アーカイブ - 2013年 5月

5月 21日

HathiTrust、プリント・ディスアビリティの利用者に著作権保護資料の提供を行う新サービスを開始

2013年5月10日、米国の大学図書館等による電子図書館プロジェクトHathiTrustが、2013年4月付けのニュースレターを刊行しました。それによると、HathiTrustは、プリント・ディスアビリティの利用者を対象にした新サービスを開始したとのことです。

この新サービスは、HathiTrust協力機関の特定のプロキシに対して、その機関が所蔵する/所蔵していた、HathiTrustに登載されている著作権保護資料へのアクセスを、その機関所属のプリント・ディスアビリティと認定されている利用者に対して許可するというものとのことです。

Accessibility  (HathiTrust)
http://www.hathitrust.org/accessibility

Update on April 2013 Activities (HathiTrust 2013/5/10付けの記事)
http://www.hathitrust.org/updates_april2013

HathiTrust Services for Users With Print Disabilities (CDL 2013/5/20付けの記事)

徳島大学がiOS用公式アプリをリリース

2013年5月9日に、徳島大学が公式アプリをApp Storeで公開しました。アプリを利用することで、受験生や在学生、教職員等がiPhoneやiPadから大学情報に簡単にアクセスできるとのことです。アプリ内の「図書館」の項目からは、スマートフォンの画面に対応した、徳島大学附属図書館のウェブサイトが表示されます。今後、アンドロイドにも対応予定とのことです。

「徳島大学公式アプリ」が公開されました (徳島大学 2013/5/17付けの記事)
http://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2013051600073/

コロンビア国立図書館、電子出版物の自由意思による納本受付を開始

2013年5月15日から、南米のコロンビア国立図書館が、電子書籍等の電子出版物の、自由意思による納本の受付を開始しました。同館では電子出版物の受け入れは初とのことです。納本対象となる資料の種類は、テキストや画像、動画、オーディオ、ウェブサイトとなっています。

Biblioteca Nacional inicia Deposito voluntario de obras digitales (Biblioteca Nacional de Colombiaの記事)
http://www.bibliotecanacional.gov.co/content/biblioteca-nacional-inicia-dep%C3%B3sito-voluntario-de-obras-digitales

「図書館ネコを送ってください」Library Journal誌の編集主幹が呼びかけ

Library Journal誌の編集主幹(Editor-in-Chief)であるMichael Kelley氏が、2013年5月17日付けの記事の中で読者に対し「図書館ネコを送ってください」と呼びかけています。

もちろんネコそのものではなく、ネコの写真にそのネコについての簡単な説明、なぜそのネコが自分の図書館にとって重要なのかを添えた上で送ってほしい、とのことです。

記事中では、反響によっては同誌で「今月の図書館ネコ」の連載もはじめるかも知れないと述べられています。

Send Me Your Library Cats | Editorial(Library Journal、2013/5/17付け)
http://lj.libraryjournal.com/2013/05/opinion/editorial/send-me-your-library-cats/

世界中の図書館が一斉に一つの電子書籍タイトルを提供、売り上げなどへの影響を明らかにする「Big Library Read」パイロットプログラム開催中

世界中の図書館が一斉に一つの電子書籍タイトルを利用者に提供することで、図書館での電子書籍提供がその売り上げや著者の認知度向上などに与える影響を明らかにしようという「Big Library Read」パイロットプログラムが2013年5月15日から6月1日まで開催されています。

「Big Library Read」は米国のOverDrive社が独立系出版社であるSourcebooksと協働で実施するもので、今回のパイロットプログラムには7,500以上の図書館が参加しています。実施期間中、参加館は対象となる電子書籍を購入していない場合でも、無償で利用者に提供することができるようになります。利用には参加館の利用者カードが必要です。

今回、対象として選ばれたのはMichael Malone氏の小説「The Four Corners of the Sky」です。利用状況やソーシャルメディアでの言及等のデータは参加館とも共有される予定とのことです。

Big Library Read(OverDrive)
http://www.overdrive.com/big-library-read/

Big Library Read is Here!(OverDrive社のブログ、2013/5/16付け)

OpenSecrets.orgでAnomaly Trackerが公開:立法者への寄付の“例外”を探すツール(米国)

米国のCenter for Responsive PoliticsのウェブサイトOpenSecrets.orgで、「Anomaly Tracker」というツールが公開されていました。2013年5月17日付けの同サイトのブログ記事で、この週のはじめに公開されたものとして紹介されています。

このツールは、立法者への寄附の中で“Anomaly(例外)”のものを探すもので、4つのタイプの“例外”を探すよう設定しているとのことです。例えば、立法者が発案している法案が、その立法者に寄附をしている一会社あるいは一組織からのみ陳情されている、といった場合を“例外”として探し出すとのことです。

なお、OpenSecrets.orgは、このツールの設定・評価の過程で、このツールを使って2本の記事をまとめたとのことで、ブログ記事では、それもあわせて紹介しています。

Site Spotlight #3: Anomaly Tracker(OpenSecrets.org, 2013/5/17付け)
http://www.opensecrets.org/news/2013/05/anomaly-tracker.html

Anomaly Tracker
http://www.opensecrets.org/resources/learn/anomalies.php

Linked Dataの保存に関するプロジェクト“PRELIDA”(記事紹介)

2013年1月に始まったプロジェクト「Preserving Linked Data(PRELIDA)」について紹介する記事が、Europeana Professionalのブログに掲載されています。

記事によると、このプロジェクトは、欧州委員会(European Commission:EC)の資金提供を受けているものであり、電子情報保存コミュニティの中で既に蓄積されている成果をLinked Dataコミュニティに知らせること、またLinked Dataの保存に関する課題について取組み、ロードマップを作製することを目的としており、両コミュニティの橋渡しとなることを目指しているとのことです。

記事ではこの他、2013年6月にはイタリアで初の専門家ワークショップを開催することや、協力する機関が紹介されています。

総務省「震災関連デジタルアーカイブ構築・運用のためのガイドライン」を公開

2013年5月20日に、総務省のウェブサイトで、「震災関連デジタルアーカイブ構築・運用のためのガイドライン」が公開されました。これは、総務省が、東日本大震災に関するデジタルアーカイブを構築・運用する際の課題の抽出・検討を行うための実証調査や、「国立国会図書館東日本大震災アーカイブ(ひなぎく)」の構築・公開の成果を踏まえ、策定したものです。

「震災関連デジタルアーカイブ構築・運用のためのガイドライン」の公表(総務省プレスリリース, 2013/5/20付け)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/02ryutsu02_03000115.html

5月 20日

米国ハリウッドで、エンターテイメント史に残る貴重なコレクションをデジタル化(記事紹介)

2013年5月20日、Boston Globe紙に米国のデータ保存会社であるIron Mountain社のデジタル化作業についての記事が掲載されています。

Iron Mountain社はビートルズのアルバムやフランク・シナトラのオリジナル音源等、多くの音楽、映画、ビデオのデジタル化を手掛けています。多くのものは磁気テープ等に記録され、時間とともに劣化して再生できなくなり、デジタル保存しなければ失われる危険にあるとのことです。記事によると、シナトラの音源のような、最もデリケートな作品は、デジタル化するチャンスは1度きりで、デジタル化のために再生すると二度と再生できないとのことです。

イラク国立図書館・文書館(INLA)のエスカンダー館長へのインタビュー(記事紹介)

国際図書館連盟(IFLA)の情報への自由なアクセスと表現の自由に関する委員会(FAIFE)のサイトに、イラク国立図書館・文書館(INLA)のエスカンダー(Saad Eskander)館長へのインタビュー記事が掲載されています。2003年のイラク戦争時の災禍からの復興の取組みについて、概要が紹介されています。なお、この記事はもともとはフィンランド国立図書館の雑誌“Kansalliskirjasto”に掲載されたものとのことです。

New FAIFE Spotlight "Interview with Saad Eskander, Director of Iraq National Library and Archives (INLA)"(IFLA 2013/5/2付け)
http://www.ifla.org/node/7658

Interview with Saad Eskander, Director of Iraq National Library and Archives (INLA)
http://www.ifla.org/publications/interview-with-saad-eskander-director-of-iraq-national-library-and-archives-inla

参考:

画面上で読む子どもの比率が紙で読む子どもの比率を上回る:英National Literacy Trustが調査結果概要を公表(英国)

2013年5月16日、英国のNational Literacy Trustが、英国の子どもの読書(リーディング)に関する調査結果について、その概要を公表しています。この調査は2012年12月に英国で34,910人の8歳から16歳の若者を対象として行われたものです。

記事によると、タブレットや電子書籍リーダーを含む電子機器を使い、画面上で毎日読書をしている子どもの割合は39%である一方、冊子体で毎日読書をしている子どもの割合は28%であり、画面上で読む子ども比率が紙で読む子どもの比率を上回ったとのことです。また、電子書籍を読んでいる若者の数はこの2年間で2倍に増加(6%から12%に増加)したとのことです。National Literacy Trustは、この結果に関し、子どもの読書のレベルに潜在的には有害である可能性を指摘しています。

なお、National Literacy Trustは、この調査結果のレポートを近く出版予定とのことです。

OCLCのジョーダン会長の後任はプリチャード氏に

2013年5月16日付けで、OCLCが、会長兼CEOのジョーダン(Jay Jordan)氏の後任人事について、プリチャード(Skip Prichard)氏となることを明らかにしています。プリチャード氏は、Ingram Content Group社の会長兼CEOを勤めていた人物であり、2013年7月1日に正式に会長兼CEOに就任するとのことです。

ジョーダン氏については、2012年6月末での退任が公表されていましたが、その後その延期が発表されていたところであり、今回改めて2013年6月末での退任となることが発表されました。

Skip Prichard named OCLC President and CEO(OCLC, 2013/5/16)
http://www.oclc.org/news/releases/2013/201324dublin.en.html

OCLC chooses new chief after long search(The Columbus Dispatch, 2013/5/17)
http://www.dispatch.com/content/stories/business/2013/05/16/oclc-new-leader-named.html

内閣府、動画チャンネルと公式Facebookページを開設

2013年5月17日に、内閣府が政府インターネットテレビに動画チャンネルを、また、公式Facebookページを開設しました。

内閣府公式Facebook
http://www.cao.go.jp/others/seihyou/sns/facebook.html

政府インターネットテレビ
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg7911.html?t=74

最近のトピックス 2013年 (2013年5月17日付けの記事に上記2件が掲載されています)
http://www.cao.go.jp/topics/index.html

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)、平成24年度活動報告を公開

大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)が平成24年度の活動報告資料を公開しています。

平成24年度大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)の活動報告
http://www.nii.ac.jp/content/justice/documents/H24_JUSTICE_AnnualReport.pdf

平成24年度JUSTICE活動報告を掲載しました (2013/5/17付けの記事)
http://www.nii.ac.jp/content/justice/news/2013/0517162109.php

英リーズ大図書館、リーズを舞台にした文学作品マップを作成中

英国リーズ大学図書館が、リーズを舞台にした小説等の作品をGoogleマップにマッピングする取組みを行っています。これまでのところ、33作品がマッピングされており、同館では利用者等に対して知っている作品があればタイトルと場所(通りの名前)を教えてほしいとしています。

作品は表紙画像と作品紹介がマッピングされており、そこから同館のOPACにリンクして借りることができるようになっています。

Leeds reads (Googleマップ)
http://maps.google.co.uk/maps/ms?vps=1&hl=en&ie=UTF8&oe=UTF8&msa=0&msid=209627076564540398231.0004d9ec2c7699253f68a

Leeds literary map ? help needed! (Leeds Reads 2013/5/19付けの記事)
http://leedsreads.net/2013/05/19/leeds-literary-map-help-needed/

参考:
岐阜県図書館、Googleマップを利用した「地図からさがす岐阜絵葉書デジタルライブラリー」を公開
http://current.ndl.go.jp/node/18952

科学技術政策研究所、ブックレット『日本の大学における研究力の現状と課題』を公開

2013年5月17日、科学技術政策研究所は、「NISTEP 科学技術・学術政策ブックレット Ver 2:日本の大学における研究力の現状と課題」(2013年4月付)を公開しました。このブックレットは、、科学技術政策研究所の研究成果を中心に日本の大学における研究力の現状と課題について、エビデンスベースで簡潔にまとめたものです。日本の科学技術・学術政策の議論に役立てるために作成されたとのことです。

目次は以下のとおりです。
1. 論文生産の量と質
2. 大学の研究費の状況
3. 大学システムとしての論文生産の状況
4. 分野別の論文生産の状況
5. 日本の研究の国際化
6. 日本の研究者の構成
7. 研究チームの分野と国籍の多様性
8. 大学研究者の研究時間
9. 研究活動への支援体制
10. 大学とイノベーションの関わり

5月 17日

自然科学系と人文科学系の学協会ウェブサイトにおける学術コミュニケーションの現状は?

2013年5月10日、米国のジョージメイソン大学歴史とニューメディアセンターが運営する学術情報発信プラットフォームPressFowardが、“Survey of Scholarship Available on Scholarly Association and Community Websites”というレポートを刊行しました。これは、自然科学と人文科学の12の学協会・学術コミュニティのウェブサイトにおける学術コミュニケーションの現状を評価したものです。

その結果、自然科学系の学協会やコミュニティでは、査読付きの雑誌論文をウェブサイトで利用できるようにしている一方で、人文科学系の論文は学協会等のウェブサイトで見つけるのが困難とのことです。また、自然科学系の学会はポッドキャスト、ブログ、動画等のマルチメディア形式で灰色文献を公開している一方で、人文科学系では、学術コミュニティは灰色文献の公開を行っているものの、学協会ではそれらを公開する例はきわめて少なかったとのことです。

Survey of Scholarship Available on Scholarly Association and Community Websites

上田女子短期大学の「図書館職員学び直し講座」の第2期がスタート:2014年には地域史資料デジタル化演習も予定

長野県の上田女子短期大学が主催する「図書館職員学び直し講座」については、2009年から2012年にかけて実施されてきたところですが、2013年4月から、第2期として新たな講座がはじまっていました。第2期全体の開講スケジュールと内容の概要が公表されており、これによると、2014年4月から9月にかけては、第3講座として「地域史資料デジタル化演習」が開講されるとの予定が示されており、地域資料の発掘・発見の方法、扱い方、デジタル化についての演習が行われるようです。

なお、2013年4月から9月にかけて行われる第1講座については、カリキュラムの詳細と日程が掲載されています。

図書館職員学び直し講座
http://www.uedawjc.ac.jp/news_from_jc/document/20130425tosyokanmanabinaosi.pdf

文部科学省、「第三次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」閣議決定

2013年5月17日、子どもの読書活動の推進に関する法律(平成13年法律第154号)に基づき、「第三次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定されました。

「第三次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について(文部科学省 2013/5/17)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/05/1335078.htm

参考:
文部科学省、「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(第三次)(案)」へのパブリックコメントを実施
Posted 2013年3月15日
http://current.ndl.go.jp/node/23093

E774 - 第二次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」決定
http://current.ndl.go.jp/e774

米ハーバード大学天文台、天空観測の写真乾板をデジタル化

2013年5月14日、Sky & Telescope誌に、米ハーバード大学のDigital Access to a Sky Century @ Harvard (DASCH)プロジェクトについての記事が掲載されています。米国ハーバード大学のハーバード大学天文台は、1885年から1993年の間に様々な屈折望遠鏡で撮られた500,000枚以上の天文学の写真乾板を所蔵しています。このDASCHプロジェクトは、これらの写真乾板をスキャンし、デジタル保存するプロジェクトとのことです。記事によると、5月初旬に最初のデータセットが公開されたとのことです。

Digitizing Harvard's Century of Sky (Sky & Telescope 2013/5/14付け記事)
http://www.skyandtelescope.com/community/skyblog/newsblog/Digitizing-Harvards-Century-of-Sky-207381961.html

DASCH
http://dasch.rc.fas.harvard.edu/project.php

Harvard College Observatory (Harvard College Observatory)

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