2013年9月5日、スペインのサラマンカ大学図書館・ドキュメンテーション学部のJosé Antonio Merlo Vega教授が、図書館及び関連領域に関する学術雑誌のリストを、自身のウェブサイトに公開しました。図書館情報学の学生や研究者向けにまとめたとのことです。
リストは以下の7つに分類されています。
・Revistas de biblioteconomia y areas afines (図書館学・関連領域の雑誌)
・Revistas de biblioteconomia en acceso abierto (オープンアクセスの図書館学雑誌)
・Reistas de biblioteconomia en Microsoft Academic Search(Microsoft Academic Searchにある図書館学雑誌)
・Revistas de biblioteconomia en Google Scholar Metrics (Google Scholar Metricsに登場する図書館学雑誌)
・Revistas de biblioteconomia en Scientific Journal Rankings( Scientific Journal Rankingsのデータベースにある図書館学雑誌)
2013年9月5日、図表や研究データなどさまざまな研究成果を公開するプラットフォームfigshareが、“figshare機関版(figshare for Institutions)”の提供を開始すると発表しました。高等教育機関向けに、セキュリティと研究成果の利用を両立させた、シンプルかつローコストなソフトウェアソルーションとのことです。
このほど刊行された“Government Information Quarterly”に、“Impacts of government website information on social sciences and humanities in China: A citation analysis”という論文が掲載されています。中国の政府系ウェブサイトに掲載された情報が、人文学や社会科学の雑誌論文にどの程度引用されているかを分析したものです。
Chuanfu Chen. et al. Impacts of government website information on social sciences and humanities in China: A citation analysis. Gobernment Information Quarterly.
南アフリカのケープタウンで行われているフェスティバル“Open Book Cape Town”のプレイベントとして、本を使ったドミノ倒しの世界記録への挑戦が行われました。このイベントは、2013年8月28日にケープタウン中央図書館で開催されたもので、2回目の挑戦で、2,586冊を倒すことに成功したとのことです。
学生は10週間にわたる夏期プログラムの間、このジンのコレクションについて学び、学者がそれらを利用できることの重要性に気づくなどしたとのことです。また学生2名は、期間中に、マルチメディアラボの図書館員から技術的なサポートを受けながら、“研究・調査のためにジンを盛り上げる”(Enlivening Zines for Study and Research)というテーマで、デジタルコンテンツを作成したとのことです。
図書館に関するトレンドなどをテーマに無料のライブ放送を行っている“American Libraries Live”で、2013年9月12日(米国東部標準時午後2時~)、データベースについて掘り下げるパネル“Digging into Databases”が行われます。データベースがどのように変化し、またどのように現在と将来の図書館を形作っていくのかをテーマに専門家によるパネルディスカッションが行われるとのことです。
2013年9月6日から8日にかけて、米国のペンシルバニア大学で学生主催のハッカソン(Hackathon)イベント、PennAppsが開催されます。ハッカソンはプログラマが集まってあるテーマに関するソフトウェア開発を短期間で行うイベントで、ペンシルバニア大学図書館は、中世の写本のデータベースであるSchoenberg Database of Manuscriptsと、ペンシルバニア大学の貴重書コレクションにある資料の由来をFlickrを使って記録するPenn Provenance Projectのデータをデータプールに提供するとのことです。
PennAppsの審査結果は8日の午後に発表され、上位3チームの他にも、"Dude, They Totally Should Have Won"賞やスポンサーによる賞等があり、ペンシルバニア大学図書館も、図書館が提供したデータを利用したハッカソン参加者の中で最も優秀なアプリを開発したチームに、賞金500ドルを贈るとのことです。
Penn Libraries to Host PennApps Competition (Business Wire 2013/8/30)
このほど刊行された“College & Research Libraries News”のvol.74, no.8に、“Mobile applications for literary study:There’s an app for that”という論文が掲載されています。執筆者は、ニューヨーク大学Elmer Holmes Bobst図書館のAmanda Watson氏です。
サブジェクトライブラリアンとして文学研究で使えるモバイルアプリをレビューしたとのことで、論文には、本の推薦機能をもつ“Goodreads”やスイスの中世写本を見ることのできる“E-codices”、ニューヨーク公共図書館の“Biblion”の一部として公開されている“Frankenstein: The Afterlife of Shelley’s Circle”等、13のアプリがカテゴリに分けられて紹介されています。
この映画は、American Cancer Societyの前身であるAmerican Society for the Control of Cancer (ASCC) により作成された“The Reward of Courage”というタイトルの無声映画で、メロドラマ的なストーリの中でがんの定期検診の大切さなどを伝えるもののようです。
米国の公共図書館において、デジタル雑誌提供サービス“Zinio for Libraries”を導入する公共図書館が増加しているようです。2013年9月3日、マサチューセッツのBrookline Public Libraryが導入したことが公表されており、また8月、ロサンゼルス公共図書館等複数館が導入を公表しています。