アーカイブ - 2013年 5月

5月 27日

フィジー政府が歴史記録映像のアーカイブプロジェクトについて発表

2013年5月26日、フィジー政府がフィジーにおける歴史的記録映像の修復・デジタル化プロジェクトについて発表しました。デジタル化するのはフィジーの国立公文書館が所蔵する、1940年代からの2400点以上の映像資料で、植民地時代のフィジー、スポーツの業績、文化的イベント等の映像が含まれているとのことです。フィジー政府はこの事業に100万フィジードルを割り当てており、今年の11月までに完了させる予定とのことです。

国立情報学研究所、「ニコニコ動画コメント等データ」を研究用に提供開始

2013年5月24日、国立情報学研究所(NII)が株式会社ドワンゴの協力の下「ニコニコ動画コメント等データ」の提供を開始したと発表しました。提供されるデータはニコニコ動画に昨年11月初旬までに投稿された約830万件の動画のメタデータ(タイトル、説明文、タグ、投稿日時、再生数等)と、それに対するコメントデータ(コメント本文、投稿日時、コメント位置等)になります。なお、動画データ本体および個人を特定するユーザIDは含まれていないとのことです。

利用には申請が必要です。研究目的であれば誰でも利用可能とのことです。

「ニコニコ動画コメント等データ」を研究用に提供開始 (NII 2013/5/24付け)
http://www.nii.ac.jp/news/2013/0524

ニコニコデータセット(NII)
http://www.nii.ac.jp/cscenter/idr/nico/nico.html

米国議会図書館(LC)、2012会計年度の年報を公開

米国議会図書館(LC)が2012会計年度(2011年10月1日~2012年9月30日)の年報を公開しました。

年報によると、2012会計年度にLCが行った議会へのレファレンス件数は70万件以上、議会に対して100万点以上の調査資料と、約3万点の図書館資料を届けたとのことです。また、個人に対して540,489件のレファレンスサービスを行い、約100万点の資料の館内貸出を行ったとのことです。

Annual Report of the Librarian of Congress (LC)(PDF)
http://www.loc.gov/about/reports/annualreports/fy2012.pdf

Annual Reports (LC)
http://www.loc.gov/about/reports/annualreports/

参考:
米国議会図書館(LC)、2011会計年度の年報をウェブで公開
Posted 2012年8月27日
http://current.ndl.go.jp/node/21690

米国議会図書館(LC)、2010会計年度の年報をウェブで公開
Posted 2011年9月22日
http://current.ndl.go.jp/node/19143

LC、2008会計年度の年報をウェブで公開

カナダ国立図書館・公文書館長人事に関してカナダ図書館協会等が共同声明を発表

カナダ国立図書館・公文書館長の人事に関して、カナダ図書館協会など19の組織が共同声明を発表しています。またカナダ遺産庁は、5月24日、館長が決定するまでの暫定的な人事を公表しています。

Joint Statement on Qualities of a Successful Librarian and Archivist of Canada
http://www.cla.ca/Content/NavigationMenu/CLAatWork/Advocacy/Joint_Statement_FINAL_24May13_EN.pdf
※CLAトップページでは、2013/5/24付けニュースとして掲載

Joint Statement on Qualities of a Successful Librarian and Archivist of Canada(Ottawa Citizen, 2013/5/24付け)
http://www.ottawacitizen.com/entertainment/Library+archival+organizations+across+country+have+made/8433091/story.html

ノースイースタン大学の研究者、ボストンマラソン爆発事件のデジタルアーカイブを構築

ノースイースタン大学(Northeastern University)のデジタル人文学研究者のチームが、2013年4月15日におこったボストンマラソン爆発事件に関連する写真、動画、ソーシャルメディアなどのデジタルアーカイブである“Our Marathon”の構築を進め、公開しています。このデジタルアーカイブの構築は、同大学のNULab for Texts, Maps, and Net­worksの一環として進められているものとのことです。

なお、同マラソンについては、5月25日に、未完走者がゴール地点まで走る“onerun”というイベントが開催されましたが、このノースイースタン大学のチームはこのイベントにも参加し、デジタルアーカイブのコンテンツとするためゴール地点でランナーのインタビューを撮影したようです。

Researchers developing Boston Marathon digital archive (news@Northeastern, 2013/5/24付け)
http://www.northeastern.edu/news/2013/05/our-marathon-project/

Our Marathon
http://marathon.neu.edu/

自転車で本をお届け:シアトル公共図書館が“Books on Bikes”をスタート

シアトル公共図書館が、“Books on Bikes”というパイロットプログラムをスタートしました。この夏、専用のトレイラーをつけた自転車で、地域のイベントに本やその他の図書館サービスを届けるというものです。トレイラーは、本などの資料をディスプレイできるようになっているとともに、重さに耐えられる仕様になっており、また、本が濡れないように傘ホルダーもついているとのことです。“Books on Bikes”のチームは合計11人の図書館職員からなるとのことです。

Library Catering on Wheels (2013/5/24付け)
http://www.bookpatrol.net/2013/05/library-catering-on-wheels.html#.UaKyU3mRmSp
※プログラム開始時のイベントの動画あり(市長挨拶など)。

Our Books on Bikes program brings Library resources to you.
http://www.spl.org/using-the-library/library-on-the-go/books-on-bikes

スケジュール

5月 24日

ACRLによるカレントアウェアネスジャーナル“Keeping Up With...”第2号刊行 テーマは「ゲーミフィケーション」

2013年5月23日、米国の大学・研究図書館協会(ACRL)が、図書館員向けのカレントアウェアネスジャーナル“Keeping Up With...”の第2号を刊行しました。テーマは「ゲーミフィケーション」となっています。

Keeping Up With... Gamification
http://www.ala.org/acrl/publications/keeping_up_with/gamification

Keeping Up With… Gamification (ACRL 2013/5/23付けの記事)
http://www.acrl.ala.org/acrlinsider/archives/7294

OCLCによる図書館員向け研修サービス“WebJunction”が10周年

2013年5月にOCLCの提供する図書館員向け研修サービスWebJunctionが10周年を迎え、5月12日に米国議会図書館(LC)で記念式典が開催されました。また、WebJunctionは、図書館コミュニティに対してWebJunctionから得たものを紹介する動画やSNSへの投稿等を呼び掛けています。

OCLC’s WebJunction Marks 10 Years of Supporting and Serving Libraries (Webjunction 2013/5/22付けの記事)
http://www.webjunction.org/news/webjunction/oclc-webjunction-marks-10-years.html

文化・芸術は英国経済にどの程度貢献しているのか?(資料紹介)

2013年5月7日、イングランド芸術評議会は、英国および同国内の地域経済に文化・芸術がどの程度貢献しているのかを調査したレポート“The contribution of the arts and culture to the national economy”を公開しました。調査はACEが委託したCentre for Economics and Business Researchにより行われました。

主な結果として以下が挙げられています。
・文化・芸術は英国のGDPの0.4%を占める。文化・芸術分野に対する投資は、財政支出の0.1%にも満たないことから、十分な利益を得ている。
・文化・芸術は、2011年には124億ポンドの粗利益と59億ポンドのGVA(粗付加価値)を生む大きな分野である。
・英国を訪れる観光客が毎年文化・芸術に対して直接“おとす”お金は、少なくとも8億5,600万ポンドになる。
・英国経済が全体として世界経済危機以前の生産レベル以下に留まっているにもかかわらず、文化・芸術分野の英国経済に対する貢献は2008年以降高まりつつある。

Economic contribution of arts and culture report published (ACE 2013/5/7付けの記事)

東京文化財研究所、近代文化遺産の保存修復に関する報告書シリーズを電子書籍版で公開

2013年4月22日に、東京文化財研究所は1999年から開催している近代の文化遺産の保存修復に関する研究会の内容をまとめた報告書である『未来につなぐ人類の技』を電子書籍として公開しました。

1999年度の『航空機の保存と修復』から2012年度の『近代建築に使用されている油性塗料』までの12の報告書が公開されており、中には『音声・映像記録メディアの保存と修復』(2011年度)等もあります。

デジタルブック版近代文化遺産研究室報告書『未来につなぐ人類の技』
http://www.tobunken.go.jp/image-gallery/conservation/index.html

デジタル人文学と図書館をテーマとしたTHATCamp(記事紹介)

2013年5月22日、図書館とデジタル人文学をテーマとしたウェブサイトdh+libが、“Digital Humanities & Libraries: More of THAT!”という記事を掲載しています。

これは、2012年11月2日に米国のデンバーで開催されたDigital Library Federation Forumに併せて開かれたTHATCamp“DH and Libraries”の報告記事です。THATCampとは、人文文学と情報技術のそれぞれの専門家らによるアンカンファレンス方式の会合で、今回特にデジタル人文学と図書館をテーマとして開催されました。

記事では、開催の背景や当日議論されたテーマ等が詳細にまとめられています。

Digital Humanities & Libraries: More of THAT! (dh+lib 2013/5/22付けの記事)
http://acrl.ala.org/dh/2013/05/22/digital-humanities-libraries-more-of-that/

DH and Libraries THATCamp
http://dhlib2012.thatcamp.org/

参考:

カナダ国立図書館・文書館長の辞意表明と関連団体の反応(カナダ)

カナダ国立図書館・文書館(LAC)の館長キャロン(Daniel J. Caron)氏が辞意を表明したことが報道で伝えられていますが、これに関し、カナダ図書館協会(CLA)がWayne Wouters枢密院書記官宛てに送付した書簡を、またカナダ研究図書館協会(CARL)がハーパー(Stephen Harper)首相に宛てた書簡を公開しています。いずれも、次期館長の選定にあたっては、図書館及びアーカイブに精通した人材を配置することを求めています。

なお、報道では、2013年5月15日にキャロン館長が職員向けのメールで辞意を表明したことが報じられおり、LACもこれを認めているとのことですが、プレスリリース等はまだ出されていないようです。

Open letter to Stephen Harper on LAC: Mr. Prime Minister, don’t forget to consult the library and archival community!(CARL, 2013/5/21付け)
http://www.carl-abrc.ca/news/74/201/Open-letter-to-Stephen-Harper-on-LAC.html

英国図書館、英国に対する経済貢献の最新評価を発表

2013年5月23日、英国図書館(BL)が、英国に対するBLの経済貢献に関する最新評価のレポートを発表しました。利用者や社会全体にBLがもたらす経済価値を調査したもので、前回BLがこの種の調査を行ったのは2003年になります。

記事によると、BLがもたらす経済価値は、経費のほぼ5倍とのことです。また、BLはこの調査結果を内部計画や経営計画プロセスの報告に使用するとのことです。

Increasing our value(BL)(レポートダウンロードページ)
http://www.bl.uk/aboutus/stratpolprog/increasingvalue/index.html

IFLA、紛争・戦争・自然災害時の図書館による活動に関するウェブサイト “Cultural Heritage”をスタート

2013年5月23日、国際図書館連盟(IFLA)が、文化遺産に関するウェブサイト“Cultural Heritage”を立ち上げています。このウェブサイトは、紛争・戦争・自然災害を経験している地域に対する図書館による活動・支援についての情報を掲載するものとのことです。

IFLA launches cultural heritage resources(IFLA,2013/5/23付け)
http://www.ifla.org/node/7713

Cultural Heritage
http://www.ifla.org/cultural-heritage

イングランド芸術評議会(ACE)、未来の図書館像に関する調査レポートを発表

2013年5月23日、英国のイングランド芸術評議会(ACE)が、"Envisioning the library of the future”という調査報告書を公表しました。

調査は2012年1月から約1年にわたり、3段階にわけて行われています。技術の進歩や社会傾向等に関するデータ収集と分析、世界中で既に実施されている革新的図書館サービスの調査、それらの調査結果を基にした専門家への質問調査や、図書館関係者等との意見交換、公共図書館の目的や価値に対する一般の人たちの捉え方についての調査などが行われたとのことです。

調査結果から、ACEは、公共図書館はすべての人に開かれた信頼できる場所で、人々が図書館が提供するサービスを高く評価しているのは明白であるとしています。また、この調査結果は、公共図書館が直面している、情報技術の進歩、公共支出の減少、公共サービスのデザインや提供における民間の参画等の多くの課題を再認識させるものであるとのことです。

Envisioning the library of the future(ACE)(レポートダウンロードページ)
http://www.artscouncil.org.uk/what-we-do/supporting-libraries/library-of-the-future/

東京都立図書館、「TOKYOアーカイブ」を公開

2013年5月23日、東京都立図書館が、「TOKYOアーカイブ」を公開しました。東京都立図書館がデジタル化した江戸・東京関係資料の画像およそ16,000点を8つのカテゴリに分けて掲載しており、このうち、「江戸・東京の災害記録」カテゴリでは、安政の大地震や関東大震災など、江戸・東京の災害に関する資料が公開されているとのことです。

「東京都立図書館デジタルアーカイブ(TOKYOアーカイブ)」を開設しました。(東京都立図書館, 2013/5/23付け)
http://www.library.metro.tokyo.jp/home/news/tabid/2287/Default.aspx?itemid=651

TOKYOアーカイブ
http://archive.library.metro.tokyo.jp/

5月 23日

イリノイ州議会で、公立の高等教育機関の研究論文のオープンアクセス化に関する法案が両院を通過

2013年5月16日、イリノイ州議会で、公立の高等教育機関に、研究文献のオープンアクセスに関するポリシーを1年以内に作成するように求める"Open Access to Research Articles Act"が両院を通過しました。

Biss' open access legislation passes House
http://www.illinoissenatedemocrats.com/index.php/sen-biss-home/3420-biss-open-access-legislation-passes-house

Illinois Senate Bill 1900
http://legiscan.com/IL/bill/SB1900/2013

The Illinois Open Access to Articles Act (SB 1900)(SPARCウェブサイト)
http://www.sparc.arl.org/media/illinois-considers-state-level-public-access-polic.shtml

Wants universities to make taxpayer-funded research available to the public(2013/4/25)

世界の点字を収録する「World Braille Usage」の第3版が公開

世界の点字を収録している「World Braille Usage」の第3版が公開されていました。電子版が、第3版の作成を進めたパーキンスのウェブサイトに掲載されています。

World Braille Usageは1953年に初版、1990年に第2版が出版されていたもので、今回の第3版では、世界の142カ国、133言語に対応する点字と関連する情報がまとめられています。なお日本語の点字も掲載されています。

World Braille Usage (Perkinsのウェブサイト)
http://www.perkins.org/worldbraille/

World Braille Usage Third Edition
http://www.perkins.org/assets/downloads/worldbrailleusage/world-braille-usage-third-edition.pdf

Perkins Perspective: Aubrey Webson
http://www.perkins.org/perspectives/spotlight/perkins-perspective-aubrey.html

『カレントアウェアネス-E』237号発行

E1433 - MOOCについて図書館員が知るべきことは?<文献紹介>

 2012年に世界の高等教育機関で急速に注目を集め,今なお発展し続けているMOOC(Massive Open Online Course)。大規模な無料オンライン講義の総称である。オンライン教育自体は新しいものではないが,教える側には今までにないほど多数の受講生に講義を提供できる点,学生には時間的に柔軟な受講形式や無料で一流大学の教員による授業を受けられる点が魅力となり,MOOCは拡大している。高騰し続ける従来型の大学教育コストと,新たなオンライン・インターフェースの登場もその背景にある。...

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