研究データ同盟(Research Data Alliance:RDA)が、2013年3月にヨーテボリ(スウェーデン)で開催された第1回に続き、2回目となる総会を2013年9月にワシントンD.C.において開催することがアナウンスされていました。RDAは、2012年8月に活動を開始した国際的組織で、研究データの共有等によるイノベーションを促進することを目的として掲げています。
米国議会図書館(LC)のデジタル情報保存に関するブログThe Signalにおいて、LCのインターンであるMadeline Sheldon氏がまとめた“Analysis of Current Digital Preservation Policies: Archives, Libraries and Museums”と題する記事が掲載されています。
OCLCが、米国の公共図書館における電子書籍サービスに関わる諸状況をまとめ、また公共図書館等が実施している戦略を指摘するレポート“The Big Shift Public Library Strategies for Access to Information in Any Format”を公表していました。
OCLCの研究開発部門であるOCLC Researchでは2013年7月8日にレポート“Tiers for Fears: Sensible, Streamlined Sharing of Special Collections”を公開していますが、これをまとめたDennis Massie氏がその内容等について語っている動画(約10分)が公開されています。
米国図書館協会(ALA)が、図書館界への人種的に多様な個人のリクルートを進めるために実施している奨学金制度“Spectrum Doctoral Fellowship program - Building Change”について、対象者となる博士課程の学生6名を公表しています。6名は、博物館・図書館サービス機構(IMLS)の資金により2013年秋学期から2年間の学費及び奨学金が支給されるほか、学会等での発表の支援が受けられます。また所属する大学が、残りの期間の学費及び奨学金を支給することとなっています。
選定されたのは以下の6大学6名とのことです。
RaShauna Brannon (University of Illinois at Urbana-Champaign)
LaVerne Gray (University of Tennessee Knoxville)
Miraida Morales (Rutgers University)
Myrna Morales (Simmons College)
Mario Ramirez (University of California – Los Angeles)
Elnora Tayag (University of North Carolina at Chapel Hill)
まずその最初の取り組みとして、ゲティ美術館所蔵作品の約4,600点のデジタル画像を公開しています。デジタル画像は、Getty Search Gatewayから検索・共有できるようになっているほか、同美術館のサイト“The J. Paul Getty Museum”で高精細のものをダウンロードできるようになっています。画像は、自由に利用、加工、刊行してよいとのことです。
ニューヨークタイムズ紙(オンライン)が2013年8月12日付けで、科学データの共有のあり方についての記事“How to Share Scientific Data”を掲載しています。記事は、Scienceに掲載されたFrancine Berman氏(Rensselaer Polytechnic Institute)とVinton Cerf氏(Google)の共著のペーパー“Who Will Pay for Public Access to Research Data?”をベースに、科学データの共有に要するコストを誰が負担すべきかについての議論を紹介しています。
Francine Berman氏は、研究データの保存・共有を進めるため立ち上げられた研究データ同盟(Research Data Alliance:RDA)の委員会メンバーの1人であり、ニューヨークタイムズの記事でもRDAの活動が触れられています。