書等とともに公開されているようです。データはクリエイティブ・コモンズのCC0で公開されるとのことです。また、共同プロジェクトである、ALICE、ATLAS、LHCbについても、教育目的に加工したデータが公開されているとのことです。

CERN makes public first data of LHC experiments(CERN, 2014/11/20)
http://home.web.cern.ch/about/updates/2014/11/cern-makes-public-first-data-lhc-experiments

CERN Open Data Portal
http://opendata.cern.ch/

「そのメーリングリストから私を外せ」と繰り返し書かれているだけの論文が受理される

International Journal of Advanced Computer Technology(IJACT)というコンピュータ科学分野のオープンアクセス(OA)雑誌が、“Get me off Your Fucking Mailing List”と題し、本文にも同じ内容が繰り返されているだけの論文を受理したことが、米コロラド大学デンバー校図書館のJeffrey Beall氏のブログで報じられています。Beall氏は著者の支払う論文投稿料(APC)を得ることだけを目的としている、いわゆるハゲタカ出版のリストを公開している人物です。

今回受理された論文は元々は2005年に、雑誌ではなく国際会議への参加を誘うスパムメールに抗議するために作成されたものです。タイトルだけではなく、本文も章立て等はなされているものの、本文は全てタイトルと同じ内容の繰り返しで、見出しも途中から全く同じ文の繰り返しになり、図も全て同じ内容が書かれています。

ビッグデータを活用して図書館サービスを改善(韓国)

韓国の城南市で、ビッグデータを活用した図書館サービスの改善作業が実施されているようです。

2014年10月3日から11月末まで行なわれるデータ分析作業では、市内9つの図書館での、座席の利用状況(曜日毎・日次・30秒単位)や利用者の年齢や性別のデータが使われるようです。

また、図書館の蔵書や最近1年間の貸出し書籍のデータも分析し、借りられた図書の主題やタイトル、ベストセラー本と蔵書の関係なども分析されるようです。

分析結果は、館別の蔵書構成、閲覧室の拡張、開館時間等のサービス改善に活用されるとのことです。

빅데이터 활용해 선진 도서 행정 서비스 편다(城南市,2014/11/21付け)
http://snvision.seongnam.go.kr/sub_read.html?uid=3973

Library Journal誌、新たに建築された図書館、改築された図書館を特集‐2014年度版(米国)

Library Journal誌において、2013年7月1日から2014年6月30日までの1年間に新たに建築された図書館、および改築された図書館の特集が組まれています。これらの建築には、共通して“コミュニティ”というテーマが見出されるとのことです。

大学図書館16館、公共図書館84館が新規に建築、改築を行ったとのことで、その一部について、8つのコーナーで写真が掲載されています。また、図書館新築・改築のコスト、収蔵能力、建築家についての一覧表が公開されています。

Year in Architecture 2014: Commons Sense(Library Journal, 2014/11/24)
http://lj.libraryjournal.com/2014/11/buildings/year-in-architecture-2014-commons-sense/

Year in Architecture 2014: Academic Library Data(Library Journal, 2014/11/24)
http://lj.libraryjournal.com/2014/11/buildings/year-in-architecture-2014-academic-library-data/

ビル&メリンダ・ゲイツ財団、助成を行った研究の成果とデータセットをオープンアクセスにする方針を発表

ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、同財団が助成を行った研究の成果とデータセットをオープンアクセスにする方針を公開しています。2014年11月20日のブログ記事でも紹介されています。

同財団が助成を行った研究の成果については、以下が求められるとのことです。

1.出版物はオンラインでアクセス、検索できるようにする。(適切なメタデータを付与し、リポジトリで公開される。)
2.出版物は、オープンアクセス(OA)で公開される。(CC-BY 4.0かそれと同等のライセンスを付与して公開される。)
3.財団はこの実現に必要な費用を負担する。
4.出版物は、すぐにオープンアクセスで公開する。(エンバーゴ期間を設けない)
5.出版された研究成果の基礎データをすぐに公開する。

この方針は、2015年1月から実施され、2年間の移行期間を経て、2017年1月から発効するとのことです。移行期間中は、出版社には1年間のエンバーゴ期間が許されるとのことです。

BILL & MELINDA GATES FOUNDATION OPEN ACCESS POLICY(BILL & MELINDA GATES FOUNDATION)

英国の公共図書館で電子書籍の貸出に関する試行プロジェクト、開始から半年経過

英国出版協会(The Publishers Association)と英国図書館長協会(Society of Chief Librarians:SCL)が2014年3月から、1年間の計画で電子書籍の貸出に関するパイロットプロジェクトを行っています。開始後半年を経過し、2014年11月24日に、英国出版協会がその状況を報告しています。

このプロジェクトは、公共図書館の電子書籍貸出に関するジークハルト・レビューにもとづき、電子書籍の貸出しの影響を測定するもので、図書館と出版者で、以下の4点について合意し、試行が行われているとのことです。
・無料で貸出を行うこと。
・図書館利用者は遠隔で電子書籍を利用できること。
・1度に1つの電子書籍にアクセスできる利用者は1名であること。
・劣化の問題を検討するため、物理的な紙の本と同様の期限を設けること。

半年間の試行の結果からは、以下の点が明らかになったとされています。

・ニューキャッスル市議会等、試行に参加した4つの図書館関係機関では、すべて、電子書籍の貸出しが大幅に増加し、電子書籍全体の中で試行のプロジェクトのタイトルが占める割合も高かった。
・貸出期間を長く設定すれば、より多くのタイトルが貸し出され、予約リストに登録する利用者の数も増加する。