アーカイブ - 2013年 5月

5月 17日

学生のための学生参加:ラーニング・コモンズにおける学生スタッフ調査(文献紹介)

College & Research Libraries誌が“Student Involvement for Student Success: Student Staff in the Learning Commons ”という論文のプレプリントを公開しました(2013年4月受理、2014年9月出版予定)。著者は、ともにカナダにあるブリティッシュコロンビア大学のJulie Mitchell氏およびクイーンズ大学のNathalie Soini氏です。

この論文では、ラーニング・コモンズにおける学生スタッフの雇用状況、学生スタッフを対象とする研修の方法と頻度、スタッフの配置、スタッフを指導する立場にある人物が学生スタッフの提供する情報の正確性を高めるためにとりうる戦略などについて明らかにすることを目的に、カナダとアメリカのラーニング・コモンズを対象に行なった質問紙調査の結果が報告されています。

Student Involvement for Student Success: Student Staff in the Learning Commons(C&RL)
http://crl.acrl.org/content/early/2013/05/13/crl13-469.full.pdf+html

明日5月18日は国際博物館の日

毎年5月18日は国際博物館会議(ICOM)の定める「国際博物館の日」です。2013年のテーマは“Museums (Memory + Creativity) = Social Change”(博物館(記憶と創造)は未来をつくる)となっています。

日本博物館協会のウェブサイトでは、この日全国で予定されている記念行事等の情報がまとめられています。

国際博物館の日 (日本博物館協会)
http://www.j-muse.or.jp/02program/projects.php?cat=8

オランダ王立図書館・国立公文書館、ウィキペディアン・イン・レジデンスを受け入れ

2013年5月16日、オランダ王立図書館・国立公文書館は、オランダの文化遺産機関として初めて「ウィキペディアン・イン・レジデンス」を受け入れると発表しました。6月8日には、王立図書館・国立公文書館はWikimedia Netherlandsと共同でウィキペディアンのためのイベントを実施するとのことです。

Wikipedia primeur voor Koninklijke Bibliotheek en Nationaal Archief (Nationale bibliotheek van Nederland 2013/5/16付けの記事)
http://www.kb.nl/nieuws/nieuwsarchief-2013/wikipedia-primeur-voor-koninklijke-bibliotheek-en-nationaal-archief

英JISC等、英国の研究者の研究行動を調査したレポートを刊行

米国のIthaka S+Rと英国JISC、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は、英国の研究者の研究行動等を調査したレポート“Survey of Academics 2012”を刊行しました。レポートでは、研究活動における情報発見や学部学生への教育活動、研究テーマ選択の実態や成果発表のチャンネル、学会や大学図書館及びそのコレクションに対する考え方等を調査してます。

また、主な結果として以下が挙げられています。
・回答者3,498名のうち85%が大学図書館の所蔵資料や図書館の購読資料に頼っていると回答した一方で、49%の回答者が所蔵されていない学術雑誌をしばしば利用していると回答した。
・必要な文献が大学図書館ですぐに利用できない場合、回答者の90%がしばしばまたは時々オンラインでフリーで利用できる資料を探していると回答した。
・プロジェクトを開始する際、回答者の40%は、関連資料をインターネットで検索するところから始めると回答した。最初に図書館に足を運ぶと回答したのはわずか2%だった。

Ithaka S+R | Jisc | RLUK UK Survey of Academics 2012 (PDF)
http://repository.jisc.ac.uk/5209/1/UK_Survey_of_Academics_2012_FINAL.pdf

あなたにもできるデジタル保存50の活動(記事紹介)

2013年5月9日、米国議会図書館のデジタル保存をテーマとしたブログThe Signalに、“Fifty Digital Preservation Activities You Can Do”という記事が掲載されています。記事では、来年のPreservation Weekまでデジタル保存活動を継続していくための、50(+1)項目が提案されています。

Fifty Digital Preservation Activities You Can Do (The Signal 2013/5/9付けの記事)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2013/05/fifty-digital-preservation-activities-you-can-do/

渡邉英徳氏らの「東日本大震災アーカイブ」がアルスエレクトロニカ2013で栄誉賞を受賞

オーストリア・リンツで開催される電子芸術の祭典「アルスエレクトロニカ」(Prix Ars Electronica)のコンペティションにおいて、首都大学東京の渡邉英徳准教授らの研究グループによる「東日本大震災アーカイブ」および震災ビッグデータに関する一連の活動が、Digital Communities部門の栄誉賞(Honorary Mention)を受賞しました。なお、ニコニコ学会βも同賞を受賞しています。

Prix Ars Electronica 2013 (Digital Communities部門)
http://www.aec.at/prix/en/gewinner/#digitalcommunities

アルスエレクトロニカ2013にて栄誉賞(Honorary Mention)を受賞 (渡邉英徳研究室×ネットワークデザインスタジオ 2013/5/16付けの記事)
http://labo.wtnv.jp/2013/05/2013honorary-mention.html

参考:
CA1768 - 多元的デジタルアーカイブズのVR-ARインターフェイスデザイン手法 / 渡邉英徳
http://current.ndl.go.jp/ca1768

5月 16日

レファレンスサービスをテーマとしたマンガ『夜明けの図書館』、第2巻の依頼は「昔、好きだった絵本を探してほしい」など

公共図書館でのレファレンスサービスをテーマにしたマンガ『夜明けの図書館』の第2巻が2013年5月16日に発売となっています。今回の依頼は「昔、好きだった絵本を探してほしい」「文化祭でみんなが、あっと驚くレシピを知りたい」など、とのことです。

夜明けの図書館 2 (双葉社ウェブサイト)
http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-33514-9.html

参考:
E1252 - マンガ『夜明けの図書館』の作者・埜納タオさんインタビュー カレントアウェアネス-E No.207 2011.12.22
http://current.ndl.go.jp/e1252

「図書館が私の人生を変えた」というストーリーを共有する場所を(米国)

“Libraries Changed My Life”というタイトルのTumblrサイトが立ち上がっていました。このサイトは、ニューヨーク市の児童サービス担当の図書館員Ingridさんと、フロリダのシステム担当の図書館員Natalieさんの発案でうまれたものとのことで、人々が自身の図書館についてのストーリを語り、また図書館の価値に疑問を持つ人が図書館のもつ驚くべきインパクトについて見ることのできる場所を作りたい、との願いから、このサイトを立ち上げたとのことです。図書館の利用者にむけ、ポジティブなストーリーの投稿を呼びかけています。

あわせてFacebookのページもたちあがっています。

Libraries Changed My Life
http://librarieschangedmylife.tumblr.com/

Libraries Changed My Life; About
http://librarieschangedmylife.tumblr.com/about

Open Knowledge Foundation、オープンデータマネージメントプラットフォーム“CKAN”のver.2.0をリリース

2013年5月10日、Open Knowledge Foundationは、オープンソースのオープンデータマネージメントプラットフォーム“CKAN”のver.2.0をリリースしました。デザインの大幅リニューアルや、ユーザがデータセットの作成・公開・アップデートをする際のオーソライズの方法等が変更されたとのことです。

Announcing CKAN 2.0 (Open Knowledge Foundation 2013/5/10付けの記事)
http://blog.okfn.org/2013/05/10/announcing-ckan-2-0/

宮城県東松島市図書館、東日本大震災の被災体験談を公開

宮城県東松島市図書館で、2013年5月15日より、住民から収集した東日本大震災の被災体験談や、写真などの公開を開始したことが、5月16日付けの河北新報で報じられています。昨年度、図書館振興財団から助成を受けて収集した資料のうち、体験談を語る住民や郷土芸能の動画、被災した市内の写真約300枚について、図書館に備え付けた10台のタブレット端末で閲覧できるとのことです。

なお、体験談の動画について、ダイジェスト版が、図書館のホームページでも閲覧できるようになっています。

市民の震災体験公開 東松島市図書館、タブレット端末で閲覧(河北新報 2013/5/16日付け記事)
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/05/20130516t15028.htm

東松島市図書館
http://www.lib-city-hm.jp/lib/2011y-library%20top/index.html

震災の体験談(動画掲載ページ)
http://www.lib-city-hm.jp/lib/2012ICT/20120401_move_story/001_2012taikendan_move.html

参考:
宮城県東松島市図書館、東日本大震災アーカイブページを試験公開 
Posted 2013年4月18日

UNESCO、オープンアクセスに関する新しいポリシーを公表

2013年5月13日、ジュネーブで行われたWorld Summit on the Information Society Forum(WSIS)において、ユネスコ(UNESCO)がオープンアクセスに関する新しいポリシーを公表しました。新しいポリシーにより、2013年7月から、多言語インターフェースの新しいオープンアクセスリポジトリを介して、電子化された何百ものUNESCOの出版物が利用可能になります。また、新しい出版物は全てオープンライセンスで公開される予定とのことです。

UNESCO to make its publications available free of charge as part of a new Open Access policy(UNESCO 2013/5/15付け)
http://www.unesco.org/new/en/media-services/single-view/news/unesco_to_make_its_publications_available_free_of_charge_as_part_of_a_new_open_access_policy/

Open Access policy concerning UNESCO publications (UNESCO)(PDF)

ACRL、2013年の大学・研究図書館の現状調査レポートを刊行

2013年4月付けで米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、大学・研究図書館界の現状をまとめたレポート“Environmental Scan 2013”を刊行しました。

これは、“College & Research Libraries News”(C&RL News)の2012年6月号に掲載された、2012年における大学・研究図書館の10のトレンドを紹介した記事“2012 top ten trends in academic libraries”を踏まえて作成されたもので、2013年現在、大学・研究図書館に影響を与える要因について解説したものです。大学・研究図書館がこれからに備えるために、役立ててほしいとされています。

Environmental Scan 2013 (PDF)
http://www.ala.org/acrl/sites/ala.org.acrl/files/content/publications/whitepapers/EnvironmentalScan13.pdf

White Papers and Reports
http://www.ala.org/acrl/issues/whitepapers

参考:
大学・研究図書館の将来についての調査レポート(米国)

ドイツ連邦教育研究省、人文・社会科学のための研究インフラに関するレポートを刊行

ドイツ連邦教育研究省(BMBF)が、人文・社会科学のための研究インフラに関する報告書“Forschungsinfrastrukturen fur die Geistes- und Sozialwissenschaften”を刊行しています。

Forschungsinfrastrukturen fur die Geistes- und Sozialwissenschaften (PDF)
http://www.bmbf.de/pub/forschungsinfrastrukturen_geistes_und_sozialwissenschaften.pdf

フランス国立図書館、電子図書館GallicaのアプリをiPhoneにも対応

2013年5月14日、フランス国立図書館(BNF)は、これまで提供していた電子図書館GallicaのiPad用アプリをiPhoneにも対応させたと発表しました。

Gallica (iTunes)
https://itunes.apple.com/jp/app/gallica/id561943007?mt=8

L’application Gallica pour iPhone disponible gratuitement sur l’App Store (PDF)(BnF 2013/5/14付けのプレスリリース)
http://www.bnf.fr/documents/cp_appli_gallica_iphone.pdf

5月 15日

鳥取県立図書館がビジネス支援をした「シャッターガード」開発の沢田防災技研、特許庁長官賞を受賞

鳥取県立図書館がビジネス支援を行い、テレビ番組「ほこ×たて」対決でも全国的に話題になった株式会社沢田防災技研が特許庁長官賞を受賞しました。特許庁による「受賞のポイント」では、「シャッターガード」を商品化にあたり、鳥取県立図書館をはじめ鳥取県産業技術センター、鳥取大学等の産学官による連携体制を構築したことなどがあげられています。

図書館発シャッターガードを開発した(株)沢田防災技研が特許庁長官賞を受賞(鳥取県立図書館, 2013/5/7付け)
http://www.library.pref.tottori.jp/hp/menu000002200/hpg000002149.htm

平成25年度知財功労賞表彰式を開催しました(4月18日)(特許庁, 2013/5/7付け)
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/hiroba/h25_tizai_hyosho.htm

受賞のポイントなど
http://www.jpo.go.jp/torikumi/hiroba/pdf/25_tizai_kourou/sawada.pdf

参考:
鳥取県立図書館のビジネス支援サービスを受けて商品化された「シャッターガード」
Posted 2012年6月15日

第1回「てこぽん大賞」決定:愛知県図書館のティーンズコーナー特別企画

2013年5月10日、愛知県図書館が、「てこぽん大賞」を決定したとのプレスリリースを出していました。

てこぽんとは、中学生・高校生の読書を推進するために行っている企画で、中学生・高校生向けの本を集めた「ティーンズ・コーナー」に、利用者にお薦め本の紹介カード(POP)を書いてもらうというものです。平成24年度に寄せられたPOPの中から、投票で大賞1点、金賞2点、銀賞2点を決め、受賞作品をウェブに公開しています。

なお、てこぽんは、「ティーンズコーナーポイントGet大作戦!」の略だそうです。

愛知県図書館 ティーンズコーナー特別企画「決定!第1回 てこぽん大賞」について(2013/5/10付け)
http://www.pref.aichi.jp/0000061276.html

てこぽん大賞
http://www.aichi-pref-library.jp/ya/taishou.html

オーストラリア図書館協会、専門職の将来をテーマとしたディスカッションペーパーとWikiサイトを公開

2013年5月1日付けで、オーストラリア図書館情報協会(ALIA)が、専門職の将来をテーマとしたディスカッションペーパー“ The Future of the Profession”を公開しました。また、同名のWikiサイトを作成し、参加者に編集や内容の記述を求めています。その他、図書館員や情報専門職の将来をテーマとした文献レビューの資料も公開されています。

THE FUTURE OF THE PROFESSION Themes and scenarios 2025
http://aliafutures.wikispaces.com/

The Future of the Profession (NAPLE Blog 2013/5/14付けの記事)
http://napleblog.wordpress.com/2013/05/14/the-future-of-the-profession/

学術出版系ブログThe Scholarly Kitchenがポッドキャストを開始

2013年5月15日、非営利団体Society for Scholarly Publishingによる学術出版をテーマとしたブログThe Scholarly Kitchenが、初のポッドキャストを公開しました。ブログ上だけでなくiTunesでも提供されています。

第1回は、DeltaThinkという出版系コンサルタント企業のAnn Michael社長へのインタビューで、テーマは“顧客が望むこと”(What Customers Want)です。Michael氏は、The Scholarly Kitchenにしばしば寄稿する人物でもあります。

Announcing the Scholarly Kitchen Podcast (Scholarly Kitchen 2013/5/15付けの記事)
http://scholarlykitchen.sspnet.org/2013/05/15/announcing-the-scholarly-kitchen-podcast/

IEEE、学際的なオープンアクセスメガジャーナルを開始

IEEE(米国電気電子学会)が、学際的なオープンアクセスメガジャーナル“IEEE Access”を開始したとのプレスリリースが、2013年5月14日付けで出されています。このジャーナルは、学術だけでなく産業にも同等に貢献することを目的とした査読付きOAジャーナルであり、従来のジャーナルをまたがる学際的な研究を領域をカバーするものとのことです。著者が支払う論文出版料は1,750ドルとのことです。

New IEEE Open-Access "Mega Journal" Aims to Boost Technology Innovation
IEEE Access Seeks Practical, Multidisciplinary Research While Providing Faster Peer-Reviewed Publishing (Market Watch掲載, IEEE, 2013/5/14付け)
http://www.marketwatch.com/story/new-ieee-open-access-mega-journal-aims-to-boost-technology-innovation-2013-05-14

米Vermont Library Association、公共図書館員の給与に関する調査結果を公表

米国バーモント州のVermont Library Associationの人事委員会が、バーモント州の公共図書館員の給与に関する調査結果を2013年5月6日に発表していました。この調査は2012年に行われたもので、回答した105人の図書館員の給与は、平均時給$17.88で、最高額は時給$38.26だったとのことです。

2012 VT Public Library Salary Survey(Vermont Library Association 2013/5/6付け)
http://www.vermontlibraries.org/2012-vt-public-library-salary-survey

Salaries and Benefits: A Survey of Vermont Public Librarians(Vermont Library Association)(PDF)
http://www.vermontlibraries.org/wp-content/uploads/2007/08/PublicSalaryPrelimReport2012.pdf

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