アーカイブ - 2014年 11月 11日

国土地理院の各種データを活用したGISソフトウェア等を表彰する「電子国土賞2014」が発表

2014年11月11日、国土地理院が提供・配信している電子国土基本図等の各種データを活用したGISソフトウェアとGISコンテンツの中から、優れたものを表彰する「電子国土賞2014」の受賞作品が発表されました。この賞は2012年に創設されたもので、2014年はモバイル部門2点、PC部門2点、コンテンツ部門2点の受賞作品が選ばれたとのことです。また、電子国土基本図等の利用促進に貢献した作品3点が「電子国土功績賞2014」として決定したとのことです。

『電子国土賞2014』の受賞作品が決定! (国土地理院, 2014/11/11)
http://www.gsi.go.jp/gijyutukanri/gijyutukanri40035.html

電子国土賞2014について(国土地理院)
http://psgsv2.gsi.go.jp/koukyou/G-award/index.html

カリフォルニア州の州単位のオープンアクセス義務化(記事紹介)

2014年11月6日付けのLibrary Journal電子版に、米カリフォルニア州で成立した、州の助成を受けた研究のオープンアクセス義務化法についての紹介記事が掲載されています。この法案は2013年から審議されていましたが、2014年9月29日に州知事により署名され、成立していました。2015年1月1日より、州の公衆衛生部門による助成を受けた研究の成果に基づく査読論文については、無料でアクセスできるデータベースで公開することが求められるようになります。

Library Journal誌の記事では義務化内容の詳細や、成立までの過程でどのような譲歩がなされたか等が紹介されています。

AB 609: California Leads on Open Access to Publicly Funded Research(Library Journal、2014/11/6付け)
http://lj.libraryjournal.com/2014/11/legislation/ab-609-california-leads-on-open-access-to-publicly-funded-research/

参考:
カリフォルニア州議会に、州の助成を受けた研究のパブリックアクセス義務化を求める法案提出
Posted 2013年4月30日

教科書を2時間だけ貸し出すサービス(米国)

米メリーランド大学図書館が、同大学の登録者数の多い授業トップ50で指定されている教科書を、2時間だけ貸し出すサービスを始めました。同大学図書館Webサイトで広報されています。

同サイトによれば、「教科書が高すぎることは学生の心配のタネであることはわかっている」とした上で、図書館として支援していく旨が述べられています。すでに次の学期の対象リストの作成にもとりかかっているとのことです。また、学生のリーダーと協力し、教員に対してWebで無料公開されている資料を授業で使うよう、はたらきかけていることも紹介されています。

Top 50 Textbooks(UMD Libraries、2014/11/7更新)
http://www.lib.umd.edu/news/2014/11/top50

New Program: U. of Maryland Libraries Allows Students to Borrow Textbooks For Two Hours at a Time(LJ INFOdocket、2014/11/6付け)

ハゲタカ出版の雑誌に論文を発表しているのはどんな人?(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌に掲載予定の論文、”Who publishes in “predatory” journals?”の早期公開版が、2014年11月6日付けで同誌のWebサイトで公開されています(本文は有料)。著者は米インディアナ大学のJingfeng Xia氏らです。

この論文では論文処理費用(APC)を得ることだけを目的に、まともな査読をせずに論文を掲載する、いわゆる「ハゲタカ出版」の雑誌に論文を発表している著者の特徴を明らかにすることを目的に、ハゲタカ出版の雑誌に論文を発表している著者と、著名なオープンアクセス雑誌に論文を発表している著者の経歴を比較・分析しています。その結果、両者の間には統計的にはっきりとした違いがあり、ハゲタカ出版の雑誌で論文を発表している著者の多くは若く、経験の浅い、発展途上国の研究者であったとのことです。

米国の調査会社、大学図書館における計量書誌学指標の利用に関する調査報告書を刊行

米国の調査会社Primary Research Group(PRG)が、大学図書館における計量書誌学指標の利用に関する調査報告書” International Benchmarks for Academic Library Use of Bibliometrics”(有料)を刊行しました。

この調査には米国、英国、カナダ、ドイツ、アイルランド等の30の大学図書館が参加したとのことです。アナウンスメントで紹介されている結果によると、37.42%の図書館がトムソン・ロイター社のJournal Citation Reports(JCR)を利用しており、特に英国の図書館では90%がJCRを利用していたこと、32.26%の図書館がaltmetricsは重要であり、すでに従来の指標にひけをとらないものになっていると考えていること等がわかった、とされています。

大学・研究機関の助成によりAPCが支払われた論文のデータ(ドイツ)

ドイツにおいて、大学や研究機関の助成を受けてAPC(論文加工料)が支払われた論文のデータがGitHubで公開されています。対象となっているのは、ドイツ研究振興協会(DFG)の支援の下で大学単位でのAPC助成プログラムを展開しているBielefeld Universityなど6大学と、マックスプランク協会の助成を受けた論文です。助成機関、助成金額、掲載誌等の情報に加え、データ分析用のサンプルプログラム等もあわせて公開されています。

njahn82/unibiAPC(GitHub)
https://github.com/njahn82/unibiAPC

Datasets on fee-based Open Access publishing(データの説明等の掲載ページ)
http://njahn82.github.io/unibiAPC/

研究者は論文に掲載する連絡先としてGmail等のメールアドレスと所属機関のメールアドレスのどちらを使っているか?(文献紹介)

Journal of the Association for Information Science and Technology誌に掲載予定のBrief Communication、”Do researchers provide public or institutional E-mail accounts as correspondence E-mails in scientific articles?”が、2014年11月6日付けで同誌のWebサイトで公開されています(本文は有料)。著者はUniversity of Information Technology and Management in Rzeszow(ポーランド)のMarcin Kozak氏らです。

公開10周年を迎えるGoogle Scholar共同設立者へのインタビュー(記事紹介)

2014年11月7日付けのNature誌オンライン版記事に、Google Scholarを立ち上げたAnurag Acharya氏へのインタビューが掲載されています。Google Scholarは2014年11月18日で公開10周年を迎えます。

インタビューではインデックス対象とする文献の特定方法等のGoogle Scholarの仕組みに関する質問に加え、どのようにサービスの着想を得て実現してきたのかや、Google Scholarから利益を出せているのか、Google Scholarの今後について等が尋ねられています。

Google Scholar pioneer on search engine’s future(Nature、2014/11/7付け)
http://www.nature.com/news/google-scholar-pioneer-on-search-engine-s-future-1.16269

参考:
Google Scholar、”Citations”プロフィール画面レイアウトを一新
Posted 2014年8月26日
http://current.ndl.go.jp/node/26876

Google Scholar、学術雑誌のインパクト指標を2014年版に更新
Posted 2014年7月8日

米国芸術科学アカデミー、人文科学の学術出版についての指標の更新版をオンラインで公開

2014年11月、米国芸術科学アカデミー(American Academy of Arts & Sciences)が、人文科学の学術出版に関する統計を更新しオンラインで公開したようです。

北米での2012年の出版点数は2009年より若干増加したが、シェアとしては45.1%から42.9%へとわずかに減少したこと、価格が6.8%増加したことなどが書かれているようです。

Academic Publishing (Updated November 2014) (HUMANITIES INDICATORS a project of the American Academy of Arts & Sciences)
http://www.humanitiesindicators.org/content/indicatorDoc.aspx?i=88

American Academy of Arts & Sciences
https://www.amacad.org/

CrossRefとDataCiteがDOIの採用を加速させるための新しいイニシアチブを発表

2014年11月10日、CrossRefとDataCiteがデータの公開と引用のためのDOIの採用を加速させるための新しいイニシアチブを発表しています。

出版社・データセンター・図書館等が学術的なDOIのシステムに一体化することを容易にするための個別のシステムの強化、記事とデータを連結させるための包括的な支援の提供、彼らのサービスに他の既存の学術コミュニケーションイニシアチブ(ORCIDやCrossRefのFundRef)を一体化させること等、5つの点で共同することに2機関は合意しているようです。

CrossRef and DataCite announce new initiative to accelerate the adoption of DOIs for data publication and citation (CrossRef,2014/11/10)
http://crossref.org/01company/pr/news111014.html

CrossRef and DataCite announce new initiative to accelerate the adoption of DOIs for data publication and citation (Datacite,2014/11/10)

英国におけるビデオゲームの保存について(文献紹介)

International Journal of Digital Curation誌の最新号(Volume 9, No.2, 2014)に、英国におけるビデオゲームの保存をテーマとした査読論文“Video Game Preservation in the UK: A Survey of Records Management Practices”が掲載されています。

サマリーによると、英国のビデオゲーム産業における保存に対する現在の意識を明らかにするため、開発文書等のレコード類の保存の実態や、ゲーム開発者の保存に対する考え方について分析したとのことです。調査の結果、ゲームの保存については大きな関心があり、可能であれば実現したいと考えていることが明らかになりましたが、著作権侵害やコストの問題で、内部的に保存を行うのが難しいとされているようです。記事では、単に保存の専門家と企業が協力することだけでなく、保存が企業にもたらす可能性のある商業的な利益について主張することを提案しているとのことです。

Video Game Preservation in the UK: A Survey of Records Management Practices
http://dx.doi.org/10.2218/ijdc.v9i2.294

参考:

【イベント】西宮市北口図書館(兵庫県)、講演会「市民が語る『西宮いまむかし物語』」が開催(11/14・兵庫)

2014年11月14日に、西宮市北口図書館(兵庫県)で、「市民が語る『西宮いまむかし物語』@にしきた」第2弾が開催されます。この講座は、単なる歴史好きを超えて「歴史研究」に足を踏み入れた市民が講師を務める講座で、西宮市北口図書館と西宮市立郷土資料館の共催で実施するとのことです。

市民に発表の場を提供するとともに、文献調査の場である図書館と、実物資料に基づく研究サポートの場である博物館、双方の活動を市民にアピールし、それぞれの利用の促進につなげようとするものとのことです。テーマは「西宮神社の石灯籠に誘われて ~私が千葉まで旅した“わけ”~」で、西宮歴史調査団団員の衣笠周司氏、西宮市立郷土資料館の俵谷学芸員が講師を担当するとのことです。

『市民が語る「西宮いまむかし物語」@にしきた』第2弾の開催について(西宮市, 2014/10/28)
http://www.nishi.or.jp/Press/contents/00001220.html

http://www.nishi.or.jp/media/2014/shiminrekishi20141114.pdf
※案内ポスター

北口図書館 市民が語る「西宮いまむかし物語」@にしきた 第2弾(西宮市, 2014/10/25)