ボストン公共図書館の戦略プラン“COMPASS”の中で、特別な扱いをすることを明記していた“Collections of Distinction”(特色あるコレクション)について、最初の指定となる18のコレクションを公表しています。指定にあたっては、同館の主題専門家が特別コレクション委員会とともに基準を作成し、これらのコレクションを選んだとのことです。COMPASSにおいては、これらのコレクションには財政的・人的資源を充てること、またこれらに焦点を当てたデジタル化計画を進めることなどが示されています。
American Civil War 20th Massachusetts Regiment
American Revolutionary War Era Maps
Anti-slavery
Boston and New England Maps
Boston Theater
Colonial and Revolutionary Boston
Dwiggins and Graphic Design
Fine and Historic Bookbindings
Incunabula
International Journal of Digital Curation誌の最新号(Volume 8, Issue 1, 2013)に、デジタルキュレーションの担当者に求められるコンピテンシーについての査読論文が掲載されています。2011年10月から2012年4月の間に北米で出された173件の求人公告を対象に、求められる経験や知識・技能等の内容を分析したものとのことです。なお、この分析は、ノーステキサス大学のデジタルキュレーションに関するカリキュラム構築プロジェクト(Information: Curate, Archive, Manage, and Preserve(iCAMP))の一環として行われたものとのことで、このプロジェクトは、米国の博物館・図書館サービス機構(IMLS)の助成を受けているもののようです。
IFLA Journal の2013年6月号において、2013年8月に世界図書館情報会議(WLIC)・国際図書館連盟(IFLA)年次大会が開催されるシンガポールの図書館に関する記事が掲載されています。シンガポールの図書館の歴史と、近年のデジタルサービス等の動きなどを紹介する記事となっています。また、同号の巻頭には、"All Change: From Helsinki to Singapore"と題する記事も掲載されています。
米国の図書館情報資源振興財団(CLIR)が、"Images of Works of Art in Museum Collections: The Experience of Open Access"と題する報告書を発表しました。米国と英国の11の美術館における、パブリックドメインになっている美術館所蔵コレクションの画像使用に関する試みについての調査報告となっています。この報告書は、これらの機関が行った思考の過程と手法を提示することで、コレクション画像のオープンアクセス化について考えている他の美術館へ情報提供することを目的としているとのことです。
報告書に掲載されている美術館は以下の11館です。
大英博物館(British Museum), London
Indianapolis Museum of Art, Indianapolis
J. Paul Getty Museum, Los Angeles
Los Angeles County Museum of Art, Los Angeles
メトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art), New York
Morgan Library and Museum, New York
National Gallery of Art, Washington, D.C.