アーカイブ - 2013年 7月 23日

米国の公共図書館はこの10年で紙資料以外のメディアにどの程度シフトしてきたか?:アイオワ州の例

IowaWatch.orgが、2013年7月21日付けで、人々の読書形態の変化の中で、アイオワ州の公共図書館がどのようにシフトしてきたのかついて紹介した記事を掲載しています。

図書館の支出については、州内の図書館の各年度のメディア別の資料費の統計データを掲載し、また、視聴覚資料への支出が2003年から212万ドル(全体の17%)2012年には438万ドル(32%)へ増加したことや、ダウンロード可能な書籍への支出が2003年の47.6万ドルから2012年には148.9万ドルに増加したことなどが紹介されています。

米国議会図書館の1950年代-70年代のテレビ番組の保存(記事紹介)

米国議会図書館(LC)が所蔵する1950年代から70年代にかけてのテレビ番組のデータについて、その保存活動を紹介する記事がワシントンポストに掲載されています。

この年代のデータは、アンペックス社が開発し当時業界に普及していた2インチVTRに収められていますが、LCのパッカードキャンパス(Packard Campus)の国立視聴覚資料保存センターで行っている保存やデジタル化等の取組みが紹介されています。

Rescuers rush to preserve TV shows shot on fragile videotape(Washington Post 2013/7/16付け)
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/rescuers-rush-to-preserve-tv-shows-shot-on-fragile-videotape/2013/07/15/ef6e2ee4-cd3c-11e2-8845-d970ccb04497_story.html

The Packard Campus
http://www.loc.gov/avconservation/packard/
※LCの所蔵する視聴覚資料に関する動画あり。

参考:

IFLAによるリポジトリIFLA Library公開

国際図書館連盟(IFLA)が構築を進めていたリポジトリを公開しました。リポジトリの名称はIFLA Libraryで、2013年8月にシンガポールで開催される世界図書館会議(IFLA WLIC 2013)に向け、その発表論文から順次、収録・公開を開始しています。今後は他のIFLAの出版物も収録していくとのことです。

IFLA Library
http://library.ifla.org/

Introducing the IFLA Library – the new repository for managing IFLA’s World Library and Information Congress content(IFLA News、2013/7/22付け)
http://www.ifla.org/node/7888

Economists Onlineが2014年1月でサービス終了

経済学分野のフリーのデータベースEconomists Onlineが、2014年1月1日でサービスを終了することを発表しました。

Economists Onlineは経済学分野のリポジトリRePEcとの連携機能等も有し、90万件以上の書誌情報が収録されていました。しかしメンテナンスにかかるコストとコンテンツの収集状況、利用状況等を鑑み、終了を決定したとのことです。なお、2013年中は継続してサービスを利用できます。

Economists Online
http://www.economistsonline.org

EconomistsOnline closing(The RePEc Blog、2013/7/18付け)
http://blog.repec.org/2013/07/18/economistsonline-closing/

Europe PubMed Centralが外部の情報・ツール等にリンクできるサービスを開始

2013年7月18日、Europe PubMed Central(Europe PMC)がEurope PMC収録論文から外部の関連情報やツールにリンクを付与することができるサービスを開始しました。Europe PMCは米国医学図書館(NLM)が運営するPMCのヨーロッパ版で、ヨーロッパにある生命医学分野の研究助成機関等の支援を受け運営されています。自身のコンテンツのほか、PubMedに収録された約2,800万の論文抄録情報も検索することができます。

外部リンクサービスではEurope PMCから論文に関連するデータが収録されたサービスにリンクを付与したり、機関リポジトリ等に収録された本文にリンクしたりすること等ができます。2013年7月18日現在、データリポジトリサイトDryadやドイツのビーレフェルト大学の機関リポジトリ等が外部リンクの対象となっています。

Europe PMC's External Links Service(Europe PubMed Central)
http://europepmc.org/LabsLink

New Europe PMC External Links Service: enabling access to more resources(Europe PMC News、2013/7/18付け)

【イベント】宮城歴史資料保全ネットワーク10周年記念シンポジウム「災害を超えて―宮城における歴史資料の保全2003~2013―」(9/28・仙台)

2013年9月28日に、宮城歴史資料保全ネットワークが、活動10周年を記念して、シンポジウム「災害を超えて―宮城における歴史資料の保全 2003~2013―」を開催すると発表しています。場所は、東北大学片平さくらホール2階会議室で、シンポジウムへの参加については事前申込不要、入場無料となっています(懇親会参加の場合は、事前申込が必要とのこと)。

「災害を超えて」開催のお知らせ (宮城歴史資料保全ネットワーク 2013/7/22付けの記事)
http://www.miyagi-shiryounet.org/03/news/2013/2013n.html#203

子どもの絵本と教育についてパパ・ママ1,000人に聞きました(資料紹介)

2013年7月12日、メディケア生命保険株式会社は、6月8日から12日にかけて携帯電話によるインターネットリサーチにより実施した「子どもの絵本と教育に関する調査」の結果を公表しました。調査では、小学生3年生以下の子どもを持つ男女1,000名の有効サンプルを集計しています。

主な結果として、以下が挙げられています。
・子どもの頃に絵本を読み聞かせてもらったパパ・ママは半数強 20代が6割強で突出
・「週に1日以上」絵本を読み聞かせ パパ39%、ママ56%
・未就学児への絵本の読み聞かせ 『週に1日以上』は半数以上
・絵本の読み聞かせ 親子代々で引き継がれていく傾向あり?

この他、デジタル絵本を使用したいと思うかどうかを尋ねたところ、「非常に利用したいと思う」と「やや利用したいと思う」の回答は30.6%で、年代別にみると若い親になるほど、利用したいと思うという回答の割合が高くなったとする調査結果等が紹介されています。

子どもの絵本と教育に関する調査(PDF)(メディケア生命 2013/7/12付けのプレスリリース)
http://www.medicarelife.com/news/pdf/N256/file1.pdf

絵本アプリ、利用したいと考える保護者は3割に留まる (リセマム 2013/7/22付けの記事)

「歴史学の電子版博士論文のエンバーゴ期間は6年間」 米国歴史学協会が声明を発表

2013年7月22日、米国歴史学協会(AHA)は、7月19日のAHA理事会で承認された声明を発表しました。声明では、歴史学の電子版博士論文のエンバーゴ期間を6年間とするもので、AHAは大学院課程および大学図書館に対しその方針を了承するよう強く要請しています。

声明によると、博士論文が電子版で公開されすぐに誰でも無料でアクセス可能となってしまうことにより、多くの大学出版局がそれらの論文を元にした研究書の刊行を渋ることになり、そのために博士号を取得したての若手研究者の単著の執筆機会が減ってしまうことになるとされています。大学のテニュア審査委員会では、単著がその執筆者の研究能力の“ものさし”に使われることから、声明では、博士論文のオンライン公開が若手研究者のキャリアに影響を与えかねないことが懸念されています。

なお、エンバーゴ期間を6年間としている理由については、多くの大学では博士号取得後6年間に専門書を刊行した若手研究者にのみテニュアを授与しているためのようです。