アーカイブ - 2014年 10月

10月 31日

英国図書館(BL)のコレクションを元にした3Dビデオゲームのコンペティションが開催

英国図書館(BL)とゲーム開発会社であるCrytecにより開催された、3Dビデオゲームのコンペティション“Off the Map”の優勝チームが発表されました。“Off the Map”は、BLのコレクションからアイデアを得て、Crytec開発のゲームエンジンCRYENGINEを使用し、ビデオゲームを製作する、英国の大学生を対象にしたコンペティションとのことです。

2014年のコンペティションでは、BLで現在開催されている展示“Terror and Wonder: The Gothic Imagination”に併せて、ゴシック文学を題材としたテーマが設定され、BLのキュレーターが地図や音源、画像、建築設計図等の資料を選び、提供したとのことです。優勝したサウスウェールズ大学の学生チームは、1846年に全壊したゴシック様式建築“Fonthill Abbey”の絵画や地図等を利用して、不気味な水中世界で“Fonthill Abbey”を再建するゲームを製作したとのことです。

Lost Gothic treasure Fonthill Abbey is resurrected using cutting-edge video-gaming technology(BL,2014/10/30)

“Digital Learning Metadata Alliance”が立ち上げ

2014年10月24日、Dublin Core Metadata Initiative(DCMI)、国際電子出版フォーラム(IDPF)、IMS Global Learning Consortiumが共同で“Digital Learning Metadata Alliance(dlma.org)”を立ち上げました。デジタル出版と教育技術、eラーニングに関する530機関を代表する世界的な組織とのことです。

dlma.orgは、次世代のメタデータのフレームワークへの改革への進化を促しつつ、既存のメタデータのフレームワークを通じて、教育技術、出版、ウェブと図書館コミュニティにおける、デジタルラーニングや教育を支援するためのメタデータの標準の採用や開発のための調整を行うことを目的としているとのことです。

Digital Learning Metadata Alliance (dlma.org)
http://www.dlma.org/

Digital Learning Metadata Alliance Launched by Dublin Core, IMS Global and IDPF(IDPF, 2014/10/24)

アトラス社、日本語版のORCID紹介資料を公開

2014年11月4日に東京で開催されるORCIDアウトリーチ・ミーティングに先立ち、ORCIDのプレミアムメンバーであり、同ミーティングを後援しているアトラス社が、日本語版のORCID紹介資料を公開しています。ORCIDより許可を得て同社で翻訳したとのことです。

ORCID(アトラス)
http://www.atlas.jp/orcid/

ORCID 3つのステップ
http://www.atlas.jp/wp/wp-content/uploads/3Steps_A4.pdf

ORCID 効率的な著者管理のために(学会、出版者向け)
http://www.atlas.jp/wp/wp-content/uploads/Publishers.pdf

ORCID iD:研究成果の発見を最適化する(紹介スライド)
http://www.atlas.jp/wp/wp-content/uploads/jpnslides-orcidoverview20140116-140117152804-phpapp02.pdf

ORCIDの過去資料の日本語版を公開しました(アトラス, 2014/10/27)
http://www.atlas.jp/news/orcid_outreach_resources/

参考:

欧州共同体商標意匠庁(OHIM)、孤児著作物データベースを公開

2014年10月28日、欧州共同体商標意匠庁( Office for Harmonization in the Internal Market:OHIM)が、EUの孤児著作物指令(2012/28/EU)に基づき、孤児著作物データベースを公開しました。

EUの加盟国で出版・放送された著作物を広く収録対象としており、以下が含まれているとのことです。
・図書、ジャーナル、新聞、雑誌やその他の執筆物などの出版された著作物
・映画作品や、オーディオビジュアル作品、レコード作品
・その他の作品やレコードに含まれる絵画や写真等の作品
・部分的な孤児著作物(すでに一部の著作権者から利用許諾が得られた著作物)

著作物のタイトルや著作物の種類(イラストや文学作品)、権利者などで検索ができるようです。

Orphan Works Database(OHIM)
https://oami.europa.eu/ohimportal/en/web/observatory/orphan-works-database

Orphan Works Database(OHIM)
https://oami.europa.eu/orphanworks/

News: Intellectual Property(EC)

データへのアクセスにおいて出版社に期待する役割についての提言(記事紹介)

2014年10月28日にオープンアクセス(OA)雑誌の出版社であるPLOSから、データへのアクセスにおいて出版社に期待する役割についての提言をまとめた記事“Recommendations for the Role of Publishers in Access to Data”が公開されました。

この記事は、2014年2月26日のInternational Digital Curation Conferenceと同時に開催されたイベントで、図書館や機関を支援し、データへのアクセスや入手可能性を高めるために、出版社に何ができるかについてなされた議論をまとめたものとのことです。ファシリテーターとしてのPLOSを除いて、出版社からの参加を排除し、リポジトリ管理者、図書館員、助成機関からの参加者、研究者等が参加したとのことです。

以下の8つの提言がなされているようです。

1.データ公開を義務付ける方針の策定
2.データマネジメントと共有に関する標準の構築支援
3.信頼できるリポジトリへのデータ保存に関する標準の構築支援
4.データ共有に関する正式なルートの提供
5.データ登録の効率化のためのリポジトリとの協働
6.出版物に関連するすべてのデータの適切な引用の義務づけ
7.最上級の学術成果物としてのデータを扱う指標の開発とその報告

米国では9割以上の公共図書館が電子書籍を提供:米国の公共図書館の電子書籍の利用状況調査の2014年版が刊行

2014年10月31日、米国の公共図書館における電子書籍の利用動向についての調査報告書 “Ebook Usage in U.S. Public Libraries”の2014年版が刊行されました。Library Journal誌が行う電子書籍の利用動向の調査シリーズの1つで、5回目に当たるとのことです。

サマリーによると、調査は2014年4月4日から7月2日にかけて行われ、米国全土の公共図書館538館から回答があったとのことです。また、以下の主要な数字も公開されています。
・公共図書館の95%が電子書籍を提供しており、2010年の72%、2012年および2013年の89%と比較して増加している。
・電子書籍のコレクションは74%がフィクション、26%がノンフィクション(紙媒体の資料は57%がフィクション、43%がノンフィクション)
・全米の公共図書館が2014年の会計年度で電子書籍に費やした費用は1億1,300万ドル。
・個別の公共図書館の購入(契約)タイトルの平均は1,933冊(中央値は565冊)、平均価格は57,342ドル(中央値は13,002ドル)

報告書は無料ですが、ダウンロードにあたっては登録が必要になります。

Survey: Library Ebook Growth Slowing but Still Substantial

【イベント】福島県点字図書館、「移動点字図書館」を開催(11/2・福島)

2014年11月2日、福島県点字図書館が田村市で「移動点字図書館」を開催します。目の不自由な方が使用する福祉機器や点字・録音図書の展示、盲導犬や白杖を使った歩行体験、「点字しおり」作りの体験コーナーなどが予定されており、視覚に障がいのある人、その家族はもちろん、一般の人も参加できるイベントとのことです。

参加費は無料で事前の申し込みは不要とのことです。

「移動点字図書館(田村市)」のお知らせ  (福島県点字図書館)
http://park22.wakwak.com/~fukushimatenji/idoutenjitosyokan5.htm

「移動点字図書館」開催のお知らせ(11月2日開催)(福島県, 2014/9/29)
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/21035c/idoutennjitosyokan.html

フランスで、文学的、芸術的及び文化的資産の領域におけるEU指令の国内法化法案が上程

2014年10月22日、フランスで、文学的、芸術的及び文化的資産の領域におけるEU指令の国内法化法案が閣議決定を経て、国民議会(下院)に上程されました。

この法案の内容は、以下の3つとのことです。

1.著作権及び著作隣接権の保護期間に関するEC指令(2006/116/EC)を変更する2011年9月27日の指令(2011/77/EU)の国内法化。
 現在、50年である著作隣接権の保護期間を、著作者の平均余命が長くなっていることにかんがみ、70年に延長する。

2.孤児作品の正式な利用に係る2012年10月25日のEU指令(2012/28/EU)の国内法化。
 孤児作品を、美術館、文書館、映画館、教育施設等でデジタル化して利用することを可能とする。

3.EU国内から不法に流出した文化財の返却に関するEU指令(2014/60/EU)の国内法化。

Culture : adaptation au droit de l'UE dans les domaines de la propriété littéraire et artistique et du patrimoine culturel(Assemblée nationale, 2014/10/22)

歴史資料検索閲覧システム“ADEAC”で、デジタル化した浜松市の地域資料を公開

2014年10月30日、TRC-ADEAC株式会社の歴史資料検索閲覧システムADEACで『浜松市文化遺産デジタルアーカイブ』が公開されました。

浜松市立図書館・博物館・美術館が所蔵する浜松市に関連する歴史資料を中心にデジタル化したようです。

今後、『浜松市史』(通史編)全5巻をすべてテキスト化して公開する予定もあるようです。

ADEACで『浜松市文化遺産デジタルアーカイブ』が公開されました(TRC、2014/10/30)
http://www.trc.co.jp/information/141030_hamamatsu.html

浜松市文化遺産デジタルアーカイブ
https://trc-adeac.trc.co.jp/WJ11C0/WJJS02U/2213005100

カーリルとNPO法人共同保存図書館・多摩が共同研究の協定を締結

公立図書館が処分する本の中から、多摩地域で1冊だけは残して保存し、地域の図書館を通じて提供する仕組みづくりをすすめている共同保存図書館・多摩(多摩デポ)とカーリルが2014年10月29日に共同研究の協定を締結したと発表しています。

多摩デポで、どの本が多摩地区で最後の一冊なのかを調査したりする際に、カーリルのデータを活用するなど、様々な共同研究を進めていくようです。

共同保存図書館・多摩との共同研究に取り組みます(カーリルのブログ、2014/10/30)
http://blog.calil.jp/2014/10/blog-post.html

NPO法人共同保存図書館・多摩
http://www.tamadepo.org/

10月 30日

英国、約9,100万件の孤児著作物により広いアクセスを可能とする、新しいライセンス方式を導入

2014年10月29日、英国ビジネス・イノベーション・技能省(BIS)は、英国において、少なくとも9,100万件の孤児著作物により広いアクセスを可能とする、新しいライセンス方式を開始しました。これは、欧州委員会(EC)において2012年に採択された孤児著作物指令を受けたものとのことです。

新しいライセンス方式では、BISのIntellectual Property Officeの許可を得て、著作権者が不明でこれまでは利用ができなかった作品を合法的に利用できるようになるとのことです。またこのライセンスは、著作権者が判明した場合は、適正な価格を受け取ることができるように設計されているのとことです。

UK opens access to 91 million orphan works(Gov.uk, 2014/10/29)
https://www.gov.uk/government/news/uk-opens-access-to-91-million-orphan-works

New copyright rules allow 'orphan' artworks to find homes(BBC news, 2014/10/29)
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-29819136

米国のアーキビストにTwitterで質問ができる“#AskAnArchivist Day”

米国アーキビスト協会(SAA)が、10月30日を“#AskAnArchivist Day”とし、ハッシュタグ"“#AskAnArchivist”を使用して、アーカイブについての質問を米国のアーキビストにTwitterで質問できるイベントを行っています。SAAのウェブサイトでは、参加機関や、参加アーキビストの専門分野が、Twitterアカウントと共に掲載されており、特定の分野についての質問を専門家に直接することも可能とのことです。米国国立公文書館(NARA)のブログでは、NARAのTwitterアカウント(@usnatarchives)への質問を担当するアーキビストのスケジュールと略歴が掲載されています。

SAAはこのイベントを、以下のような機会にしたいとしています。

・アーキビストを近づきにくい存在に思わせている壁を壊す。
・アーキビストの仕事がどのようなものか、何故重要か、アーキビストが携わる面白い資料について、人々とTwitterを介して対話する。
・人々のアーカイブへの理解を深めるために、米国中、世界中のアーキビストと協力する。
・アーカイブの価値について、ユーザー、サポーター、未来のサポーターと交流を図る。
・人々がアーカイブやアーキビストについて知りたいことは何か直接聞く。

大英図書館(BL)、デジタル化したペルシャ語の手稿をオンラインで公開

2014年10月23日、大英図書館(BL)が、デジタル化されたBL所蔵の手稿等を閲覧できるDIGITISED MANUSCRIPTSにペルシャ語の手稿20タイトルを追加して公開したと発表しています。

デジタル化された手稿は、芸術的、歴史的、文化的に重要で、また、図書館所蔵のペルシャ語の手稿の中でも最も貴重なものだそうです。

Twenty more Persian manuscript treasures now online
(British Library Asian and African studies blog,2014/10/23)
http://britishlibrary.typepad.co.uk/asian-and-african/2014/10/twenty-more-persian-manuscript-treasures-now-online.html

米国議会図書館“2014 DPOE Training Needs Assessment Survey”の結果を発表

デジタルコンテンツ保存に関する国家的な支援活動や研修を発展させる事を目的として活動している、米国議会図書館のDigital Preservation Outreach and Education(DPOE)Programが研修への要求に関するデータの収集等を目的として実施したアンケート調査“2014 DPOE Training Needs Assessment Survey”の結果を発表しています。

2010年に実施した類似の調査の追跡調査とのことです。

オンライントレーニングが主流となっている一方で、集合型のワークショップが好まれることや、半日や1日の短期間の研修が好まれることなどが報告されています。

その他、この4年間での職員数や職員構成の変化や、所蔵しているデジタルコンテンツの種類についても調査しているようです。

2014 DPOE Training Needs Assessment Survey(LC,2014/10/29)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2014/10/2014-dpoe-training-needs-assessment-survey/

About DPOE(LC)

Internet Archiveが新しいホームページ(ベータ版)を公開

2014年10月28日、Internet Archiveが新しいホームページ(ベータ版)を公開しています。

あわせて、新しいツールを開発することについても発表しています。
あらゆるメディアを基盤とするコミュニティが、彼ら自身のコレクションを長期間に渡って構築できること等を支援するためのツールのようです。

Building Libraries Together: New Tools for a New Direction
(Internet Archive Blogs,2014/10/28)
http://blog.archive.org/2014/10/28/building-libraries-together/

参考:
Internet ArchiveのWayback Machineがリニューアル
Posted 2013年10月29日
http://current.ndl.go.jp/node/24694

Amazon.co.jp、国立国会図書館が公開しているパブリックドメインの古書をKindle版で販売開始

2014年10月29日、Amazon.co.jpは、国立国会図書館がデジタル化し、インターネット上で公開しているパブリックドメインの古書をKindle版として、Kindleストアに「Kindleアーカイブ」のカテゴリーを新たに設けて販売を開始しました。2014年内に1,000冊以上の配信を予定しているとのことです。

Amazon.co.jp、国立国会図書館所蔵パブリックドメインの古書をKindle版で販売開始(Amazon.co.jp, 2014/10/29)
http://www.amazon.co.jp/gp/press/pr/201410291/

Kindleアーカイブ(Amazon.co.jp)
http://www.amazon.co.jp/b/ref=ka_shorturl?&node=3311912051

国立国会図書館デジタルコレクション(国立国会図書館)
http://dl.ndl.go.jp/

Amazon、国立国会図書館が所蔵するパブリックドメイン古書のKindle版を配信開始(ITmedia, 2014/10/29)
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1410/29/news081.html

『カレントアウェアネス-E』269号を発行

E1621 - ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC-2014)

2014年10月8日から11日まで,米国テキサス州オースティンにおいて「2014年ダブリンコアとメタデータの応用に関する国際会議(DC-2014)」(E988,E1121,E1232,E1344,E1488参照)が開催された。全体で14か国から約200名,日本からは研究者や学生等6名が参加した。...

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