アーカイブ - 2014年 10月

10月 30日

E1620 - Europeanaの2015-2020年の戦略:文化で世界の変革を

欧州文化遺産プラットフォームEuropeanaの2015年から2020年を対象とした戦略“Europeana Strategy 2015-2020”が発表された。「文化で世界を変える」というサブタイトルが示すように,前5年の戦略計画(E1148,CA1785 参照)で示されたEuropeanaの目的を引き継ぎ,多くの関係者を巻き込みながら,文化資源の提供により,欧州の社会的経済的発展の実現を目指す戦略が示されている。...

E1619 - 公共図書館でお金の借り方教えます:金融リテラシー教育支援

「こんなリスクがあると事前にわかっていれば…」「たくさん情報がありすぎて,何を選べばよいのかわからない…」。米国消費者金融保護局(CFPB)には,資産管理に問題を抱えた国民からの嘆きの声が毎日のように寄せられるという。経済不況の折,多くの国民が家や貯蓄を失い,生活スキルとしての金融リテラシー教育の必要性が求められている中で,CFPBが選んだ解決策の一つが,公共図書館との連携であった。...

北米研究図書館協会(ARL)、加盟館、健康図書館、法律図書館の2012-2013年度版統計を刊行

2014年10月28日、北米研究図書館協会(ARL)が2012-2013年度の3種類の統計を刊行しました。それぞれ、北米のARL加盟館125機関、法律図書館73機関、健康科学図書館60機関が対象となっています。

ARL Statistics 2012–2013(ARL, 2014/10/28)
http://publications.arl.org/ARL-Statistics-2012%E2%80%932013/

ARL Statistics 2012–2013 Published(ARL, 2014/10/28)
http://www.arl.org/news/arl-news/3420-arl-statistics-2012-2013-published
※プレスリリース

ARL Academic Health Sciences Library Statistics 2012-2013(ARL, 2014/10/28)
http://publications.arl.org/ARL-Academic-Health-Sciences-Library-Statistics-2012-2013/

札幌市の図書館、電子書籍貸出サービスを開始

2014年10月27日から、札幌市図書館(北海道)で、電子書籍貸出サービスが開始されました。

電子書籍貸出サービスは、2014年4月から、札幌市中央図書館の1階館内での利用に限り公開されていたとのことですが、今後は札幌市の図書館の貸出券およびパスワードを持つ利用者であれば、自宅のパソコンやスマートフォン、タブレット端末からサービスを利用できるようになったとのことです。

2014年10月30日現在、貸出可能な電子書籍は約2,400冊で、NDC分類のほか、「児童」「郷土資料」というジャンルで絞り込むことができるようです。また、「ART BOOK FAIR 2014」、「札幌のシティガイド」、「札幌再発見」などの特集から電子書籍を探すこともできるようです。

札幌市電子図書館
https://www.d-library.jp/sapporolib/

電子書籍貸出サービスがはじまります(札幌市電子図書館, 2014/10/21)
https://www.d-library.jp/sapporolib/g0108/infodetail/?iid=3

電子書籍貸出サービスがはじまります(札幌市の図書館, 2014/10/19)
http://www.city.sapporo.jp/toshokan/info/20141014densyo.html

10月 29日

SAGE社、プリントディスアビリティのある人向けにテキストを提供する“Load2Learn”との提携を拡大

2014年10月13日、SAGE社が、プリントディスアビリティのある人向けにアクセシブルなフォーマットで教科書を提供する“Load2Learn”との提携を拡大し、Load2LearnでSAGE社のさまざまな分野の2,000冊の図書の提供が開始されたと発表しています。

Load2Learnは、英国の王立盲人擁護協会(RNIB)や慈善団体Dyslexia Actionによるプロジェクトとのことです。

SAGE extends partnership with Load2Learn scheme delivered by RNIB and Dyslexia Action(SAGE, 2014/10/13)
http://www.uk.sagepub.com/aboutus/press/2014/oct/13.htm

Load2Learn
https://load2learn.org.uk/

Dyslexia Action
http://www.dyslexiaaction.org.uk/

参考:
E1575 - CELA,プリントディスアビリティのある人へのサービスを開始
カレントアウェアネス-E No.261 2014.06.19
http://current.ndl.go.jp/e1575

日本文書情報マネジメント協会が、アーカイブ用光ディスク製品認証制度を開始

2014年10月10日、日本文書情報マネジメント協会(JIMA)が、アーカイブ用光ディスク製品認証制度を開始したと発表しています。

光ディスクは、一般的に他の電子記録媒体に比べて長期間に渡る記録保存が可能な媒体特性も持っているとのことです。しかしアーカイブ用途(電子データを30年以上保存する)に用いる場合は、より信頼性の高いディスクに対し、信頼できる方法で記録する必要があるとのことです。

JIIMAでは、光ディスクとドライブの組み合わせを検証し、十分な品質を確保できる組み合わせについて認証することとしたとのことです。ディスクとドライブの組み合わせで、ディスクに記録した時の品質は、JIS Z 6017(電子化文書の長期保存方法)の規定で定めるところの「良好な状態」を満足するとともに、ディスクは ISO/IEC 16963 準拠の寿命試験で推定寿命が30年以上あることとしています。

アーカイブ用光ディスク製品認証制度(JIMA)
http://www.jiima.or.jp/certification/index.html

アーカイブ用光ディスクの取り扱い・保存について
http://www.jiima.or.jp/certification/toriatsukai.html

参考:

【イベント】東京大学史料編纂所[共同研究拠点と歴史情報]シンポジウム「史料情報の新たな発信」を開催(1/24・東京)

2015年1月24日、東京大学にて、東京大学史料編纂所[共同研究拠点と歴史情報]シンポジウム「史料情報の新たな発信」が開催されます。

第Ⅰ部「歴史情報研究成果報告」では4件の報告が、第Ⅱ部「共同研究からの展開」では3件の発表が予定されているほか、貴重講演、パネルディスカッションも行われるとのことです。

参加費は無料ですが、事前に申込みが必要とのことです。

東京大学史料編纂所[共同研究拠点と歴史情報]シンポジウム「史料情報の新たな発信」(東京大学史料編纂所, 2014/)
http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/news/2014/event_20150124.html

http://www.hi.u-tokyo.ac.jp/news/2014/event_20150124.pdf
※案内チラシ

PeerJ、Web of Scienceに採録へ

2014年10月27日、生涯投稿料モデルを採用しているオープンアクセス誌の“PeerJ”がWeb of Scienceに採録されることとなったと発表しています。また、Web of ScienceのデータベースであるScience Citation Index Expanded、Biological Abstracts、BIOSIS Previewsにも収録され、学術誌評価分析データベース“Journal Citation Reports”(JCR)に掲載されるとのことです。

PeerJは、JCRではNature、Science、PLOS ONE等と同様に、学際的な科学の分野に分類されるとのことです。2013年2月の創刊以降の記事が収録対象となるとのことです。

PeerJ to be indexed in Web of Science(PeerJ, 2014/10/27)
http://blog.peerj.com/post/101078062608/peerj-to-be-indexed-in-web-of-science

参考:
PeerJが創刊1周年 1年間の公開論文数は約500本
Posted 2014年2月13日
http://current.ndl.go.jp/node/25481

CA1829 - 査読をめぐる新たな問題 / 佐藤 翔

図書館サービスとしての3Dプリントを実現する(文献紹介)

米国のNPO・EDUCAUSEが刊行する“EDUCAUSE Review”の2014年9・10月号にPatrick Colegrove氏による“Making It Real: 3D Printing as a Library Service”という記事が掲載されています。ネバダ大学リノ校の図書館は、同校の学生、教員、スタッフや一般の人を対象として、3Dプリントとスキャニングを図書館サービスとして提供した、米国で最初の図書館の一つとのことです。このサービスは、導入後すぐに同校の教育、学習、研究の図書館による支援の主要な構成要素となったとのことで、その事例が紹介されているようです。

Making It Real: 3D Printing as a Library Service(EDUCAUSE)
http://www.educause.edu/ero/article/making-it-real-3d-printing-library-service

OCLC Research、研究者の名寄せに関するレポート“Registering Researchers in Authority Files”を公開

2014年10月27日、OCLC Researchが、典拠ファイルや識別子システムへの研究者の登録に関するレポート“Registering Researchers in Authority Files”を公表しました。研究機関や研究者自身のいずれにとっても、学術的な成果を各研究者の業績として管理するにあたって、典拠ファイルや識別子を付与するシステムに研究者を登録する必要性が高まっているとのことです。米国、英国およびオランダの専門家13名によるタスクグループで検討されたものとのことです。

このレポートでは、研究者の識別子について、研究者、助成機関、大学当局、図書館員、識別子システム、アグリゲータ(出版社を含む)を対象に、必要な機能要件と提言を提示するものとのことです。

ポイントは以下の通りです。

・助成機関や出版社は研究者IDを採用しているが、研究機関や図書館にとっても、著者が“紐づけられていない”のかどうか、また、著者とその学術的成果を紐づける永続的な識別子の必要性の認識は重要である。
・それぞれの識別子システムは重複する部分もあるが、どれも1つですべての研究者および必要な機能を備えているとは言えず、システム間の連携がきわめて重要となる。

World Wide Web Consortium(W3C)がHTML5を「勧告」で公開

2014年10月28日、World Wide Web Consortium(W3C)が、HTML5を「勧告」として公開したと発表しています。

HTML5 IS A W3C RECOMMENDATION(W3C,2014/10/28)
http://www.w3.org/blog/news/archives/4167

HTML5 A vocabulary and associated APIs for HTML and XHTML
http://www.w3.org/TR/2014/REC-html5-20141028/

HTML5がW3Cの勧告に──作業部会立ち上げから8年で(ITmedia, 2014/10/29)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1410/29/news054.html

W3Cが宣言: HTML5の標準規格は最終的に確定した(Tech Crunch, 2014/10/29)
http://jp.techcrunch.com/2014/10/29/20141028w3c-declares-html5-standard-done/

参考:
W3CがHTML5の仕様策定完了を発表、勧告は2014年予定
Posted 2012年12月18日

10月 28日

【イベント】第62回日本図書館情報学会研究大会(11/29-30・大阪)

2014年11月29日および30日に、梅花女子大学(大阪)にて第62回日本図書館情報学会研究大会が開催されます。プログラムが公開されています。

研究大会では、29日午後から30日午前にかけて計48本の研究発表が、30日午後には臨時総会等やシンポジウム「学びの空間デザインとファシリテーション〜図書館を活用した学習支援を考える〜」が行われます。研究大会には参加費が必要ですが、シンポジウムは無料とのことです。

第62回日本図書館情報学会研究大会
http://www.jslis.jp/conference/2014Autumn.html

第62回日本図書館情報学会研究大会・臨時総会のご案内(PDF:6ページ)
http://www.jslis.jp/conference/2014JSLIS_Autumn.pdf

※2014年10月29日、リンクの誤りを訂正しました。

Europeana、アグリゲータへのインタビューによる課題分析結果を公開

Europeana Cloudのプロジェクトでは、アグリゲータがEuropeanaによりデータを提供しやすくなるよう、インタビューを行い課題を分析したとのことです。2014年10月27日にインタビューの結果をまとめた資料を公開しています。

ブログで、以下の概要が紹介されています。

・メタデータのマッピングは、多くのステップ、サービス、内部の議論など、時間のかかるプロセスである。
・メタデータ収集とマッピングのためのツールは、信頼性が低く、データの入手可能性に不安がある。
・メタデータ収集とマッピングのためのツールは、使い勝手が悪く、専門的な知識なしには使えないこともある。
・アグリゲータにはより迅速にデータを作成する(収集し、マッピングし、充実させる)能力が必要である。
・アグリゲータが識別子や典拠を管理するためのよりよい仕組みが必要である。
・多くは充実させることができるように見えるが、そのためのツールがない。
・(データの所有とは異なり)コンテンツの所有はあらゆるアグリゲータにとっての緊急の問題ではないが、戦略的に重要なものとなる。
・メタデータをCC0に制限するという課題は共通であるが、殆どにとって、緊急の課題としては位置づけられていない。

岩手県立図書館が郷土雑誌の震災関連記事索引を公開

2014年10月28日、岩手県立図書館が震災関連の雑誌記事索引を公開しました。

岩手県立図書館が郷土資料として所蔵する雑誌のうち、平成23年3月から平成25年3月に発行された巻号を対象に、東日本大震災に関連する記事を中心にして採録を行なったものだそうです。

雑誌記事索引を掲載しました(岩手県立図書館東日本大震災情報ポータル、2014/10/28)
https://www.library.pref.iwate.jp/0311jisin/index.html

雑誌別記事索引
https://www.library.pref.iwate.jp/0311jisin/magindex/index.html

米カリフォルニア大学出版局、OAメガジャーナルの創刊とデジタルモノグラフプログラムの開始を発表

2014年10月23日、米カリフォルニア大学出版局は2015年中に新たに生命科学、環境学、社会科学・行動科学分野を主な対象とするオープンアクセス(OA)メガジャーナルを創刊することを発表しました。同じく2015年中には、デジタルフォーマットの特性を活かしたデジタルモノグラフプログラムも開始するとしています。

University of California Press Announces Plans to Roll Out Two Open Access Products(University of California Press Blog、2014/10/23付け)
http://www.ucpress.edu/blog/16959/university-of-california-press-announces-plans-to-roll-out-two-open-access-products/

参考:
JSTORとカリフォルニア大学出版局、新たな電子学術情報提供プラットフォーム構築で提携
Posted 2009年8月14日
http://current.ndl.go.jp/node/14006

米カリフォルニア大学、大学出版局の共同オンラインプラットフォーム“University Press Scholarship Online”に参加へ

Wiley社、従来のペイ・パー・ビュー方式に代わり全誌でReadCube Checkoutを導入 複数の課金モデルから利用者が選択可能に

2014年10月23日、Wiley社の提供する全雑誌で従来のペイ・パー・ビュー方式に代わり、ReadCubeが提供するサービスReadCube Checkoutが導入されると発表されました。

ReadCube Checkoutは複数の課金モデルの中から利用者が自身の目的にあったものを選択できる、論文単位での有料アクセス提供サービスです。Wiley社の雑誌においては、利用者は”Rent”モデル(費用6ドルで48時間アクセス可能、印刷・保存不可)、”Cloud”モデル(費用15ドルで恒久アクセス可能、ただしクラウドサーバ上の論文にアクセスできるだけで印刷・保存は不可)、”PDF”モデル(費用35ドル、従来通りにPDFファイルを印刷・保存可能)の中から好きなものを選択できます。なお、”Rent”モデルと”Cloud”モデルにおいては、論文を読むには文献管理ツールReadCubeのWeb版やアプリケーションを利用する必要があるとのことです。

Wiley Unveils ReadCube Checkout For Journals.(ReadCube Press、2014/10/23付け)
https://www.readcube.com/press/wileycheckout

オックスフォード大学出版局、エボラ出血熱に関する論文の無料アクセス可能期間を2016年1月まで延長 

オックスフォード大学出版局ではエボラ出血熱に関する論文50本やオンライン情報源について、期間限定で無料でアクセスできるようにしていましたが、エボラ出血熱の流行が拡大していることを受け、2014年11月25日までとしていた無料アクセス可能期間を延長すると発表しました。

新たな無料アクセス可能期間の期限は2016年1月4日までを予定しています。また、当初公開していた論文以外にも、関連する論文が公開され次第、随時無料アクセス対象に加えていくとのことです。

Free access to OUP resources for Ebola World Health Emergency(Oxford University Press)
http://www.oxfordjournals.org/en/our-journals/medicine-and-health/ebola.html

Free global access to Ebola resources from Oxford University Press extended and updated(STM Publishing、2014/10/27付け)

工学院大学附属高等学校が「gacco」を導入した反転授業を実施 日本の高等学校では初

2014年10月27日、工学院大学は附属高等学校において、「東京五輪アーカイブ1964-2020」プロジェクト参加学生を対象に、大規模公開オンライン講座(MOOC)サイト「gacco」を教材とした反転授業を実施する、と発表しました。

教材に採用されたのはgaccoの講座の一つである「デジタルアーカイブのつくり方 ~ビッグデータ・オープンデータを紡いで社会につなぐ~」です。生徒は図書館でいつでもgaccoを受講することができます。2014年11月に実施する反転授業は、同講座を受け持つ首都大学東京の渡邉英徳准教授自身が担当するとのことです。プレスリリースによれば、日本の高等学校でgaccoを利用した反転授業を実施するのは初の試みであるとされています。

日本版MOOC『gacco』を工学院大附属高が導入開始(2014年度|プレスリリース|工学院大学、2014/10/27付け)
http://www.kogakuin.ac.jp/press_release/2014/cbr7au000003mex7-att/20141023_gacco.pdf

参考:
E1596 - MOOCを活用した図書館での大学レベルの学習機会の提供 カレントアウェアネス-E No.265 2014.08.28
http://current.ndl.go.jp/e1596

DOAJ収録誌のAPC調査 2014年5月版が公開される

2014年10月17日付けで、オタワ大学のモリソン(Heather Morrison)氏らの研究チームが2014年5月に実施した、DOAJ(Directory of Open Access Journals)収録雑誌の論文処理費用(APC)状況の調査結果が公開されていました。

調査の結果、DOAJ収録誌中、APCを著者に課していたのは26%にとどまっていたこと、APCの平均は964ドルであったこと、APCを課していた雑誌のうち80%が途上国の研究者に対するディスカウントやメンバーシップ制等、複数の価格体系を持っていたこと等がわかったとされています。

OA APCs article 2014 October 17(Sustaining the Knowledge Commons、2014/10/17付け)
http://sustainingknowledgecommons.org/?attachment_id=257

Open access article processing charges: DOAJ survey May 2014(Sustaining the Knowledge Commons、2014/10/20付け)

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