アーカイブ - 2013年 9月

9月 17日

米国テキサス州に、まったく本のない公共図書館「Biblio Tech」が開館

2013年9月14日、米国テキサス州ベア郡(Bexar County)に、米国で公共図書館としては初めてとなる、本のない公共図書館“Biblio Tech”が開館しました。

開館を報じたThe San Antonio Express-Newsに記載された情報によると、同館には、電子書籍リーダー700台、子ども用のコンテンツをプレインストールした電子書籍リーダー200台、iMacのデスクトップコンピュータ48台、Macのノートパソコン9台、iPad40台、インタラクティブテーブル4台、2つの大画面に接続されたXbox1台が導入されているようです。また、電子書籍のコレクションとしては、3M Cloud Libraryの10,000タイトルが導入され、今後増加予定とのことです。

また開館時間は、平日昼から午後8時まで、土日は朝10時~午後6時までであり、施設には、インターネットカフェ、子ども用学習室、グループ学習室、コミュニティルームなどもあるとのことです。

Library visits enter future at BiblioTech(mySA, 2013/9/14付け)

9月 13日

英国バーミンガム図書館、10万人目の来館者を迎える

2013年9月3日に開館した欧州最大の公共図書館である英国のバーミンガム図書館の来館者数が、10万人を超えたことが報じられています。10万人目の来館者となったのは、9月11日に同館を訪れたGraham Fletcher氏とのことです。記事によると、バーミングガム図書館には1日約12,000人の人が訪れており、最初の1年間に見込んでいる来館者数300万人に向けて幸先の良いスタートを切っている、とのことです。

Library of Birmingham welcomes 100,000th visitor through its doors (Birmingham Mail 2013/9/13付けの記事)
http://www.birminghammail.co.uk/news/local-news/library-birmingham-welcomes-100000th-visitor-5922793

バーミンガム図書館のFacebook
https://www.facebook.com/libraryofbirmingham

10万人来館時のモニター

欧州の美術館によるショートフィルムコンテスト、Museums in Short 2013の参加作品募集開始

欧州の美術館によるショートフィルムのコンテスト、Museums in Short 2013の参加作品が募集されています。Museums in Shortは、2012年に設立されたコンテストで、創造的なビデオを製作することにより、美術館の役割への社会的関心を高めることを目的としてるとのことです。募集の締め切りは9月30日とのことです。

"Winners"のページで、2012年の受賞作品を視聴することができます。

(It is the moment of) Museums in Short 2013 (Museum in Short 2013/9/3)
http://www.museumsinshort.eu/news/dettaglio_news.asp?id=64

Museums in short 2012
http://www.museumsinshort.eu/winners/

幼稚園に入る前の子どもと1000冊の本を:米アーリントン郡公共図書館の読書支援プログラム

米国バージニア州アーリントン郡公共図書館で、“1,000 Books Before Kindergarten”というプログラムが始まっています。2013年9月13日付けのワシントンポスト紙(地域版)が、これを紹介する記事を掲載しています。

このプログラムは、アーリントン郡の家族や子どもの世話をする人たちが、幼稚園に入る前の年齢の幼児と一緒に1000冊の本を読むことを支援するものです。ウェブサイトによると、参加者は、アーリントン郡図書館でプログラム参加の登録し、毎回子どもと本を読むたびに記録を付けます。25冊でちょっとしたプレゼントがもらえ、100冊でトートバックがもらえ、その後100冊ごとにステッカーがもらえ、そして1000冊に到達すると、このプログラムを支援しているJackie Urbanovic氏の絵本“Duck at the Door”がもらえるとのことです。また図書館のストーリータイムの本ももちろんカウントするとのことです。

どうやったら1000冊の本が読めるの?という質問に、ウェブサイトでは、1日3冊読めば1年で1095冊、1日1冊読めば3年で1095冊、という数を示しています。

米国議会図書館、先生向けのTwitterを開始

米国議会図書館(LC)が、K-12(幼時から高校卒業まで)の教育に従事する先生向けのTwitterアカウント“@TeachingLC”を開設しました。2013年9月12日付けでアナウンスしています。

アナウンスによると、LCは、同館のコンテンツについてツイートするとともに、K-12の先生と図書館員とのディスカッションを行う場として運用していくようです。

なお、LCでは、教育関係者向けのウェブサイトも提供しています。

New Twitter Feed, @TeachingLC, Launches(2013/9/13)
http://blogs.loc.gov/loc/2013/09/new-twitter-feed-teachinglc-launches/

教育関係者向けサイト
http://loc.gov/teachers/

カリフォルニア大学図書館のNGTSMT、“次世代テクニカルサービス”の取組みに関しファイナルレポートを公表

カリフォルニア大学図書館の図書館長協議会(CoUL)が、“次世代テクニカルサービス”の管理チーム(NGTSMT: Next-Generation Technical Services Management Team)のファイナルレポートを了承し、同レポートが2013年9月12日にウェブサイトに公表されています。

NGTSMTは、同大学の全学図書館・学術情報諮問委員会(SOPAG: Systemwide Library and Scholarly Information Advisory Committee)により、次世代テクニカルサービスに関する提言事項(CoULが優先事項が高いと判断したもの)の全体調整を託されたチームとのことです。

レポートでは、協力的な蔵書構築、協同テクニカルサービス、協同デジタルイニシアティブ、財政的・技術的基盤の4つの領域について、それぞれのタスクの進捗が報告されているようです。

Next Generation Technical Services Management Team Final Report(2013/9/12付け)

EBSCO社、ハーバード・ビジネス・レビュー出版の新刊図書のサマリーを作成・公開する契約を締結

2013年9月12日、EBSCO社が、ハーバード・ビジネス・レビュー出版と、同出版社の図書のサマリーを作成する契約を締結したと発表しました。ハーバード・ビジネス・レビュー出版の全ての新刊書と、過去のベストセラーのサマリーが、EBSCO社の"Business Book Summaries"で2014年1月から利用可能になるとのことです。

Harvard Business Review Press and EBSCO Sign Exclusive Agreement (EBSCO)
http://www.ebscohost.com/newsroom/stories/harvard-business-review-press-and-ebsco-sign-exclusive-agreement

米国プリンストン大学図書館、F・スコット・フィッツジェラルドの小説「楽園のこちら側」の直筆原稿をデジタル化し、公開

米国プリンストン大学図書館が、F・スコット・フィッツジェラルドの同大学への入学100周年を記念して行っているデジタル化事業において、フィッツジェラルドの小説“This Side of Paradise”(「楽園のこちら側」)の直筆原稿をデジタル化し、公開したとのことです。

Manuscript of F. Scott Fitzgerald’s first novel digitized for public access(2013/9/11付け)
http://dailyprincetonian.com/news/2013/09/manuscript-of-f-scott-fitzgeralds-first-novel-digitized-for-public-access/

オーストラリアの生物多様性を伝えるデータベース“Atlas of Living Australia”、レコード件数が4,000万件を突破

“Atlas of Living Australia”のレコード件数が、クイーンズランド博物館やミュージアム・ヴィクトリアからのデータ提供により、4,000万件を突破したとのことです。

“Atlas of Living Australia”は、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)、博物館、ハーバリウム(植物標本館)、大学、個人等が協力して構築しているもので、オーストラリアに生存する種に関する写真、文献、音声ファイル、地図データ等が収載されているサイトです。

Atlas of Living Australia celebrates 40 million milestone(CSIRO, 2013/9/12付け)
http://www.csiro.au/Portals/Media/Atlas-of-Living-Australia-celebrates-40-million-milestone.aspx

米コロンバス・メトロポリタン図書館が分館建築に着手:慎ましやかな生活をしていた元図書館員の寄附により

コロンバス・メトロポリタン図書館が、Whitehall分館の建築に着手したことが、2013年9月12日付けの記事で取り上げられています。その資金のうち一部は、2008年に死去した同館の元図書館員Carol Snowdenさんの遺産であるとのことです。

記事によると、彼女は生前、コンドミニアムに住み、中古のシボレーにのり、慎ましやかな生活をしていました。そのため彼女がお金持ちであったことには誰もが驚いたとのことです。彼女の遺志により、530,000ドルがコロンバス・メトロポリタン図書館に寄付され、また、地域の7つの学校それぞれに70,000ドルが寄付され、その額は100万ドル以上にのぼりました。

彼女はコロンバス・メトロポリタン図書館で、30年間勤め、ストーリータイムを率い、また幼児向けの読書プログラムを始めたりしました。新Whitehall分館では、彼女の寄付を児童エリアにあてるとしており、ここを通常の図書館よりも大きく、またレコーディング・スタジオや天窓のあるスペースとする計画のようです。

Library breaks ground in Whitehall on new branch helped by ex-librarian’s gift(The Columbus Dispatch, 2013/9/12付け)

9月 12日

米コピーライト・クリアランス・センター(CCC)がGold Open Access Infrastructureへの参加を公表

2013年9月11日、米国の著作権集中管理団体であるコピーライト・クリアランス・センター(Copyright Clearance Center:CCC)が、英国に拠点を置くGold Open Access Infrastructureプログラムに参加したことを公表しています。

Gold Open Access Infrastructureプログラムは、技術インフラの課題についてステークホルダー間の対話と合意を確立し、また、ゴールドOA誌出版を支えるシステム、規格、メタデータの改善について検討を促進していくことを目的としているとのことです。

今回参加したCCCの他に、英JISC、CrossRef、DOAJ、米国情報標準化機構(NISO)等からの代表者や専門家等が参加しています。

Copyright Clearance Center Joins Gold Open Access Infrastructure Program(CCC 2013/9/11)
http://www.copyright.com/content/cc3/en/toolbar/aboutUs/newsRoom/pressReleases/press_2013/press-release-13-09-11.html

Gold Open Access Infrastructure

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、宇宙に関する歴史的な画像をオンラインで公開

2013年9月4日、英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)が宇宙に関する歴史的な画像5点をオンラインで公開しました。Walter Goodacreにより1910年に製作された月の地図や、1966年に月から初めて撮影された地球の写真等の画像が含まれています。今回公開された5点の画像の多くはオンラインで公開されるのは今回が初めて、もしくは、非常に低解像度でしか公開されたことがないもので、パブリックドメインとなっており、無条件で複製が可能とのことです。

Snapshots from space history (UCL)
http://www.ucl.ac.uk/maps-faculty/space-history

“Akoma Ntoso”で議会文書を使いやすく:米国議会図書館が懸賞金プロジェクトを実施

米国議会図書館(LC)が、議会文書用XMLスキーマである“Akoma Ntoso”を用いて議会文書の流通を促進する懸賞金プロジェクトを開始しています。米国政府の懸賞金プロジェクトの情報のプラットフォーム“Challenge.gov”上で募集が実施されています。

1回目は、2013年7月16日より開始されており、締切は10月31日です。懸賞金の金額は5,000ドル、受賞者は12月19日に発表されます。課題は、Akoma Ntosoで米国の議会文書をマークアップする、というものです。

2回目は、2013年9月10日より開始され、締切は12月31日です。懸賞金の金額は10,000ドル、受賞者は2014年2月12日に発表されます。課題は、Akoma Ntosoのスキーマを英米の議会文書のマークアップ言語にマッピングする、というものです。

なお、Akoma Ntosoは、UNDESA(国際連合経済社会局)が実施するアフリカ諸国の議会強化のイニシアティブであるAfrica i-Parliaments Action Plan が開発してきたもので、アカン語で「結ばれたハート」(linked heart)を意味するものです。

第1回;

“オープンジャーナルナビゲーター(OJNavi)”、公開:無償電子ジャーナルの検索システム

2013年9月11日、無償電子ジャーナルの検索システムである、オープンジャーナルナビゲーター(Open Journals Navigator, with fee journal information:通称OJNavi)が、公開されました。

Open Journals Navigator, with fee journal information
(通称OJNavi)
http://atoz.ebsco.com/Titles/16677

番外編: Open Journals Navigator (OJNavi)の公開について
http://biblioguide.net/survey/chap0/4320.html
※9月12日更新

『カレントアウェアネス-E』244号発行

E1477 - もう一つのGoogleデジタル化 “Google Cultural Institute”

2013年8月19日,Google社は,広島平和記念資料館および長崎原爆資料館と協力し,両館が所蔵する原爆に関する歴史的資料を「Google歴史アーカイブ」で公開した。この歴史アーカイブに日本の歴史的資料が登場するのはこれが初めてという。図書館界でGoogle社のデジタル化と言えば,専らGoogleブックスによる資料デジタル化が取りざたされるが(CA1702,E857,E991, E1162参照),Google社は図書館だけにとどまらず博物館や美術館等との共同デジタル化も積極的に行っている。ここでは,そのプロジェクトを担っているGoogle Cultural Instituteを紹介する。...

E1476 - ゲティ美術館のオープンコンテンツプログラム

2013年8月12日,米国のJ・ポール・ゲティ財団は,所蔵する美術品に関する画像のうち,同財団が権利を保有する,もしくはパブリックドメインとなっているデジタル資料をオンラインで無償提供する「オープンコンテンツプログラム(Open Content Program)」を開始すると発表した。このプログラムにより,同財団の運営するJ・ポール・ゲティ美術館が所蔵する作品のうち,約4,600点の作品について,その高精細画像を制限なく利用することが可能となった。...

E1475 - 大きな広がりを見せる学際的研究ネットワーク:VIVO

2013年8月14日から16日までの3日間,VIVOカンファレンス2013が米国ミズーリ州セントルイスで開催された。今年の基調講演は,日本でもオープンガバメントの提唱者として名高いノヴェック(Beth S.Noveck)博士,PLoSのアドボカシーディレクターであるネイロン(Cameron Neylon)博士らが務め,学術研究の環境やそのプラットフォームがオープンであることの意義を確認し3日間の幕が開けた。カンファレンスには,共同研究,研究情報ネットワークに関わる研究者,図書館関係者,研究情報管理者,研究助成団体職員などの多岐にわたる関係者が参加し,講演やワークショップ,パネルディスカッションそしてポスターセッションにおいて,次世代の共同研究とネットワークについて活発な議論を繰り広げた。...

E1474 - 将来の情報環境の動向を見据えて IFLAトレンドレポート

2013年8月18日,国際図書館連盟(IFLA)は,シンガポールで開催中であった世界図書館情報会議(WLIC)・IFLA2013年大会において,「IFLAトレンドレポート(Trend Report)」を公表した。これは,将来の情報環境の動向を予測した資料集であり,その上で図書館は今後いかにあるべきかを世界の図書館界に対して問うたものである。...

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