アーカイブ - 2014年 10月 7日

オープンアクセスの査読誌“Weave: Journal of Library User Experience”が創刊

Michigan Publishingから、オープンアクセスの査読誌“Weave: Journal of Library User Experience”が創刊されました。図書館におけるユーザーエクスペリエンス(User Experience:UX)をテーマとした雑誌とのことです。

初号(Volume 1, Issue 1)に掲載されている記事のタイトルは以下の通りです。

Improving Library User Experience with A/B Testing: Principles and Process
Scott W. H. Young
montana state university

Improving the Library Homepage through User Research—Without a Total Redesign
Amy Deschenes
simmons college

Grassroots UXD in the Library: A Review Essay
Monica Rettig, brock university
Dialog Box

Launching a Native App: Lessons Learned in Academic Libraries

世界の論文生産数の推移を示したマップ(記事紹介)

2014年10月3日付けの学術出版系ブログ“The Scholarly Kitchen”に、”Visualizing World Article Production”と題した記事が掲載されています。著者はPhil Davis氏です。

この記事では米国科学財団(NSF)が公開したScience and Engineering Indicatorsの2014年版のデータに基づき作成された、1997年から2013年までの世界の論文生産数の推移を国別に示したマップを紹介しています。マップ中では国別論文数をバブルチャートの形で示しており、Shockwaveファイルが閲覧できるブラウザであれば、チャートの大きさを自由に変えたり、年毎の変化をアニメーションで再生したりすることができます。また、Science誌とNature誌に掲載された論文のデータだけに基づくマップも紹介されています。

大学内の書店から本が消える すべての教科書を電子化(米国)

米国フロリダ州の日刊紙SunSentinel電子版の2014年10月3日付けの記事で、同州のリン大学(Lynn University)の書店が本の取り扱いをやめることが報じられています。

リン大学は学生数約2,300人と小規模のリベラル・アーツ大学です。記事によれば、同大学では開講されている300クラスで使用する全ての教科書を電子化した上で、iPadにダウンロードした上で全学生に配布しています。そのため紙の教科書は必要ないと判断した大学当局により、書店において本の取り扱いをやめることが決定された、とのことです。記事中では、多くの教員は電子教科書を自ら作成し、学生に無料で配っているため、電子教科書への完全移行により学生が教科書にかけるコストを94%削減することができた、というリン大学当局の見解も紹介されています。

従来の書店は「キャンパスストア」と名前を変え、iPadケースやTシャツ、マグカップ等を販売するとのことです。

Missing from campus bookstore: books(SunSentinel、2014/10/3付け)
http://www.sun-sentinel.com/local/palm-beach/fl-lynn-college-textbooks-20141003-story.html

大学から書店が撤退 学習のデジタル化の影響?(アイルランド)

アイルランドの日刊紙Irish Examiner電子版の2014年10月4日付けの記事で、同国の国立大学ユニバーシティ・カレッジ・コーク (University College Cork, UCC)内にある唯一の書店が、2014年11月21日で撤退することが報じされています。UCCは18,000人以上の学生を抱えるアイルランド有数の大学ですが、この撤退により学内から書店がなくなるとのことです。

撤退の理由について、記事中では多くの学生が学習に用いる資料をAmazonで購入したり、電子版を携帯端末やノートパソコンで見るようになっていることにより、リアル書店の売り上げが落ち込んでいたことが指摘されています。従来通り現物を見て紙媒体を購入したい層向けには、書店があった場所に現物の図書を見ながらオンラインで注文できる、ショールームが設けられます。

UCCの学生団体会長であるMark Stanton氏によれば、最後の書店が撤退することについて、学内で特に目立った反応はない、とのことです。

University’s bookshop set to close as study goes digital(Irish Examiner、2014/10/4付け)

Wiley社、学術出版倫理ガイドライン第二版の日本語版を公開

2014年10月1日、Wiley社は編集者・論文著者など学術出版に携わる人々が守るべき行動規範をまとめた「出版倫理の最良実践ガイドライン-出版社の視点 第二版」を公開しました。このガイドラインは2006年に初めて出版された出版倫理ガイドラインの改訂版で、2014年3月には英語版も公開されていました。今回、公開されたガイドラインは2014年3月発表の英語版を翻訳したものです。

新たに発表されたガイドラインには画像の不正操作についてや剽窃チェックツールなど、近年の動向も反映されているとのことです。日本語版、英語版ともWebから無料でダウンロードすることができます。

Wileyが学術出版倫理に関わる行動規範をまとめた「出版倫理の最良実践ガイドライン - 出版社の視点 第二版」日本語版を公開(ワイリー・サイエンスカフェ、2014/10/1付け)
http://www.wiley.co.jp/blog/pse/?p=29489

参考:
学術出版倫理のベストプラクティスとは?
Posted 2006年12月27日
http://current.ndl.go.jp/node/5137

文部科学省、「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」を決定
Posted 2014年8月27日

千葉大学附属図書館の改修工事が完了 リニューアルオープンしたL棟のコンセプトは「黙考する図書館」

2014年10月1日付けで、千葉大学附属図書館本館のL棟がリニューアルオープンしました。千葉大学附属図書館本館は4つの建物で構成されていますが、新たにオープンしたL棟のコンセプトは「黙考する図書館」で、一人で静かに資料を読み込んだり、課題と向き合ったりといった学習環境が整えられているとのことです。グループ学習や授業資料を集めたコーナーに加え、一人で静かに読書・学習するためのガラス張りの「静寂閲覧室」が設けられています。

このリニューアルオープンにより、4年にわたった改修工事はすべて完了したとのことです。

本館L棟リニューアルオープンのお知らせ(千葉大学附属図書館)
http://www.ll.chiba-u.ac.jp/topics/topics_20140925.html#openingevent

本日、本館L棟がリニューアル開館しました(Facebook 千葉大学アカデミック・リンク・センター)
https://www.facebook.com/ALC.Chiba.Univ/posts/694072420688147

参考:
千葉大学アカデミック・リンク・センターが3月16日に始動
Posted 2012年3月9日
http://current.ndl.go.jp/node/20351

【イベント】国立女性教育会館、女性情報アーキビスト養成研修を開催:基礎コース(12/10-11・埼玉)、実技コース(12/11-12・埼玉)

国立女性教育会館が、平成26年度女性情報アーキビスト養成研修を開催します。女性関連施設職員、図書館の実務担当者、地域女性史編纂関係者を対象に、アーカイブの基礎的な保存技術や整理方法を紹介する基礎コース(2014年12月10日-11日)と、実習を通してより実践的に学ぶための実技コース(12月11日-12日)の2つのコースが開催されるとのことです。

基礎コースの参加費は無料ですが、実技コースは実習材料費(3,000円)が必要とのことです。申込み期限は11月21日とのことです。

平成26年度女性情報アーキビスト養成研修(基礎コース)+(実技コース)参加者募集(国立女性教育会館、2014/10/2)
http://www.nwec.jp/jp/archive/archivist2014.html

国立女性教育会館
http://www.nwec.jp/

【イベント】東京文化財研究所、研究会「これからの文化財防災―災害への備え」を開催(12/4・東京)

2014年12月4日、東京文化財研究所が、研究会「これからの文化財防災―災害への備え」を開催します。

東京文化財研究所は、平成25年度・26年度の文化庁委託事業として「文化財(美術工芸品)等緊急保全・現況調査事業」を実施しているとのことです。この事業は、東日本大震災で被災した文化財を対象として実施された被災文化財等救援活動の記録を検証するとともに、救出後の文化財等資料の保全状況を把握し、また各地域・団体における今後の文化財防災への取り組みについて情報を収集しようとするものとのことです。今回の研究会は、この調査事業の一環とのことです。

研究会では、次の4つのセッションが予定されているようです。

セッション1 レスキュー後に得られた技術的知見と課題
セッション2 モノを引き継ぐ-復興への道しるべ
セッション3 今後の備え1 自治体の文化財防災対策
セッション4 今後の備え2 文化財関連団体

研究会への参加費は無料ですが、事前の申込みが必要とのことです。

研究会「これからの文化財防災―災害への備え」のお知らせ(東京文化財研究所, 2014/10/6)
http://www.tobunken.go.jp/info/20141204/index.html

研究会「これからの文化財防災―災害への備え」

新潟県長岡市立図書館、復興10年フェニックスプロジェクト 中越大震災10周年「災害と復興をかたりつぐ」を実施中

2014年は、7・13水害、中越大震災の発生から10年を迎えるのにあわせ、新潟県長岡市では、復興10年フェニックスプロジェクト推進会議を発足し、メモリアルイヤーとして様々な事業を実施しているとのことです。

長岡市立中央図書館文書資料室では、“中越大震災10周年「災害と復興をかたりつぐ」”として、所蔵する被災歴史資料と災害関連資料の活用を図り、講演会・企画展・出版物をとおして、長岡市の災害と復興の経験・教訓を全国に発信するとのことです。

具体的には、2014年10月21日から10月30日まで、長岡市立中央図書館2階にて、企画展「災害と復興をかたりつぐ」を行うとのことです。

また、「災害史に学ぶ」と題し、長岡市内全地域で全15回のリレー講演会を実施しているようです。第1回は6月22日に開催されており、第10回目まで終了しているようす。終了した講座については、案内チラシや、写真を交えた講座の様子なども紹介されています。

復興10年フェニックスプロジェクト 中越大震災10周年「災害と復興をかたりつぐ」(長岡市立中央図書館 文書資料室)
https://www.lib.city.nagaoka.niigata.jp/monjo/etc/relay-lecture/relay-lecture.html

企画展「災害と復興をかたりつぐ」