アーカイブ - 2013年 6月 27日

『カレントアウェアネス』316号掲載

CA1797 - 動向レビュー:米国および日本におけるグリーンライブラリーの事例紹介 / 岩見祥男

1972年にストックホルムで開催された国際連合人間環境会議に代表されるように、環境問題は国際社会において取り上げられて久しく、政治、経済、産業、社会など、あらゆる局面において議論されている。それは図書館界においても例外ではなく、国際図書館連盟の年次総会において、環境問題や持続可能な社会などがテーマとして頻繁に取り上げられている(1)。...

CA1796 - 動向レビュー:次世代DAISY規格と電子書籍規格EPUB3 / 濱田麻邑

読みたいときに読みたい本を、その場で検索して購入し、すぐに読める時代になっている。電子書籍に、読み上げツールですぐにアクセスできるとしたら、これまで読めなかった人々にとって、世界は変わる。...

三浦綾子記念文学館が小学館とともに「電子書籍展」を開催 文学館では全国初

2013年7月7日から21日まで、北海道旭川市にある三浦綾子記念文学館において、「三浦綾子記念文学館開館15周年記念事業『三浦綾子電子全集』完結記念 電子書籍展」が開催されます。この展示会は小学館との共催によるもので、同館によると全国の文学館の中で「電子書籍展」が開催されるのは初とのことです。

展示では、三浦綾子電子全集の紹介の他に、電子書籍端末を実際に手にとって電子書籍を利用できるようです。

全国初の電子書籍展、三浦文学館で開催! (三浦綾子記念文学館 2013/6/11付けの記事)
http://www.hyouten.com/?p=5503

CA1795 - 動向レビュー:大学図書館における学生協働について-学生協働まっぷの事例から- / 八木澤ちひろ

本稿は、国内各地で活発になっている大学図書館における学生協働の活動形態や動向を明らかにすることを目的としている。学生協働とは、「図書館業務の一端を、職員とともに、利用者でもある学生が担う活動」と定義する。各活動によって、内容も組織形態もさまざまであるが、「自発的・自律的に学習支援に関与し、図書館スタッフの一員としての働きをする学生スタッフ」(1)が、学生アシスタントや学生サポーターなど様々な名称で呼ばれている。ここではそうした学生協働に関与する学生を、総称して学生スタッフと呼ぶ。...

DSpaceコミッターチームの新メンバーに鈴木敬二氏

2013年6月24日、DSpace Committers Groupが、鈴木敬二氏がDSpaceコミッター(DSpace committer)に加わったことを公表しています。公表の記事では、DSpaceの日本語対応など鈴木氏のDSpaceへの貢献や、現在独立コンサルタントであり、過去には大学図書館等で勤務していたことなど、経歴も紹介されています。

DSpaceコミッターはDSpaceのソースコードリポジトリへのアクセス・更新権限を持ちます。2013年6月24日現在DSpaceコミッターは、鈴木氏を含め、世界で23人います。

Welcome to the latest DSpace committer: Keiji Suzuki(DuraSpace.org、2013/6/24付け)
http://duraspace.org/welcome-latest-dspace-committer-keiji-suzuki

DSpaceContributors(DuraSpace Wiki、2013/6/20付け)
https://wiki.duraspace.org/display/DSPACE/DSpaceContributors

参考:
リポジトリ用ソフト“DSpace”の使用機関が全世界で1000機関を突破

CA1794 - 地方議会図書室に明日はあるか―都道府県議会図書室を例に― / 塚田洋

 本誌の読者は、地元の議会図書室を訪れたことがあるだろうか。先頃、国立国会図書館(NDL)主催イベントで行われた北川正恭氏(早稲田大学大学院教授、元三重県知事)の講演(1)を聴いて、初めて議会図書室に関心を持った方もいるかもしれない。講演の中で北川氏は、知事時代に行った県議会図書室の改革(2)を例に、図書館関係者のミッションをとらえ直す必要性について指摘した。住民自治への貢献を、広く図書館関係者全体のミッションと位置付ければ、全国の議会図書室の活性化は劇的に進み、そして、このような取組こそが「社会を創る図書館の力」であると述べた。改革できない理由を探す「他責文化」から脱し、図書館の明日につながる一歩を踏み出してほしいとの激励も印象的であった。...

【イベント】日本電子出版協会、セミナー「電子書籍をめぐる10の神話」を開催(7/11・東京)

日本電子出版協会が、2013年7月11日に、セミナー「電子書籍をめぐる10の神話」を開催するとのことです。米国等海外の事例、内外の基本データを踏まえて、電子出版が「神話」から「現実」へと脱皮する道筋を展望するものとのことで、講師は朝日新聞社デジタル事業本部の林智彦氏です。

案内に掲載されている10の神話は以下の通りです。

神話の1)「出版は10年以上不況であり、今後も不況が続く」
神話の2)「120万点以上の電子書籍が、米国の電子書籍普及の基礎となった。日本でも100万点ないと電子書籍は普及しない」
神話の3)「電子書籍は紙の書籍といつか置き換わる」
神話の4)「電子出版は『出版』の一種であり、『出版』のノウハウが活きる」
神話の5)「電子書籍でも紙の書籍と同様、価格は出版社が決めるべき」
神話の6)「図書館は電子書籍の敵である」
神話の7)「『自炊』は出版の敵であり、電子書籍の敵である」
神話の8)「ノンDRMは海賊版を増やす」
神話の9)「今後のフォーマットはEPUBしかありえない」
神話の10)「電子書籍なんか要らない。メルマガで十分」
おまけ)「電子出版権、著作隣接権の法制化で電子化が進む」

7月11日 電子書籍をめぐる10の神話(日本電子出版協会、セミナー情報、2013/6/18日付け)

オープンソースの次世代OPAC“VuFind”のバージョン2.0が公開

米国のヴィラノヴァ大学図書館が開発しているオープンソースの次世代OPAC“VuFind”が、2013年6月24日に正式に公開されました。

Press Release: Villanova University [June 24, 2013] VuFind 2.0 Released
http://www.librarytechnology.org/ltg-displaytext.pl?RC=18080

VuFind
http://vufind.org/

CA1793 - 歴史学研究のためのデジタル・アーカイブ―情報発見のために必要なものとは― / 後藤真

本稿では、情報歴史学の立場から、歴史学研究のためのデジタル・アーカイブの現状・検索モデルの課題を通じてデジタル・アーカイブの利用を考えることとする。事例を具体的にするために歴史学研究に関わるものを対象として選ぶが、そこからさまざまな場面でのデジタル・アーカイブの広範な利用へとつながると考えている(1)。...

福島県立図書館で、「津波も、瓦礫もない写真展」開催中

福島県立図書館において、「3.11を忘れない写真家の会」による写真展「津波も、瓦礫もない写真展」が、2013年6月7日から7月3日まで開催されています。

津波も瓦礫もない写真展(福島県立図書館)
http://www.library.fks.ed.jp/ippan/gyoji/tenji/25.6lobby.html

津波も、瓦礫(がれき)もない写真展 -beforemath-(IMA ONLINE)
http://imaonline.jp/ud/exhibition/512adb986a8d1e4d53000001
※写真の掲載あり

米国デジタル公共図書館、2013年秋にボストンで“DPLAfest 2013”を開催へ

ボストンマラソン爆発事件の影響で立ち上げイベントが中止となった米国デジタル公共図書館(DPLA)が、2013年10月24日、25日にボストンにおいて、“DPLAfest 2013”を開催するとのことです。2013年4月の公開の成功と最近の進捗を祝うとのことです。このDPLAfestは、毎年で開催していくようです。

Save the date: DPLAfest 2013, October 24-25, 2013, in Boston, MA(DPLA, 2013/6/26付け)
http://dp.la/info/2013/06/26/save-the-date-dplafest-2013-october-24-25-2013-in-boston-ma/

LibGuides、2013年秋に新バージョン

米国Springshare社が、LibGuidesの新バージョンを2013年秋にリリースするようです。同社の公式ブログSpringshare Support Blogにおいて、主要な新機能をリストアップするとともに、その全てがオプトイン形式で提供され、利用者が導入時期を決められるものであると紹介しています。

LibGuides: The Next Generation!(Springshare Support Blog, 2013/6/26付け)
http://support.springshare.com/2013/06/26/libguides-the-next-generation/

E1410 - つながるLibGuides:パスファインダーを超えて カレントアウェアネス-E No.234 2013.03.28
http://current.ndl.go.jp/e1410

CA1792 - 市政専門図書館における関東大震災関連資料構築の軌跡 / 田村靖広

東日本大震災の発生から2年が経過したが、被災地の復興のために自分(自館)は何ができるだろう、という思いは常に抱いてきた。あの巨大な地震動により市政専門図書館では蔵書の約6分の1にあたる2万冊程が書架から落下し、書架や照明器具の破損・ズレなどの被害があった。自館の復旧作業をしている最中にも、外部からは関東大震災に関連する資料の問い合わせが多く寄せられ、可能な限り対応してきた。人々が過去の災害復興の経験から何かを学ぼうと考え、当館で所蔵する関東大震災関連資料に対して利用要望があり、当館にはそれに応える任務と責任があることがより一層はっきりしたのだ。以下では、当館が所蔵する関東大震災関連資料のこれまでの構築の経過と今後について述べる。...

WIPOの視覚障害者等による著作物利用に関する国際条約の制定に向けた外交会議、合意に達する

世界知的所有権機関(WIPO)の視覚障害者等による著作物利用に関する国際条約の制定に向けた外交会議について、加盟国の担当者が条項について合意に達したとのことです。採択は6月27日に開かれる総会で行われる予定とのことです。

Agreement reached on provisions of new treaty to ease access to books for visually impaired persons. For

adoption on June 27(WIPO, 2013/6/26付け)
http://www.wipo.int/dc2013/en/news/2013/news_0010.html
※動画の掲載あり
http://www.wipo.int/export/sites/www/multimedia/en/dc2013/marrakesh_agreement.swf

Miracle In Marrakesh: “Historic” Treaty For Visually Impaired Agreed (Intellectual Property Watch, 2013/6/26

付け)

「科学技術政策研究所」が「科学技術・学術政策研究所」へ名称変更 所掌事務にも学術振興に関する調査研究等が追加

科学技術政策研究所は、2013年7月1日付けで、所掌事務および研究所名称を変更すると発表しています。所掌事務には、学術に関する調査研究体制の整備・強化を図るため、科学技術政策研究所の所掌事務に、学術の振興に関する基本的な政策に関する基礎的な事項の調査・研究等を追加するとのことで、研究所名称は、「科学技術政策研究所」から「科学技術・学術政策研究所」になるとのことです。また併せて「科学技術基盤調査研究室」の名称も、「科学技術・学術基盤調査研究室」と変更されます。

科学技術・学術政策研究所への改組について
http://www.nistep.go.jp/archives/10020

東京都立図書館、『これならできる!自由研究 111枚のアイディアカード集』を活用した読書プログラムを公開

2013年6月27日、東京都立図書館は、都立多摩図書館が都内の全小学校に配布した『これならできる!自由研究 111枚のアイディアカード集』を活用した読書プログラムを公開しました。これは、自由研究をしながら子どもたちが本に親しめるプログラムとなっており、東京都立図書館は夏休み前のイベントや授業で活用してほしいとしています。

同館のウェブサイトには、「ふしぎふしぎ色のへんしん」と「つよい形をさがせ」の2つが公開されています。

【都立多摩図書館】「「これならできる!自由研究 111枚のアイデアカード集」を使った読書プログラム」を作成しました。 (東京都立図書館 2013/6/27付けの記事)
http://www.library.metro.tokyo.jp/home/news/tabid/2287/Default.aspx?itemid=672