アーカイブ - 2013年 8月

8月 29日

E1470 - リポジトリデータを未来へ:デジタル保存ネットワークの取組

2013年の年初に,米国議会図書館(LC)のデジタル保存に関するブログ“The Signal”に,前年のデジタル保存事業の進展の10大ニュースが掲載された。この中の1つとして,デジタル保存ネットワーク(Digital Preservation Network:DPN)の設立が挙げられた。DPNの目指すものは,高等教育機関が共同して,デジタル学術情報やデジタル化資料,研究データ等様々なデジタル情報を長期に確実に保存することである。2012年初めの設立時において全米の50以上の機関が参加している。...

E1469 - SPARC Japanセミナー2013「人社系オープンアクセスの現在」

2013年8月23日,国立情報学研究所において,第2回SPARC Japanセミナー2013「人社系オープンアクセスの現在」が開催され,100名弱の参加者があった。セミナーの構成は4件の講演とパネルディスカッションであった。今回これに参加する機会を得たので,その概要を紹介する。...

E1468 - 第1回マイクロ・ライブラリーサミット,大阪で開催

2013年8月24日,「まちライブラリ@大阪府立大学」において,第1回マイクロ・ライブラリーサミットが開催された。日本には個人の思いや力で立ち上げられた小さな図書館が多数ある。このサミットは,そんな小さな図書館に思いを寄せる人たちが集ったイベントである。まちライブラリ@大阪府立大学の総合プロデューサーでもある礒井純充さんら有志の実行委員会によるものであり,会場には209名もの人が集った。実に17もの活動紹介があったため,ここではその概要を端的に紹介するにとどめる。登壇者の思いや活動のエッセンスが詰まった個性豊かなプレゼンテーションの動画は,ウェブで見ることができる。気になる活動はぜひチェックしてほしい。...

E1467 - 「本の力」展 ― 大震災を「忘れない」ために

3度目の3・11を迎えた今,<大震災>出版対策本部の相賀昌宏常任委員会委員長(小学館社長)はあらためてこう訴える。「大勢の人たちによって支援されていると実感することが,挫けそうになる心を支える大きな力になるはずですが,最近ではそうした空気が希薄になっています。未だに多くの人が震災によって引き起こされた惨状の中にいて,そこから自分たちの生活を取戻そうと頑張っていることを忘れないようにする。私たちが出版という仕事を担っている以上,その『忘れない』ということのために,さまざまな形で寄与すべきだと思う。」...

『カレントアウェアネス-E』243号発行

ピッツバーグ大学のヒルマン図書館が試行期間を経て24時間開館実施へ

ピッツバーグ大学の中央館にあたるヒルマン図書館(Hillman Library)が、2013年8月末から24時間開館を実施し、また9月9日以降は、日曜日の朝10時に開館し、金曜日の夜10時まで開館し続け、また土曜日には朝9時から夜11時まで開館する、という開館スケジュールにするとのことです。

この件を取り上げた同大学のニュースサイトThe Pitt Newsの記事によると、ヒルマン図書館では、数年間試行してきており、多くの利用が確認されてきたとのことです。また記事では、24時間開館に伴うコスト面についても取り上げており、これについては、ミラー(Rush Miller)館長が、経費が追加しないようポジションを移すなどしてきたとの趣旨のコメントをしています。

Hillman Library extends hours
http://www.pittnews.com/news/article_7c352d2a-0ec2-11e3-993f-001a4bcf6878.html

ユニクロとプロテニスプレイヤー・ジョコビッチ氏によるプロジェクト“Clothes for Smiles”、図書館プロジェクトを含む5件を実施へ

2013年8月27日、ユニクロは、同社と同社のグローバルブランドアンバサダーであるテニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ氏の発案によるプロジェクト「Clothes for Smiles」で選出された8件のアイディアのうち、5件をプロジェクトとして開始すると発表しました。この5件の中に、カンボジアに図書館を設立し、読書促進プログラム等を通じて子どもたちの識字率の改善を目指す「図書館プロジェクト」があり、シャンティ国際ボランティア会が2013年9月上旬から実施することになっています。

なお、その他4件のプロジェクトは、ワクワークセンタープロジェクト、女子サッカープロジェクト、e-Educationプロジェクト in フィリピン、ワクワク社会体験プロジェクトとなっています。

Clothes for Smiles
http://clothesforsmiles.uniqlo.com/ja/

ユニクロとジョコビッチ氏による、子どもたちの未来を拓くプロジェクト「Clothes for Smiles」途上国での図書館や職業訓練施設の設立など、5つのプロジェクトが始動 (ユニクロ 2013/8/27付けの記事)
http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2013/08/082711_cfs.html

南フロリダ大学のタンパ図書館の24時間開館の再開へ向け、学生がオンライン署名

南フロリダ大学のタンパ図書館の週5日間の24時間開館を求めるオンライン署名活動が行われ、1000人以上の学生からの署名があつまったようです。同大学の学生新聞(オンライン)のThe Oracleがこれを取り上げています。

南フロリダ大学では、2010年に24時間開館を実施しましたが、財政上の理由により取りやめ、現在は、月曜から木曜日は朝7時半から24時、金曜は18時まで、また土曜は10時から18時、日曜は12時から24時というスケジュールで開館しているとのことです。

記事には、ガリソン(William Garrison)館長のコメントとして、大学全体の支出削減のため、24時間開館の維持は難しいとの趣旨の発言が紹介されています。またこの他、コスト面についてについて議論が紹介されています。

オープンソースの電子書籍管理ソフト「calibre」、バージョン1.0をリリース

2013年8月23日、電子書籍管理ツール「calibre」の最新版バージョン1.0を公開しています。オープンソースで開発されており、最初のバージョンがリリースされてから7年を経てのバージョン1.0のリリースとなります。

New in calibre 1.0
http://calibre-ebook.com/new-in/ten

オープンソース・クロスプラットフォームな電子書籍管理ソフト「calibre」がv1.0に (窓の杜、2013/6/26付け)
http://www.forest.impress.co.jp/docs/news/20130826_612641.html

8月 28日

【イベント】総務省、第3回DAN(Digital Archive Network)ワークショップを開催(8/30・福島)

総務省と筑波大学知的コミュニティ基盤研究センターが、2013年8月30日に、第3回DAN(Digital Archive Network)ワークショップを開催するとのことです。会場は福島県の郡山総合運動場開成山野球場会議室であり、プログラム中、講演として「東日本大震災アーカイブ福島協議会が目指すもの~東日本大震災アーカイブFukushimaでの実証成果より~」も予定されています。

このワークショップは、「デジタルアーカイブ支援ネットワーク(Digital Archive Network ; DAN)」(仮称)を構築することを目指して開催されているもので、第2回は、2013年3月に第44回ディジタル図書館ワークショップと同時開催されました。

第3回DAN(Digital Archive Network)ワークショップの開催(総務省, 2013/8/26付け)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu02_02000077.html

【イベント】第45回ディジタル図書館ワークショップ(9/26・東京)

2013年9月26日に第45回ディジタル図書館ワークショップが、筑波大学東京キャンパスにおいて開催されるとのことです。

今回は、「社会基盤のためのデータ処理技術および一般」をテーマとして、一般講演が予定されているほか、森嶋厚行氏(筑波大学)による「Crowd4U/L-Crowd: アカデミアによる高度クラウドソーシングプラットフォームと図書館情報分野への応用」と題した特別セッションが予定されています。

第45回ディジタル図書館ワークショップ参加募集
http://www.dl.slis.tsukuba.ac.jp/DLworkshop/DLW-program.html

【イベント】iSPP 被災地スタディツアー2013「震災アーカイブと私たちの役割」(10/12-14・宮城&岩手)

iSPP情報支援プロボノ・プラットフォームが、2013年10月12日から14日まで、「震災アーカイブと私たちの役割」をテーマに被災地スタディツアーを実施すると発表しています。

iSPPの記事によると、この被災地スタディーツアーでは、被災した三陸の風光明媚の海岸線を「震災列車」で巡り、被災したその時に学芸員が自ら記録として遺した「気仙沼のリアスアーク美術館」と東日本大震災の記録と記憶を伝承する「石巻3.11あすのためのミュージアム」にも訪問するとともに、先進的な被災地支援ボランティアネットワークである「遠野まごころねっと」等の活動から震災からの知見を学び感じる内容となっているとのことです。

なお、参加にあたっては事前に申し込みが必要で、参加費が必要となります。

iSPP 被災地スタディツアー2013~あの日あの時を忘れない。震災アーカイブと我々の役割~ (iSPP 2013/8/25付けの記事)
http://www.ispp.jp/isppstudytour2013

日本医学図書館協会と日本医書出版協会、共同で発行した「自炊」に関するポスター及びパンフレットについてプレスリリース

日本医学図書館協会と日本医書出版協会が共同で発行したポスター『違法な「自炊」(※)私はしない!』と、パンフレット『○×でわかる!医学生・医療従事者のための著作権の基礎知識』について、両協会による2013年8月28日付けのプレスリリースが@Pressのサイトに掲載されています。プレスリリースには、これらのポスター等の発行の背景や目的も記されています。

なお、ポスター及びパンフレットの画像は、ウェブ及び同プレスリリースに掲載されています。

医学図書館と出版社が共同で発行した著作権啓発ポスターとパンフ 好評につき急遽増刷を决定! ~『違法な「自炊」私はしない』~ (日本医学図書館協会、日本医書出版協会, 2013/8/28付け)
http://www.atpress.ne.jp/view/37953

日本医学図書館協会
http://jmla.umin.jp/

日本医書出版協会
http://www.medbooks.or.jp/

子どもの携帯アプリの使用におけるプライバシーの意識は?Pew Research Centerの調査結果より(米国)

2013年8月22日、米国調査機関Pew Research CenterのPew Internet & American Life Projectが、“Teens and Mobile Apps Privacy”を公表していました。10代の子どもの、プライバシーの流出が懸念される携帯アプリの使用状況や対応等を調査したものです。

サマリーによると、10代(12才~17才)の携帯アプリユーザのうち、
・プライバシーを懸念して特定のアプリの使用を避けているの人は51%
・アプリが個人情報を集めていることに気づきアンインストールしたことがある人は26%
・携帯端末やアプリの位置情報追跡機能をオフにしたことがある人は46%
であったとのことです。

調査は、電話インタビューにより2012年7月26日から9月30日にかけて行われ、調査対象は12才から17才の子ども802人とその親とのことです。

小さな本の貸出ポスト設置プロジェクト「Little Free Library」で初の動画コンテスト開催、優秀作品を発表

本の貸出ポストを設置するプロジェクト「Little Free Library」で、2013年7月にかけて動画コンテストを開催し、優秀作品を公表していました。

この動画コンテストの形式は、応募者が「Little Free Library」を撮影した2分以上5分以下の動画を作り、YouTubeにハッシュタグ“#LFLFF”を付けて掲載することでエントリーが完了し、優秀作品の選定は、YouTube及びPinterest上での視聴者の“like”の数などにより決定される、というものです。

“投票”は2013年7月28日まで受け付けられたようです。

上位3作品は以下の動画とのことです。

1位: Susana Porras of Pasadena, CA.
http://youtu.be/F8WbwaERY80.

2位: Elizabeth Cooper of Madison, WI.
http://youtu.be/JRCUKgrP7Jc

3位: Cass and Michael Stephens of Traverse City, MI.
http://youtu.be/WkqjTG0SYFc

トムソン・ロイター、ジャーナルの敏捷性や持久力を競う“トライアスロン”を開催へ

2013年8月26日、トムソン・ロイターのIntellectual Property & Science businessは、“ ScholarOne Journal Triathlon”というイベントを行うと発表しました。

これは、ジャーナルにおける敏捷性・スピード・持久力をそれぞれ水泳・自転車ロードレース・長距離走に見立て、アクセプトした論文の検証がどれほど素早く進んでいるか、効率性向上の取組みをどれほど早く実行に移しているか、また、ジャーナルの競争力がいかに持続されているかという、3つのカテゴリで競いあうものとなっています。

エントリは2013年9月9日からで、その後投票により順位が決められます。また、各カテゴリの上位3誌はファイナルに駒を進めることになっているようです。

ScholarOne Journal Triathlon
http://scholarone.com/journaltriathlon/

Thomson Reuters Launches ScholarOne Journal Triathlon to Recognize Top Scholarly Publications (Thomson Reuters 2013/8/26付けの記事)

MOOCsとは何か、その誕生の経緯とは(記事紹介)

教育関係のニュースメディアサイトであるリセマムが、2013年8月27日から3回に分けて、MOOCsについての連載記事を掲載しています。28日までに2つの記事が公開されています。執筆者は、北海道大学情報基盤センターメディア教育研究部門准教授の重田勝介氏です。

【MOOCs-1/3】一流大学の講義を無料受講できるMOOCsとは(1/2) (リセマム 2013/8/27付けの記事)
http://resemom.jp/article/2013/08/27/14954.html

【MOOCs-2/3】誕生の経緯~発展の背景(1/2) (リセマム 2013/8/28付けの記事)
http://resemom.jp/article/2013/08/28/14967.html

スミソニアン協会会長、「デジタル時代の博物館・図書館・文書館」をテーマとした電子書籍を刊行

2013年8月27日、米国のスミソニアン協会会長のWayne Clough氏が、“Best of Both Worlds: Museums, Libraries, and Archives in a Digital Age”と題した電子書籍を刊行しました。デジタル時代における博物館や図書館をテーマとしたもので、世界レベルの文化機関において行われているデジタル技術の活用の取組みについて調査しているとのことです。なお、電子書籍は無料で公開されています。

Best of Both Worlds: Museums, Libraries, and Archives in a Digital Age
http://www.si.edu/BestofBothWorlds

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