アーカイブ - 2013年 7月 2日

米国の医療保険制度改革に公共図書館が協力 ALA年次大会でアナウンス

2013年6月28日、米国図書館協会(ALA)はオバマ大統領が進めてきた医療保険制度改革への協力について、保健社会福祉省との間で合意に達しました。2013年7月1日には、シカゴで行われているALA年次大会のセッションの中でこの協力に関してアナウンスされました。

医療保険制度改革により、2013年10月1日から米国で医療保険に加入していない人はオンラインで保険に加入し、支払いのために減税措置を受けることなどもできるようになります。しかしオンラインベースの仕組みであるため、コンピュータにアクセスできない人々は不利になります。そこで全米の公共図書館が、利用者向けコンピュータの提供等を通じて協力することになったそうです。

Washington Timesによれば、従来どおり利用可能なコンピュータを人々に提供するほかに、図書館のウェブページから医療保険のサイトにリンクを貼ったり、医療保険に関する情報を探している人は通常よりも長い時間、コンピュータを利用できるようにすることを検討している図書館もあるとのことです。

The Prescription for Finding Healthcare Information(American Libraries Magazine、2013/7/1付け)

求む「一日図書館長」! 明治大学図書館が小中学生を対象に

明治大学中央図書館が、小学校5・6年~中学1年生までを対象に、「一日図書館長」を募集しています。

これは、図書館長や図書館職員、利用者との交流を通じて、視野を広げ、社会性を培うと共に、図書館の社会的役割を理解してもらうことを目的に実施されるものです。

募集人数は、男女3名とその保護者、合計6名とのことで、本人自筆の申込が必要となっています。

大学図書館長のイスをめざせ! (明治大学図書館 2013/7/2付けの記事)
http://www.lib-ref.jp/meiji/opennews/NewsViewAction.do?id=NS00000919

デジタル人文学プロジェクトを進めながらスキルを学ぶ図書館員の研修プロジェクト“The Developing Librarian Project”

2013年7月1日、米国コロンビア大学図書館の人文学・歴史学チームが、デジタル人文学に関するプロジェクトベースの研修プログラム“The Developing Librarian Project”のブログサイト“Breaking the Code”を公開しました。同日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)のデジタル人文学と図書館員のためのウェブサイト“dh+lib”が紹介しています。

これは、学内のデジタル人文学プロジェクトを支援し、また研究プロジェクトに参画するために立ち上げられた研修プロジェクトです。同大学の近隣にあるニューヨーク市のMorningside Heightsの歴史に関するデジタル人文学プロジェクトを進めながら、スキルアップを図っているようです。

Breaking the Code:The Developing Librarian Project
http://www.developinglibrarian.org/

ACRLによるカレントアウェアネスジャーナル“Keeping Up With...” 第3号は「ビッグデータ」がテーマ

2013年6月号として、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、図書館員向けのカレントアウェアネスジャーナル“Keeping Up With...”の第3号を刊行しました。テーマは「ビッグデータ」となっています。

Keeping Up With... Big Data (ACRL)
http://www.ala.org/acrl/publications/keeping_up_with/big_data

参考:
ACRLによるカレントアウェアネスジャーナル“Keeping Up With...”第2号刊行 テーマは「ゲーミフィケーション」
http://current.ndl.go.jp/node/23575

研究データの管理における図書館の現在の活動内容と将来のプライオリティは?(文献紹介)

Journal of librarianship and Information Science誌のプレプリントとして、“Research data management and libraries: Current activities and future priorities”が公表されています。著者はシェフィールド大学(英国)のAndrew M. Cox氏とStephen Pinfield氏で、2012年末に実施した英国の大学を対象とする調査についてのレポートとのことです。

アブストラクトによると、この調査は、研究データの管理における図書館の関わり方や、研究データ管理サービスの図書館における戦略的プライオリティの程度について理解することを目的としたもので、現状では、限定的なサービスを提供していること、技能のギャップ等に関連する課題があること、図書館が機関の研究データ管理ポリシーやサービスの開発に取り組みつつあること等が明らかになったようです。

英JISCとWikimedia UKが連携 学術の世界とWikipediaの橋渡しを行うプロジェクトを実施

2013年6月27日、英国のJISCは、英国のWikipediaおよび姉妹プロジェクトの支援を目的とする団体でWikimedia財団の支部の一つであるWikimedia UKと連携し、学術の世界とWikipediaの橋渡しを行うことを目的とするプロジェクトを立ち上げると公表しました。

このプロジェクトはブリストル大学に本拠地を置き、9ヶ月間にわたって実施されます。専門家向けに研修を行ったり、一般にも開かれた編集イベントを行うことなどを企画しているとのことです。

Bridging the gap between academia and Wikipedia(JISC、2013/6/27付け)
http://www.jisc.ac.uk/news/bridging-the-gap-between-academia-and-wikipedia-27-jun-2013

Jisc and Wikimedia UK to bridge between academia and Wikipedia(Wikimedia UK Blog、2013/6/27付け)
http://blog.wikimedia.org.uk/2013/06/jisc-and-wikimedia-uk-to-bridge-between-academia-and-wikipedia/

参考:

Googleブックス訴訟、原告側のクラスアクション(集合代表訴訟)を認めた判断を控訴審が覆す まずフェアユース面での議論を

2013年7月1日のロイター等の記事で、Googleブックス訴訟に関して地方裁判所が下した原告側のクラスアクション(集合代表訴訟)を認める判断について、Google側の異議申し立てを受けて行われた控訴審の結果が報じられています。控訴審ではクラスアクションを認める前に、まずフェアユース面での議論を、との判断が下されたとのことです。

Google Book Search裁判、控訴審が結論「クラスアクション訴訟として認定する前にまずフェアユース面での議論を」(ITmedia eBook USER、2013/7/2付け)
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1307/02/news071.html

Authors lose class status in Google digital books case(Reuters、2013/7/1付け)
http://www.reuters.com/article/2013/07/01/us-google-books-idUSBRE9600MX20130701

Appeals Court Tosses Out Class Action Status in Google Books Lawsuit(The Digital Reader、2013/7/1付け)

シンガポール、公共図書館における永住者・外国人利用者の電子書籍・電子リソースの利用について7月1日よりメンバー登録制度を開始

シンガポールの国立図書館委員会(National Library Board:NLB)のアナウンスによると、2013年7月1日より、永住者及び外国人が公共図書館の電子書籍、電子リソースの利用を希望する場合のため、メンバー登録制度が導入されたようです。登録費(One-time Registration Fee)は永住者、外国人共に$10.50で、年会員は永住者が無料、外国人は$42.80とのことです。新しい料金体系等の情報がNLBのLibrary Guide に掲載されています。

Access to NLB’s eBooks and eResources

公共図書館におけるコミュニティ・デジタルアーカイブを考えるヒントになる10の取り組み

米国議会図書館のデジタル保存をテーマとしたブログThe Signalに、“10 Resources for Community Digital Archives”と題する記事が、2013年6月25日付けで掲載されています。記事では、公共図書館には、コミュニティの人たちが地域について深く理解するのに活用できるようなコミュニティ・デジタルアーカイブの構築を促進していく役割があるとの趣旨の考えを示しつつ、それを構築したり管理したりするのに役に立つ10の取り組みをリストアップしています。10の取り組みは以下の通りです。

・Digital Public Library of America Digital Hubs Program
http://dp.la/info/about/who/partners/hubs/

・Houston Area Digital Archives. (Internet Archivesのサイト内)
http://archive.org/details/houstonlibrary

・Denver Public Library, Creating Your Community
http://creatingcommunities.denverlibrary.org/content/about

「サンディ」の被害から8カ月、オーシャンポート分館(Monmouth County Library System)が再開

2012年秋に「サンディ」の被害を受けた、ニュージャージー州モンマス郡図書館システム(Monmouth County Library System)のオーシャンポート分館(Oceanport Branch)が、2013年7月1日再開したとのことです。同館では、18,000点の資料が廃棄処分となり、2013年4月に保険金約28万ドルの支払いを受け、コレクションの復旧を行ったとのことです。

なお、モンマス郡図書館システムには、13の分館と14のメンバー館があり、分館のうち深刻な被害を受けたのはオーシャンポート分館のみであったとのことです。またメンバー館の内、2館シー・ブライト(Sea Bright)図書館とモンマス・ビーチ(Monmouth Beach)図書館は依然として閉館中とのことです。

Oceanport branch will re-open July 1 after Superstorm Sandy repairs (Monmouth County Library)
http://www.monmouthcountylib.org/index.php/programs-and-library-news/1447-oceanport-branch-re-opens-july-1-after-superstorm-sandy-repairs