アーカイブ - 2013年 5月 17日

自然科学系と人文科学系の学協会ウェブサイトにおける学術コミュニケーションの現状は?

2013年5月10日、米国のジョージメイソン大学歴史とニューメディアセンターが運営する学術情報発信プラットフォームPressFowardが、“Survey of Scholarship Available on Scholarly Association and Community Websites”というレポートを刊行しました。これは、自然科学と人文科学の12の学協会・学術コミュニティのウェブサイトにおける学術コミュニケーションの現状を評価したものです。

その結果、自然科学系の学協会やコミュニティでは、査読付きの雑誌論文をウェブサイトで利用できるようにしている一方で、人文科学系の論文は学協会等のウェブサイトで見つけるのが困難とのことです。また、自然科学系の学会はポッドキャスト、ブログ、動画等のマルチメディア形式で灰色文献を公開している一方で、人文科学系では、学術コミュニティは灰色文献の公開を行っているものの、学協会ではそれらを公開する例はきわめて少なかったとのことです。

Survey of Scholarship Available on Scholarly Association and Community Websites

上田女子短期大学の「図書館職員学び直し講座」の第2期がスタート:2014年には地域史資料デジタル化演習も予定

長野県の上田女子短期大学が主催する「図書館職員学び直し講座」については、2009年から2012年にかけて実施されてきたところですが、2013年4月から、第2期として新たな講座がはじまっていました。第2期全体の開講スケジュールと内容の概要が公表されており、これによると、2014年4月から9月にかけては、第3講座として「地域史資料デジタル化演習」が開講されるとの予定が示されており、地域資料の発掘・発見の方法、扱い方、デジタル化についての演習が行われるようです。

なお、2013年4月から9月にかけて行われる第1講座については、カリキュラムの詳細と日程が掲載されています。

図書館職員学び直し講座
http://www.uedawjc.ac.jp/news_from_jc/document/20130425tosyokanmanabinaosi.pdf

文部科学省、「第三次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」閣議決定

2013年5月17日、子どもの読書活動の推進に関する法律(平成13年法律第154号)に基づき、「第三次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」が閣議決定されました。

「第三次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」について(文部科学省 2013/5/17)
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/05/1335078.htm

参考:
文部科学省、「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(第三次)(案)」へのパブリックコメントを実施
Posted 2013年3月15日
http://current.ndl.go.jp/node/23093

E774 - 第二次「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」決定
http://current.ndl.go.jp/e774

米ハーバード大学天文台、天空観測の写真乾板をデジタル化

2013年5月14日、Sky & Telescope誌に、米ハーバード大学のDigital Access to a Sky Century @ Harvard (DASCH)プロジェクトについての記事が掲載されています。米国ハーバード大学のハーバード大学天文台は、1885年から1993年の間に様々な屈折望遠鏡で撮られた500,000枚以上の天文学の写真乾板を所蔵しています。このDASCHプロジェクトは、これらの写真乾板をスキャンし、デジタル保存するプロジェクトとのことです。記事によると、5月初旬に最初のデータセットが公開されたとのことです。

Digitizing Harvard's Century of Sky (Sky & Telescope 2013/5/14付け記事)
http://www.skyandtelescope.com/community/skyblog/newsblog/Digitizing-Harvards-Century-of-Sky-207381961.html

DASCH
http://dasch.rc.fas.harvard.edu/project.php

Harvard College Observatory (Harvard College Observatory)

学生のための学生参加:ラーニング・コモンズにおける学生スタッフ調査(文献紹介)

College & Research Libraries誌が“Student Involvement for Student Success: Student Staff in the Learning Commons ”という論文のプレプリントを公開しました(2013年4月受理、2014年9月出版予定)。著者は、ともにカナダにあるブリティッシュコロンビア大学のJulie Mitchell氏およびクイーンズ大学のNathalie Soini氏です。

この論文では、ラーニング・コモンズにおける学生スタッフの雇用状況、学生スタッフを対象とする研修の方法と頻度、スタッフの配置、スタッフを指導する立場にある人物が学生スタッフの提供する情報の正確性を高めるためにとりうる戦略などについて明らかにすることを目的に、カナダとアメリカのラーニング・コモンズを対象に行なった質問紙調査の結果が報告されています。

Student Involvement for Student Success: Student Staff in the Learning Commons(C&RL)
http://crl.acrl.org/content/early/2013/05/13/crl13-469.full.pdf+html

明日5月18日は国際博物館の日

毎年5月18日は国際博物館会議(ICOM)の定める「国際博物館の日」です。2013年のテーマは“Museums (Memory + Creativity) = Social Change”(博物館(記憶と創造)は未来をつくる)となっています。

日本博物館協会のウェブサイトでは、この日全国で予定されている記念行事等の情報がまとめられています。

国際博物館の日 (日本博物館協会)
http://www.j-muse.or.jp/02program/projects.php?cat=8

オランダ王立図書館・国立公文書館、ウィキペディアン・イン・レジデンスを受け入れ

2013年5月16日、オランダ王立図書館・国立公文書館は、オランダの文化遺産機関として初めて「ウィキペディアン・イン・レジデンス」を受け入れると発表しました。6月8日には、王立図書館・国立公文書館はWikimedia Netherlandsと共同でウィキペディアンのためのイベントを実施するとのことです。

Wikipedia primeur voor Koninklijke Bibliotheek en Nationaal Archief (Nationale bibliotheek van Nederland 2013/5/16付けの記事)
http://www.kb.nl/nieuws/nieuwsarchief-2013/wikipedia-primeur-voor-koninklijke-bibliotheek-en-nationaal-archief

英JISC等、英国の研究者の研究行動を調査したレポートを刊行

米国のIthaka S+Rと英国JISC、英国研究図書館コンソーシアム(RLUK)は、英国の研究者の研究行動等を調査したレポート“Survey of Academics 2012”を刊行しました。レポートでは、研究活動における情報発見や学部学生への教育活動、研究テーマ選択の実態や成果発表のチャンネル、学会や大学図書館及びそのコレクションに対する考え方等を調査してます。

また、主な結果として以下が挙げられています。
・回答者3,498名のうち85%が大学図書館の所蔵資料や図書館の購読資料に頼っていると回答した一方で、49%の回答者が所蔵されていない学術雑誌をしばしば利用していると回答した。
・必要な文献が大学図書館ですぐに利用できない場合、回答者の90%がしばしばまたは時々オンラインでフリーで利用できる資料を探していると回答した。
・プロジェクトを開始する際、回答者の40%は、関連資料をインターネットで検索するところから始めると回答した。最初に図書館に足を運ぶと回答したのはわずか2%だった。

Ithaka S+R | Jisc | RLUK UK Survey of Academics 2012 (PDF)
http://repository.jisc.ac.uk/5209/1/UK_Survey_of_Academics_2012_FINAL.pdf

あなたにもできるデジタル保存50の活動(記事紹介)

2013年5月9日、米国議会図書館のデジタル保存をテーマとしたブログThe Signalに、“Fifty Digital Preservation Activities You Can Do”という記事が掲載されています。記事では、来年のPreservation Weekまでデジタル保存活動を継続していくための、50(+1)項目が提案されています。

Fifty Digital Preservation Activities You Can Do (The Signal 2013/5/9付けの記事)
http://blogs.loc.gov/digitalpreservation/2013/05/fifty-digital-preservation-activities-you-can-do/

渡邉英徳氏らの「東日本大震災アーカイブ」がアルスエレクトロニカ2013で栄誉賞を受賞

オーストリア・リンツで開催される電子芸術の祭典「アルスエレクトロニカ」(Prix Ars Electronica)のコンペティションにおいて、首都大学東京の渡邉英徳准教授らの研究グループによる「東日本大震災アーカイブ」および震災ビッグデータに関する一連の活動が、Digital Communities部門の栄誉賞(Honorary Mention)を受賞しました。なお、ニコニコ学会βも同賞を受賞しています。

Prix Ars Electronica 2013 (Digital Communities部門)
http://www.aec.at/prix/en/gewinner/#digitalcommunities

アルスエレクトロニカ2013にて栄誉賞(Honorary Mention)を受賞 (渡邉英徳研究室×ネットワークデザインスタジオ 2013/5/16付けの記事)
http://labo.wtnv.jp/2013/05/2013honorary-mention.html

参考:
CA1768 - 多元的デジタルアーカイブズのVR-ARインターフェイスデザイン手法 / 渡邉英徳
http://current.ndl.go.jp/ca1768