アーカイブ - 2013年 5月 14日

“デジタル化ドクター”ワークショップ報告資料等が公開<資料紹介>

2013年4月15日に英国のWellcome Trustの図書館Wellcome Libraryで開催された「デジタル化ドクター」ワークショップの資料が、5月3日に公開されています。

「デジタル化ドクター」ワークショップは、デジタル化の実用性の検証と、デジタル化プロジェクトにかかわる者の間での議論の活性化を目的として行われたものです。ワークショップは、キングス・カレッジ・ロンドンのSimon Tanner氏による講演に始まり、Wellcome LibraryのChristy Henshaw氏のデジタル化ワークフローの説明、同館のGillian Boal氏らによるデジタル化ワークフロー内での保存の重要性の解説等、デジタル化の実務に関し様々な観点からの報告があったようです。

Resources from Digitisation Doctor workshop now available (Wellcome Library 2013/5/3付けの記事)
http://blog.wellcomelibrary.org/2013/05/resources-from-digitisation-doctor-workshop-now-available/

EIFL、2012年の年次報告書を刊行

途上国において図書館を通じてデジタル情報へのアクセスを推進する、国際的なNPO団体であるEIFL(Electronic Information for Libraries)が、2012年の年次報告書を刊行しています。報告書にはオープンアクセスの支援、ICTの基盤整備等のEIFLのプログラムについて掲載されています。

EIFL 2012 annual report (EIFL)
http://www.eifl.net/eifl-2012-annual-report

トリニティ・カレッジ・ダブリン、アイルランドの17世紀の地図データを公開(アイルランド)

アイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリン(TCD)が、同国の17世紀の地図データを公開するウェブサイト“The Down Survey of Ireland”を公開しています。Down Survey(ダウン・サーベイ)とは、17世紀のクロムウェルの体制下で行われたアイルランド全土の測量調査であり、アイルランドに現代的な地図作成技術を持ち込みんだものとのことです。

このダウン・サーベイにより作成された地図コレクションは、オリジナルは焼失したものの、TCDの准教授Micheál Ó Siochrúらのグループが、アイルランドや英国、フランスの図書館などからコピーを収集し、今回初めてオンラインに公開したとのことです。カウンティ(州)、バロニー(男爵領)、パリッシュ(小教区)の約2,000の地図を閲覧できるようになっているようです。

TCD Website Brings 17th-Century Maps Together for First Time in 300 Years(TCD, 2013/5/13付け)
http://www.tcd.ie/Communications/news/pressreleases/pressRelease.php?headerID=3076&pressReleaseArchive=2013

シンガポール、公共図書館の一部をオフィスとして提供

2013年5月9日、シンガポールのInfocomm Development Authority (IDA)が、オフィスへ行く代わりに自宅近くの公共スペースで働く労働形態を促進するイニシアティブ「Smart Work Centres Call-for-Proposal (SWC CFP)」を発表しました。Smart Work Centres(SWC)はオフィス環境にある機器を整え、様々な働き方に応じた職場環境を提供するとのことです。

このイニシアティブはシンガポールの国立図書館委員会(National Library Board:NLB)とPeople's Associationとの共同の取り組みで、この2機関から5か所の公共スペースが提供されるそうです。Jurong Regional図書館、 Geylang East公共図書館、Toa Payoh公共図書館、 Kampong Ubiコミュニティセンター、Kolam Ayer コミュニティクラブの一部が、有料で貸し出されます。

なお、このイニシアティブに興味のある企業等への説明会は5月15日に開催される予定となっており、さらなる詳細はそこで説明されるようです。

Smart Work Centres Coming To to The Heartlands Soon (IDA 2013/5/9付け)

国立国会図書館、“NDLラボ”をスタート

2013年5月7日、国立国会図書館が“NDLラボ”のサイトをオープンしました。このサイトは、国立国会図書館が、国内外の機関と協力して実験的なサービスを提供するものであり、同日より「電子読書支援システム」の実験公開を行っています。

この「電子読書支援システム」については、5月7日の公開時点で4件のコンテンツが登録され、さらに5月13日に、13件が追加され、合計17件 が公開されました。この中には、国立国会図書館がデジタル化した資料のほか、オープンデータ化された総務省の情報通信白書も含まれています。

なお、今回の公開にあわせ、電子読書支援システムの開発者である国立情報学研究所の阿辺川武氏へのインタビューが掲載されています。

NDLラボ
http://lab.kn.ndl.go.jp/cms/

電子読書支援システム開発者インタビュー
http://lab.kn.ndl.go.jp/cms/?q=node/11

図書館に設置した3Dプリンタの利用状況は? カナダ・ダルハウジー大学図書館の事例報告公開

2013年5月1日付で、カナダ・ダルハウジー大学図書館における3Dプリンタ・3Dスキャナの導入に関する事例報告が公開されていました。報告はカナダ研究図書館協会(CARL)のWebサイトから入手することができます。

ダルハウジー大学図書館では2012年3月に3Dプリンタを、2013年2月に3Dスキャナを導入しており、機関リポジトリにおいて3Dスキャナでスキャンした3Dモデリングデータも公開しています。報告の中では前半では3Dスキャナの導入について、後半では設置から1年が経った3Dプリンタの利用状況の報告がなされています。

3Dプリンタについては、導入当初は他人の作った3Dモデルを出力する利用者が約70%を占めたものの、現在では67%の利用者が自分で作ったモデルを出力していること、利用者の多くがリピーターとなっていることなどが報告されています。一方で、利用者数自体は多い月でも20人を超える程度にとどまっており、その理由として多くの利用者は3Dプリンタに興味はあっても、自分で3Dモデルを作る方法を知らないことを挙げています。そこで、同大学の図書館員は3Dモデリングの講習会開催などを企画しているとのことです。

米バージニア大学図書館Scholars' Lab、Omekaプラグインソフトウェア“Neatline”のver.2.0(α版)をリリース

2013年5月13日、米国のバージニア大学図書館Scholars' Labが、Omeka2.0に対応したプラグインソフト“Neatline”ver. 2.0(α版)をリリースしました。

今回のバージョンアップでは、前バージョンのNeatlineに1つに納められていたプラグインが、“Neatline”、“NeatlineWaypoints”、“NeatlineSimile ”の3つに分割されています。また、一地図あたり約100万点もの資料を登載できる等の多数の機能が追加されてるとのことです。

なお、まだ現状の1.1.xシリーズで作成したウェブ展示をアップグレードするためのマイグレーション機能はないとのことです。

Announcing Neatline 2.0-alpha1!
http://www.scholarslab.org/geospatial-and-temporal/announcing-neatline-2-0-alpha1/

天理大学附属天理図書館、同館出版物のうち絶版となっている主要目録を公開する「天理図書館絶版ライブラリ」を開設

2013年5月10日、天理大学附属天理図書館は、「天理図書館絶版ライブラリ」を公開しました。これは、同館の出版物のうち、すでに絶版となったものの中から、蔵書目録を中心にPDFファイルで順次公開するものです。現在のところ、『天理図書館 稀書目録 和漢書之部』第1~3を公開しています。

天理図書館絶版ライブラリ
http://www.tcl.gr.jp/archive/zeppan.htm

「天理図書館絶版ライブラリ」開設 (天理大学附属天理図書館 2013/5/10付けとしてあります)
http://www.tcl.gr.jp/index.htm