2014年10月14日、米国議会図書館(LC)は、“HeinOnline”が提供する、米国の歴史的な連邦政府資料が、法律図書館(Law Library of Congress)のウェブポータル“Guide to Law Online: U.S. Federal”で、無料で利用できるようになったことを発表しました。HeinOnlineは、2000誌以上の法律関係誌や、連邦政府公報である Federal Register、米国の公式判例集であるUnited States Reports等のコンテンツを提供するデータベースとのことです。
今回利用できるようになった資料は、以下のものとのことです。
・United States Code 1925-1988 (includes content up to 1993)
・United States Reports v. 1-542 (1754-2004)
・Code of Federal Regulations (1938-1995)
・Federal Register v. 1-58 (1936-1993)
Free Public Access to Federal Materials on Guide to Law Online (LC, 2014/10/14)
2014年10月13日、トムソン・ロイター社が、米国コピーライト・クリアランス・センター(CCC)と提携すると発表しています。トムソン・ロイター社の提供する学術論文のオンライン投稿・査読システム“ScholarOne Manuscripts”とCCCのRightsLink for Open Accessを連携させることで、オープンアクセス(OA)論文の論文処理加工料(APC)管理の効率化を図るとのことです。
2014年10月14日、米国の教育・政策研究機関であるAspen Instituteの“Aspen Institute Dialogue on Public Libraries”が、デジタル時代における高速度な情報アクセスへの要求の増加や教育システム等への変化に、米国の公共図書館がどのように対応しているかを調査したレポート“Rising to the Challenge: Re-Envisioning Public Libraries”を公表しました。レポートでは、公共図書館が行っている、コミュニティのニーズに応える革新的な取り組みや方法の例を紹介し、図書館のリーダーや政策立案者、コミュニティに対して推奨する15の手段を提示しているとのことです。
2014年5月の欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(Court of Justice)の判決(Google Spain 対 AEPD および Mario Costeja González)で、個人の名前を含む検索キーワードによる検索結果の削除をGoogleなどの検索エンジンに求める権利が特定のユーザーにあることが認められたとのことです。同裁判所の判断によれば、検索エンジンは個人から寄せられた削除リクエストを個々に評価しなければならず、公益に資する場合にのみそれらの結果の表示を継続できるとしているようです。
2014年10月13日、OCLCの研究開発部門であるOCLC Researchが、世界の出版レコードにおいてニュージーランドの存在が占める規模と範囲について調査したレポート"Kiwis in the Collection: The New Zealand Presence in the Published Record"を公表しました。このレポートで定義される、出版レコードにおけるニュージーランドの存在とは、ニュージーランド内で出版された、ニュージーランド生まれの人物により作成された、あるいはニュージランドについて取り上げた、図書、音源、フィルム等の資料コレクションを指すとのことです。レポートでは、2013年1月のWorldCatのデータを用い、ニュージーランドの存在の際立った特徴を取り上げ、世界における普及状況についての調査を行ったとのことです。
2014年2月に創刊が発表されていた英国王立協会(The Royal Society)が刊行するオープンアクセス(OA)誌“Royal Society Open Science”が、2014年9月から論文の刊行を開始しています。2014年10月14日時点で15本の論文が公開されています。
同誌のウェブサイトによれば、Royal Society Open Scienceは査読においては科学的な妥当性の有無のみを検証し、あらゆる分野の論文を受け付ける、いわゆるOAメガジャーナルを志向する雑誌です。著者が選択すれば査読をオープン・ピアレビューとすることもできます。プラットフォームにはHighWireが用いられており、すべての論文でArticle Level Metricsが表示されるほか、出版後にコメントをつけられる機能も備えられています。