2014年10月13日、OCLCの研究開発部門であるOCLC Researchが、世界の出版レコードにおいてニュージーランドの存在が占める規模と範囲について調査したレポート"Kiwis in the Collection: The New Zealand Presence in the Published Record"を公表しました。このレポートで定義される、出版レコードにおけるニュージーランドの存在とは、ニュージーランド内で出版された、ニュージーランド生まれの人物により作成された、あるいはニュージランドについて取り上げた、図書、音源、フィルム等の資料コレクションを指すとのことです。レポートでは、2013年1月のWorldCatのデータを用い、ニュージーランドの存在の際立った特徴を取り上げ、世界における普及状況についての調査を行ったとのことです。
2014年2月に創刊が発表されていた英国王立協会(The Royal Society)が刊行するオープンアクセス(OA)誌“Royal Society Open Science”が、2014年9月から論文の刊行を開始しています。2014年10月14日時点で15本の論文が公開されています。
同誌のウェブサイトによれば、Royal Society Open Scienceは査読においては科学的な妥当性の有無のみを検証し、あらゆる分野の論文を受け付ける、いわゆるOAメガジャーナルを志向する雑誌です。著者が選択すれば査読をオープン・ピアレビューとすることもできます。プラットフォームにはHighWireが用いられており、すべての論文でArticle Level Metricsが表示されるほか、出版後にコメントをつけられる機能も備えられています。
2014年9月に公開されていたAdobe社の電子書籍ビューアソフト、Adobe Digital Editionsのバージョン4.0(DE4)において、利用者のデータや読書記録を暗号化しないまま、Adobe社のサーバに送信していたことが発覚しました。米国図書館協会(ALA)はこの問題について、Adobe社に強く抗議するプレスリリースを発表しています。
この問題は2014年10月6日付けのブログ”The Digital Reader”の記事で指摘されていました。同ブログによれば、DE4が収集し、サーバに送信していたのは「どのページを読んだか」等の読書記録に加え、ユーザーIDやそのユーザーの購入した電子書籍の履歴、さらにはDE4内の履歴にとどまらずハードディスク内に保存されている電子書籍のデータ等も含まれていたとのことです。これらの情報は暗号化せず送信されていたため、サーバ管理者等も閲覧できる状態でした。