アーカイブ - 2014年 1月 21日

米国で新たなパブリックアクセス方針成立 研究に費やされる税金のうち半額以上分がパブリックアクセスの対象に

2014年1月16日、政府助成研究のパブリックアクセス方針に関する文言を含む2014年統合予算法修正案(Consolidated Appropriations Act of 2014、HR 3547)が米国議会上院で可決されました。同法案は2014年1月15日に米国議会下院で提案・可決されていたもので、1月17日にオバマ大統領により署名されました。

2014年統合予算法修正案では、米国教育省、労働省、健康・人的サービス省に属し、年間の研究予算が1億ドルを超える機関に対し、パブリックアクセス方針を定めるよう求めています。また、そのパブリックアクセス方針には、助成研究の成果に基づく査読付き雑誌論文について、著者最終稿もしくは出版者版を、出版後12カ月以内にオンラインで誰でもアクセスできるようにする、という内容を含むように、ともしています。

米SPARCによれば、現在米国では年総額600億ドルの税金が研究のために使用されているとのことです。2014年統合予算法修正案が成立したことで、そのうち半額を超える310億ドル以上が、その助成研究の成果がパブリックアクセスの対象となる範囲に含まれることになりました。

経済学分野の論文アーカイブ“RePEc”、検索対象論文数が150万件を突破

経済学分野の論文アーカイブサイトである“RePEc”(Research Papers in Economics)の検索対象論文数が150万件を超えていたことが、2014年1月17日付けのRePEcブログ記事で発表されています。

このうち約90万件が雑誌論文、約56万件がワーキングペーパーで、残りは図書全体や図書の一部の章等であるとのことです。また、150万件のうち140万件近くがオンラインで本文を入手することができます。

1.5 million documents in RePEc(The RePEc Blog、2014/1/17付け)
http://blog.repec.org/2014/01/17/1-5-million-documents-in-repec/

Microsoft Researchがオープンアクセス方針を公表

2014年1月20日、マイクロソフト社の基礎研究部門のMicrosoft Research(MSR)が所属する研究者の研究成果に関するオープンアクセス方針を公表しました。

この方針では、MSRに所属する研究者がその成果を学会や出版者に投稿した場合でも、MSRは自身のオープンアクセスリポジトリを通じてそれらの成果を研究コミュニティに公開する権利を保持し続ける、等としています。また、出版者の許諾を得られない場合を除き、MSRの研究成果はオープンアクセスリポジトリによってできる限り公開する、とのことです。

Microsoft Research Open Access Policy
http://research.microsoft.com/en-us/help/openaccess.aspx

Microsoft Research adopts Open Access policy for publications(Microsoft Research Connections Blog、2014/1/20付け)
http://blogs.msdn.com/b/msr_er/archive/2014/01/20/microsoft-research-adopts-open-access-for-publications.aspx

CBC、カナダ保健省の図書館の変化により科学者が資料入手に苦慮していることを伝える報道(記事紹介)

カナダのCBC Newsが、2014年1月20日付けで、保健省の図書館の状況について“Health Canada library changes leave scientists scrambling”と題して報じています。報道によると、保健省の図書館では、昨年、紙資料等、カナダ国家研究会議(National Research Council)のNational Scinece Library(オタワ)に移送し、相互貸借機能も業務委託され、それに応じて研究者の利用も大幅に減少しているようです。また図書館員については2007年に40人であったものが現在は6人へと人員削減が行われたようです。

報道は、同省の雇ったコンサルタントが作成したドラフト版のリポートの内容や、利用者である科学者のコメントを交えつつ、科学者が資料集めに苦慮している状況等を伝えています。なお、ドラフト版リポートについては、同省は不正確な情報があることなどから、著者に修正のため返却している段階のようです。

Health Canada library changes leave scientists scrambling(CBC News, 2014/1/20付け)

EIFL、6つめの公共図書館イノベーション賞の受賞館を公表:ICTの創造的な利用

EIFLの公共図書館イノベーションプログラム(EIFL-PLIP)が、6番目のイノベーションアワードの受賞館をアナウンスしています。今回の賞は公共図書館におけるICTの創造的な利用に関するもので、受賞館は、以下の図書館となっており、アナウンスではそれぞれ事業の概要が紹介されています。

Biblioteca Publica San Javier-La Loma(コロンビア)
Rijeka City Library(クロアチア)
Tallinn Central Library(エストニア)
kenya national library service(ケニア)
Olsztyn Municipal Public Library(ポーランド)
Pietrari Local Public Library(ルーマニア)

Award 6: Creative use of ICT in public libraries
http://www.eifl.net/eifl-plip-innovation-award/award-6-winners

Winners EIFL-PLIP Innovation Award(IFLA Public Library Section blog, 2014/1/20付け)

サラエボにガジ・フスレブベグ図書館の新しい建物が開館-1537年に設立された図書館

2014年1月15日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボに、ガジ・フスレブベグ図書館(Gazi Husrev-Beg Library、Gazi Husrev-begove biblioteke)の新しい建物が開館しました。

報道等によると、この図書館は、オスマン帝国時代の1537年に、その武官であるガジ・フスレブベグにより設立されたもので、1990年代の紛争の際にはその資料は8か所に分散して保管されていたとのことです。今回開館した新図書館では、10万点を超える資料を所蔵しており、またオスマン帝国の手稿のコレクションはトルコ以外の地域では最大のものとのことです。

Svečano otvorena nova zgrada Gazi Husrev-begove biblioteke (Gazi Husrev-Beg Library, 2013/1/15付け)
http://www.ghb.ba/index.php/kategorija-novosti/278-svecano-otvorena-nova-zgrada-gazi-husrev-begove-biblioteke

Historic Islamic Library Reopens In Sarajevo (Radio Free Europe Radio Liberty, 2014/1/15付け)

Serials Solutionsがブランド名をProQuestに統一

2014年1月20日、ProQuest社が、同社傘下のSerials Solutionsのブランド名を“ProQuest”に統一すると発表しました。ディスカバリーサービスの“Summon”、図書館業務管理システム“Intota”などは、今後、“ProQuest”ブランドとして提供されるとのことです。Serials Solutions社は、1999年に創立され、2004年からProQuest社の傘下に入っています。

Serials Solutions is Now Called ProQuest(ProQuest, 2014/1/20)
http://www.proquest.com/en-US/aboutus/pressroom/14/20140120.shtml

国立国会図書館、図書館向けデジタル化資料送信サービスを開始

国立国会図書館は、図書館向けデジタル化資料送信サービスを2014年1月21日から開始しました。

国立国会図書館のデジタル化資料のうち、絶版等の理由で入手が困難な約131万点の資料について、最寄りの公共図書館等(国立国会図書館の承認を受けた図書館に限ります)で利用できるようになります。

図書館向けデジタル化資料送信サービスについて(国立国会図書館デジタルコレクション)
http://dl.ndl.go.jp/ja/about_soshin.html

このサービスで利用できる資料
http://dl.ndl.go.jp/ja/about_soshin.html#idx2

図書館向けデジタル化資料送信サービス参加館一覧
http://dl.ndl.go.jp/ja/soshin_librarylist.html

2014年1月のお知らせ(国立国会図書館デジタルコレクション)
http://dl.ndl.go.jp/information

2014年1月21日 図書館向けデジタル化資料送信サービスを開始しました
http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2013/1204154_1828.html

図書館向けデジタル化資料送信サービス(※図書館職員向け)

NDL、デジタル化資料を提供するウェブサイトを「国立国会図書館デジタルコレクション」としてリニューアル

2014年1月21日から、国立国会図書館がデジタル化した資料を提供するウェブサイトの名称を「国立国会図書館デジタル化資料」から「国立国会図書館デジタルコレクション」に変更し、トップページのデザインを一新しました。

あわせて、「インターネット資料」のコレクション名称を「電子書籍・電子雑誌」に変更しました。国立国会図書館が収集したインターネット上の刊行物(ウェブサイトに掲載された白書、年鑑、報告書、広報誌、雑誌論文など)を収録しています。

また、新規コレクションとして、科学映像約100点について、国立国会図書館内での提供を開始しました。科学映像は、NPO法人科学映像館を支える会がフィルムからデジタル化した科学映像、記録映像です。1950年代から1990年代に製作された、科学分野の記録映画を中心としています。

ウェブサイトおよび収録資料のURLは変わりません。

国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/

2014年1月のお知らせ(国立国会図書館デジタルコレクション)
http://dl.ndl.go.jp/information

「国立国会図書館デジタルコレクション」にリニューアルします(国立国会図書館月報634(2014年1月)号 p.32)